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== 企画 ==
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[[人形浄瑠璃]]の名作「[[曽根崎心中]]」を書きあげた[[江戸時代]]の文学者・[[近松門左衛門]]の生涯を、[[藤本有紀]]が史実・事実に基づいた[[フィクション]]として描いたもので、「曽根崎心中」を執筆するまではスランプに陥っていた近松が、名作誕生に至るまでの様々な苦悩と、それを取り巻く人間模様をコメディーの要素を交えて描いたヒューマンドラマにしている<ref>[http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/tradition/CK2016010802000194.html 名作「曽根崎心中」 文楽演者が初演再現 NHK「ちかえもん」](東京新聞 2016年1月8日、2016年2月4日閲覧)</ref>。
[[人形浄瑠璃]]の名作「[[曽根崎心中]]」を書きあげた[[江戸時代]]の文学者・[[近松門左衛門]]の生涯を、[[藤本有紀]]が史実・事実に基づいた[[フィクション]]として描いたもので、「曽根崎心中」を執筆するまではスランプに陥っていた近松が、名作誕生に至るまでの様々な苦悩と、それを取り巻く人間模様をコメディーの要素を交えて描いたヒューマンドラマにしている<ref>[http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/tradition/CK2016010802000194.html 名作「曽根崎心中」 文楽演者が初演再現 NHK「ちかえもん」] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20160307002001/http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/tradition/CK2016010802000194.html |date=2016年3月7日 }}(東京新聞 2016年1月8日、2016年2月4日閲覧)</ref>。


== あらすじ ==
== あらすじ ==
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=== 受賞 ===
=== 受賞 ===
* 第34回[[向田邦子賞]](藤本有紀)<ref>{{cite news|url=http://www.hochi.co.jp/entertainment/20160405-OHT1T50089.html|title=向田邦子賞に藤本有紀さんの「ちかえもん」|newspaper=スポーツ報知|date=2016-04-05|accessdate=2016-04-05}}</ref>
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*第53回[[ギャラクシー賞]]選奨
*第53回[[ギャラクシー賞]]選奨
* 平成28年度(第71回)[[文化庁芸術祭賞]] - テレビ・ドラマ部門・優秀賞 <ref>{{cite news|url=http://www.oricon.co.jp/news/2083719/full/|title=銀杏・峯田和伸主演『奇跡の人』文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門大賞受賞|newspaper=ORICON STYLE|date=2016-12-27|accessdate=2016-12-27}}</ref>
* 平成28年度(第71回)[[文化庁芸術祭賞]] - テレビ・ドラマ部門・優秀賞 <ref>{{cite news|url=http://www.oricon.co.jp/news/2083719/full/|title=銀杏・峯田和伸主演『奇跡の人』文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門大賞受賞|newspaper=ORICON STYLE|date=2016-12-27|accessdate=2016-12-27}}</ref>

2018年3月16日 (金) 15:42時点における版

ちかえもん
ジャンル 時代劇
原作 近松門左衛門
脚本 藤本有紀
演出 梶原登城
川野秀昭
出演者 松尾スズキ
青木崇高
ほか
ナレーター 松尾スズキ
時代設定 江戸時代(元禄16年〈1703年〉)
製作
プロデューサー 木村明広
制作 NHK大阪放送局
放送
音声形式解説放送(ステレオ2)
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2016年1月14日 - 3月3日
放送時間木曜 20:00 - 20:43
火曜 14:05 - 14:48(再放送)
放送枠木曜時代劇 (NHK)
放送分43分
回数8
ちかえもん

特記事項:
木曜時代劇(第2期)最終作品
テンプレートを表示

ちかえもん』は、2016年1月14日から、3月3日までNHK総合テレビジョンで『木曜時代劇』として放送されたテレビ時代劇である。NHK大阪放送局製作。

平成28年度文化庁芸術祭参加作品として、2016年10月19日から10月21日までNHK総合にて再放送された[1]

企画

人形浄瑠璃の名作「曽根崎心中」を書きあげた江戸時代の文学者・近松門左衛門の生涯を、藤本有紀が史実・事実に基づいたフィクションとして描いたもので、「曽根崎心中」を執筆するまではスランプに陥っていた近松が、名作誕生に至るまでの様々な苦悩と、それを取り巻く人間模様をコメディーの要素を交えて描いたヒューマンドラマにしている[2]

あらすじ

元禄16年(1703年)、浄瑠璃作者・近松門左衛門は以前ほど作品が受けなくなり、堂島新地にある遊郭「天満屋」に入り浸っていた。自作を上演していた竹本座の客足は遠のき、座長である竹本義太夫や周囲から不満をぶつけられ、新作の執筆も一向に進まずにいた。そんな折、「不孝糖」なる飴を売り歩く渡世人・万吉と出会い、万吉は門左衛門を勝手に相棒とみなす。2人のまわりで起きるさまざまな出来事をきっかけに、門左衛門は、戦国の世が終わって百年が経ち、大衆の求めるものはこれまで通りの忠義を主題とする歴史物語ではなくなっていたことに気づく。万吉や周囲の人々に振り回されてゆくうち、門左衛門は徐々に創作意欲を取り戻してゆくのだった。

登場人物

近松門左衛門
演 - 松尾スズキ
本作の主人公。文学者。本名は「杉森 信盛」(万吉からは「ちかえもん」、喜里からは「信盛」と呼ばれている)。
妻には逃げられ、なかなか筆が進んでおらず、毎度喜里からは説教されている。
劇中ではフォークソングの替え歌を披露し、「…ってな陳腐な言い回しはわしのプライドが許さんのである」で締めくくる。
万吉
演 - 青木崇高
不孝糖を売り歩いて生計を立てる渡世人。堂島新地の遊郭「天満屋」にて勘定を押し付けられ払えず、居残りとして働く。
場の空気を読めない性格で、一言多く、思い込みも激しい。門左衛門からは「アホ」呼ばわりされている。
お袖
演 - 優香
「天満屋」の年増の遊女。
徳兵衛
演 - 小池徹平
豪商「平野屋」の放蕩息子。通称「アホぼん」。
とある出来事からお初に入れ込んでいる。
お初
演 - 早見あかり
「天満屋」の新入り遊女。島原から流れてきた。
九平次
演 - 山崎銀之丞
油問屋「黒田家」の主人。
喜助
演 - 徳井優
「平野屋」の番頭。
吉兵衛
演 - 佐川満男
「天満屋」の主人。
お玉の尻に敷かれている。
佐七
演 ‐ 茂山逸平
「平野屋」の手代。
伊八
演 ‐ 村上かず
「天満屋」の手代。
銀介
演 ‐ 三谷昌登
「天満屋」の手代。
演 ‐ 蟷螂襲
「天満屋」の料理人。
徳川綱吉
演 ‐ 宮川彬良
時の5代将軍。
「生類憐みの令」のほか、「親孝行」を推奨したため、「孝行糖」が流行した。
坂田藤十郎
演 ‐ 瀬川菊之丞
時の人気歌舞伎役者。
大石内蔵助
演 ‐ 茂山七五三
お玉
演 - 高岡早紀
「天満屋」の女将。
夫を尻に敷く肝っ玉の据わった女性。
金持ちに愛想が良いが貧乏人には冷たい。
竹本義太夫
演 - 北村有起哉
道頓堀の「竹本座」座元。
かつては門左衛門との『出世景清』で売れたが、近頃の客入れは悪い。
顔を合わせるたびに門左衛門を否定し、筆を急かす(しかも一切褒めない)天敵。
お鶴
演 ‐ 田所草子
豪商「平野屋」のご寮(徳兵衛の母)。労咳でこの世を去る。
鬼塚新右衛門
演 ‐ オール巨人オール阪神・巨人
大坂奉行所の与力。
永瀬壱岐守
演 ‐ オール阪神オール阪神・巨人
大坂西町奉行。
横川敏斎
演 ‐ 桂吉弥
医者。
喜里を診察した際には代金を取らなかった。
忠右衛門
演 - 岸部一徳
豪商「平野屋」の大旦那(徳兵衛の父)。
結城格之進
演 ‐ 国広富之
お初の父。蔵役人。
かつて平野屋忠右衛門とは面識があった。
杉森信義
演 ‐ 木内義一
近松の父。
杉森喜里
演 - 富司純子
近松の母。門左衛門含め3人の子を育てた。
妻に逃げられ、筆も進んでいない門左衛門を心配している。
万吉のことは気に入っており「おかあはん」と呼ばれている。

スタッフ

放送日程

話数 放送日 サブタイトル 演出 替え歌
第1回 2016年1月14日 近松優柔不断極(ちかまつゆうじゅうふだんのきわみ) 梶原登城 大阪で生まれた女
第2回 2016年1月21日 厄介者初、井守黒焼(やっかいものおはつといもりのくろやき) 悲しくてやりきれない
第3回 2016年1月28日 放蕩息子徳兵衛(あほぼんとくべえ) 学生街の喫茶店
第4回 2016年2月04日 善悪不明九平次(ぜんかあくかくへいじ) 川野秀昭 傘がない
第5回 2016年2月11日 標的、忠右衛門(ターゲットはちゅうえもん) フランシーヌの場合
第6回 2016年2月18日 義太夫些少活躍(ぎだゆうわりとかつやく) 知りたくないの
第7回 2016年2月25日 賢母喜里潔決断(ははうえきっぱりけつだん) 梶原登城 かあさんの歌
よこはま・たそがれ
最終回 2016年3月03日 曽根崎心中万吉心中(そねざきしんじゅうとまんきちのおもい) 我が良き友よ

各放送回ごとに主要登場人物の一人ずつにスポットを当てる構成になっており、サブタイトルにも示されている。

評価

ライターの近藤正高はエキサイトに寄せた第2話のレビューの中で、「万吉が遊郭に居残って奔走する場面が『幕末太陽傳』を思わせる[注 1]。また、近松と万吉のちぐはぐなやり取りは、落語におけるご隠居と与太郎のやり取りを思わせ、」遊女のお初が女将によって木に縛り付けられる場面を取り上げ、「『曾根崎心中』をはじめとする近松門左衛門の作品はやりきれない悲劇が多いにも関わらず、その作者を主人公にした本作がコメディタッチなのは、いつか訪れる悲劇を際立たせるための要素ではないかと思った」と評した[3]

受賞

脚注

注釈

  1. ^ 万吉役の青木崇高は舞台版『幕末太陽傳』で主演を務めた

出典

  1. ^ 再放送情報「ちかえもん」”. NHKドラマ. 日本放送協会 (2016年9月30日). 2016年10月19日閲覧。
  2. ^ 名作「曽根崎心中」 文楽演者が初演再現 NHK「ちかえもん」 Archived 2016年3月7日, at the Wayback Machine.(東京新聞 2016年1月8日、2016年2月4日閲覧)
  3. ^ 近藤正高 (2016年1月28日). “「ちかえもん」は悲しくてやりきれないコメディか”. エキレビ!. エキサイト. 2016年2月4日閲覧。
  4. ^ “向田邦子賞に藤本有紀さんの「ちかえもん」”. スポーツ報知. (2016年4月5日). オリジナルの2016年4月5日時点におけるアーカイブ。. https://archive.today/20160405074303/http://www.hochi.co.jp/entertainment/20160405-OHT1T50089.html 2016年4月5日閲覧。 
  5. ^ “銀杏・峯田和伸主演『奇跡の人』文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門大賞受賞”. ORICON STYLE. (2016年12月27日). http://www.oricon.co.jp/news/2083719/full/ 2016年12月27日閲覧。 

外部リンク

NHK総合 木曜時代劇
木曜日20:00-20:43
前番組 番組名 次番組
ぼんくら2
(2015.10.22 - 12.3)
ちかえもん
(2016.1.14 - 3.3)
鼠、江戸を疾る2
(2016.4.14 - 6予定)
火曜日14時台
本作品まで木曜時代劇(再放送)
ぼんくら2
(2015.10.27 - 12.8)
ちかえもん
(2016.1.19 - 3.8)
スタジオパークからこんにちは
番組宣伝・トーク番組。13:05-14:55)
<中断時間あり、14時台は第2部として拡大放送>