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「ちくま (列車)」の版間の差分

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* [[国鉄381系電車|381系電車]](2003年10月1日以降)
* [[国鉄381系電車|381系電車]](2003年10月1日以降)
**JR東海[[神領車両区]]所属の6両編成を使用した。
**JR東海[[神領車両区]]所属の6両編成を使用した。
**末期はJR西日本[[日根野電車区]]の[[モノクラス]]編成も使用していた。


== 中央西線夜行列車沿革 ==
== 中央西線夜行列車沿革 ==

2010年8月10日 (火) 07:29時点における版

ちくま
383系電車による急行「ちくま」 (1998年9月 名古屋駅)
383系電車による急行「ちくま」
(1998年9月 名古屋駅
運行者 東海旅客鉄道(JR東海)
列車種別 急行列車
運行区間 大阪駅 - 長野駅
経由線区 東海道本線中央本線篠ノ井線信越本線
使用車両 381系電車神領車両区
運行開始 1959年
運行終了 2005年10月7日
備考 廃止時のデータ
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ちくまとは、かつて東海旅客鉄道(JR東海)が、大阪駅 - 長野駅間を東海道本線中央本線篠ノ井線信越本線経由で運行した夜行急行列車である。

なお本項では、中央本線の塩尻駅 - 名古屋駅間(中央西線)で運転されていた夜行列車についての沿革についても記載する。

概要

1959年に準急列車として運転を開始して以降、定期列車として2003年まで運転した。運賃面で有利な近畿地方と長野県を結ぶ夜行高速バスの増加など輸送情勢の変化に伴い、2003年10月1日のダイヤ改正以降は、行楽シーズンのみ運行される臨時列車に変更された。なお、2005年10月8日以降は運転されていない。

列車名の由来

長野県岐阜県のそれぞれ一部の地方名「筑摩」が由来となっている。ただし日本最長の川である「信濃川」の長野県での呼び名である「千曲川」(ちくまがわ)だという説もある。

運行形態

停車駅

大阪駅 - 新大阪駅 - 京都駅 - 大津駅 - 米原駅 - 岐阜駅 - 名古屋駅 - (千種駅) - (多治見駅) - 木曽福島駅 - 塩尻駅 - 松本駅 - 聖高原駅 - 篠ノ井駅 - 長野駅

使用車両

PJRPJRNC
ちくま
← 長野
大阪 →
383系
1 2 3 4 5 6
G
凡例
G=グリーン車座席指定席
指=普通車座席指定席
自=普通車自由席

中央西線夜行列車沿革

  • 1948年昭和23年):名古屋駅 - 長野駅間を運行する夜行準急列車として、「きそ」運転開始。
  • 1959年(昭和34年):大阪駅 - 長野駅間を運行する準急列車として、「ちくま」が運転開始。運転当初は、長野行きが夜行列車、大阪行きが昼行列車であった。
  • 1961年(昭和36年)10月1日サンロクトオと称されるダイヤ改正に伴い、以下のとおり運転体系を変更する。
    1. 「ちくま」急行列車に昇格。運行形態は変わらず。
    2. 大阪駅 - 日光駅間を長野駅・信越本線両毛線経由で運行する団体専用列車信越日光観光」運転開始。
    3. 名古屋駅 - 長野駅間を運行する夜行準急列車「おんたけ」「あずみ」運転開始。「おんたけ」は季節列車扱い。
  • 1963年(昭和38年)2月 - 3月:「あずみ」が、長野駅経由で長野電鉄木島駅湯田中駅まで乗り入れを実施する。
  • 1966年(昭和41年)3月5日:準急列車制度の見直しにより、「おんたけ」「あずみ」「ちくま」急行列車に昇格。
    • 3月29日:ダイヤ改正に伴い、「ちくま」は大阪駅 - 長野駅間を運行する夜行列車と昼行列車の各1往復ずつの運行となる。
    • 7月:大糸線直通の臨時急行列車「くろよん」が、大阪駅 - 松本駅間で併結運転を実施。大阪発は夜行、大阪行きは昼行で運行されることとなる。
    • 10月1日:ダイヤ改正により、団体専用列車であった「信州日光観光」のうち、大阪駅 - 長野駅間を分離し、「彩雲」(さいうん)の名称が与えられる。この列車も、長野行きが昼行列車、大阪行きが夜行列車という変則的な運行ダイヤであった。
  • 1968年(昭和43年)10月1日:「ヨンサントオ」と称されるダイヤ改正に伴い、以下のとおり運転体系を変更する。
    1. 「ちくま」「彩雲」を吸収、臨時列車を含めて、夜行列車1.5往復と昼行列車1.5往復となる。
    2. 「おんたけ」「あずみ」、名称を「きそ」に統合する。
  • 1971年(昭和46年):「ちくま」昼行列車1往復を特急しなの」に格上げ。夜行列車1.5往復と昼行列車0.5往復となる。
  • 1972年(昭和47年):「ちくま」定期夜行列車を気動車化。
  • 1978年(昭和48年):「ちくま」定期夜行列車を20系客車化。臨時「ちくま」を電車化。
  • 1985年(昭和60年):「きそ」廃止。
  • 1986年(昭和61年):「ちくま」定期夜行列車を12系客車および14系寝台車化。「くろよん」併結の臨時「ちくま」が廃止。
    12系客車および14系15形寝台車による急行「ちくま」
    (1996年9月 長野駅
  • 1987年(昭和62年):国鉄分割民営化に伴い、車両運用体系を変更。客車を西日本旅客鉄道(JR西日本)が、機関車を東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)が担当する方式で運行された。
  • 1994年平成6年):「ちくま」寝台車を14系15形寝台車に変更。B寝台を2段寝台化。
  • 1997年(平成9年):「ちくま」定期夜行列車をJR東海の383系電車(ワイドビュー電車)化。エル特急「しなの」と共通使用することとなる。
  • 2000年(平成12年)春・秋:「くろよん」381系電車を使用して臨時列車として運転[1][2]。列車自体は「ちくま」と別立てで運行される。
  • 2003年(平成15年)10月1日:ダイヤ改正により、「ちくま」定期夜行列車を臨時列車に変更。381系電車にて運行。
  • 2005年(平成17年):長野発は1月3日の列車、大阪発は10月7日の列車(いずれも始発駅基準)をもって、当該年度の運転を終了[3]
  • 2009年(平成21年):2009年2月7日・8日に臨時団体列車として復活。運転区間は長野駅 - 松本駅間。車両はしなの鉄道の169系を使用した。

列車名の由来

五十音順

脚注

  1. ^ 平成12年度【 春 】の臨時列車の運転について (Internet Achive) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2000年1月17日
  2. ^ 平成12年度【 秋 】の臨時列車の運転について (Internet Achive) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2000年8月23日
  3. ^ 2004 - 2005年冬の臨時列車では上下とも運行。平成16年度【冬】の臨時列車の運転 (PDF) (Internet Achive) - 西日本旅客鉄道プレスリリース(以下3個同じ)
    2005年春以降は大阪発のみの運転となり、秋で終了。平成17年【春】の臨時列車の運転 (PDF)平成17年【夏】の臨時列車の運転 (PDF)駅すぱあとWORLD 2005年9月6日版

関連事項

  • しなの(中央本線優等列車沿革)