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「忍法ネコだまし」の版間の差分

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『'''忍法ネコだまし'''』(にんぽうネコだまし、原題:''The Vanishing Duck'', [[1958年]][[5月2日]])は『[[トムとジェリー]]』の作品のひとつ。
『'''忍法ネコだまし'''』(にんぽうネコだまし、原題:''The Vanishing Duck''[[1958年]][[5月2日]])は『[[トムとジェリー]]』の作品のひとつ。


== スタッフ ==
== スタッフ ==
* 製作・監督 - [[ウィリアム・ハンナ]] [[ジョセフ・バーベラ]] 
* 製作・監督 - [[ウィリアム・ハンナ]][[ジョセフ・バーベラ]] 
* 作画 - ケネス・ミューズ カール・ヴィンチ ルイス・マーシャル ジェームス・エスカランテ
* 作画 - ケネス・ミューズカール・ヴィンチルイス・マーシャルジェームス・エスカランテ
* 背景 - ロバート・ジェントル
* 背景 - ロバート・ジェントル
* レイアウト - ディック・ビッケンバック
* レイアウト - ディック・ビッケンバック
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== 作品内容 ==
== 作品内容 ==
トムの飼い主は妻の誕生日に歌うアヒルの子をプレゼントしてやった。そして二人はディナーに出かけていく。は「うちにがいるから、アヒルをいじめたりしないかしら」と心配するが、主人は「は外に出したし、鍵もかけたから大丈夫だよ」と話した。
トムの飼い主・ジョージは誕生日を迎えた妻のジョアンに歌うアヒルの子をプレゼントしてやった。そして二人はディナーに出かけていく。ジョアンは「うちにはネコがいるから、アヒルをいじめたりしないかしら」と心配するが、ジョージは「ネコは外に出したし、鍵もかけたから大丈夫だよ」と話した。


その話を盗み聞きしたトムはの間にこっそりと家に侵入、アヒルを食べようとした。アヒルは逃げ、ジェリーの家に隠れる。かくしていつものドタバタが幕を開けた。
その話を盗み聞きしていたトムは留守の間に暖炉の下から家に侵入、アヒルを食べようとした。アヒルは逃げ、ジェリーの巣穴へ隠れる。かくしてアヒルを助けようとするジェリーを交え、いつものドタバタが幕を開けた。


そのうちアヒルは、付けると自分の体が透明になる「VANISHING CREAM(直訳すると「消えるクリーム」。本来は親水[[軟膏]]のこと」なるものを見つけた。彼はこのクリームを使い、ジェリーと協力してトムを脅かし、家から追い出すことに成功した。
そのうちアヒルは、付けると自分の体が透明になる「VANISHING CREAM<ref group="注">直訳すると「消えるクリーム」。本来は親水[[軟膏]]のこと</ref>」なるものを見つけた。彼はこのクリームを使い、ジェリーと協力してトムを脅かし、家から追い出すことに成功した。しかし、その後トムの撃退を祝うアヒルとジェリーの話を聞いたトムは、クリームの存在を知ってしまう


しかし、アヒルとジェリーの話を聞いたトムは、VANISHING CREAMの存在を知ってしまう。「もうあの猫に襲われ心配もくなったね」とすっかり安心してい2匹だが、突然からちりで殴られてしまう2匹はそれがクリームで透明になったトムだと気づく。2匹はただひたすらトムから逃げ回るしかなかった。
「もう二度とあのネコの姿を見ことはいだろうね」と喜ぶアヒルちの背後から突如襲いかかる[[ちり]]ジェリーとアヒルは「二度と姿を見せることのなくなったネコ」から殴られつつもただひたすら逃げ回るしかなかった。


本作はトムが勝利する数少ない作品である。
本作はトムが勝利する数少ない作品である。


== 登場キャラクター ==
== 登場キャラクター ==
; トムの飼い主夫妻
: 歌うアヒルの子を誕生日プレゼントとして妻に贈り、その後ディナーに出かけた。
; アヒル
: 飼い主の妻の誕生日プレゼントとして登場。夫の留守中トムに食べられそうになったためジェリーに助けを求め、やがて透明インクで自身の正体を隠す。だが最後はトムも透明インクで正体を隠したため、透明トムからハエ叩きで仕返しされてしまう。
; トム
; トム
: 飼い主夫妻が留守中にアヒルを食べようと企むがジェリーに阻止され、これをきっかけにアヒルとジェリーを追いかける。やがて透明インクで正体を隠したアヒルとジェリーに追い出されるが、最後は自身が透明インクで正体を隠してアヒルとジェリーに仕返しする。
: 飼い主夫妻が留守中にアヒルを食べようと企むがジェリーに阻止され、これをきっかけにアヒルとジェリーを追いかける。やがて透明になれるリームで正体を隠したアヒルとジェリーに追い出されるが、最後は自身がクリームで正体を隠してアヒルとジェリーに仕返しする。
; ジェリー
; ジェリー
: トムに食べられそうになったアヒルを助け、やがてそのアヒルと意気投合。透明インクで自身の正体を隠してトムを撃退するが、最後はトムも透明インクで正体を隠し、やがて透明トムからハエ叩きで仕返しされる。
: トムに食べられそうになったアヒルを助け、やがてそのアヒルと意気投合。VANISHING CREAMで自身の正体を隠してトムを撃退するが、最後はトムもクリームで正体を隠し、やがて透明トムからちりとりで仕返しされる。
; アヒル
: ジョアンの誕生日プレゼントとして登場。事あるごとに「Good Morning to All」を歌う。夫の留守中トムに食べられそうになったためジェリーに助けを求め、やがてVANISHING CREAMで自身の正体を隠す。だが最後はトムもクリームで正体を隠したため、透明トムからハエ叩きで仕返しされてしまう。
; ジョージ・ジョアン
: トムの飼い主夫妻。夫のジョージは歌うアヒルの子を誕生日プレゼントとして妻のジョアンに贈り、その後ディナーに出かけた。


== 日本でのテレビ放映 ==
== 日本でのテレビ放映 ==
[[TBSテレビ|TBS]]系列及び他系列で、[[1964年]]~[[1990年]]頃まで時折放映された。[[DVD]]版にも収録。
[[TBSテレビ|TBS]]系列及び他系列で、[[1964年]]~[[1990年]]頃まで時折放映された。[[DVD]]版にも収録。


== 関連事項 ==
== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
* [[トムとジェリー]]
* [[トムとジェリー]]
* [[透明人間]]
* [[透明人間]]
* [[ハッピーバースデートゥーユー]] - 本作でアヒルが歌唱。
* [[ハッピーバースデートゥーユー|Good Morning to All]] - 本作でアヒルが歌唱。


{{トムとジェリーの短編作品 (ハンナ=バーベラ期)}}
{{トムとジェリーの短編作品 (ハンナ=バーベラ期)}}

2021年6月12日 (土) 01:36時点における版

忍法ネコだまし』(にんぽうネコだまし、原題:The Vanishing Duck1958年5月2日)は『トムとジェリー』の作品のひとつ。

スタッフ

作品内容

トムの飼い主・ジョージは誕生日を迎えた妻のジョアンに歌うアヒルの子をプレゼントしてやった。そして二人はディナーに出かけていく。ジョアンは「うちにはネコがいるから、アヒルをいじめたりしないかしら」と心配するが、ジョージは「ネコは外に出したし、鍵もかけたから大丈夫だよ」と話した。

その話を盗み聞きしていたトムは留守の間に暖炉の下から家に侵入、アヒルを食べようとした。アヒルは逃げ、ジェリーの巣穴へ隠れる。かくしてアヒルを助けようとするジェリーを交え、いつものドタバタが幕を開けた。

そのうちアヒルは、付けると自分の体が透明になる「VANISHING CREAM[注 1]」なるものを見つけた。彼はこのクリームを使い、ジェリーと協力してトムを脅かし、家から追い出すことに成功した。しかし、その後トムの撃退を祝うアヒルとジェリーの話を聞いたトムは、クリームの存在を知ってしまう。

「もう二度とあのネコの姿を見ることはないだろうね」と喜ぶアヒルたちの背後から突如襲いかかるちりとり。ジェリーとアヒルは「二度と姿を見せることのなくなったネコ」から殴られつつもただひたすら逃げ回るしかなかった。

本作はトムが勝利する数少ない作品である。

登場キャラクター

トム
飼い主夫妻が留守中にアヒルを食べようと企むがジェリーに阻止され、これをきっかけにアヒルとジェリーを追いかける。やがて透明になれるクリームで正体を隠したアヒルとジェリーに追い出されるが、最後は自身がクリームで正体を隠してアヒルとジェリーに仕返しする。
ジェリー
トムに食べられそうになったアヒルを助け、やがてそのアヒルと意気投合。VANISHING CREAMで自身の正体を隠してトムを撃退するが、最後はトムもクリームで正体を隠し、やがて透明トムからちりとりで仕返しされる。
アヒル
ジョアンの誕生日プレゼントとして登場。事あるごとに「Good Morning to All」を歌う。夫婦の留守中トムに食べられそうになったためジェリーに助けを求め、やがてVANISHING CREAMで自身の正体を隠す。だが最後はトムもクリームで正体を隠したため、透明トムからハエ叩きで仕返しされてしまう。
ジョージ・ジョアン
トムの飼い主夫妻。夫のジョージは歌うアヒルの子を誕生日プレゼントとして妻のジョアンに贈り、その後ディナーに出かけた。

日本でのテレビ放映

TBS系列及び他系列で、1964年1990年頃まで時折放映された。DVD版にも収録。

脚注

  1. ^ 直訳すると「消えるクリーム」。本来は親水軟膏のこと

関連項目