Kotlin マルチプラットフォームの概要

Kotlin マルチプラットフォーム(KMP)を使用すると、異なるプラットフォーム間で Kotlin コードを共有できます。Kotlin マルチプラットフォームは JetBrains によって開発されており、KMP を使用してモバイル プラットフォームをターゲットにすることで、安定しており、本番環境に対応できます。

マルチプラットフォームの Jetpack ライブラリ

Google では Kotlin マルチプラットフォームを使用しています。Android プラットフォームと iOS プラットフォーム間でビジネス ロジックを共有する場合は、KMP を使用することをおすすめします。

Google の Jetpack ライブラリの多くは、KMP を利用するためにすでに移行されています。これらのライブラリには、対応する Android ターゲットと同様の互換性が保証されています。

KMP をサポートする Jetpack ライブラリは次のとおりです。

Maven グループ ID 最新の更新 安定版リリース リリース候補版 ベータ版リリース アルファ版リリース ドキュメント
annotation(*) 2024 年 6 月 26 日 1.8.0 - - 1.9.0-alpha01
collection 2024 年 1 月 24 日 1.4.0 - - -
datastore 2024 年 5 月 1 日 1.1.1 - - - ドキュメント
lifecycle(*) 2024 年 6 月 12 日 2.8.2 - - -
paging(*) 2024 年 5 月 14 日 3.3.0 - - -
room 2024 年 6 月 12 日 2.6.1 - - 2.7.0-alpha04 ドキュメント
sqlite 2024 年 6 月 12 日 2.4.0 - - 2.5.0-alpha04 ドキュメント

API の利用可能なプラットフォームを示すマーカー

これらのライブラリのリファレンス ドキュメントでは、共通コード、Android、ネイティブで利用可能かどうかに基づいて API にマークを付けています。各ページの上部で、宣言をプラットフォーム別にフィルタすることもできます。

kotlin-multiplatform-samples GitHub リポジトリでは、これらのライブラリの機能の一部を紹介しています。

これらのライブラリに関するフィードバックがございましたら、Issue Tracker でお知らせください。

ツールのサポート

マルチプラットフォーム プロジェクトは、Android Studio で開いたり、編集したり、実行したりできます。ただし、IDE の一部の機能は、このプロジェクトでまだ利用できません。新しいプロジェクトを作成するには、JetbrainsKotlin マルチプラットフォーム ウィザードを使用します。

また、新しいリリースのコアシナリオをテストして、Android Gradle プラグインが Kotlin マルチプラットフォームと互換性があることを確認しています。