確かに、
注文時に言われていた。
「ブリ鎌は
お時間が掛かりますが、
よろしいですか?」
すっかり忘れていたが、
【はるさん】のメインディッシュとして
しっかりと註文していた。
それが、
満腹した後に届いた。
「しかも、この量は!!?…」
確かに、
「ブリ鎌一つ」
で注文した。
普通に出てくるのは、
鎌一枚である。
「まるみや」の「ブリ鎌一つ」は
「一匹分」であった。
右、左、喉の3枚。
「これは、まるみやの宴会で、
3テーブルに並ぶ量じゃない…」
2人で1枚だけを突っついて、
ブリの旨味と、
絶妙の塩梅と、
目玉や皮の
ドロリとした良質なコラーゲン…
ここでギブアップ。
「持ち帰り用の
タッパを頂けますか?」
【はるさん】の生ビール2本と、
更にお土産を加えて、
占めて6,000円ピッタリ。
安さも天下一品。
「流石のまるみやさん♪」
満足した帰宅後に、
更に満足の追い打ちを
されることになる……
【「魚介料理の名店『まるみや』(4)」に続く】