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「スループット」の版間の差分

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* コンピュータ・ネットワークを構成する機器によって、送信[[フレーム (ネットワーク)|フレーム]]が損失しない最大レート。
* コンピュータ・ネットワークを構成する機器によって、送信[[フレーム (ネットワーク)|フレーム]]が損失しない最大レート。


==データ処理における実効伝送速度==
==データ処理==
[[コンピュータ]]の、単位時間あたりの処理能力を指す[[データ処理]]における実効伝送速度には、コンピュータに搭載される[[CPU]]の[[クロック]]周波数や[[ハードディスク]]の回転速度、[[オペレーティングシステム]]など、様々な要因が影響する。
データ処理において、スループットとは、[[コンピュータ]]の、単位時間あたりの処理能力のことである。コンピュータに搭載される[[CPU]]の[[クロック]]周波数や[[ハードディスク]]の回転速度など、様々な要因が影響する。


==ネットワークにおける実効伝送速度==
==ネットワーク==
単位時間あたりのデータ転送量を指す(家庭用の[[ルーター]][[無線LAN]]機器などで、「実効伝送速度:50Mbps」などと表記される。なお、表記される実効伝送速度は理論値の場合があり、その場合、理論値どおりの実効伝送速度を引き出すのは難しい)。
ネットワークにおいて、スループットとは、単位時間あたりのデータ転送量である{{要出典範囲|家庭用のルーターや無線LAN機器などで、「実効伝送速度:50Mbps」などと表記される|date=2020年12月}}。なお、表記される実効伝送速度は理論値の場合があり、その場合、理論値どおりの実効伝送速度を引き出すのは難しい)。


ネットワーク機器や通信回線の導入の際には、両者の実効伝送速度の違いについて考慮すべきである(例えば、家庭用[[ブロードバンドインターネット接続|ブロードバンド回線]]に接続する機器は、回線と同程度か、もしくはそれを超える実効伝送速度のものとするなど)。
ネットワーク機器や通信回線の導入の際には、両者の実効伝送速度の違いについて考慮すべきである(例えば、家庭用[[ブロードバンドインターネット接続|ブロードバンド回線]]に接続する機器は、回線と同程度か、もしくはそれを超える実効伝送速度のものとするなど)。実効伝送速度の低い機器や回線が途中経路に存在すると、そこが[[ボトルネック]]になる


一般的なスループットの測定方法としては、異なった比率の負荷トラフィックを機器にそれぞれ転送させ、その負荷別の得失差を検証し、負荷トラフィックの[[フレーム (ネットワーク)|フレーム]]サイズごとの実効伝送速度を求める方法がある。また、[[ADSL]]等の[[ブロードバンド]]回線が普及した頃から、インターネット上の特定サーバから端末までの実効伝送速度を簡単に測定することができるウェブサイトが現れている。{{See also|スピードテスト}}
実効伝送速度の低い機器や回線が途中経路に存在すると、そこが[[ボトルネック]]になる。


==RFCにおけるスループット==
実効伝送速度の測定法には各種ある。専用の[[測定]]機器としては[[Spirent]]社の[[SmartBits]]が有名である。一般的な測定方法としては、異なった比率の負荷トラフィックを機器にそれぞれ転送させ、その負荷別の得失差を検証し、負荷トラフィックの[[フレーム (ネットワーク)|フレーム]]サイズごとの実効伝送速度を求める方法がある。
スループットは、[[Request for Comments|RFC]] 1242の3.17では、「その機器によって送信[[フレーム (ネットワーク)|フレーム]]が損失しない最大レート」と定義されている。[[データ]][[ストリーム]]中の1つのフレームが欠けたとしても、上位[[プロトコル]]のタイムアウトを待たねばならず、そこに遅延が発生する。それを回避するための事前検証として、対象機器がフレームを欠けさせること無く送信できる最大レートを知ることが推奨されている。

また、[[ADSL]]等の[[ブロードバンド]]回線が一般家庭に普及した頃から、簡易な回線実効伝送速度測定サービスとして、インターネット上の特定サーバから自分の端末までの[[インターネット・プロトコル・スイート|TCP/IP]]実効伝送速度を簡単に測定することができるウェブサイトが現れている。
{{See also|スピードテスト}}

==RFCにおける実効伝送速度==
[[Request for Comments|RFC]] 1242の3.17では、「その機器によって送信[[フレーム (ネットワーク)|フレーム]]が損失しない最大レート」と定義されている。[[データ]][[ストリーム]]中の1つのフレームが欠けたとしても、上位[[プロトコル]]のタイムアウトを待たねばならず、そこに遅延が発生する。それを回避するための事前検証として、対象機器がフレームを欠けさせること無く送信できる最大レート、つまり実効伝送速度を知ることが同RFCで推奨されている。


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2020年12月27日 (日) 17:20時点における版

スループット(日: 実効伝送速度[1]: Throughput)は、一般に単位時間当たりの処理能力のこと。特に

データ処理

データ処理において、スループットとは、コンピュータの、単位時間あたりの処理能力のことである。コンピュータに搭載されるCPUクロック周波数やハードディスクの回転速度など、様々な要因が影響する。

ネットワーク

ネットワークにおいて、スループットとは、単位時間あたりのデータ転送量である(家庭用のルーターや無線LAN機器などで、「実効伝送速度:50Mbps」などと表記される[要出典]。なお、表記される実効伝送速度は理論値の場合があり、その場合、理論値どおりの実効伝送速度を引き出すのは難しい)。

ネットワーク機器や通信回線の導入の際には、両者の実効伝送速度の違いについて考慮すべきである(例えば、家庭用ブロードバンド回線に接続する機器は、回線と同程度か、もしくはそれを超える実効伝送速度のものとするなど)。実効伝送速度の低い機器や回線が途中経路に存在すると、そこがボトルネックになる。

一般的なスループットの測定方法としては、異なった比率の負荷トラフィックを機器にそれぞれ転送させ、その負荷別の得失差を検証し、負荷トラフィックのフレームサイズごとの実効伝送速度を求める方法がある。また、ADSL等のブロードバンド回線が普及した頃から、インターネット上の特定サーバから端末までの実効伝送速度を簡単に測定することができるウェブサイトが現れている。

RFCにおけるスループット

スループットは、RFC 1242の3.17では、「その機器によって送信フレームが損失しない最大レート」と定義されている。データストリーム中の1つのフレームが欠けたとしても、上位プロトコルのタイムアウトを待たねばならず、そこに遅延が発生する。それを回避するための事前検証として、対象機器がフレームを欠けさせること無く送信できる最大レートを知ることが推奨されている。

脚注

  1. ^ JISC6960 2012, 3.4.7節.

参考文献

関連項目

外部リンク