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「東京都道253号保谷狭山自然公園自転車道線」の版間の差分

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[[File:tokyo-r253-higashimurayama.JPG|thumb|200px|right|多摩湖自転車歩行者道。東側へカメラを向けた状態。左側(=北側)の幅広のところが自転車用、右側(=南側)の細いところが歩行者用、ともともとは想定されており、自転車は幅広のほうを左側通行で走行することが望まれている。本来、交通というのは安全確保のために「歩/車 分離」の原則(歩行者は生身の人間で傷つきやすいので、乗り物(自転車も含む)とは完全に分離する、という原則)を徹底しなければならない。オランダなどではそうしたことが徹底的に行われている。歩行者は細いほうを歩行することが望まれているのだが、この道路は行政が歩道側を細いままに放置し「すれ違い」がしにくい、また一部の区間は行政による整備が不完全でコンクリート板が並べられているだけで歩道面がデコボコしているところもあるなどの理由から、実際にはやむなく歩行者は(細いほうだけでなく)幅広の道のほうも歩いている、という実態がある。残念なことに、行政の担当者は、本来行政がすべきこと、つまりお金をかけて歩道を若干広くし、かつ歩きやすい平らな面にするということをせず、「歩車ごちゃまぜ」(交通事故が多い方式)を黙認してしまおう、という判断をし、名称を変更し、本来なら自転車専用の部分まで歩行者が入り込むことを黙認してしまった。<ref>なお交通というのは(この道に限らず、日本中で)「常に歩行者優先」「弱者を保護し、優先にせよ」という原則があるので、この道でも全体で歩行者優先の原則が適用されるが、「歩車ごちゃまぜ」という望ましくない状況にしてしまうと、結果として歩行者と自転車がぶつかるという事故は起きがちとなる。</ref>東村山市内にて(2004年11月)]]
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(行政名称)'''東京都道253号保谷狭山自然公園自転車道線'''(とうきょうとどう253ごう ほうやさやましぜんこうえんじてんしゃどうせん)、(希望されている[[通称]])'''多摩湖自転車歩行者道'''(たまこじてんしゃほこうしゃどう)は[[東京都]][[西東京市]]から[[東村山市]]の[[多摩湖]]堤南端に至る[[都道府県道|一般都道]]で、[[自転車歩行者専用道路]](自転車および歩行者が通行でき、自動車は通行できない道路)。直線部10.7kmと多摩湖周辺部11.2km<ref>鹿島休憩所の案内表示より</ref>から成る。<u>東京で一番長い直線道路</u>を含む。
(行政名称)'''東京都道253号保谷狭山自然公園自転車道線'''(とうきょうとどう253ごう ほうやさやましぜんこうえんじてんしゃどうせん)、(実質的な[[通称]])'''多摩湖自転車道'''<ref>現在でも、地元の市民の会話で使う名称や、地元のミニコミ紙での記載 等では「多摩湖自転車道」である。名称を実際に使う側の身になってみると判ることだが、「多摩湖自転車歩行者道」では、あまりに長すぎて日常会話で家族・友人間で使うことは ほぼ不可能である。地元の人々は実質上、誰も長い名称のほうは使っていない。</ref>、(2018年から希望されている通称)'''多摩湖自転車歩行者道'''(たまこじてんしゃほこうしゃどう)は[[東京都]][[西東京市]]から[[東村山市]]の[[多摩湖]]堤南端に至る[[都道府県道|一般都道]]で、[[自転車歩行者専用道路]](自転車および歩行者が通行でき、自動車は通行できない道路)。直線部10.7kmと多摩湖周辺部11.2km<ref>鹿島休憩所の案内表示より</ref>から成る。<u>東京で一番長い直線道路</u>を含む。


行政側が通称を、1984年(昭和59年)5月1日に'''多摩湖自転車道'''と設定し<ref>{{PDFlink|[http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/content/000006200.pdf 通称道路名設定事業の経緯及び概要について]|9.4&nbsp;[[メビバイト|MiB]]}} ※起点が「田無町三丁目」と書かれているが、「新町三丁目」の誤り。</ref>、その名称がすでに市民の間でしっかりと定着し通称となっている。もとの通称設定から30年以上たった2010年代後半になり、交通状況等の変化を踏まえ、交通安全対策の一層の推進を図るため、行政側は「通称を2018年4月1日より'''多摩湖自転車歩行者道'''に変更した<ref>[http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/03/27/13.html 「多摩湖自転車歩行者道」に名称変更します 2018年03月27日  東京都建設局]</ref>」と通称変更の希望が表明されたが、その新たな呼称が市民の間に実際に定着し、本当に[[通称]]になるにはまだ相当の年月がかかる。(全線・東京都通称道路名設定公告 整理番号95)。
行政側が通称を、1984年(昭和59年)5月1日に'''多摩湖自転車道'''と設定し<ref>{{PDFlink|[http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/content/000006200.pdf 通称道路名設定事業の経緯及び概要について]|9.4&nbsp;[[メビバイト|MiB]]}} ※起点が「田無町三丁目」と書かれているが、「新町三丁目」の誤り。</ref>、その名称がすでに市民の間でしっかりと定着し通称となっている。もとの通称設定から30年以上たった2010年代後半になり、交通状況等の変化を踏まえ、交通安全対策の一層の推進を図るため、行政側は「通称を2018年4月1日より'''多摩湖自転車歩行者道'''に変更した<ref>[http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/03/27/13.html 「多摩湖自転車歩行者道」に名称変更します 2018年03月27日  東京都建設局]</ref>」と通称変更の希望が表明されたが、その新たな呼称が市民の間に実際に定着し、本当に[[通称]]になるにはまだ相当の年月がかかる。(全線・東京都通称道路名設定公告 整理番号95)。

2019年9月1日 (日) 04:11時点における版

都道府県道
東京都道253号標識
東京都道253号
保谷狭山自然公園自転車道線
多摩湖自転車歩行者道多摩湖自転車道
陸上区間 21.9 km
起点 東京都西東京市
終点 東京都東村山市
接続する
主な道路
記法
記事参照
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
多摩湖自転車歩行者道。東側へカメラを向けた状態。左側(=北側)の幅広のところが自転車用、右側(=南側)の細いところが歩行者用、ともともとは想定されており、自転車は幅広のほうを左側通行で走行することが望まれている。本来、交通というのは安全確保のために「歩/車 分離」の原則(歩行者は生身の人間で傷つきやすいので、乗り物(自転車も含む)とは完全に分離する、という原則)を徹底しなければならない。オランダなどではそうしたことが徹底的に行われている。歩行者は細いほうを歩行することが望まれているのだが、この道路は行政が歩道側を細いままに放置し「すれ違い」がしにくい、また一部の区間は行政による整備が不完全でコンクリート板が並べられているだけで歩道面がデコボコしているところもあるなどの理由から、実際にはやむなく歩行者は(細いほうだけでなく)幅広の道のほうも歩いている、という実態がある。残念なことに、行政の担当者は、本来行政がすべきこと、つまりお金をかけて歩道を若干広くし、かつ歩きやすい平らな面にするということをせず、「歩車ごちゃまぜ」(交通事故が多い方式)を黙認してしまおう、という判断をし、名称を変更し、本来なら自転車専用の部分まで歩行者が入り込むことを黙認してしまった。[1]東村山市内にて(2004年11月)

(行政名称)東京都道253号保谷狭山自然公園自転車道線(とうきょうとどう253ごう ほうやさやましぜんこうえんじてんしゃどうせん)、(実質的な通称多摩湖自転車道[2]、(2018年から希望されている通称)多摩湖自転車歩行者道(たまこじてんしゃほこうしゃどう)は東京都西東京市から東村山市多摩湖堤南端に至る一般都道で、自転車歩行者専用道路(自転車および歩行者が通行でき、自動車は通行できない道路)。直線部10.7kmと多摩湖周辺部11.2km[3]から成る。東京で一番長い直線道路を含む。

行政側が通称を、1984年(昭和59年)5月1日に多摩湖自転車道と設定し[4]、その名称がすでに市民の間でしっかりと定着し通称となっている。もとの通称設定から30年以上たった2010年代後半になり、交通状況等の変化を踏まえ、交通安全対策の一層の推進を図るため、行政側は「通称を2018年4月1日より多摩湖自転車歩行者道に変更した[5]」と通称変更の希望が表明されたが、その新たな呼称が市民の間に実際に定着し、本当に通称になるにはまだ相当の年月がかかる。(全線・東京都通称道路名設定公告 整理番号95)。

概要

  • 陸上距離:21.9 km
  • 起点:東京都西東京市新町
  • 終点:東京都東村山市多摩湖町
直線部

五日市街道関前五丁目交差点(井ノ頭通りの終点)から、都立狭山公園入り口(=多摩湖堰堤の南端)に至り、大部分が都立公園狭山・境緑道[6]として緑化されている。

村山貯水池から東村山浄水場境浄水場を経て和田堀給水所に至る水道道路のうち、境浄水場までの上流部分に該当し(下流部分は井ノ頭通り)、水道道路なので基本的に一直線で起伏が少ない。水道道路とは、狭山公園西門付近で分かれている。

自転車道・遊歩道としての整備も進められ、路面には起点からの距離標(プレート)が埋められていて、距離が簡単に分かるようになっている。2014年までに幅員4mの舗装道に整備された。北側を自転車、南側を歩行者に区分したうえで、「全体に歩行者優先」とされている。

沿線には大小の公園などが多く、地域住民も含め歩行者が非常に多い。多数有る一般道との交差点には車止めが設置されており[7]、スポーツ自転車での定速巡航は基本的に不可能だと考えて良い。

小平駅付近200メートル程は駅前ロータリーに取り込まれて一般道路になっており、分断している。萩山駅の自転車置場には直接接しており、徐行が欠かせない。

多摩湖周辺部

直線部に続き、多摩湖を時計回りに堰堤の北端付近へ至る(湖畔店付近までで、堰堤上は含まれない)。貯水池建設工事用の道路を一部転用したもので、東京都立狭山自然公園(狭山近郊緑地保全区域)を通る。休憩所が数カ所設けられているほか、村山上ダムによるショートカットが可能。北岸の西武ドーム西武園ゆうえんちを望む。

直線部とは打って変わって一般道沿いの歩道となり、曲線や起伏が多い。場所によっては路面が荒れ狭隘部分もあり、スポーツ自転車での高速巡航は薦められない(車道部分はこの限りではない)。山林を抜けるため、野生生物に遭遇する事もある。 西端では、野山北公園自転車道線への接続が可能。

通過する自治体

起点で接続する東京都道7号杉並あきる野線五日市街道)は西東京市と武蔵野市との境界になっている。また、多摩湖北岸では東大和市・武蔵村山市・東村山市の3市と埼玉県所沢市との境界に接し、数度交差する。

交差・接続している道路

周辺

全線に渡り、西武鉄道各線(新宿線拝島線多摩湖線国分寺線山口線)と併走・交差し、拝島線には踏切もある。武蔵野線とも交差するが、地下区間。

緑道公園には多数のサクラが植樹され、花の盛りには非常に多くの人で賑わう。また、電車の車窓からも桜並木が見える。 桜並木は、たけのこ公園周辺や小金井公園のソメイヨシノ、八坂駅周辺のヤマザクラなど。

直線部

多摩湖周辺部

エピソード

漫画アニメケロロ軍曹』の「ケロロ&冬樹 まったり行こっ であります」(アニメ版サブタイトル)の舞台にもなっている。

関連項目

脚注

  1. ^ なお交通というのは(この道に限らず、日本中で)「常に歩行者優先」「弱者を保護し、優先にせよ」という原則があるので、この道でも全体で歩行者優先の原則が適用されるが、「歩車ごちゃまぜ」という望ましくない状況にしてしまうと、結果として歩行者と自転車がぶつかるという事故は起きがちとなる。
  2. ^ 現在でも、地元の市民の会話で使う名称や、地元のミニコミ紙での記載 等では「多摩湖自転車道」である。名称を実際に使う側の身になってみると判ることだが、「多摩湖自転車歩行者道」では、あまりに長すぎて日常会話で家族・友人間で使うことは ほぼ不可能である。地元の人々は実質上、誰も長い名称のほうは使っていない。
  3. ^ 鹿島休憩所の案内表示より
  4. ^ 通称道路名設定事業の経緯及び概要について (PDF, 9.4 MiB) ※起点が「田無町三丁目」と書かれているが、「新町三丁目」の誤り。
  5. ^ 「多摩湖自転車歩行者道」に名称変更します 2018年03月27日  東京都建設局
  6. ^ 狭山・境緑道(さやま・さかいりょくどう)”. むさしのの都立公園. 2013年1月6日閲覧。
  7. ^ [1] 西東京市内の車止めの形状を変更する工事

外部リンク