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*本曲の採用理由は、天野夏が20代であった1960年代のヒット曲であること、脚本担当の[[宮藤官九郎]]が本曲がドラマの世界観を表しているという判断からされた<ref>[http://tvtopic.goo.ne.jp/program/nhk/13/681783/],goo</ref>。
*本曲の採用理由は、天野夏が20代であった1960年代のヒット曲であること、脚本担当の[[宮藤官九郎]]が本曲がドラマの世界観を表しているという判断からされた<ref>[http://tvtopic.goo.ne.jp/program/nhk/13/681783/],goo</ref>。


橋は歌詞に登場する際、「あの子」については当初吉永を連想して歌っていたが、吉永も歌唱していることに気付き、上にる妖精のような存在を連想して歌うようになったという。
歌詞に登場する「あの子」については、橋は当初吉永を連想して歌っていたが、吉永も共に歌唱していることに気付き、上に[[妖精]]のような存在を連想して歌うようになったという。


== 収録曲 ==
== 収録曲 ==
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* 発売元:[[日本ビクター]](現:[[JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント]])
* 発売元:[[日本ビクター]](現:[[JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント]])


* 発売当時の価格は290円
* 発売当時の価格は290円


== カバー ==
== カバー ==
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* [[徳永ゆうき]]・[[近藤春菜]] - アルバム『ゆうきのうた-故郷編-』に収録。([[2014年]]。UPCH-20368)
* [[徳永ゆうき]]・[[近藤春菜]] - アルバム『ゆうきのうた-故郷編-』に収録。([[2014年]]。UPCH-20368)


== その他 ==
== 駅発車メロディ ==
作曲を行った吉田正の故郷が[[日立市]]であることにちなみ、同市内の[[常磐線]]の[[大甕駅]]・[[常陸多賀駅]]・[[日立駅]]・[[小木津駅]]・[[十王駅]] において、上りホームの[[発車メロディ]]として使用されている。2020年2月14日からは、同名映画の撮影が行われた[[日活撮影所|日活調布撮影所]]の最寄り駅である[[京王電鉄]][[京王線]]の[[布田駅]]において、接近メロディとして採用されている<ref>{{Cite press release|title=布田駅・京王多摩川駅の列車接近メロディーが映画の主題歌に変わります!|url=https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2019/nr20200206_melody.pdf|publisher=京王電鉄/調布市|format=PDF|date=2020-02-06|accessdate=2020-02-13}}</ref>。
作曲を行った吉田正の故郷が[[日立市]]であることにちなみ、同市内の[[常磐線]]の[[大甕駅]]・[[常陸多賀駅]]・[[日立駅]]・[[小木津駅]]・[[十王駅]] において、上りホームの[[発車メロディ]]として使用されている。
2020年2月14日からは、同名映画の撮影が行われた[[日活撮影所|日活調布撮影所]]の最寄り駅である[[京王電鉄]][[京王線]]の[[布田駅]]において、[[発車メロディ|接近メロディ]]として採用されている<ref>{{Cite press release|title=布田駅・京王多摩川駅の列車接近メロディーが映画の主題歌に変わります!|url=https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2019/nr20200206_melody.pdf|publisher=京王電鉄/調布市|format=PDF|date=2020-02-06|accessdate=2020-02-13}}</ref>。


== 収録作品 ==
== 収録作品 ==

2020年7月27日 (月) 15:30時点における版

「いつでも夢を」
橋幸夫/吉永小百合シングル
B面 あすの花嫁
リリース
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル ビクターレコード
作詞・作曲 佐伯孝夫(作詞)
吉田正(作曲)
ゴールドディスク
橋幸夫/吉永小百合 シングル 年表
いつでも夢を
(1962年)
若い東京の屋根の下
(1963年)
橋幸夫 年表
成田の花太郎
(1962年)
いつでも夢を
(1962年)
わが胸に歌は消えず
(1962年)
吉永小百合 年表
草を刈る娘
(1962年)
いつでも夢を
(1962年)
かわいい花の物語
(1962年)
テンプレートを表示

いつでも夢を」(いつでもゆめを)は、1962年9月20日日本ビクター(音楽事業部。後のJVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)から発売された橋幸夫吉永小百合のデュエットによって発売された楽曲(VS-807モノラル)で、橋の27枚目、吉永の3枚目のシングル。

概要

橋のデビューに関わり、吉永の担当であった武田京子ビクターディレクターの企画で、両者の師であった佐伯孝夫(作詞)、吉田正(作曲)に提案し実現した。武田は「これは、考えに考え抜いた企画というではなく、ごく自然に私の頭の中に浮かんできたこと」と述懐している[1]

佐伯の詩ができると吉田の手により作曲されたが、作曲にあたって吉田は、吉永が歌いやすいよう吉永に「少し比重」を置いた[2]。当時は両者とも多忙な日々を送っていたためスケジュールが合わず、別々にレコーディングした音源を一つにミキシングして発売したという。なお吉永の歌がオーケストラと合わず、やむなくピッチを上げて、オーケストラと合わせた。その特徴的な歌詞と、まだ舟木一夫西郷輝彦などもデビューしておらず、橋が若き王者として人気を極め、吉永も若手女優として高い人気を誇っており、その二人の初デュエット曲として発売当初より話題となり、発売から「1ヶ月で30万枚という驚異的な記録をたて...半年すぎた翌年5月には100万枚を突破した」[3]。累計売上は260万枚[4]を記録。

詞、曲ともに明るい憧憬にあふれたこの楽曲は第4回日本レコード大賞の大賞を受賞し、1962年、とりわけ高度成長期を象徴する楽曲となったほか、長い期間、日本国民に愛された楽曲として、人気を保っている。また、長年に渡り各番組で流され、この楽曲へのリクエストも多い。そのため、発売当時まだ出生していなかった年齢層でも「いつでも夢を」はよく知られている。

なお、1992年にはサントリー烏龍茶のCM内で中国語で歌唱されていた本曲も存在していた(ただし本人歌唱ではない)。他に中日ドラゴンズ監督時代の星野仙一が出演した第一製薬の胃腸薬「センロック」のCM(替え歌、こちらも本人歌唱ではない)や吉永出演のシャープ液晶テレビAQUOS」CM(こちらはサザンオールスターズのメンバー同士でもある桑田佳祐原由子夫妻のデュエット)使用された事がある。2017年からは、吉永小百合が出演しているソフトバンクモバイルのテレビCMに起用された。

NHK紅白歌合戦』では、1962年の『第13回NHK紅白歌合戦』、1970年の『第21回NHK紅白歌合戦1990年の『第41回NHK紅白歌合戦』、1998年の『第49回NHK紅白歌合戦』と合計4回歌唱されているが、いずれも橋のソロでの歌唱であった。また、橋と吉永が音楽番組で一緒に歌唱している映像は1968年12月27日TBS系列で放送された『日本レコード大賞10周年特番』(カラーのビデオ映像)のものが現存する。

発表翌年の1963年には同名の映画日活作品、監督:野村孝)が封切られ、同作品についても橋と吉永が揃って出演した(浜田光夫松原智恵子野呂圭介信欣三内藤武敏らが共演)。同映画内でもこの曲が吉永の「寒い朝」、橋の「潮来笠」などとともに歌唱されている。他に橋が美空ひばりと共演した映画「ひばり・橋の花と喧嘩」(1970年松竹作品、監督:野村芳太郎)では、橋とひばりのデュエットによるヴァージョンが使われている(こちらはCD化されていない模様)。

また1963年3・4月開催の第35回選抜高校野球大会では、入場行進曲に採用された。

2005年に行われた「スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜」では、本曲が紅組22位にランクインした。

2007年日本の歌百選に選出された。

2013年3月31日放送のNHK総合テレビ今夜も生でさだまさし』でサブタイトルに使用され、橋とさだまさしが歌唱した(また、吉永もVTR出演)[5]

2013年上期のNHK連続テレビ小説あまちゃん』では、主人公の天野アキ(能年玲奈)をはじめとする海女の人たちがこの歌を歌いながら海女漁に出ているなど、劇中で様々な人物によって歌唱されている。また、第116話(同年8月13日放送)で橋が本人役で出演し、天野夏(宮本信子)とのデュエットでこの曲を歌った。2013年8月28日にビクターエンタテインメントから発売された「あまちゃん 歌のアルバム」に収録されている。

  • 橋は朝は苦手としており朝ドラはこれまでほぼ視聴したことはなく『あまちゃん』も最初は視聴していなかったが、息子・橋龍吾より『あまちゃん』を1度観るよう促され、途中から視聴しはまっていったという。出演オファーについても当然あると思っていなかった。
  • 本曲の採用理由は、天野夏が20代であった1960年代のヒット曲であること、脚本担当の宮藤官九郎が本曲がドラマの世界観を表しているという判断からされた[6]

歌詞に登場する「あの子」については、橋は当初は吉永を連想して歌っていたが、吉永も共に歌唱していることに気付き、上にいる妖精のような存在を連想して歌うようになったという。

収録曲

  1. いつでも夢を
  2. あすの花嫁
    • 作詞:佐伯孝夫、作曲・編曲:吉田正
  • 発売当時の価格は290円。

カバー

駅発車メロディ

作曲を行った吉田正の故郷が日立市であることにちなみ、同市内の常磐線大甕駅常陸多賀駅日立駅小木津駅十王駅 において、上りホームの発車メロディとして使用されている。

2020年2月14日からは、同名映画の撮影が行われた日活調布撮影所の最寄り駅である京王電鉄京王線布田駅において、接近メロディとして採用されている[7]

収録作品

脚注

  1. ^ 武田京子「夢のコンビ誕生まで」『橋幸夫・吉永小百合 夢のコンビ』(MBK3083)1963年12月 ビクター出版株式会社 2頁
  2. ^ ビクターエンタテインメント『吉田正大全集〜1948-1997』1997/9 解説書19頁その他参照
  3. ^ 『別冊近代映画』1966年4月臨時増刊号 22巻第7号(通巻281号) 130頁
  4. ^ 毎日新聞』1997年6月30日付東京朝刊、18頁。『毎日新聞』1998年3月13日付東京夕刊、14頁
  5. ^ [1],goo
  6. ^ [2],goo
  7. ^ "布田駅・京王多摩川駅の列車接近メロディーが映画の主題歌に変わります!" (PDF) (Press release). 京王電鉄/調布市. 6 February 2020. 2020年2月13日閲覧

関連項目