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'''ビデオディスク'''(英語:videodisc, video disc)は、主として[[光]]([[半導体レーザー]])の[[反射]]を利用して映像および音声信号を再生する[[ディスクメディア]]の総称である。
[[ファイル:CRVDisc.jpg|サムネイル| ビデオディスク(業務用CRVディスク)と[[VHS]]カセット ]]
'''ビデオディスク'''(英語:videodisc, video disc)は、[[光]]([[半導体レーザー]])の[[反射]]を利用して映像および音声信号を再生する[[ディスクメディア]]の総称である。


実用的なものはレーザー方式が大多数であるが、本項目では歴史的なビデオディスクとして、光学式、針式(スタイラス)、磁気式などレーザー以外のものも扱う。
実用的なものはレーザー方式が大多数であるが、本項目では歴史的なビデオディスクとして、光学影像(映画)、針式(スタイラス)、磁気式などレーザー以外のものも扱う。


== 歴史 ==
== 歴史 ==

=== 19世紀 - 20世紀前半 ===
1892年3月3日、フランスの発明家{{仮リンク|ジョルジュ・デムニー|en|Georges Demenÿ}}は、「フォノスコープ」の特許を取得した。これは1891年に設計され、{{仮リンク|クロノフォトグラフィー|en|Chronophotographie}}写真をガラスディスクに投影するものである <ref>{{Cite web|title=Who's Who of Victorian Cinema|url=http://www.victorian-cinema.net/demeny|website=www.victorian-cinema.net|accessdate=2019-05-07}}</ref> <ref>{{Cite book|title=Alice Guy Blaché: Lost Visionary of the Cinema|url=https://books.google.co.uk/books?id=mqIMBAAAQBAJ&pg=PA8&lpg=PA8&dq=Disc+Demeny&source=bl&ots=0TnfON_7kl&sig=It_BsRRHecKY3a1VbMqq_eKGnHM&hl=en&sa=X&ved=0ahUKEwih2PObv6DXAhWIfhoKHbeKDIoQ6AEIWjAN#v=onepage&q=Disc%20Demeny&f=false|publisher=Bloomsbury Publishing USA|date=2014-08-22|isbn=9781501302695|language=en|first=Alison|last=McMahan}}</ref>。
1892年3月3日、フランスの発明家{{仮リンク|ジョルジュ・デムニー|en|Georges Demenÿ}}は、「フォノスコープ」の特許を取得した。これは1891年に設計され、{{仮リンク|クロノフォトグラフィー|en|Chronophotographie}}写真をガラスディスクに投影するものである <ref>{{Cite web|title=Who's Who of Victorian Cinema|url=http://www.victorian-cinema.net/demeny|website=www.victorian-cinema.net|accessdate=2019-05-07}}</ref> <ref>{{Cite book|title=Alice Guy Blaché: Lost Visionary of the Cinema|url=https://books.google.co.uk/books?id=mqIMBAAAQBAJ&pg=PA8&lpg=PA8&dq=Disc+Demeny&source=bl&ots=0TnfON_7kl&sig=It_BsRRHecKY3a1VbMqq_eKGnHM&hl=en&sa=X&ved=0ahUKEwih2PObv6DXAhWIfhoKHbeKDIoQ6AEIWjAN#v=onepage&q=Disc%20Demeny&f=false|publisher=Bloomsbury Publishing USA|date=2014-08-22|isbn=9781501302695|language=en|first=Alison|last=McMahan}}</ref>。


1893年、イギリスの写真家[[エドワード・マイブリッジ]]は、クロノフォトグラフィーのアニメーションをガラスディスクに投影し{{仮リンク|ズープラクシスコープ|en|Zoopraxiscope}}で再生する発明を行った<ref>http://www.terramedia.co.uk/media/video/zoopraxinoscope.htm</ref>。なおこの発明がきっかけで、[[トーマス・エジソン|エジソン]]をして[[映画]]を発明させる事に繋が
1893年、イギリスの写真家[[エドワード・マイブリッジ]]は、クロノフォトグラフィーのアニメーションをガラスディスクに投影し{{仮リンク|ズープラクシスコープ|en|Zoopraxiscope}}で再生する発明を行った<ref>http://www.terramedia.co.uk/media/video/zoopraxinoscope.htm</ref>。なおこの発明がきっかけで、[[トーマス・エジソン|エジソン]]をして[[映画]]を発明させる事に繋がった


1898年、ニューヨークを拠点とするカメラメーカー、{{仮リンク|E & HT アンソニー|en|E. & H. T. Anthony & Company}} が「The Spiral」と呼ばれる映画カメラとプロジェクターを組み合わせたものを発売した。これは200個のイメージを直径8インチのガラスディスク板に記録でき、毎秒16フレームで再生時には13秒の動画像を再生できる<ref>{{Cite web|title=The quest for home video: Anthony Spiral|url=http://www.terramedia.co.uk/media/video/anthony_spiral.htm|website=www.terramedia.co.uk|accessdate=2019-05-07}}</ref>。
1898年、ニューヨークを拠点とするカメラメーカー、{{仮リンク|E & HT アンソニー|en|E. & H. T. Anthony & Company}} が「The Spiral」と呼ばれる映画カメラとプロジェクターを組み合わせたものを発売した。これは200個のイメージを直径8インチのガラスディスク板に記録でき、毎秒16フレームで再生時には13秒の動画像を再生できる<ref>{{Cite web|title=The quest for home video: Anthony Spiral|url=http://www.terramedia.co.uk/media/video/anthony_spiral.htm|website=www.terramedia.co.uk|accessdate=2019-05-07}}</ref>。
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1930年初頭、スコットランドの[[ジョン・ロジー・ベアード]]が Phonovision システムを開発、1秒間に約4フレームを再生できたが普及しなかった。
1930年初頭、スコットランドの[[ジョン・ロジー・ベアード]]が Phonovision システムを開発、1秒間に約4フレームを再生できたが普及しなかった。


=== 20世紀後半 ===
1952年、[[ウェスティングハウス・エレクトリック|ウェスティングハウス・エレクトリック社]]のフランス技術者 P.M.G・トゥーロンが、低速回転するディスクの渦状トラック上に記録した1.5mm幅の映像フレームを {{仮リンク|FSS管|en|Flying-spot scanner}}で読み取り映像信号を生成するシステムを発明した(米国特許 3198880)。これは、[[レコード]]からの音声の再生と同期して組み合わせることを目的としていた。 実用化はされなかったようである。これはテープベースの業務用の{{仮リンク|EVR|en|Electronic Video Recording}}に類似している。
1952年、[[ウェスティングハウス・エレクトリック|ウェスティングハウス・エレクトリック社]]のフランス技術者 P.M.G・トゥーロンが、低速回転するディスクの渦状トラック上に記録した1.5mm幅の映像フレームを {{仮リンク|FSS管|en|Flying-spot scanner}}で読み取り映像信号を生成するシステムを発明した(米国特許 3198880)。これは、[[レコード]]からの音声の再生と同期して組み合わせることを目的としていた。 実用化はされなかったようである。これはテープベースの業務用の{{仮リンク|EVR|en|Electronic Video Recording}}に類似している。


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1972年、日本の東芝・[[TOSBAC]]において、カラーの256×256の[[解像度]]の映像を再生するデジタルビデオディスクが使われていた<ref>[https://books.google.co.uk/books?id=eY4mAAAAMAAJ ''First USA-Japan Computer Conference Proceedings: October 3-5, 1972, Tokyo, Japan''], page 320, [[American Federation of Information Processing Societies]]</ref>。1973年には、[[日立]]が15色の静止画像を再生可能なビデオディスクを発表した 。 同年、 [[ソニー]]もビデオディスクレコーダーの原型を発表しており、これは1997年の[[デジタルマビカ]]に類似していた<ref name="terramedia">{{Cite web|title=The quest for home video: Video discs part 2|url=http://www.terramedia.co.uk/media/video/video_discs_2.htm|website=www.terramedia.co.uk|accessdate=2019-05-07}}</ref>。
1972年、日本の東芝・[[TOSBAC]]において、カラーの256×256の[[解像度]]の映像を再生するデジタルビデオディスクが使われていた<ref>[https://books.google.co.uk/books?id=eY4mAAAAMAAJ ''First USA-Japan Computer Conference Proceedings: October 3-5, 1972, Tokyo, Japan''], page 320, [[American Federation of Information Processing Societies]]</ref>。1973年には、[[日立]]が15色の静止画像を再生可能なビデオディスクを発表した 。 同年、 [[ソニー]]もビデオディスクレコーダーの原型を発表しており、これは1997年の[[デジタルマビカ]]に類似していた<ref name="terramedia">{{Cite web|title=The quest for home video: Video discs part 2|url=http://www.terramedia.co.uk/media/video/video_discs_2.htm|website=www.terramedia.co.uk|accessdate=2019-05-07}}</ref>。


1975年、日立は、色度、輝度、音の情報を[[ホログラフィー|ホログラフィック]]技術により記録するビデオディスクシステムを発表した。 各フレームは直径305mm のディスクに 1mm 幅のホログラムとして記録され、レーザービームは3つの角度からホログラムを読み取ります。 容量は54,000フレームで、 [[NTSC]]標準カラーの場合は30分、 [[576i|PAL / SECAMの]]場合は36分の収録が可能<ref name="terramedia">http://www.terramedia.co.uk/media/video/video_discs_2.htm</ref>。
1975年、日立は、色度、輝度、音の情報を[[ホログラフィー|ホログラフィック]]技術により記録するビデオディスクシステムを発表した。 各フレームは直径305mm のディスクに 1mm 幅のホログラムとして記録され、レーザービームは3つの角度からホログラムを読み取ります。 容量は54,000フレームで、 [[NTSC]]標準カラーの場合は30分、 [[576i|PAL / SECAMの]]場合は36分の収録が可能<ref name="terramedia"></ref>。


1978年、当時のナショナル([[パナソニック]])が「[[VISC]]」を開発。12インチの[[ポリ塩化ビニル|ビニル]]ディスクを500rpm で回転させ、1回転で3フレームのカラー影像を保持。ディスクの各面に最長1時間のビデオを収録できる<ref name="terramedia">http://www.terramedia.co.uk/media/video/video_discs_2.htm</ref>。記録フォーマットは、30分/片面または60分/片面の2種類がある。これは後に、9インチのディスクに75分/片面で収録できるシステムに進化した<ref>Billboard, 28 April 1979</ref>。1980年1月に[[日本ビクター]]の[[VHD]]が登場し、開発中止となった<ref>Video Age: Television Technology and Applications in the 1980s (Video Bookshelf) (Hardcover)</ref>。
1978年、当時のナショナル([[パナソニック]])が「[[VISC]]」を開発。12インチの[[ポリ塩化ビニル|ビニル]]ディスクを500rpm で回転させ、1回転で3フレームのカラー影像を保持。ディスクの各面に最長1時間のビデオを収録できる<ref name="terramedia"></ref>。記録フォーマットは、30分/片面または60分/片面の2種類がある。これは後に、9インチのディスクに75分/片面で収録できるシステムに進化した<ref>Billboard, 28 April 1979</ref>。1980年1月に[[日本ビクター]]の[[VHD]]が登場し、開発中止となった<ref>Video Age: Television Technology and Applications in the 1980s (Video Bookshelf) (Hardcover)</ref>。 {{See also|レーザーディスク}}


1978年、アメリカ・[[ミュージック・コーポレーション・オブ・アメリカ|MCA社]]とオランダ・[[フィリップス|フィリップス社]]が{{仮リンク|DiscoVision|en|DiscoVision}}を開発。[[レーザー|レーザー光]]の反射を利用する。これは、VLP、Laservision、あるいは[[CDビデオ]]とも呼ばれた。最終的に[[パイオニア]]が[[レーザーディスク|レーザーディスク (LaserDisc)]] として商標を取得した。
1978年、アメリカ・[[ミュージック・コーポレーション・オブ・アメリカ|MCA社]]とオランダ・[[フィリップス|フィリップス社]]が{{仮リンク|DiscoVision|en|DiscoVision}}を開発。[[レーザー|レーザー光]]の反射を利用する。これは、VLP、Laservision、あるいは[[CDビデオ]]とも呼ばれた。最終的に[[パイオニア]]が[[レーザーディスク|レーザーディスク (LaserDisc)]] として商標を取得した。
{{See also|レーザーディスク}}
{{仮リンク|Thomson-CSF|en|Thomson-CSF}}社は、薄いフレキシブルビデオディスクと、ディスクの反対側に光源とピックアップを備えた透過型レーザーシステムを使用するシステムを開発した。 このシステムは、1980年に産業用および教育用向けに販売さた。 ディスクの各面には50,000枚の静止[[CAV]]フレームを入れることができ、両面をディスクを取り出すことなく読み取ることができた。1981年に市場から撤退<ref>{{Cite web|title=Thomson-CSF Transmissive VideoDisc System from 1980|url=http://www.cedmagic.com/history/thomson-csf-1980.html|website=www.cedmagic.com|accessdate=2019-05-07}}</ref>。


{{仮リンク|Thomson-CSF|en|Thomson-CSF}}社は、薄いフレキシブルビデオディスクと、ディスクの反対側に光源とピックアップを備えた透過型レーザーシステムを使用するシステムを開発した。 このシステムは、1980年に産業用および教育用向けに販売さた。 ディスクの各面には50,000枚の静止[[CAV]]フレームを入れることができ、両面をディスクを取り出すことなく読み取ることができた。1981年に市場から撤退<ref>{{Cite web|title=Thomson-CSF Transmissive VideoDisc System from 1980|url=http://www.cedmagic.com/history/thomson-csf-1980.html|website=www.cedmagic.com|accessdate=2019-05-07}}</ref>。
1981年、[[RCA|RCA社]]が「{{仮リンク|CED|en|Capacitance Electronic Disc}}」を開発、「SelectaVision」と言うブランドで販売した。 このシステムは、プレスされたディスクの溝に乗っている物理的なピックアップを使って、その下層部分にある静電容量の変化を読み取る。 このシステムは数年間ほどレーザーディスクと競合した後、撤退した。


1983年、[[日本ビクター]]が[[VHD]]を開発、販売した。これは{{仮リンク|CED|en|Capacitance Electronic Disc}}と同様に静電容量コタクト方式だが、ディスクに物理的な溝がない点が異なる。主に日本で普及したが、レーザーディスクとの[[規格争い]]に敗れて撤退した。
1981年、[[RCA|RCA社]]が{{仮リンク|CED|en|Capacitance Electronic Disc}}」を開発、「SelectaVision」言うブラドで販売した。 このシステムはプレスされたディスクの溝乗っている物理的なピックアップを使って、その下層部分にある静電容量の変化を読み取る。 このシステムは数年間ほどレーザーディスクと競合した後、撤退した。


VHDディスクはイギリス・{{仮リンク|Thorn EMI|en|Thorn EMI}}社によって採用された。 一般市場向けの開発は1983年末に中止された。教育およびビジネス市場では1980年代後半までコンピュータ制御のビデオシステムとして販売されていた。
1983年、[[日本ビクター]]が[[VHD]]を開発、販売した。これは{{仮リンク|CED|en|Capacitance Electronic Disc}}と同様に静電容量コンタクト方式だが、ディスクに物理的な溝がない点が異なる。主に日本で普及したが、レーザーディスクとの[[規格争い]]に敗れて撤退した。VHDディスクはイギリス・{{仮リンク|Thorn EMI|en|Thorn EMI}}社によって採用された。 一般市場向けの開発は1983年末に中止された。教育およびビジネス市場では1980年代後半までコンピュータ制御のビデオシステムとして販売されていた。


1984年、[[マクドネル・ダグラス|マクドネル・ダグラス社]]が{{仮リンク|Laserfilm|en|Laserfilm}}を開発した。
1984年、[[マクドネル・ダグラス|マクドネル・ダグラス社]]が{{仮リンク|Laserfilm|en|Laserfilm}}を開発した。
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{{See also|Blu-ray Disc|HD DVD|第3世代光ディスク}}
{{See also|Blu-ray Disc|HD DVD|第3世代光ディスク}}
2002年、ソニーが主導する[[Blu-ray Disc|Blu-ray]]がより高精細の光ビデオディスクフォーマットとして開発、リリースされた。同年、東芝が主導する[[HD DVD]]もリリースされ[[規格争い]]が再開される事となった。
2002年、ソニーが主導する[[Blu-ray Disc|Blu-ray]]がより高精細の光ビデオディスクフォーマットとして開発、リリースされた。同年、東芝が主導する[[HD DVD]]もリリースされ[[規格争い]]が再開される事となった。

2015年、[[2160p|4K UHD]]解像度をサポートする[[Ultra HD Blu-ray]] (UHD BD)がリリースされた。


== 分類 ==
== 分類 ==
ビデオディスクは、再生メカニズムに基づいて分類できます。
再生メカニズムに基づ分類


* 機械式
* 機械式
** {{仮リンク|Phonovision|en|Phonovision}}
**{{仮リンク|Phonovision|en|Phonovision}}
** Phonovid
** Phonovid
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** Visc
** Visc
* 静電容量方式
* 静電容量コンタクト方式
** [[Capacitance Electronic Disc|CED]] 、 [[VHD]]
**[[Capacitance Electronic Disc|CED]] 、 [[VHD]]
* 光ディスク
* 光ディスク
** 反射式
** 反射式
*** [[レーザーディスク]]、[[コンパクトディスク|CD]]、[[DVD]]、[[Blu-ray Disc|Blu-ray]]など
***[[レーザーディスク]]、[[コンパクトディスク|CD]]、[[DVD]]、[[Blu-ray Disc|Blu-ray]]、[[Ultra HD Blu-ray|UHD BD]]など
** 透過式
** 透過式
*** Thomson CSF system
*** Thomson CSF system
*** {{仮リンク|Laserfilm|en|Laserfilm}}
*** {{仮リンク|Laserfilm|en|Laserfilm}}

== 関連項目 ==

* [[Multiple Sub-Nyquist Sampling Encoding|MUSE]] - NHKが1984に開発した初期のハイビジョンシステム


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
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** ''Interactive Healthcare Newsletter''
** ''Interactive Healthcare Newsletter''


== 外部リンク ==
== 関連項目 ==
* [[Multiple Sub-Nyquist Sampling Encoding|MUSE]] - NHKが1984に開発した初期のハイビジョンシステム


== 外部リンク ==
* [http://www.ericdigests.org/pre-924/discs.htm Videodiscs in Education](英語)
* [http://www.ericdigests.org/pre-924/discs.htm Videodiscs in Education](英語)
* [http://www.ericdigests.org/pre-9213/video.htm Interactive Videodisc: An Emerging Technology for Educators(英語)]
* [http://www.ericdigests.org/pre-9213/video.htm Interactive Videodisc: An Emerging Technology for Educators(英語)]
103行目: 103行目:
* [https://books.google.com/books?id=2KYbBAAAQBAJ&source=gbs_slider_cls_metadata_7_mylibrary Videodiscs in Healthcare: A Guide to the Industry(英語)]
* [https://books.google.com/books?id=2KYbBAAAQBAJ&source=gbs_slider_cls_metadata_7_mylibrary Videodiscs in Healthcare: A Guide to the Industry(英語)]
* [http://www.cedmagic.com/history/thomson-csf-1980.html The Thomson-CSF transmissive optical videodisc(英語)]
* [http://www.cedmagic.com/history/thomson-csf-1980.html The Thomson-CSF transmissive optical videodisc(英語)]

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2019年5月7日 (火) 09:33時点における版

ビデオディスク(業務用CRVディスク)とVHSカセット

ビデオディスク(英語:videodisc, video disc)は、主として半導体レーザー)の反射を利用して映像および音声信号を再生するディスクメディアの総称である。

実用的なものはレーザー方式が大多数であるが、本項目では歴史的なビデオディスクとして、光学影像式(映画)、針式(スタイラス)、磁気式などレーザー以外のものも扱う。

歴史

19世紀 - 20世紀前半

1892年3月3日、フランスの発明家ジョルジュ・デムニー英語版は、「フォノスコープ」の特許を取得した。これは1891年に設計され、クロノフォトグラフィー英語版写真をガラスディスクに投影するものである [1] [2]

1893年、イギリスの写真家エドワード・マイブリッジは、クロノフォトグラフィーのアニメーションをガラスディスクに投影しズープラクシスコープ英語版で再生する発明を行った[3]。なおこの発明がきっかけで、エジソンをして映画を発明させる事に繋がった。

1898年、ニューヨークを拠点とするカメラメーカー、E & HT アンソニー英語版 が「The Spiral」と呼ばれる映画カメラとプロジェクターを組み合わせたものを発売した。これは200個のイメージを直径8インチのガラスディスク板に記録でき、毎秒16フレームで再生時には13秒の動画像を再生できる[4]

1907年、セオドア・ブラウン英語版が1200個のイメージを直径10インチのガラスディスク板に記録でき、毎秒16フレームで再生時には1分15秒程度の動画像を再生できるシステムを発明した(英国特許GB190714493)。毎秒16フレームで再生した場合、ディスクは約1分15秒ほど再生可能。 このシステムはチャールズ・アーバン英語版により「Urban Spirograph」として発売されたが普及しなかった[5]

1930年初頭、スコットランドのジョン・ロジー・ベアードが Phonovision システムを開発、1秒間に約4フレームを再生できたが普及しなかった。

20世紀後半

1952年、ウェスティングハウス・エレクトリック社のフランス技術者 P.M.G・トゥーロンが、低速回転するディスクの渦状トラック上に記録した1.5mm幅の映像フレームを FSS管英語版で読み取り映像信号を生成するシステムを発明した(米国特許 3198880)。これは、レコードからの音声の再生と同期して組み合わせることを目的としていた。 実用化はされなかったようである。これはテープベースの業務用のEVR英語版に類似している。

1965年、ウェスティングハウス・エレクトリックが Phonovid システムを開発。このシステムでは、400枚の静止画像を40分間の音声と共に再生できる[6] 。このシステムでは、標準的なレコードプレーヤーを使用して、ゆっくりと絵を生成する。

1970年、ドイツ・テレフンケン社により「TeD英語版」が開発される。これは12インチのディスクに約8分収録可能であった。VHSを優先する親会社(シーメンス)の意向で廃れた。

1972年、日本の東芝・TOSBACにおいて、カラーの256×256の解像度の映像を再生するデジタルビデオディスクが使われていた[7]。1973年には、日立が15色の静止画像を再生可能なビデオディスクを発表した 。 同年、 ソニーもビデオディスクレコーダーの原型を発表しており、これは1997年のデジタルマビカに類似していた[8]

1975年、日立は、色度、輝度、音の情報をホログラフィック技術により記録するビデオディスクシステムを発表した。 各フレームは直径305mm のディスクに 1mm 幅のホログラムとして記録され、レーザービームは3つの角度からホログラムを読み取ります。 容量は54,000フレームで、 NTSC標準カラーの場合は30分、 PAL / SECAMの場合は36分の収録が可能[8]

1978年、当時のナショナル(パナソニック)が「VISC」を開発。12インチのビニルディスクを500rpm で回転させ、1回転で3フレームのカラー影像を保持。ディスクの各面に最長1時間のビデオを収録できる[8]。記録フォーマットは、30分/片面または60分/片面の2種類がある。これは後に、9インチのディスクに75分/片面で収録できるシステムに進化した[9]。1980年1月に日本ビクターVHDが登場し、開発中止となった[10]

1978年、アメリカ・MCA社とオランダ・フィリップス社DiscoVision英語版を開発。レーザー光の反射を利用する。これは、VLP、Laservision、あるいはCDビデオとも呼ばれた。最終的にパイオニアレーザーディスク (LaserDisc) として商標を取得した。

Thomson-CSF英語版社は、薄いフレキシブルビデオディスクと、ディスクの反対側に光源とピックアップを備えた透過型レーザーシステムを使用するシステムを開発した。 このシステムは、1980年に産業用および教育用向けに販売さた。 ディスクの各面には50,000枚の静止CAVフレームを入れることができ、両面をディスクを取り出すことなく読み取ることができた。1981年に市場から撤退[11]

1981年、RCA社が「CED」を開発、「SelectaVision」と言うブランドで販売した。 このシステムは、プレスされたディスクの溝に乗っている物理的なピックアップを使って、その下層部分にある静電容量の変化を読み取る。 このシステムは数年間ほどレーザーディスクと競合した後、撤退した。

1983年、日本ビクターVHDを開発、販売した。これはCEDと同様に静電容量コンタクト方式だが、ディスクに物理的な溝がない点が異なる。主に日本で普及したが、レーザーディスクとの規格争いに敗れて撤退した。VHDディスクはイギリス・Thorn EMI英語版社によって採用された。 一般市場向けの開発は1983年末に中止された。教育およびビジネス市場では1980年代後半までコンピュータ制御のビデオシステムとして販売されていた。

1984年、マクドネル・ダグラス社Laserfilm英語版を開発した。

1996年、Sirius Publishing社がMovieCD英語版をリリース。物理メディアはCD-ROMであるが、Windows用PC向けに再生ソフトウェアを含めてリリースされた。映像はMotionPixelsコーデックにより圧縮され、品質は低く、16ビットハイカラー、毎秒16フレーム、320×236の再生解像度であった。

1996年、DVDがリリースされた。技術的にはフィリップスとソニーのMMCD(マルチメディアコンパクトディスク)と東芝のSD(スーパー密度)フォーマットのハイブリッドである。 1970 - 1980年代のベータ・VHSの間の規格争いを回避するために、ハイブリッドDVDフォーマットの最新の採用が3社で合意された。

2002年、ソニーが主導するBlu-rayがより高精細の光ビデオディスクフォーマットとして開発、リリースされた。同年、東芝が主導するHD DVDもリリースされ規格争いが再開される事となった。

2015年、4K UHD解像度をサポートするUltra HD Blu-ray (UHD BD)がリリースされた。

分類

再生メカニズムに基づく分類

参考文献

脚注

  1. ^ Who's Who of Victorian Cinema”. www.victorian-cinema.net. 2019年5月7日閲覧。
  2. ^ McMahan, Alison (2014-08-22) (英語). Alice Guy Blaché: Lost Visionary of the Cinema. Bloomsbury Publishing USA. ISBN 9781501302695. https://books.google.co.uk/books?id=mqIMBAAAQBAJ&pg=PA8&lpg=PA8&dq=Disc+Demeny&source=bl&ots=0TnfON_7kl&sig=It_BsRRHecKY3a1VbMqq_eKGnHM&hl=en&sa=X&ved=0ahUKEwih2PObv6DXAhWIfhoKHbeKDIoQ6AEIWjAN#v=onepage&q=Disc%20Demeny&f=false 
  3. ^ http://www.terramedia.co.uk/media/video/zoopraxinoscope.htm
  4. ^ The quest for home video: Anthony Spiral”. www.terramedia.co.uk. 2019年5月7日閲覧。
  5. ^ The quest for home video: Urban Spirograph”. www.terramedia.co.uk. 2019年5月7日閲覧。
  6. ^ LabGuy's World: Extinct Westinghouse Video Equipment”. www.labguysworld.com. 2019年5月7日閲覧。
  7. ^ First USA-Japan Computer Conference Proceedings: October 3-5, 1972, Tokyo, Japan, page 320, American Federation of Information Processing Societies
  8. ^ a b c The quest for home video: Video discs part 2”. www.terramedia.co.uk. 2019年5月7日閲覧。
  9. ^ Billboard, 28 April 1979
  10. ^ Video Age: Television Technology and Applications in the 1980s (Video Bookshelf) (Hardcover)
  11. ^ Thomson-CSF Transmissive VideoDisc System from 1980”. www.cedmagic.com. 2019年5月7日閲覧。

書誌情報

関連項目

  • MUSE - NHKが1984年に開発した初期のハイビジョンシステム

外部リンク