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「新豊洲Brilliaランニングスタジアム」の版間の差分

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'''新豊洲Brilliaランニングスタジアム'''(しんとよすブリリアランニングスタジアム)は、[[東京都]][[江東区]]に所在するスポーツ練習施設である。
'''新豊洲Brilliaランニングスタジアム'''(しんとよすブリリアランニングスタジアム)は、かつて[[東京都]][[江東区]]に所在していたスポーツ練習施設である。


== 設備 ==
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最寄駅は[[ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線|新交通ゆりかもめ]][[市場前駅]]で、徒歩約5分。同路線[[新豊洲駅]]からは徒歩7分ほど<ref name="access"/>。
最寄駅は[[ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線|新交通ゆりかもめ]][[市場前駅]]で、徒歩約5分。同路線[[新豊洲駅]]からは徒歩7分ほど<ref name="access"/>。

=== 営業終了 ===
2023年11月30日をもって、新豊洲Brilliaランニングスタジアムの営業は終了した。[[有明 (江東区)|有明]]に移転するためであり、有明での営業は2024年10月にスタートする予定である<ref>{{Cite web |title=新豊洲 Brillia ランニングスタジアム |url=https://running-stadium.tokyo/ |website=Shintoyosu Brillia Running Stadium {{!}} |access-date=2024-07-09 |language=ja}}</ref>。


== 建築 ==
== 建築 ==

2024年7月9日 (火) 10:13時点における最新版

新豊洲Brilliaランニングスタジアム

地図
新豊洲Brilliaランニングスタジアムの位置(東京都区部内)
新豊洲Brilliaランニングスタジアム
情報
用途 スポーツ練習場
設計者 武松幸治
施工 中央建設、太陽工業
建築主 太陽工業
構造形式 木構造 (建築)膜構造鉄筋コンクリート構造
敷地面積 4,845 m² [1]
建築面積 1,746.32 m² [1]
状態 完成
高さ 8.5m
駐車台数 34台[2]
着工 2016年5月[3]
竣工 2016年11月[3]
開館開所 2016年12月10日
所在地 135-0061
東京都江東区豊洲6丁目4番2号
座標 北緯35度38分55.7秒 東経139度47分11.9秒 / 北緯35.648806度 東経139.786639度 / 35.648806; 139.786639 (新豊洲Brilliaランニングスタジアム)座標: 北緯35度38分55.7秒 東経139度47分11.9秒 / 北緯35.648806度 東経139.786639度 / 35.648806; 139.786639 (新豊洲Brilliaランニングスタジアム)
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新豊洲Brilliaランニングスタジアム(しんとよすブリリアランニングスタジアム)は、かつて東京都江東区に所在していたスポーツ練習施設である。

設備

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東京ガス用地開発(2019年より東京ガス不動産)が推進する「TOYOSU22」プロジェクトの一環として、膜構造を得意とする太陽工業を建築主として全天候型のランニング施設が建設され、2016年にオープンした。東京建物が創業120周年記念事業として参画し、ネーミングライツを取得して同社のマンションのブランド名であるBrilliaを施設名に冠した[1]

全長108mのトンネル状の構造内部に60mのランニングトラックが6レーン設けられており[4]障害者スポーツの利用を念頭に置いてシャワー室等は車椅子でも利用できるバリアフリー構造となっている[1]。館長には、為末大が招聘された[5]

隣接するオフィス棟には、Xiborg社による競技用義足の研究所が開設されている[1]

最寄駅は新交通ゆりかもめ市場前駅で、徒歩約5分。同路線新豊洲駅からは徒歩7分ほど[2]

営業終了

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2023年11月30日をもって、新豊洲Brilliaランニングスタジアムの営業は終了した。有明に移転するためであり、有明での営業は2024年10月にスタートする予定である[6]

建築

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ヴォールト形状の下部構造は鉄筋コンクリート製で、その上に半円形の鉄骨の軒桁が載る。軒桁の内側に集成材と鉄骨で網目状に組んだフレームを設け、表面はフッ素樹脂の一種のETFE英語版製フィルムの膜を採用している[7]

集成材は日本産カラマツが使用され[8]家具のように作るアイデアから、プレス機治具を取り付け、フレームを4本ずつ湾曲加工する工法が採り入れられた[4]

膜は二層構造で、2枚の膜の間に空気を送り込んで、気候変動に応じて内圧を変化させることができる構造となっている[7]。日照による内部温度の上昇を抑えるため、外側には銀色、内側には白のドットをプリントして透過率を90%から35%に抑え[4]、頂部には換気設備を設けている[7]。ETFEは日本国外では空港や競技場などに使われてきたが、日本ではこれまで防火上の観点から建築基準法の規制により普及していなかった[3]。2015年に国土交通大臣の認定を受け[9]、2017年からは通常の手続きで建築物に使用可能となっている[10]

受賞

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本施設は2017年にグッドデザイン賞[8]および日本構造デザイン賞[3]、2018年に日本建設業連合会主催の第59回BCS賞[7]、2019年に日本建築学会賞を受賞したほか、香港デザインセンター主催のデザインフォーアジアや、オランダのFRAME賞も受賞している[4]。先導性が高い木造建築を補助対象とする、国土交通省のサステナブル建築物先導事業(木造先導型)に採択されている[11]

脚注

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  1. ^ a b c d e 新豊洲Brilliaランニングスタジアム 12月10日オープン』(PDF)(プレスリリース)東京建物・太陽工業、2016年12月9日https://www.taiyokogyo.co.jp/dcms_media/other/161209_news_release_shintoyosu_brillia_open.pdf2020年5月13日閲覧 
  2. ^ a b アクセス”. 新豊洲Brilliaランニングスタジアム. 2020年5月31日閲覧。
  3. ^ a b c d 2017年第12回日本構造デザイン賞”. 日本構造家倶楽部. 2020年5月31日閲覧。
  4. ^ a b c d “【意匠と技術の融合が導く美】新豊洲ブリリアランニングスタジアムが日本建築学会賞を受賞”. 建設通信新聞. (2019年7月10日). https://www.kensetsunews.com/web-kan/342821 2020年5月13日閲覧。 
  5. ^ 「新豊洲Brillia ランニングスタジアム」オープン”. 東京建物. 2020年5月13日閲覧。
  6. ^ 新豊洲 Brillia ランニングスタジアム”. Shintoyosu Brillia Running Stadium |. 2024年7月9日閲覧。
  7. ^ a b c d 2018年第59回BCS賞受賞作品紹介 新豊洲Brilliaランニングスタジアム」(PDF)『ACe建設業界』2019年4月、46-49頁、2020年5月31日閲覧 
  8. ^ a b 2017年グッドデザイン賞 新豊洲Brilliaランニングスタジアム”. 日本デザイン振興会. 2020年5月31日閲覧。
  9. ^ 膜構造用ETFEフィルムの展開」(PDF)『旭硝子研究報告』第65巻、旭硝子、2015年、34-35頁、2020年5月31日閲覧 
  10. ^ 膜構造用フィルム・ETFEに係る改正告示の説明会”. 日本膜構造協会 (2017年8月28日). 2020年5月31日閲覧。
  11. ^ 採択事例 新豊洲ランニングスタジアム(仮称)” (PDF). サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)評価事務局. 2020年5月31日閲覧。

外部リンク

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