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「機動戦士ガンダム00の登場人物」の版間の差分

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: 『2nd』ではリボンズの私兵となっている。専用機としてアルケーガンダムを与えられ、アザディスタンを襲撃するなど様々な特殊任務を請け負った。メメントモリ攻略戦後には、地上に降りた刹那のダブルオーライザーを誘導し、リボンズと対面させた。その際、毒性のあるGN粒子が込められた銃弾で刹那を撃ち、細胞異常を引き起こさせている。
: 『2nd』ではリボンズの私兵となっている。専用機としてアルケーガンダムを与えられ、アザディスタンを襲撃するなど様々な特殊任務を請け負った。メメントモリ攻略戦後には、地上に降りた刹那のダブルオーライザーを誘導し、リボンズと対面させた。その際、毒性のあるGN粒子が込められた銃弾で刹那を撃ち、細胞異常を引き起こさせている。
: CBとイノベイターの最終決戦では、ケルディムと白兵戦を行い圧倒したが、ヴェーダが奪還されたことでアルケーガンダムの機能が停止し、撃破された。機体を放棄して脱出したが、ライルに追い詰められ、隙を突いて反撃しようとするも射殺された。
: CBとイノベイターの最終決戦では、ケルディムと白兵戦を行い圧倒したが、ヴェーダが奪還されたことでアルケーガンダムの機能が停止し、撃破された。機体を放棄して脱出したが、ライルに追い詰められ、隙を突いて反撃しようとするも射殺された。
: 大森版コミックでは初登場時にギャグ顔を見せる一面があったが、不意打ちとはいえ、ジンクスにのったままスローネアインを撃墜、ツヴァイを捕獲する等、アニメ版以上に精鋭としての一面が強調されている。また、番外編のOOFでは主人公フォンのガンダムの機動性や気まぐれに翻弄されている。。<!-- ちゃんと関連書籍を調べているのですか?不正確な情報でもないのに消すのはやめなさい。メッセージがあるなら私に送り届けてください。こういう深いマメ知識は別の項目でも散見できます。これらだけ消すのはおかしいんじゃないでしょうか -->


== アザディスタン王国 ==
== アザディスタン王国 ==

2010年1月28日 (木) 00:20時点における版

機動戦士ガンダム00 > 機動戦士ガンダム00の登場人物

機動戦士ガンダム00の登場人物では、テレビアニメ機動戦士ガンダム00』に登場する架空の人物と、組織や国家について記述する。

アニメ版のファーストシーズンを『1st』、セカンドシーズンを『2nd』と記述する。劇中では物語の進行に伴い年単位の月日(1st終了時で約1年、2nd開始時でそれより4年)が経過しているが、特に断り書きがない場合は初登場時の年齢を記載する。

ソレスタルビーイング

イオリア・シュヘンベルグによって創設された。英字表記で「Celestial Being」すなわち「天上人」の名を持つ。構成員は守秘義務により互いの素性を秘匿しており、互いをコードネームで呼び合う(一般的にキャラクターの名称として扱われるのはこのコードネームの方である)。また、構成員の中でも特にガンダムのパイロットは「ガンダムマイスター」と称される。2ndでは、構成員は色違いや多少の形の違いはあれど、統一されたデザインの制服を着用している。

ガンダムマイスター

刹那・F・セイエイ(せつな・エフ・セイエイ、Setsuna F Seiei)
- 宮野真守西墻由香(幼年期)
本作の主人公で[1]、ガンダムエクシア、ダブルオーガンダムのマイスター[2]。本名はソラン・イブラヒム[3]。中東クルジス共和国出身[2]。かつて信仰のためと信じて両親を殺害し[4]反政府ゲリラ組織「KPSA」の少年兵となった[5]。戦場で信仰に絶望したまま死に瀕するがその窮地を0ガンダムの武力介入によって救われたという過去を持つ[6]。この経験から戦争行為の根絶を体現する機体であると定義されるガンダム[6]を兵器以上の存在として捉えており[7]、その存在に神を見出して自分もそのような存在=ガンダムそのものになろうしている[3][1][8]。自分のことを戦うことしかできない破壊者であると定義している[9]一方で、かつて自分を少年兵として育てた元KPSAの指導者サーシェスのような[5]争いを生み出す存在を敵視し[10]、彼の祖国を滅ぼした国を平和へ導こうとしている皇女マリナとは対話を通じ[11]、自分とは違う方法で同じ平和への願いを抱く人間として理解を深めていく[9][12]
当初は他者との馴れ合いを嫌い[2]、「ガンダムとなる」ことを気負うあまりトラブルを起こしたり[13][14]、自分を救ったガンダムのようになれないことに苦悩することもあった[11][14]。しかし理想のガンダム像とは程遠いトリニティとの決別をきっかけに、不仲だったティエリアと義憤を共有し[15]ロックオン(ニール)にも戦争根絶にかける真剣な思いを認められる[16]など、仲間との絆が芽生えていく[3][17]。イオリアの計画の遂行者を自称しアロウズを操っているとされるイノベイターに対しては[18]、計画のためではなく自らの意思で彼らと戦う決意を仲間に示した[10]。その後、過去に自分を救った0ガンダムのマイスターがイノベイターを率いる首領リボンズであること[19]を知るが、戦いだけが全てではない自分を自覚し[20]、変えられない過去ではなく未来のために[17]、自分とガンダムを単なる兵器や破壊者ではない存在へと変革することを決意[21]する。GN粒子によって促される身体の変革を受け入れ[22]、高い相互理解能力を持つ進化した人類と定義される「純粋種のイノベイター」へと進化する[23]。イノベイターとの最終決戦ではダブルオーのトランザム・バーストを発動させて人々の意思を結びつけ[24][17]、戦場で敵対する多くの登場人物たちを相互理解へと導く[24]。人類と分かり合うことを拒んだリボンズとは死闘の末ダブルオーを失いながらも勝利し、その後もCBに留まり紛争の抑止力となって生き続けることを自分に課した[25]。脚本を担当した黒田洋介は刹那について、自分の思いを達成するために変革を求め、ソレスタルビーイングという言葉の通りに「天上人」となろうとし、それゆえに普通の人から遊離し孤高の存在となっていくことが刹那のヒーロー性であると説明している[12]
名前の由来は「刹那・FROM・聖永」[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。
1st 年齢:16歳 身長:162cm 体重:49kg
2nd 年齢:21歳 身長:175cm 体重:58kg
ロックオン・ストラトス(Lockon Stratos)
声 - 三木眞一郎
アイルランド出身の双子、ディランディ兄弟の共通コードネーム。KPSAのテロにより両親と妹を失った過去を持っている。この項では個別表記する。
ニール・ディランディ(Neil Dylandy)
ガンダムデュナメスのマイスター。その優れた狙撃能力を買われCBにスカウトされた。明るく陽気な青年だが、テロ行為に対して激しい憎悪を抱く。CBとして人を裁く代償に、世界の変革に成功した暁には自らも裁きを受ける覚悟を持つ。
年齢不詳のティエリアを除くガンダムマイスターの中では最年長で、リーダー的存在。暴走の多い刹那のフォローを引き受けたり、ティエリアが精神的に脆いことに気付くなど、苦労しつつも常に仲間を気にかけ、協調性に欠けるメンバー達をまとめ上げていった。トリニティによって刹那がKPSAに所属していたことを知り銃口を向けるが、彼の戦争根絶への覚悟を聞いて和解する。
国連軍との戦闘の最中にティエリアを庇い利き目を負傷するも、周囲の制止を振り切って出撃。元KPSAの指導者サーシェスとの死闘の末機体を大破させられ、近辺にあったGNアームズの残骸を使いサーシェスの機体を破壊したが、相討ちに近い形で吹き飛ばされ、壮絶な最期を遂げた。ニールの存在は、その後の刹那やティエリアに大きな影響を与えた。
1st 年齢:24歳 身長:185cm 体重:67kg
ライル・ディランディ(Lyle Dylandy)
ニールの弟で、ケルディムガンダムのマイスターを務める。兄の援助の下、AEU領内の大商社で働きつつ[26]、「ジーン1」のコードネームを持つカタロン構成員として活動していた。目の前に現れた刹那から行方不明だった兄がCBのパイロットとして戦って戦死したことを聞き、誘いに従いカタロンへの情報流出の目的でCBに加入、兄のコードネームを引き継ぐ。容姿はニールと同じだが、言葉遣いの語尾や煙草を好むなどのささやかな違いがあり、兄と比較されることを嫌がる一面もある。家族を奪ったテロに関してもどこか達観したところがあり、刹那がKPSAの一員だったことを知っても冷静さを保っていた。
新規参加したアニューを気にしており恋仲になるが、イノベイターとして覚醒した彼女と悲しい対決を演じ[27]死別する。「彼女を撃てないなら俺が撃つ。俺を恨んでくれていい」と言い彼女を撃破した刹那に対しては、激昂して殴りつけた後謝罪するも、わだかまりを捨てきれずその背後に銃口を向けるが、撃てぬまま銃を収めた。
イノベイターとの最終決戦では家族の仇であるサーシェスと対峙。ケルディムは中破し追い詰められるもののトライアルフィールドで停止したアルケーガンダムを撃墜。MSを捨て逃亡しようとするサーシェスを射殺した。
最終決戦後はカタロンを離れ、CBのガンダムマイスター「ロックオン・ストラトス」として戦い続けることを家族とアニューの墓前で誓い、メンバーと共に宇宙へと旅立つ。
2nd 年齢:29歳 身長:186cm 体重:68kg
アレルヤ・ハプティズム(Allelujah Haptism)
声 - 吉野裕行城雅子(幼年期)
ガンダムキュリオス、アリオスガンダムのマイスター。
戦災孤児。幼少期に人革連の「超人機関」で「被検体E-57」として人体実験を受けていた過去を持ち、実験により本名を含めた全ての記憶を失っている。その時に出逢った少女マリー・パーファシーから「神に感謝する言葉」を意味する「アレルヤ」という名前を授かる。その後廃棄処分されそうになった他の仲間たちと共に研究施設を脱走するが、ただ一人生き残り、紆余曲折を経てCBに参加する。温厚で礼儀正しく、ミッションとはいえ人命を奪うことには抵抗を感じている一方で、心の奥には人体実験の影響で誕生した「ハレルヤ」と呼ばれる粗野で好戦的なもう1つの人格が存在する[28]。貪欲なまでに生に執着するハレルヤは温厚なアレルヤが戦意を失った際に表出し、アレルヤに代わって殺戮と破壊を繰り返す。また、年に一日だけアレルヤの意志が休眠しハレルヤはアレルヤに口出しをされない自由な時間を得ることが出来る。かつて「超人機関」を脱走した際に宇宙船が漂流し酸素と食糧が底をついたため、仲間を皆殺しにしたのもハレルヤである。実はアレルヤは「思考」を、ハレルヤは「反射」を司り、2つの人格が共通の目的を持った時、真の超兵の力を発揮する。
超兵ピーリスの存在から、「超人機関」が存続していることを知り、自分のような存在をこれ以上生み出させないため、苦悩の末に同胞の子供達がいる研究施設を破壊するが、このことは超兵としての自分に肯定的な感情を持つピーリスとの確執を生む。国連軍との最終決戦では死闘の末、ハレルヤとの連携でトランザムを駆使してピーリスとセルゲイを翻弄し追い詰めるが、セルゲイの身を呈した行動により僅かな隙を突かれてキュリオスは大破し、ハレルヤも一時的に消失した。その際に初めてピーリスの姿を目撃し、彼女が成長したマリーであることに気づく。
その後はキュリオスごと国連軍に鹵獲され捕虜の身となり、尋問と拷問の繰り返しだった1年[26]を含めた4年間、収監施設に監禁されていたが、2ndで活動を再開した刹那たちによって救出されアリオスガンダムを受領。マリーを取り戻すという決意を胸に、再び戦争根絶のための戦いに復帰する。ピーリスとは再び戦場で相対するが、再三に渡る身を呈した呼びかけの結果、彼女にマリーとしての人格と記憶を甦らせることに成功し、マリーと共にプトレマイオス2へと帰還する。その後、2nd第10話のダブルオーライザーのトランザムの発動がきっかけで、再びハレルヤの人格が現れ始めるが、2nd第24話までアレルヤ本人にその自覚はなかった。
左右の瞳の色が異なるオッドアイである。1stでは前髪で片目が隠れているが、どちらの人格が現われているかによって露出する瞳が異なるよう演出され、アレルヤは灰色に近い色の左目が、ハレルヤは金色の右目が露出し、同時に2つの人格が表出する最終決戦では前髪をかき上げたオールバックで戦いに臨んだ。2ndではアレルヤ、ハレルヤの人格に関わらず常に両目が出る髪型に変更されている。
最終決戦後、今まで犯した罪を償う為、マリーと共に巡礼の旅に出たが、CBを脱退した訳ではない[29]
1st 年齢:19歳(後に20歳) 身長:186cm 体重:65kg
2nd 年齢:24歳 身長・体重は変化無し
ティエリア・アーデ(Tieria Erde)
声 - 神谷浩史
ガンダムヴァーチェ(ガンダムナドレ)、セラヴィーガンダム(セラフィムガンダム)のマイスター。
中性的な美少年風の顔立ちと眼鏡が特徴。CBメンバーの中でも際立って謎が多い人物。その正体はイノベイターであり、CBを統轄するスーパーコンピュータ「ヴェーダ」とリンクする能力を持っているが、ガンダムマイスターであることからヴェーダの情報規制により、同類の存在及びイオリア計画の全貌は知らされていない。塩基配列パターン、0988タイプ。
当初はCBの理念よりもヴェーダの意思を至上のものとして行動しており、その意に反するものは、たとえ味方であっても一切容赦をしなかった。特に刹那とは当初険悪だったが、ヴェーダの意思がハッキングによって歪められていることを悟ってからは、共通の敵の出現や、マイスターらの過去を知る機会を通して、それらの悪感情は氷解していく。精神的に脆い面があり、ヴェーダをアレハンドロとリボンズによって完全に掌握され、リンクを断たれてしまった際には激しく動揺した。その際に生じた自身のミスによってロックオン(ニール)が負傷した事を負い目に感じ、国連軍との最終決戦では彼の仇を討とうと奮戦する。他のマイスター同様機体は大破するが、搭載されているGNドライヴをCBに持ち帰った。
その後は壊滅状態のCBの再建に乗り出し、2ndではセラヴィーガンダムのマイスターとなり、ヴェーダの判断ではなく「自らの意思で戦う意味を模索する[2]」ようになる。容姿は変わらないが、仲間の意思を尊重し、時にはぎこちないながらも冗談を言うようになる等、精神的に大きな変化を遂げており、またアロウズの暴虐な政策によって支配された世界について他人事のようにしか考えていない沙慈を叱責して諭すといった面も見せるようになった。自分と同じイノベイターであるリジェネとリボンズからイオリア計画の全貌を告げられ、計画よりもニールへの情に流されていることを指摘された際には動揺するも、亡きニールを心の支えにして自分の信じた道を進むことを宣言。自分を味方に引き入れようとするイノベイターたちとも決別する。
最終決戦ではイノベイターの母艦「ソレスタルビーイング」に潜入、ヴェーダの前でリボンズと対峙したが射殺される。しかし、トランザム・バーストでリボンズの脳量子波が乱れた瞬間にリジェネの生体データを使いヴェーダをリボンズから奪還。肉体を捨てシステムの一部となり、ヴェーダ本体にたどり着いた刹那にイオリアの計画の全容を明かした。
最終決戦後はヴェーダで眠りにつき、刹那達を見守り続けることを決める。
本来マイスタータイプのイノベイドには性別は無いが、ティエリアは人間社会に溶け込むことも想定されたタイプなので性別はある。
1st・2nd 年齢:不明(外見は16歳[30]を想定して作成されている) 身長:177cm 体重:61kg

プトレマイオスクルー

ガンダムを搭載するCBの母艦「プトレマイオス」「プトレマイオス2」の乗員で、CBが行う武力介入の中心となるメンバーである。機密保持のため必要最小限の人数によって構成されている。CBに参加することで、ヴェーダによってあらゆるデータベースからその存在が抹消されるため、天涯孤独に近い身の上の者が多く、戦争の惨禍がCBに参加した理由であることなど、共通点も多い。長い戦いを経て、乗員の絆は「家族」と呼ばれるほどに深まったが、それゆえに『1st』における国連軍との戦いで、マイスターを含め4名が死亡したことは、生き残った乗員にとって大きな衝撃となった。 『2nd』ではイアンの娘ミレイナが加わったほか、沙慈やピーリス(マリー)がCBに保護されるという形で乗船し、整備などの作業にも協力している。

スメラギ・李・ノリエガ( - リ - )
声 - 本名陽子
ガンダムが行う作戦立案をほぼ一手に手掛ける優秀な戦術予報士。艦長ではないが、リーダーとしてプトレマイオス全体の指揮を行っている。大胆かつ繊細な作戦を得意とし、周囲からの信頼も厚いが、作戦中にも平気で飲酒しているところを注意されることも少なくない。『1st』時は26歳。
本名はリーサ・クジョウ。アメリカ出身の日系スペイン人である。ユニオン領内の国際大学に留学していた頃、マネキンやビリーとの交友があり、既に優秀な戦術予報士として知られていたマネキンは憧れの存在であった。17歳で大学を卒業し、AEU軍の戦術予報士となったが、とある作戦において、情報共有の不足によりマネキンが率いる味方部隊との同士討ちという大惨事を招いてしまった。この事件で、恋人であったエミリオ・リビシ(声 - 加瀬康之[31]を失ったことが大きなトラウマとなり、それがCBに参加する一因ともなった。CB参加後もそのトラウマからは脱却できず、大量の飲酒はそれから逃れるためでもある。
『1st』では、「戦争根絶」を信じてガンダムによる武力介入の指揮を行ったが、国連軍との決戦でCBは壊滅。多くの仲間を失った。戦後、各地を放浪し、戦いを経ても何も変わらない世界を見たことで、自分の戦いは過去を払拭するためのエゴでしかなかったと絶望し、CBからは事実上脱退した。
『2nd』では旧友であるビリーの下で、酒浸りの日々を送っていた。刹那によって半ば強制的にプトレマイオス2に連れ戻された後も、積極的に活動に参加しようとはしなかった。しかしアレルヤ救出作戦の立案をきっかけに、自らの「戦う理由」を問い直したことで徐々に立ち直り、再びプトレマイオス2の一員として戦いに身を投じるようになった。後に、マネキンがアロウズの指揮官となっていることを知り再び苦悩するが、過去からは逃れられないと悟り、戦い続ける決意をしている。
「ブレイク・ピラー」事件においては、落下する軌道エレベーターの破片から地上を守るため、敵味方を問わず、有視界通信で協力を依頼している。そのため、CBのメンバーではただ一人、その素性が公になってしまっている可能性がある[32]
アロウズ・イノベイターとの最終決戦では、和解には至らないもののマネキンと共闘した。また、自分への憎しみからイノベイターに協力するビリーに対しては、過去に犯した過ちは自分達で払拭しなければならないと、イノベイターによる支配を否定。その後、トランザム・バーストによる精神感応によって、心からの謝罪が伝わったことで、ビリーと和解することができた。最終決戦後も指揮官としてCBの活動を続けている。
フェルト・グレイス
声 - 高垣彩陽
プトレマイオス戦況オペレーター。『1st』時は14歳で、当時のクルーの中では最年少であった。外伝『00P』に登場する第2世代ガンダムのマイスター、ルイード・レゾナンスとマレーネ・ブラディの娘である。ガンダムプルトーネの事故により2人が死亡したため、組織によって育てられた。事故に関する詳細は秘匿義務のために知らされていない。なお、地球で育った人間ではないことにコンプレックスを抱いているため、髪をピンク色に染めている[33]。同様に組織で育てられたシェリリンとは友人同士である。
当初はあまり感情を表に出さず、他者とのコミュニケーションを苦手としていたが、プトレマイオスが初めて戦闘に巻き込まれた際には、年上のクリスを励ますほどの芯の強さを見せた。ロックオンの相棒であるハロがお気に入りで仲が良く、ロックオン(ニール)から本名や素性を明かされた事をきっかけに、淡い恋心を寄せていた。しかし、想いを告げることなく死別することとなる。
『2nd』でも戦況オペレーターを務め、親しかった仲間たちの死を乗り越え、表情や言動も女性らしく柔らかくなっている[2]。自身と似た境遇であるミレイナに対しては、年上として気遣う姿も見られた。かつての敵であるピーリス(マリー)がCBに保護された際にはわだかまりをぶつけてしまうが、後に謝罪し、仲間として受け入れている。
最終決戦では、出撃前の刹那にラボで育てられたという一輪の花を渡している。その花には「家族」として生還を願う気持ちとともに、刹那への淡い想いが込められていた[34]。製作段階では、大破した機体からこぼれ出たこの花をプトレマイオス2が見つけ、漂流する刹那の位置を知るという演出も考えられていたが、過去の作品への過剰なオマージュになるとして見送られている[35]
最終決戦後もCBに残り、皆が命を引き換えにして変えた世界を見続ける決意を口にしている。
ラッセ・アイオン
声 - 東地宏樹
プトレマイオスの砲撃士。『1st』では25歳。現在は予備マイスターとなっているが、元はエクシアのパイロットとして有力視されていたマイスター候補の1人であった。やや皮肉屋な性格で、体を鍛えることが趣味である。CBにスカウトされる前はマフィアのメンバーだった[36]
GNアームズの配備後はそのパイロットとなり、刹那のエクシアをサポートした。戦う理由について迷う刹那に対しては「CBは存在する事に意義がある」と悟すなど、強い信念を持つ大人として、比較的若いメンバーの多いプトレマイオス乗員の支えとなった。国連軍との最終決戦では、アレハンドロが搭乗するアルヴァトーレと激戦を繰り広げ、機体は大破するも生還を果たした。
『2nd』でも砲撃士を務めるが、アニューが乗船するまでは操舵手も兼任した。他のメンバーには隠しているが、『1st』の決戦での負傷が原因で、毒性のあるGN粒子に身体を蝕まれている。病状は進行しており、スメラギからプトレマイオス2を降りることも勧められたが、休んでも治るものではないと断っている。
イノベイターとの最終決戦では、敵本拠地突入後のプトレマイオス2を0ガンダムに搭乗して防衛した。0ガンダムのGN粒子が底を突くと同時に蝕まれた身体も限界を迎えたが、その直後、トランザム・バーストによって放出されたGN粒子を浴びたことで病状が奇跡的に回復。プトレマイオス2へと戻り再び操舵を務め、決戦を最後まで戦い抜いた。
イアン・ヴァスティ
声 - 梅津秀行
プトレマイオスの総合整備士。『1st』では52歳。ガンダムやプトレマイオスの整備、装備開発などを担っている。かつてはAEU軍所属の技術者だった。『1st』の時代より15年前に、医師のモレノと共にスカウトされてCBの一員となった。外伝に登場する第2世代ガンダムマイスターとも知り合いである。『1st』ではガンダムの地上での単独行動が多かったため、整備や補給、データ収集のために共に地上に降りていることが多かった。
気さくな性格で、ロックオンやラッセなどからは「おやっさん」と呼ばれ親しまれている。『00F』に登場するシェリリン・ハイドにもメカニックの手ほどきを行っており、「師匠」と呼ばれ尊敬されている。また、「カッコよくないメカは勝てない」という持論を持っている。国連軍との決戦後は、「ツインドライヴシステム」を搭載するダブルオーガンダムのほか、新型ガンダムの開発を行い、CBの復活に備えていた。
『2nd』では愛娘であるミレイナとともにプトレマイオス2に乗船。娘と共に機体の整備を務めたほか、戦闘では自ら砲手を務めることもあった。最終決戦後もCBに残り、傷ついたガンダムの修復とともに、次世代のガンダムの開発を行っている。
クリスティナ・シエラ
声 - 佐藤有世
高度なプログラミング能力を持つプトレマイオスの戦況オペレーター。22歳で、愛称は「クリス」。気さくな性格で他のクルー達からの信頼も厚い。義母との折り合いが悪く家出した後、クラッキングで生計をたてていたため、CBにスカウトされた時は逮捕されるかCBに入るかの瀬戸際だった。
フェルトを妹のように可愛がり、自由時間には買い物に連れ出すなど、あまり感情を見せることのなかったフェルトに大きな影響を与えた。一方、当初は自分が戦争をしているという意識が稀薄だったため、初めて死の危機に直面した際[37]にはパニックを起こし、フェルトに逆に叱咤される一幕もあった。スメラギの要請で、ガンダムに対するヴェーダのバックアップが断たれた場合に備え、独自の操縦支援システムを突貫で完成させるなど、随所でそのプログラム能力の高さを発揮している。
国連軍との最終決戦では、機転を利かせフェルトを強襲用コンテナへと避難させたが、その直後にブリッジへ砲撃を受け、リヒティとともに致命傷を負った。機械化されたリヒティの肉体に衝撃を受けるが、その想いを受け入れ、共に艦の爆発に巻き込まれて死亡した。最期の瞬間までフェルトの事を心配していた。
リヒテンダール・ツエーリ
声 - 我妻正崇
プトレマイオスの操舵士。21歳で愛称は「リヒティ」。陽気で調子のいい性格だが、技術者だった両親は太陽光発電紛争に巻き込まれ死亡しており、彼自身も瀕死の重傷を負い、失った体の大半を機械化する事で生命維持をしているなど、その性格は悲惨な境遇の裏返しという面もある。
国連軍との最終決戦では、ブリッジへの砲撃を受けた際、クリスを庇って致命傷を負った。その死の間際、機械化された自身の身体のことと、彼女への想いをクリスに告白した。想いは受け入れられ、先に息絶えた。クリスも致命傷を負ってしまっていたことは知ることはなかった。
JB・モレノ(ジョイス・モレノ)
声 - 四宮豪
プトレマイオス船医。43歳。イアンとは旧知の仲で、CB加入以前は国境なき医師団に所属していた。艦内クルーには「JB・モレノ」と名乗っている。外伝『00P』では「ジョイス・モレノ」の名で登場し、第2世代機ガンダムプルトーネの事故で心身に深い傷を負ったシャル・アクスティカの治療を担当した。プルトーネの事故を機にGN粒子の有毒性についても調べるなど、事故を知る数少ない生き証人だった。
国連軍との最終決戦において、アルヴァトーレの砲撃によりプトレマイオスのメディカルルーム付近が大きく損傷。巻き込まれて死亡した。
ハロ(Haro[38]
声 - 小笠原亜里沙(オレンジ)、高山みなみ(赤)
CBが多数所有する独立AIを搭載したペットロボット型情報端末。整備マシン・カレルとドッキングすることで艦やガンダムの整備を行っており、機密保持のために最低限の人員しかいないプトレマイオスにとって、必要不可欠な存在である。また『1st』ではデュナメス、『2nd』ではケルディムやオーライザーのコックピットに搭載され、重要な操縦支援を担っている。
プトレマイオスには色違いのハロが複数おり、全機が互いを「キョウダイ」として認識している。また、トリニティが所有する紫色のハロ「HARO」に対しては「兄」という認識を持っているようだが、その理由は不明である。
ミレイナ・ヴァスティ
声 - 戸松遥
『2nd』から登場。イアンとリンダの娘で、『2nd』の乗員では最年少の14歳。プトレマイオス2の戦況オペレーターのほか、父譲りのテクニックでガンダムの整備も務める。フェルトや『00F』のシェリリン同様に組織の中で育てられたが、両親の存在ゆえか年相応のとても明るい性格で[2]、長く激しい戦いで沈みがちな艦内の重要なムードメーカーとなっている。「〜です」や「〜ですぅ」といった独特の語尾が特徴。年頃の少女らしく色恋沙汰に敏感で、親しそうな男女を見かけては「つかぬ事をお聞きするです。二人は恋人なのですか?」とストレートに尋ねていた。
アニュー・リターナー
声 - 白石涼子
『2nd』に登場。留美の紹介によりCBに参加し、ラグランジュ3での補給後からプトレマイオス2に乗船し、操舵手を務めた。「宇宙物理学、MS工学、再生治療の権威であり、操船技術や料理に長け、おまけに美人」とイアンに評されるほどの逸材である。
乗船後、プトレマイオス2の位置がアロウズ側に把握されていることについて疑問を持ち、時折不審な行動をとるロックオン(ライル)が関係しているのではないかと当初は疑いの目を向けていた。しかし彼の素性を知ったことをきっかけに心を通わせ、徐々に恋人関係となっていった。
しかし、その正体は情報タイプ[39]のイノベイターであり、プトレマイオス2の位置が把握されていたことも彼女の存在が原因であった。本人にその自覚はなかったが[39]、同じ遺伝子ベースから生み出されたリヴァイヴの脳量子波を受けたことでイノベイターとしての使命に覚醒し[40][39]、CBから離反した。その際、トランザム、及びツインドライヴシステムに関するデータが彼女によって盗み出され、イノベイター側の機体に利用されることとなった[39]
その後、ガッデスのパイロットとしてプトレマイオス2を襲撃し、ライルのケルディムと死闘を演じた。戦いの末、ライルの必死の説得に心を動かされたが、それを許さないリボンズの脳量子波によって意識を完全に乗っ取られ[40]攻撃を再開。ケルディムを撃墜寸前にまで追い込んだが、あらかじめ「もしもの時は自分が撃つ」と宣言していた刹那のダブルオーライザーによって撃墜され、死亡した。最期の瞬間にはライルと自分が分かり合っていたことを確かめ、このような形であれライルと巡り合えた運命を感謝していた。
突然にイノベイターとしての使命に覚醒した理由について、アニメ本編では示唆されるのみで明言はされていないが、アニュー役・白石涼子のブログでは「今までの全ての記憶や感情は持ったまま、リヴァイヴの脳量子波によってイノベイターとしての使命が覚醒した」と説明されており[40]、その後プラモデルの解説書などでも同様の説明がなされている[39]

トリニティ

ガンダムスローネを所有する3人のガンダムマイスター。CBを名乗るがプトレマイオスのガンダムとは行動を共にせず、チームトリニティとして独自の武力介入を行う。リボンズの細胞から得られたデータを基に、遺伝子操作によってガンダムマイスターとなるべく生み出されたデザインベビー[41][42]であるが、実の兄妹として強い絆で結ばれている。

三大超国家による共同のガンダム鹵獲作戦において、窮地に陥ったプトレマイオスのガンダムの救援として登場。「武力による戦争根絶」という目的は同じだが、それまでのCBによる武力介入は不十分であるとして、より大規模で激しい、過剰なまでの武力介入を行った。しかしトリニティに与えられた真の役割は、「ガンダムに対する世界の敵意を煽り、統合を促す」ことであり、イオリア計画の改変を目論む監視者、アレハンドロが生み出した捨て駒であった。国連軍の結成によってその役目は終わり、差し向けられた刺客によって壊滅させられた。大森倖三版コミックではページの都合もあり、壊滅の描写がアニメと異なる。

ヨハン・トリニティ
声 - 小西克幸
長男、ガンダムスローネアインのマイスター。冷静沈着な性格で、言動もきわめて穏やかである。刹那のエクシアに急襲された際にはまず説得を試み、ジンクス部隊に対して不利を悟った際は迷わず撤退するなど、精神的に幼いミハエル、ネーナをまとめるリーダーとして、高い能力を見せた。プトレマイオスの方針に対しては、世論の反応を気にしながら武力介入を行っていると批判している。戦争根絶のためと信じて疑わず、与えられた任務を忠実に実行し続けたが、役目を終えたことで切り捨てられた。その後、アレハンドロからの抹殺指令を受けたサーシェスに撃たれ、負傷した身で戦ったが撃墜され死亡した。大森版コミックではサーシェスのジンクスの奇襲で撃墜された。
ミハエル・トリニティ
声 - 浪川大輔
次男、ガンダムスローネツヴァイのマイスター。短気かつ好戦的な性格であり、戦闘を遊びと半ばにしているところがある。劇中では、ガンダムの圧倒的な性能で敵機を嬲り殺す場面も見られた。妹のネーナを溺愛しており、ネーナが気にする様子を見せた刹那に対しては、殺意に近い感情を抱いていた。国連軍の追撃から逃れる途中、協力者と偽って現れたサーシェスに射殺され、乗機であるスローネツヴァイを奪われた。大森版コミックではツヴァイに搭乗したまま戦死、そのままサーシェスの乗ったジンクスに捕獲された。
ネーナ・トリニティ
声 - 釘宮理恵
末妹、ガンダムスローネドライのマイスター。脳量子波を操る能力を持ち、限定的ながらヴェーダにアクセスすることができる[41]。明るく活発な性格だが、倫理観が大きく欠落しており幼児的な残虐性を持っている。ある任務の途上、「自分達が戦いで疲れているのに、楽しげにしているのが気に入らない」という理由でまったく無関係のパーティ会場を砲撃し、大惨事を引き起こした(この事件によってルイスは一族を全て失い、ガンダムに対して深い憎しみを抱くようになる)。兄達と共にサーシェスに殺されかけるが、刹那によって窮地を救われ、その後、留美に保護されている。
『2nd』では留美を「お嬢様」と呼び、私兵として様々な任務をこなした。しかし本心では、恵まれた環境で育ちながら世界に対して不満を抱く留美を強く嫌っており、メメントモリ攻略戦では独断でCBに情報を送ったほか、イノベイターと交戦する刹那を援護するなど、独自の行動を見せた。
留美がリボンズから切り捨てられたことに伴い、本心を暴露。反旗を翻し、ラグランジュ5のコロニーにおいて留美と紅龍を殺害したが、直後にルイスが搭乗するレグナントの急襲を受けて撃墜され、道具として使い捨てられた自分の境遇や、兄達の無念を語りながら死亡した。
大森版コミックでは兄達と共に画面越しに刹那一行と対面。ギャグキャラの様な描写があったが、ルイスの一族を虐殺する等、非道な性格は変わっていない。
HARO(Haro[38]
声 - 入野自由
トリニティが所有する紫色のハロ。『1st』の時代から80年前に行われた木星探査において、廃棄され漂流する宇宙船の中から回収された。目つきが悪く、口調もやや乱暴なのが特徴。ネーナのパートナーとして、スローネドライのコックピットで操縦支援等を行っている。『機動戦士ガンダム00F』(著 - ときた洸一)、『機動戦士ガンダム00ワールドレポート』(ともに角川書店)などでは名前はアルファベット表記。全てのハロ達の「オニイチャン」と言われている。
トリニティ壊滅後は、留美の私兵となったネーナのサポートを引き続き担当したが、ネーナが留美を殺害した際には、リボンズによってコントロールされ、ネーナに粛清の宣告を行った。レグナントによって撃破されたスローネドライの残骸の中を漂う姿が確認できるが、その後は不明である。

サポートメンバー

王留美(ワン・リューミン)
声 - 真堂圭
世界に知られる名家・王家の当主で、世界中の社交界で名を馳せる美貌のセレブ。当主となったのは15歳の時で、『1st』では17歳。CBのエージェントであり、自らの莫大な資産と、政財界に張り巡らされた人脈を駆使して、武力介入を開始したCBの活動をサポートした。しかしCBの掲げる「戦争根絶」という理想そのものにはあまり興味を持っておらず、CBの武力介入によって、どんな形であれ世界が変革されることで、望まぬ当主の座を継がされ歪められた自分の人生をやり直したいという願望を持っている。そのため、『1st』ではプトレマイオスと対立するトリニティとも接触を持ち、トリニティ壊滅後に生き残ったネーナを自らの手駒として保護するなど、独自の行動を見せている。
『2nd』では、CBへの協力を続ける一方、プトレマイオス2の位置をリークしたり、衛星兵器「メメントモリ」の建造費用を出資するなど、イノベイターとも深い協力関係を築いていた。リボンズへの反乱を目論むリジェネとも共謀しており、その変革への願望はさらに加速している。メメントモリによってCBの抹殺も図ったが、それはネーナが独断でCBに情報をリークしたことで失敗している。
「ブレイク・ピラー」事件後、リボンズから「旧世代の古き者」という烙印を押されたことでイノベイターから離反し、リジェネから得たヴェーダの所在の情報をCBに渡すことで、リボンズの計画を破綻させることを目論んだ。しかし裏切ったネーナによって艦を撃沈され、ラグランジュ5のコロニー「エクリプス」に逃げ込むこととなった。追いかけてきたネーナによって紅龍は殺害されるが、暗号通信を受けてやってきた刹那にヴェーダの所在を記したメモを渡すことに成功した。求める未来の違いから、同行を促す刹那を拒絶し、単独で小型艇での脱出を試みたが、ネーナのスローネドライに撃墜され死亡した。
水島監督は彼女について、「自分自身が追い求めた未来が何だったのかが自分でも分からず、漠然と誰かに救ってもらいたがっていたが、他人と向き合い関係を築くことができなかったために破滅した」という趣旨の説明をしている[23]
紅龍(ホンロン)
声 - 高橋研二
留美を「お嬢様」と呼び、常に付き従う忠実な執事。彼女の実の兄[43]であるが、当主としての器に欠けていると判断されたため、代わりに当主とさせられた留美に一使用人として仕える身となっていた。武術の達人で、留美のボディーガードも兼ねているほか、『1st』におけるアザディスタンの内戦では、武装したゲリラ数人を一瞬で叩きのめし、宗教指導者マスードを救出している。ネーナには初対面時に「ちょっといい男」と評されたが、それ以上の感情は抱かれなかった。
『2nd』では、CBと対立するイノベイターとも協力している留美の行動を理解できず、複雑な思いで付き従っていた。ヴェーダをCBに奪還させることで、イノベイターの計画の妨害を目論む留美に同行するが、ネーナの裏切りによって艦を沈められ、ラグランジュ5のコロニー「エクリプス」逃げ込んだ。そこで留美から代わりに当主とさせられたことで人生を歪められたと非難され、衝撃を受けるが、追ってきたネーナの銃撃から留美を庇い、彼女を逃がすための盾となり死亡した。
リンダ・ヴァスティ
声 - 早水リサ
『2nd』から登場。イアンの妻で、32歳。眼鏡をかけた若く美しい才媛で、夫と同じくCBの技術者である。ラグランジュ3の秘密基地において、オーライザーやGNアーチャーといった支援機のほか、新兵器の開発に携わっていた。57歳のイアンには不釣合いな若さは初対面のプトレマイオス2クルーにショックを与え、アレルヤからは「犯罪ですよ」と苦笑いされている。アロウズの攻撃により基地が陥落した際には、輸送艇で他のCBスタッフと共に脱出し、アリオスに護衛され安全圏へと離脱した。
最終決戦前には、プトレマイオス2にガンダムの追加武装や0ガンダム送り届けている。戦闘では、イアンとともにプトレマイオス2のサブブリッジで砲撃管制を行った。最終決戦後もCBに残り、夫とともに新たなガンダムの開発を行なっている。

創設者、監視者

イオリア・シュヘンベルグ
声 - 大塚周夫
私設武装組織「ソレスタルビーイング」の創設者。『1st』の時代から200年以上前の21世紀末の人物で、量子コンピュータ「ヴェーダ」、人工生命体「イノベイド」、そして「GNドライヴ」の基礎理論を確立させた稀代の天才科学者である。一般的には太陽光エネルギー発電システムの基礎理論を提唱した歴史上の人物として知られていた。西暦2307年、全世界に向けて発せられたビデオメッセージによって、CBの存在を知らしめ、「武力による戦争の根絶」という目的を掲げ、世界中の全戦争行為に対する武力介入を宣言した。
月面に隠されたヴェーダの中枢施設にてコールドスリープで眠り続けていたが、リボンズによってヴェーダが完全に掌握されたことでカプセルが姿を現し、アレハンドロによって殺害された。しかしイオリアは計画を歪めるものが現れることも予想しており、システムトラップが発動し、ヴェーダ内のガンダムマイスターの情報が消去されると共に、オリジナルのGNドライヴに隠されていた「トランザムシステム」の封印が解かれた。そしてプトレマイオスのメンバーに、CBに依らず、自らの意思で平和のために戦うよう伝えている。『2nd』では、「ツインドライヴシステム」のデータも同時に送られていたことが明らかになっている。
『2nd』では、ヴェーダと同化したティエリアによって、イオリア計画の全貌が明らかにされている。「CBの武力介入によって世界の統合を促し、人類の意思を統一させ、争いの火種を抱えたままに外宇宙へ進出することを阻止する」というもので、いずれ巡り合うであろう異種との対話に備え、人類を変革させるためのものであった。
アレハンドロ・コーナー
声 - 松本保典
ユニオンに所属する国連大使。36歳。その正体は、200年に渡ってCBの監視者の役割を引き継いできたコーナー家の末裔である。CBが創設された当初から、コーナー家はイオリア計画を自らのものとする野望を持っていた。『1st』から80年前には、太陽炉に関するデータを入手するべく木星に調査団を派遣し、そこで回収したHAROから得られたデータを基に、擬似太陽炉とそれを搭載するMSの開発を行なった。また、リボンズの細胞から得たデータを基に、遺伝子操作によって独自のガンダムマイスターを生み出し、「トリニティ」を結成している。
CBの計画は200年後の技術水準を前提としており、まさにその時代に監視者となり、さらにヴェーダにアクセスできるリボンズと出会ったことをアレハンドロは自身の運命と捉え、CBの計画への直接的な介入を行なった。イオリアを「神を気取る理想主義者」と否定し、人類を導くのは今を生きる人間であるという信念を持ち、自分こそがその役割に相応しいと考えていた。
『1st』では、同じく監視者であるラグナと結託し、トリニティを操って熾烈な武力介入を行なった。そしてガンダムへの敵意が十分に高まったのを見計らい、協力者を装って三大陣営に対して擬似太陽炉搭載型MS「ジンクス」を譲渡し、国連軍結成へと導いた。
国連軍が結成されたことで、用済みとなったラグナとトリニティをサーシェスを差し向けて抹殺し、その後、自らはリボンズとともにヴェーダが隠されている月面施設へと向かった。ガンダムへのヴェーダからのバックアップを停止させることでCBの壊滅を図ったが、スメラギがそれを予測して予備システムを構築していたため失敗に終わっている。ヴェーダを完全に掌握し、コールドスリープによって眠っていたイオリアを殺害したが、システムトラップを起動させてしまい、オリジナルのGNドライヴに隠されていた「トランザムシステム」の封印を解くこととなってしまった。
CBと国連軍の最終決戦では、金色の巨大MA「アルヴァトーレ」に自ら搭乗し、その圧倒的な性能でガンダムやプトレマイオスに大きなダメージを与えている。アルヴァトーレが撃破された後は、コアユニットであるMS「アルヴァアロン」で戦い、刹那を追い詰めたが、トランザムを起動したエクシアに敗北した。機体が爆発する間際、リボンズに自身が傀儡に過ぎなかったことを暴露され、激昂とともに死亡した。
ラグナ・ハーヴェイ
声 - ふくまつ進紗
CBの監視者。表向きはAEUのリニアトレイン事業の総裁を務めている。アレハンドロと結託し、その資金力によってガンダムスローネやジンクスを開発し、CBの計画への介入を行なった。アレハンドロの命令をトリニティに伝える役割も担っていたが、国連軍結成後、用済みとなったことでサーシェスによって抹殺された。

イノベイター

イオリアの計画遂行のために、ヴェーダによって生み出された人工生命体[44]。しかし本来「イノベイター」とは、やがて現れるであろう進化した人類のことであり、変革を果たした刹那のような存在を指す言葉である。リボンズ達は正確にはイノベイターではなく、想像上のイノベイターを模して生み出された[19]、人類の覚醒を促す為の存在「イノベイド」である。

人間を超えた身体能力[45]や寿命を持ち、遺伝子操作ナノマシンによって老化も抑制されている。大きな特徴は、脳量子波によってヴェーダと直接リンクすることが可能なことである。それにより、ヴェーダの目として情報収集を行ったり、逆にヴェーダから情報を引き出すことが出来る。また、ヴェーダを介することで、遠く離れたイノベイド同士がリンクすることも可能である。イノベイドにはマイスタータイプ、情報タイプ、特殊能力タイプの3種類がおり、MSの高度な操縦が可能なリヴァイヴ達はマイスタータイプである。情報タイプのイノベイドはCBの武力介入が始まるはるか以前から人間社会に無数に存在しており、自覚することなくヴェーダに情報を送り続けている。彼らイノベイドはある一定の時期や条件によって、ヴェーダから「帰還」を命じられ、それまでの記憶と人格を消去した後に新たな記憶と人格をインストールし直して使い回されることが、外伝「00I」で語られている。

『2nd』ではリボンズによって率いられ、復活したCBと激しい戦いを繰り広げた。なお、アロウズに参加するイノベイターには、戦闘において無制限の自由が認められる特権「ライセンス」が与えられている。

リボンズ・アルマーク
声 - 蒼月昇
人工生命体「イノベイド」の最初に造られた一人であり、ヴェーダの最高機密であるレベル7へのアクセス権を持つ[注 1]。塩基配列パターンは0026タイプで、ガンダムマイスターとしての能力を与えられている。もとより生命として自身より劣り、戦いを止められない愚かな人類のために尽くすということに疑問を感じていた。また、マイスターが計画の半ばで滅ぶ予定であることを知り、自身が使い捨てられるため生み出されたという事実に大きな衝撃を受けている。
0ガンダムのマイスターとしてクルジスの紛争に介入した際には、少年兵であった刹那と出会い、その命を救っている。そして、ガンダムを神のように見つめる刹那の眼差しがきっかけの一つとなり、自らの手で計画を遂行し、人類の救世主となることを望むようになった[46][19]。刹那をガンダムマイスターとしてヴェーダに推薦したのもリボンズである。競合するマイスター候補をイノベイドを操って殺害するほどの工作を行なってはいるが、特に深い理由はなく、神にならんとするリボンズの気まぐれである。
『1st』では既にCBを離れており、イオリア計画への介入を目論んでいた監視者アレハンドロに接触し、自らの傀儡としている。そして世界を統合へ向かわせるとともに、CBを壊滅させ、ヴェーダを掌握した。また、この時点で監視者も全員抹殺している。
『2nd』では「イノベイター」と称し、ヴェーダによる情報操作を駆使して世界の中枢を影から操り、地球連邦の実質的な支配者に等しい存在となっている[47]。自らの手駒となるイノベイドを生み出すと共に、独立治安維持部隊「アロウズ」を結成して反連邦勢力を駆逐し、世界の統一を強硬的な手段で推し進めた。その行動の根底には、本来使い捨てられる運命であった自身の有用性を証明したいという思いがあり、自身の力のみで計画を遂行することに固執している。そのため、同胞のイノベイドすら道具としか見なしておらず、同志のつもりで従っていたリジェネはその真意に反感を抱き、リボンズへの反乱を画策した。
当初は復活したCBを、アロウズの権限を拡大するための都合のいい敵程度としか考えていなかった。しかしヴェーダに記されていなかった「ツインドライヴシステム」の存在と、それを搭載したダブルオーライザーが見せた「機体の量子化」といった驚異的な性能に動揺し、イオリアの計画を司る者としてのプライドからその機体を欲した。さらにダブルオーライザーに搭乗する刹那が「純粋種のイノベイター」へと進化しつつあることも知り、刹那を打ち倒すことが、自らの存在意義を証明する手段だと確信するようになった。
最終決戦では、ツインドライヴシステムを搭載したリボーンズガンダムに搭乗し、刹那のダブルオーライザーと激しい戦いを繰り広げた。死闘の末にダブルオーライザーを大破させ、オリジナルのGNドライヴを奪取したが、リボーンズガンダムの損傷も激しく、奪取したGNドライヴを搭載した0ガンダムに乗り換えた。同様にエクシアRIIへと乗り換えていた刹那と月面において最後の戦いを行なったが、コックピットを貫かれ死亡した。
リジェネ・レジェッタ
声 - 朴璐美
ティエリアと同じ塩基配列パターン0988タイプの遺伝子を基に、リボンズによって生み出されたイノベイター。ティエリアと同じ容姿を持つ。他のイノベイターとは異なり、リボンズに対しても不遜な態度を崩すことはなく、独断でティエリアと接触して仲間に引き入れようとするなど、勝手な行動をとることも多い。
ブレイク・ピラー事件後、上位種と称して同類をも見下すリボンズの真意に強い反感を抱き、独自の計画を遂行すべく留美やネーナを利用して準備を進めていたが、脳量子波で繋がっているリボンズには全て筒抜けになっていた。最終決戦で対峙した際にその事実を知らされ、踊らされていたことに逆上してリボンズを射殺したが、それはリボンズの予備の肉体であり、再び現れたリボンズに動揺しているところをサーシェスに撃たれて死亡した。
しかし意識体は生き残っており、トランザム・バーストによってリボンズの脳量子波が乱れた隙を突いてヴェーダとのリンクを遮断し、同様に意識体となっていたティエリアのヴェーダ奪還に協力している。
リヴァイヴ・リバイバル
声 - 斎賀みつき
新型MS「ガデッサ」とともにアロウズに配属されたイノベイター。物事をじっくり考える慎重な性格で、人間を見下してはいるが、マネキンのような能力の高い人間を認める柔軟性も持っている。刹那の驚異的な戦闘能力についても、純粋種のイノベイターへと進化しつつあるのではないかと推察していた。芸術に興味を持ち、趣味の範疇でクラシック音楽を愛好している。その理由は、時を経ても朽ちることのない美しさに、自分たちイノベイターとの共通点を感じているからである。
CBにスパイとして送り込まれたアニューの対となる存在であり、彼女とリンクすることでプトレマイオス2の位置を突き止めていた。また、セラヴィーに敗北した際にはリボンズの指示であえて捕虜となり、アニューをイノベイターとして覚醒させ、ツインドライヴやトランザムの情報を盗み出させている。
CBとの最終決戦では、ヒリングとの連携攻撃でセラヴィーを大破させている。ヴェーダのバックアップを失った後、システムを切り替えて機体を再起動し、リボンズの援護を行なうも、刹那の援護に現れたケルディムとの一騎討ちとなる。既に損傷していたケルディムを追い詰めたが、冷静に逆転のチャンスを伺っていたライルの策に乗せられて接近。サーベルによるとどめの一撃をトランザムによって回避され、零距離射撃を受けて死亡した。
ヒリング・ケア
声 - 川庄美雪
リボンズと同じ塩基配列パターン0026タイプの遺伝子を持つ[48]イノベイター。直情径行の好戦的な性格で、人間の感情を弄ぶ残酷さを度々見せている。同じ遺伝子を持つリボンズを強く信奉しており、絶対者として疑うことは無い。ガデッサやガラッゾに搭乗し、CBと数多く交戦した。
女性のような容姿と口調だが、あくまで人間として振舞うための演技であり、リボンズによって生み出されたマイスタータイプのイノベイドには性別は無い。
CBとの最終決戦ではアリオスとの一騎討ちを行なった。しかしヴェーダのバックアップを失ったことで戦闘能力が低下しており、さらにアレルヤが真の超兵の能力を発揮していたこともあって、ほとんど一方的に攻撃を受け、最後はリボンズに助けを請いながら機体を両断されて死亡した。
ブリング・スタビティ
声 - 置鮎龍太郎
塩基配列パターン0666タイプの遺伝子を持つイノベイター。リヴァイヴの次にアロウズに配属され、ガラッゾに搭乗してプトレマイオス2を急襲した。極めて寡黙で、仲間のイノベイターとさえも最低限の会話しか行なわない。一方で、イノベイターとして強い誇りと同胞意識を持っており、計画に逆らうティエリアに対しては、イノベイターとしての使命を果たすよう激しい感情をあらわにして訴えている。
メメントモリ攻略戦後、地上に不時着したプトレマイオス2をリヴァイヴのガデッサとともに襲撃した。セラヴィーと交戦し、高い近接戦闘能力で圧倒したが、トランザムを行なったセラヴィーによって拘束され、分離したセラフィムの砲撃を受けて死亡した。イノベイターとしては最初の戦死者となり、その死はイノベイターの優越を絶対視していたリヴァイヴに大きな衝撃を与えた。
『00F』ではブラックプルトーネに搭乗し、フォン・スパークの隕石落しに協力している。ヒクサー・フェルミの搭乗するガンダムサダルスードFと交戦したが撃破され、コア・ファイターで脱出した。
デヴァイン・ノヴァ
声 - 置鮎龍太郎
ブリングと同じ塩基配列パターン0666タイプの遺伝子を基に生み出されたイノベイター。試作大型MA「エンプラス」に搭乗し、メメントモリ攻略後のプトレマイオス2を急襲して地上へと不時着させた。ブリングと同様にイノベイターとしての自尊心、同胞意識が強く、戦死したブリングに対してはその不甲斐なさに怒りながらも、ダブルオーライザーと交戦した際にはその仇を討つと口にしている。
メメントモリ2号基の発射を阻止しようとするダブルオーライザーの前に立ちはだかったが、ライザーソードによって機体を両断され死亡した。
イノベイド兵
声 - 置鮎龍太郎
ブリング、デヴァインと同じ塩基配列パターン0666タイプの遺伝子を基に、大量に生産されたイノベイド兵。特攻用MS「ガガ」に搭乗し、CBとカタロン・クーデター派艦隊に対して特攻を行なった。ブリングやデヴァインのような自我は持たされておらず、与えられた命令を迷い無く実行するだけのロボットに等しい存在である。

三大国家群・地球連邦

三大国家群

『1st』において、世界の覇権を争っているユニオン、人革連、AEUの三つの超国家。それぞれが軌道エレベーターを保有し、太陽光発電システムによる多大な恩恵を受けている。どの国も自らが世界を率いるべき存在と考えており、軍備増強の手を休めることは無い。CBとの戦いを経て、『2nd』ではこの三つの国が中心となって地球連邦を樹立させている。

ユニオン

アメリカを中心とした世界経済連合で、正式名称は「太陽エネルギーと自由国家の連合 (Union of Solar Energy and Free Nations)」[49]。大統領を元首とする共和制国家で、旧ホワイトハウスの敷地内にある大統領官邸は、ユニオン最高議会の議事堂としても機能している。主にアメリカ合衆国オセアニアの国々で構成されており、日本も「経済特区」としてこの傘下にある。南アメリカアマゾン川上流域に、三大勢力では最も早く軌道エレベーター「タワー」を完成させ、その恩恵によって急速な発展を遂げた。ガンダムの登場後は、その調査、鹵獲のため、ユニオン直属米軍第一航空戦術飛行隊「MSWAD(エムスワッド)」の精鋭によって構成される対ガンダム調査隊(後の「オーバーフラッグス(第8独立航空戦術飛行隊)」)を結成している。

グラハム・エーカー
声 - 中村悠一
MSWADに所属するMSパイロットで、階級は中尉。『1st』では27歳。乙女座で、本人曰く「我慢弱く落ち着きの無い男」。最新鋭MSフラッグに搭乗する「フラッグファイター」で、その操縦技能はきわめて高く、本来想定されていなかった空中変形をフラッグに初めて搭乗した際に成功させている。そのことから、空中変形を伴った空戦機動には「グラハム・スペシャル」(正式名称「グラハム・マニューバ」)と彼の名が付けられている。
専用のオーバーフラッグは彼自身の希望でリミッターが外されており、通常の機体を大きく上回るスピードを誇る。反面、パイロットには大きな負荷がかかり、劇中ではダメージから吐血する場面も見られた。また、左利きのため、機体もライフル、サーベル等を左腕に装備している。
フラッグが次期主力機候補であった頃のテストパイロットでもあり、その模擬戦において起きた、スレッグ・スレーチャー少佐の事故死[50]にも大きく関わっている。彼自身が釈明しないこともあり、事情を知らぬ者からは誹謗を受けることもあるが、意に介していない。
AEUの新型機「イナクト」のデモンストレーションに乱入したエクシアを目撃し、その圧倒的な性能に強い興味を抱くようになった。その後、エクシアと交戦した経験を買われ、新設された対ガンダム調査隊に配属された。調査隊が「オーバーフラッグス」として再編された後は、同部隊の隊長として上級大尉に昇進している。
トリニティとは深い因縁があり、三大陣営合同のガンダム鹵獲作戦において、デュナメスの鹵獲を阻止された上に3名の隊員を失っている。また、MSWAD本部を襲撃された際にはエイフマンを殺され、ハワードも戦死するなど、苦杯を舐めさせられ続けた。しかしアイリス社の軍事工場が襲撃された際には単機で緊急出撃し、性能差を覆して圧倒。スローネアインの左腕を切り落とすなど、一矢も報いている。
その後、ハワードの墓前でフラッグに乗りガンダムを倒す事を誓い、擬似太陽炉搭載MS「ジンクス」が配備された国連軍への参加を拒否している。
最終決戦では、擬似太陽炉を搭載したGNフラッグに搭乗してエクシアに挑んだ。ガンダムに対する己の執着をしばしば恋愛に例えており、この場においては、もはや「愛」であると断言している。激しい戦いを繰り広げた末相討ちとなり機体は大破。自身も大きな傷を負ったが、生還を果たしている。
ガンダム打倒後も戦いを望む思いは衰えることはなく、CBが復活することがあれば、ガンダムと戦う機会を与えてくれるようホーマーに直訴している。また、刹那に突きつけられた自身の「歪み」と向き合い、戦う者のみが到達する事の出来る「極(きわみ)」を求めて、武士道の修行を行った。その時に身に着けた所作が、後に「ミスター・ブシドー」の名で呼ばれる所以となった。
ビリー・カタギリ
声 - うえだゆうじ
MSWADの技術顧問で、師のエイフマンとともにフラッグの開発にも携わった。『1st』では31歳。グラハムとは公私を問わず付き合いのある親友同士である。エクシアの性能を目の当たりにし、グラハムとともに対ガンダム調査隊に加わった。『1st』ではわずかな期間で擬似太陽炉を搭載したフラッグを完成させたほか、『2nd』においては、師が遺したGNドライヴに関するメモを基に、擬似太陽炉によるトランザムシステムを独自に開発するなど、技術者としての能力はきわめて高い。
スメラギに対しては、ユニオンの大学で同窓であったころから長年に渡り一途な好意を寄せていた。『1st』では、彼女の関心を引くために、シミュレートプランと称して軍の作戦計画を教えてしまうなど、軍人としては暴走に近い行動も見られた。
『2nd』までの2年間は、失意から酒浸りの毎日を送るスメラギとともに暮らしていた。しかし刹那からスメラギがCBのメンバーであることを知らされたことで、自分はただ利用されていただけだったのだと絶望し、一転して深い憎しみを抱くようになった[注 2]
その後はMS開発主任としてアロウズに参加し、旧知の間柄であるブシドー(グラハム)[51]のために、マスラオやスサノオといった強力なMSの開発を精力的に推し進め、CB打倒に執念を燃やした。
最終決戦ではイノベイターに協力し、特攻用MS「ガガ」にトランザムを組み込んだほか、自らオートマトンを率いてプトレマイオス2への突入も行なった。艦内で対峙したスメラギに対し、イノベイターによる支配が恒久和平を実現するのだと主張したが、トランザム・バーストによって、スメラギの心からの謝罪の気持ちを知り、また、自身の変わらぬスメラギへの想いに気づいたことで、和解することができた。
戦後は連邦軍でイノベイターの技術の研究とともに、次世代主力機の開発を行っている。
『00V』に登場するロベール・スペイシーとも交流があり、コロニー型外宇宙航行母艦「ソレスタルビーイング」に残されていたガルムガンダムやノーヘッドなどのデータを伝えたとされている。
レイフ・エイフマン
声 - 土師孝也
世界的に有名なユニオンの技術者。機械工学、材料工学など、あらゆる工業分野に精通しており、その見識の深さを見込まれて、対ガンダム調査隊に技術主任として招聘された。グラハムの依頼を受けてフラッグの強化改修を行い、わずか一週間で「オーバーフラッグ」を完成させている。ビリーとスメラギの大学時代の恩師でもある。麻薬を紛争の原因として心底嫌っており、タリビアにガンダムが現れた際には、目的が麻薬畑を焼き払う事と見抜き、出撃しようとするグラハムを引き止めている。
独自にGNドライヴの研究を行い、その本質に迫ることで、イオリアには戦争根絶とは異なる真の目的があるとする結論に達した。しかしその直後、「貴方は知りすぎた」という何者かからのメッセージとともに、トリニティによってMSWAD本部が襲撃され死亡した。これはエイフマンがGNドライヴの秘密に近づいたことをヴェーダを介してリボンズが知り、アレハンドロに進言して行なわせた暗殺である[33]
実際に研究は核心に近い段階まで進んでいた模様で、『2nd』では、自宅から発見されたメモに記された理論をビリーが実証し、擬似太陽炉によるトランザムを成功させている。
ハワード・メイスン
声 - 高橋研二
グラハムの要請で対ガンダム調査隊に配属されたフラッグファイター。27歳で、階級は准尉。高い操縦技能を持ち、グラハムから厚い信頼を受けている。フラッグファイターであることに大きな誇りを持っており、ガンダムとの性能差に弱音をこぼしたダリルを叱咤している。トリニティによるMSWAD本部襲撃時には、空中変形を行なってスローネツヴァイに切りかかったが、ファングによって機体を貫かれ戦死した。墓前でダリルが語ったハワードのフラッグに対する情熱が、グラハムにフラッグでガンダムを倒すことを決意させている。
ダリル・ダッジ
声 - 西凜太朗
ハワードと共に対ガンダム調査隊に配属されたフラッグファイター。階級は曹長(後に准尉)。赤いドレッドヘアーが特徴の黒人男性。グラハムを深く尊敬しており、侮辱したジョシュアやパトリックに対しては激しい怒りをぶつけている。
国連軍結成後は、フラッグファイターとして葛藤しながらも「ジンクス」に搭乗し、CBとの決戦に参加した。スローネツヴァイと交戦するデュナメスに対して突撃し、GNミサイルによって機体は中破したが、そのまま特攻を行い戦死した。この特攻によるダメージと、その際にロックオン(ニール)の死角が露見したことが、その後のデュナメスの大破を招いた。
ジョシュア・エドワーズ
声 - 金野潤
オーバーフラッグス隊の結成に伴い、アラスカから転属してきたフラッグファイター。階級は少尉。高い操縦技能を持ち、すでにフラッグの空中変形を習得している。グラハムに強い対抗心を持っており、グラハムがフラッグのテストパイロットを務めていた時に起きた死亡事故についても、「上官殺し」と中傷している。三軍合同演習という名目で行なわれたガンダム鹵獲作戦では、功を焦って単機でデュナメスに突撃し、空中変形を行い肉薄したが、反撃を受けて戦死した。
ホーマー・カタギリ
声 - 大友龍三郎
ユニオン軍の司令官。甥であるビリーとは対照的に厳格な性格である。日本由来の性という事もあり、日本文化に造詣が深い。自宅も古式ゆかしい純和風で、畳敷きの居間には「我事に於いて後悔せず」と書かれた掛け軸がかけられている。CBとの決戦から生還したグラハムに、武士道の教えを説いたのもホーマーである。甥のビリーに対しては甘いところもあり、彼の要請で、ユニオンに提供された10基の擬似太陽炉の内の1基を「量産化に向けた調査・研究」の名目で提供するという便宜も図っている[26]
『2nd』ではアロウズの最高司令官となっている。イノベイターとも深い繋がりがあり、彼らを人類を超えた存在と捉え、その支配を受けることが恒久和平に繋がると信じている。アロウズの行いが悪であることも自覚しているが、その罪を背負う揺るがない覚悟を持っている。最終決戦後、アロウズの実態が世に暴かれ、解体が決定されるとともに、自宅で切腹した。
経済特区・日本

ユニオンの傘下にある経済特区として発展し、また、人革連領にも近いことや「経済特区」としての地域特性もあり、人革連やAEUとの人的交流や企業誘致なども盛んに行われている。また、国内には在日ユニオン軍が駐留しているが、それとは別に日本国としての「国防軍」も編成されている。

沙慈・クロスロード(さじ - )
声 - 入野自由
本作品におけるもうひとりの主人公[52]で、『1st』では17歳。日本の経済特区東京に在住する高校生で、宇宙工学を専攻する。両親は既に他界しており、記者である姉・絹江と共に二人暮しをしている。姉が家を空ける場合が多いため家事全般を身に着けており、料理の腕はルイスの母に絶賛されたほどである。中盤までは、視聴者と同じような目線から[10][53]、物語を傍観する役割を担った。
ガールフレンドのルイスとともに平和な毎日を送っていたが、軌道エレベーターの重力ブロック脱落事故に遭遇したほか、爆破テロを目の当たりにするなど、CBの武力介入に伴う世界の変化に徐々に巻き込まれていった。自宅の隣の部屋が日本における刹那の拠点であったため、軽い会話を交わす程度の知り合いとなっている。
CBに対しては、その理念や行動に疑問を持ちつつも、あくまで遠い世界の出来事であり、自分とは無関係な存在であるとの思いを強く持っていた。しかし、トリニティによる攻撃でルイスが大きな傷を負い、CBを追っていた姉の絹江が何者かに殺されたことで、全ての元凶であるガンダムとCBを深く憎むようになった。
『2nd』ではルイスとの約束を守り、技師となって宇宙でコロニーの建設に携わっていた。しかし親しかった同僚が反連邦組織カタロンの構成員であったため、仲間と見なされて捕らえられ、高重力区画での過酷な作業を強いられることとなった。その後、アロウズが投入したオートマトンによる虐殺が開始され、危うく殺されそうになるが、潜入していた刹那に助けられた。
CBに保護された後も、その存在を認めることはなかった。戦いに関わりたくないという思いから、身柄を預けられたカタロンから脱走したが、それが原因となりカタロンの基地がアロウズの襲撃を受け、多くの犠牲を出す大惨事を招くこととなった。アロウズの実態を知り、自分が原因で多くの人間が死んだという事実に大きな衝撃を受けたことで、プトレマイオス2に再び乗船してからは、命を救うことに繋がるのならと、メカニックとしてイアンの手伝いなどをするようになった。
ラグランジュ3での戦いでは、イアンからオーライザーを託され自ら戦場に出ている。しかしその際に、ルイスがアロウズのMSパイロットとなっていることを知り、再び苦悩することとなった。自らの戦いの意味を見いだせずにいたが、「戦いは破壊するだけではなく、創り出すことも出来る」という刹那の言葉を受け、ルイスを取り戻すために戦うことを決意する。
イノベイターとの最終決戦では、どのような状況になってもルイスを想い続ける強さを貫き[53]、刹那のトランザム・バーストによってルイスを取り戻す事に成功する。最終決戦後はCBを離れ、療養を続けるルイスを傍で見守っている。戦いを通じて視聴者目線の立場から、視聴者にメッセージを訴えかけるキャラクターへと成長し[53]、最終的には物語を締め括る役割を担った[12]
オーライザーへの初搭乗時にはCB標準のノーマルスーツを着用していたが、ブレイク・ピラー事件以降は白を基調としたイアン特製のパイロットスーツを身に纏っている。
ルイス・ハレヴィ
声 - 斎藤千和
スペイン(AEU)からの海外留学生で沙慈のガールフレンド。専攻も同じ。家が財閥の出身[54]。わがままな性格で度々沙慈を振り回している。また、沙慈に紹介される形で、刹那とも面識を持つ。当初は日本での平和な生活を謳歌し、母に沙慈のことを気に入ってもらおうと奮闘していたが、従兄弟の結婚式のために一時帰国した際、ネーナの気まぐれによる攻撃に巻き込まれてしまう。このことで両親を含む親族を皆殺しにされ、自身も左手を失い、擬似太陽炉の粒子を浴びたことで細胞障害に蝕まれるようになる。その後沙慈からの告白を断り、「夢を叶えて欲しい」と言って別れを告げた。しばらくは彼とメールを続けていたようだが、2年後以降はメールの返事をしていない。
2ndではアロウズのMSパイロット(階級は准尉)として登場。髪を短くし、失った左手には機械の[54]義手を装着している。失った親族から相続した財閥の資産を用いてアロウズ最大の出資者となり、二度と自分のような人間を作らないという決意の元[53]、両親の命を奪ったガンダムに対する憎悪を燃やす。細胞障害の治療のため、リボンズから与えられたテロメアを修復するナノマシン入りの錠剤を服用しているが[55]、このナノマシンはイノベイター由来のものであり、服用による副次効果として微弱ながら脳量子波を使うことができる[56]。このことからリボンズはルイスを「人類初のイノベイター」と形容していた。
CBに関わることとなった沙慈とは互いの存在に気がつかないまま擦れ違いを繰り返すが、やがて彼がガンダム(オーライザー)に乗っていることを知り、沙慈を素性を隠して自分に接していたCBの構成員と誤解、それをきっかけとして過去を捨て去る決意をする。一方で家族を殺されたという過去自体に束縛されていることをアンドレイに指摘されたり、結局沙慈を前にしても撃つことができなかったりといった場面もあったが、情緒不安定に陥りつつも頑なに心を閉ざし、復讐の先に何があるかという想像を欠いたまま[53]ネーナを殺す。しかし仇討ちを遂げてもその怨念が晴れることはなかった。
最終決戦では乗機のレグナント共々ダブルオーライザーとの心中を図るが失敗。沙慈に救出されたが、狂気に囚われるまま彼を手にかけようとする。しかし沙慈が身につけていた、かつての自分へのプレゼントだった指輪を見て錯乱し昏倒。その時既に絶命寸前の状態だったが、トランザム・バーストのGN粒子の作用によって一命を取り留める。最終決戦後は療養生活に入っているが、細胞異常が完治していることが沙慈によって語られている。
当初の構想では物語の結末で死を迎える案もあったというが、水島監督はそれでは美談になってしまうと考え、彼女を自分の犯した罪と向き合わせ、死よりも過酷な道を歩ませるような結末を意図したという[12]
絹江・クロスロード(きぬえ - )
声 - 遠藤綾
沙慈の姉で、沙慈にとってはたった一人の家族であり肉親。報道機関JNNに勤務するジャーナリスト。父もフリーのジャーナリストで、報道関係者の間ではその名を知らぬ者がいないほどの有名人で正義感も強い人物だったらしいが、真実を追究しすぎてしまった事で命を落とす事になってしまったようである。彼女がJNNに入ったのはこの父の影響である。沙慈が世間知らずなお嬢様であるルイスと付き合っている事には、あまり好感を持てないでいた。
CBに強い興味を持ち、イオリアの経歴を追う事でCBの真相に迫ろうとする。次第にその行動や手段は非常に危ない橋渡りになっていった為に同僚からも心配されていたが、真実の追究にのめり込むあまり、絹江はその忠告を聞き入れず、調査を続行する。
新型のガンダムであるスローネに「ラグナ」が関わっているという情報を聞き、独自に調査を重ねた結果、リニアトレイン公社総裁であるラグナを指すことを突き止める。しかし門前払いを受けた為に、ラグナと面会を終えたサーシェスに接触するが、サーシェスに邪魔者と見なされ、真実に迫れないまま殺される。[57]
池田(いけだ)
声 - 四宮豪
報道機関JNNの海外特派員で、世界各地の紛争地域から取材報道を行う。2ndではカタロンの構成員となり、報道関係の人脈を駆使して貢献している。

AEU

EUを前身とするヨーロッパ諸国と、「モスクワ[注 3]」によって構成される連合国家群。正式名称は「Advanced European Union」[49]で、「新ヨーロッパ共同体」とも呼ばれる[58]。三大超国家の中では軌道エレベーターの建設が最も遅れており、、「ラ・トゥール」という名称でアフリカヴィクトリア湖西方に建設中である。エネルギー供給は開始されているものの、リニアトレインなどの周辺施設はまだ完成しておらず、本格稼働には至っていない。『2nd』では完成しており、「アフリカタワー」と改名されている。元首は存在せず、最高意思決定機関であるAEU中央議会において、各国代表による協議によって政策が決定される。

パトリック・コーラサワー
声 - 浜田賢二
フランス軍のエースパイロットで、階級は少尉。『1st』では28歳。腕は確かだが、「AEUのエース」と自称するなど自信過剰で喧嘩っ早い性格のため、軍上層部も手を焼く問題児でもある。2000回以上のスクランブルをこなし、模擬戦全勝の実績を買われてAEUの最新鋭MS「イナクト」のテストパイロットに抜擢されたが、イナクトのお披露目を兼ねた公開演習に突如乱入したエクシアに完膚なきまでに敗北。プライドを粉々に砕かれた上、「一番最初にガンダムに介入された男」という不名誉な肩書きでその名を知られることとなり、ガンダムに対して強いライバル意識を持つようになった。
三国合同演習の際には、遅刻をしたため指揮官であるマネキンに顔を二度殴られている。しかし今まで付き合った女性とは異なるタイプの彼女に逆に一目惚れし、彼女の気を引くために、ガンダムとの戦いにより一層闘志を燃やすようになった。国連軍結成後はジンクスのパイロットとなり、デュナメスを中破させるなどの戦果を挙げている。最終決戦ではナドレと相討ちとなり、機体は大破したが無事生還した[注 4]
ガンダムと数多く交戦し、何度も撃墜されながらも生還している事から、周囲からは「不死身のコーラサワー[59]」の異名で呼ばれるようになった。揶揄の意味が込められた仇名であるのだが、本人は褒め言葉と信じ込み、誇りに思っている。『00V』に登場するエイミー・ジンバリストからは、「『不死身』と呼ばれるとは凄いやつに違いない」とライバル視されていた。
『2nd』では、マネキンを守るためにと自ら志願してアロウズへと転属し、ジンクスIIIに搭乗してマネキンの指揮下で戦い続けた。アロウズとCBの最終決戦では、マネキンに従ってクーデター派として参戦し、かつては敵対していたガンダムと共闘することとなった。ガガの特攻からマネキンの艦を庇って撃墜されたが、無事生還している。
最終決戦後、マネキンとの結婚を果たした。ただ、マネキンが「コーラサワー」という苗字になることを拒んだためパトリックが婿養子となり、「パトリック・マネキン」という名前になっている[60]
カティ・マネキン
声 - 高山みなみ
フィンランド出身のAEU軍大佐で、『1st』では32歳。ユニオンの国際大学在学中から数々の戦術を生み出し、7つの紛争を勝利に導く事績を上げ、AEUから左官待遇でスカウトされるなど「戦術予報の天才」と呼ばれていた。紛争の根絶が不可能である以上は、的確な戦術予報によって早期解決を図り、被害を最小限に抑えることが平和に繋がるという信念を持っている。同じ大学で学び、交流があったスメラギにも大きな影響を与えており、マネキンへの憧れがスメラギが戦術予報士となることを選んだ理由の一つであった。AEU軍の戦術予報士として参加したある作戦において、情報共有の不足によりスメラギが指揮する友軍と同士討ちを起こし、多数の犠牲者を出す事件を起こしたという過去がある。
『1st』ではAEU軍MS部隊の作戦指揮官として三国合同演習に参加している。その際、遅刻してきたパトリックを殴りつけたことから一目惚れされ、熱烈なアプローチを受けることとなった。国連軍結成後はセルゲイとともにジンクス部隊の指揮官となり、CBを壊滅に追い込んだ。
『2nd』では、CBと交戦した経験を買われ、対ガンダム部隊の指揮官としてアロウズへと転属している。しかし、オートマトンによる無差別の殺戮などを目の当たりにし、あまりに苛烈なアロウズのやり方には疑問も抱いていた。幾度かの戦闘を通じてCBの指揮官がスメラギであること確信し、彼女がCBに参加したおおよその理由についても察したが、紛争根絶というありえない理念に傾倒したスメラギに失望し、その後も容赦なくCBを追い詰めた。
ブレイク・ピラー事件では、衛星兵器メメントモリの存在と、その砲撃による軌道エレベーター崩壊で数千万人規模の犠牲者が出る恐れがあることを知り、待機命令に逆らって自らの部隊に軌道エレベーターの破片の迎撃を指示した。その後、アロウズと袂を分かち失踪していたが、アロウズとCBの最終決戦にクーデター派を率いて参戦し、アロウズ艦隊を崩壊させた。グッドマンが粒子撹乱を用いるであろうことを見越し、カタロンに実弾兵器の装備を指示したのもマネキンである。
最終決戦後はパトリックと結婚し、階級も准将へと昇格している。CBに対しては、アロウズ打倒の功労者として一定の評価はしているが、危険な存在であるとの認識は解いておらず、その活動次第では再び戦う事も辞さない決意を見せている。

人類革新連盟

中国と、ロシアのアジア地域、他の旧共産圏インドなどを中心に、主にユーラシア大陸の国々によって形成されている連合国家。通称「人革連」。英名は「Human Reform League」[49]。 元首として国家主席(国家主席室)を設置している。なお、ロシアのヨーロッパ部分は「モスクワ」として独立し、AEUに加盟している。 ユニオンに次いで、ソロモン諸島北方の海上に、軌道エレベーター「天柱」の建造に成功したものの、軍事技術面ではユニオン、AEUにやや遅れを取っている。そのため、超大国の中でもガンダムの鹵獲に特に力を注いでいる。

セルゲイ・スミルノフ
声 - 石塚運昇
「ロシアの荒熊」の異名を持つ人革連軍MS部隊の優秀な指揮官で、その名は軍内外に広く知れ渡っている。『1st』における階級は中佐。左目の上から頬にかけて大きな傷跡を持つ歴戦の勇士で、MSパイロットとしての能力もきわめて高い。ガンダムの性能を確かめるため、単機でエクシアに挑むなど、風聞を信じず、自分で見聞きしたものしか信用しない主義である。「超人機関」により生み出された超兵1号ピーリスが部下として配属されたが、若い彼女が戦闘に参加することや、超人機関の非人道的な研究については否定的であった。
対ガンダムを目的に創設された特務部隊「頂武(ちょうぶ)」の隊長として、幾度となくガンダムと交戦した。GN粒子による電波撹乱を逆手にとってプトレマイオスを発見し、スメラギの戦術を裏をかいてキュリオスとヴァーチェを鹵獲寸前まで追い詰めるなど、指揮官として高い能力を見せている。国連軍結成後は、ジンクス部隊を率いてガンダムを圧倒し、決戦において、傷つきながらもついにキュリオスを撃破した。
『2nd』では、ガンダム討伐の功績によって地球連邦軍大佐に昇進している。ピーリスとは親子に近い関係を築いており、養子に迎え、本当の親子となることまで考えていたが、彼女にアロウズへの転属命令が下ったことでそれは保留となった。戦闘でピーリスが行方不明になった際には部下の制止を振り切って、単独で捜索を行なっている。発見した彼女から、「ソーマ・ピーリス」という人格が後から上書きされたものであり、現在は本来の人格を取り戻しているということを知らされ、一人の女性として幸せに生きることを願い、戦いに参加させないことを約束させてアレルヤに彼女を託している。
『2nd』では実の息子、アンドレイの存在が明らかになっている。妻ホリー(声 - 田中晶子)の死を巡って深い確執があり、十数年に渡って音信不通で、アロウズに所属していたことも知らなかった。軍人となったことは、ハーキュリーを通じて知っていたようである。母を失って心を閉ざした息子と向き合う術を見出せず、結果として投げ出す形になってしまったことに大きな負い目を感じていた。
『2nd』におけるセルゲイは、アロウズの士官から侮辱されても抵抗せず、衛星兵器メメントモリに関して下された箝口令に苦悩しながらも従うなど、『1st』で見られたような勇猛な軍人としての姿は鳴りを潜めている。ハーキュリーからクーデター計画を知らされた際も、諌めるのみで参加することはなかった。一方で、強硬な手段で世界統合を推し進めるアロウズに対しては疑問を抱いており、そういった彼の行動や思想は軍内部に少なからぬ影響を与えていたといわれ[61]、アロウズからは危険視されていた。また、セルゲイによって死亡が報告されたピーリスの乗機は破壊されずに回収されており、そのことがセルゲイに対する疑念を深めたことは想像に難くない。
クーデター派による軌道エレベーター占拠事件では、「ティエレン全領域対応型」に搭乗して密使としてハーキュリーの元に向かったが、その任務自体がセルゲイを抹殺するための陰謀であり、彼の脱出を待つことなくメメントモリによる砲撃が行なわれ、軌道エレベーターは崩壊した。ハーキュリーとともに脱出し、落下する破片の迎撃に当たったが、ハーキュリーと共にいたことでクーデターに与していたとアンドレイに誤解され、攻撃を受けた。説得を試みたが、アンドレイの深い怒りと憎しみを理解したことで抵抗を止め、あえてとどめを刺され、妻や息子への謝罪を語りながら壮絶な最期を遂げた。
ソーマ・ピーリス(マリー・パーファシー)
声 - 小笠原亜里沙
人革連軍のMSパイロットで、『1st』では18歳。階級は少尉。「超人機関技術研究所」で遺伝子工学により生み出されたデザインベビーで、ナノマシンによって身体機能の強化・改造を施された超兵1号である。研究所にいた頃は「マリー・パーファシー」という名前を持ち、そこで「被験体E-57」と呼ばれていたアレルヤと出会い、記憶と名前がなかった彼に名前を授けている。後に、成果を出せずに焦った超人機関によって「ソーマ・ピーリス」という人格を上書きされ、失っていた五感の復元と引き換えにマリーとしての人格と記憶を封印された。表向きは「完全体の超兵」として送り出されたが、それは超人機関が組織の存続のために行った欺瞞であり、本来超兵に求められた能力の実現には至っていない。
彼女の放つ脳量子波はアレルヤの脳量子波と強い干渉を引き起こすため、初めてアレルヤと接近した際には暴走状態に陥り、軌道エレベーターの重力ブロックを破壊するという事件を起こしている。しかし外部からの脳量子波を遮断する特殊なノーマルスーツの配備後は、アレルヤに対して一方的なプレッシャーを与える手段として、戦闘で大きな威力を発揮した。また、超兵であることに強い自尊心を持つように刷り込みが施されており、同じく超兵であるアレルヤに対しては、唯一の完全なる超兵であるとの自負から強い対抗心を抱いた。
当初は沈着冷静だが感情表現に乏しく、自身を単なる兵器としか考えていないような言動が目立った。しかしセルゲイの部下として戦いを重ね、一人の人間として扱われるうちに徐々に人間らしい感情に目覚め、CBとの決戦では、ガンダムに止めを刺すよりもセルゲイの救助を優先するなど、大きな成長を遂げている。
『2nd』では連邦軍中尉となっており、セルゲイとは親子に近い関係を築いていた。CBの活動再開と同時にアロウズへの転属命令が下され、再びガンダムとの戦いに臨むこととなったが、アロウズの行う作戦に対しては、任務として割り切りながらも大きな嫌悪感を持っていた。
収監されていたアレルヤから、「マリー・パーファシー」が本当の名であると告げられたことで封じられた記憶が揺り起こされ、後の戦闘でアレルヤとともに墜落し、再び呼びかけを受けたことで、マリーとしての人格と記憶を完全に取り戻した。救助に現れたセルゲイとアレルヤの間で苦悩するが、アレルヤと共に生きることを選び、CBに保護されることとなった。アレルヤの意思で戦闘に参加することはなかったが、メメントモリ攻略戦の際には、スメラギの依頼により脳量子波によってメメントモリの発射タイミングを見極めるという形で協力しており、後にスメラギがアレルヤに謝罪している。
一方で、自分に出来ることで過去を償うべきではないかとも悩んでおり、マネキンの部隊によるプトレマイオス2への総攻撃の際には、GNアーチャーでの出撃を自ら申し出ている。「ブレイク・ピラー」事件では、破片の迎撃を行うべくGNアーチャーで出撃、セルゲイとの再会も果たした。しかしその後、セルゲイが撃墜され死亡する瞬間を目撃し、それが息子であるアンドレイの手によるものであることを知り大きな衝撃を受け、再びピーリスの人格が表面化することとなった。以後は積極的に戦闘に参加し、セルゲイの仇であるアンドレイを討つことに執着した。アレルヤに対しても心を閉ざし、マリーの名で呼ばれることを拒絶していたが、沙慈とルイスのすれ違いや、ロックオン(ライル)とアニューの別れを目の当たりにしたことで、少しずつ心境が変化。アロウズとの決戦前には、アレルヤにマリーの名で呼ぶことを許している。最終決戦では、トランザム・バーストの効果によってマリーとしての人格でアンドレイと意識を感応させ、セルゲイが息子に語れなかった本当の想いを代わりに伝え、生前には果たせなかった親子の和解を実現させている。
最終決戦後は、アレルヤと共に贖罪の旅に出た。
ミン中尉
声 - 大原崇
『1st』に登場。セルゲイの副官。人革連が行なったガンダム鹵獲作戦において、セルゲイとピーリスを撤退させるため、身を挺してキュリオスを足止めしたが、ハレルヤの怒りを買うこととなり、悲惨な最期を遂げた。
キム司令
声 - 浜田賢二
人革連軍の司令官。対ガンダム部隊を創設し、ガンダムの鹵獲をセルゲイに命じた。隊の人選を一任し、彼が独断でガンダムと交戦したり、作戦に失敗し大きな損耗を出しても起用し続けるなど、セルゲイの能力を高く評価していたようである。『1st』では名前は明かされず、『2nd』において性のみ判明している。
『2nd』では連邦正規軍の中将となっている。いずれ正規軍がアロウズに吸収されるであろうことを見越し、ホーマーからの要請を受け、アロウズ転属後の将官待遇と引き換えに、セルゲイをクーデター派への密使として送るという裏取引を行った。

地球連邦

西暦2311年、三大超国家を中心に、国連の全加盟国を統合して発足した人類史上最大の連邦国家。参加国は連邦軍創設の時点で328カ国に及ぶ。軌道エレベーターや太陽光発電システムのほか、擬似太陽炉といった最新技術を独占しており、連邦加盟国の市民の生活レベルは以前に比べて向上している。一方で、非連邦加盟国や発展途上国との格差は拡大の一途を辿っており、強大な軍事力を背景に国家の再編や統合を推し進める姿勢には反発も強く、「カタロン」といった反連邦勢力による抵抗運動が各地で勃発している。しかし、反連邦勢力に対する苛烈な弾圧や、貧困や戦乱に苦しむ世界の暗部は「ヴェーダ」による情報統制で完全に覆い隠され、決して報道されることは無い。連邦大統領をはじめとする政財界のトップを占める人間達も、リボンズら「イノベイター」の傀儡と化しており、地球連邦の真実の姿は、イノベイターによる独裁国家に等しいものと成り果てている。

地球連邦平和維持軍

世界の統一と平和維持を目的に、地球連邦に参加した328カ国の軍を再編、統合して発足した、地球連邦の正規軍。本来、地球連邦唯一の軍隊であったが、「アロウズ」創設後は、事実上その下部組織に等しい地位に貶められている。アロウズとの区別のため、「連邦正規軍」または単に「正規軍」と呼ばれる。主力兵器として、擬似太陽炉搭載型MS「ジンクスIII」が配備されており、旧来の兵器しか持たない反連邦勢力に対しては、圧倒的な優位に立っている。ただし、擬似太陽炉搭載型MSは優先してアロウズに供給されるため配備が遅れており、三大超国家時代の旧型MSもいまだ数多く運用されている。アロウズの完全秘密主義やエリート意識に反感を抱いている者は多く、それが後のクーデター派による決起に繋がった。

パング・ハーキュリー
声 - 屋良有作
旧人革連軍出身の地球連邦軍大佐。セルゲイとその亡き妻ホリーとは、士官学校時代からの友人である。ホリーが死亡することとなった作戦にも、セルゲイの副官として参加していた。アンドレイのことは幼い頃から知っており、士官学校へ入学する際には上層部に口添えをしているが、父親への反発から軍人としての道を突き進もうとするその姿には不安を抱いていた。
「政治、軍隊は良識ある市民が存在してこそ正しく機能する」という信念を持ち、アロウズによって誤った方向へと突き進む世界を憂い、アフリカの軌道エレベーターを占拠するというクーデターを起こした。情報統制を見越し、人質として取り残された6万人の市民にアロウズの実態を知らしめ、その人々を解放することで世界に真実が発信されることを狙っていた。しかし、クーデター派と市民を抹殺するために、衛星兵器「メメントモリ」によって軌道エレベーターを破壊するというアロウズの凶行によって計画は失敗。アロウズを甘く見たことを悔い、その場に残ることを望んだが、セルゲイに説得され脱出し、軌道エレベーターの破片の迎撃に参加した。その後、茫然自失に陥っていたところをアンドレイに撃墜され死亡した。

地球連邦独立治安維持部隊アロウズ

「恒久和平実現」を目的として創設された政府直轄の独立治安維持部隊。きわめて強大な権限が与えられており、反連邦勢力と見なした対象を、圧倒的な武力よって制圧している。CBからは「鎮圧という名の虐殺」と呼ばれ、部隊創設からわずかの期間で、既に数万人に及ぶ反連邦主義者やその容疑者を殺害している。

連邦正規軍より上位の組織であり、同階級の正規軍将兵よりもあらゆる面で優遇されている。投入されている予算も規格外であり、最新鋭MS「アヘッド」などをはじめ、正規軍が持たない最新兵器を数多く実戦配備している。その組織の規模は、連邦保安局を直轄組織とした時点で4000万人規模であり、後に連邦正規軍を支配下に置いたことでさらに膨れ上がり、間違いなく人類史上最大の軍事組織となった。

その実態は、「人類の統合」のためにイノベイターが影から主導し生み出した組織であり、いかなる虐殺行為も露見することなく隠蔽がなされているのは、「ヴェーダ」による完璧な情報統制によるものである。イノベイターの存在を知っているのは、組織でもトップに近いごく小数のみである。組織内でも完璧な情報統制が行なわれ、同じアロウズに所属していても、他の部隊の作戦内容を知ることはほぼ不可能となっており、対ガンダム戦を行なう部隊等には「メメントモリ」の存在すら知らされることはない。

ミスター・ブシドー
声 - 中村悠一
仮面で素顔を隠し、通常の制服とは異なる陣羽織を羽織った謎のパイロット。その正体はグラハム。『1st』における決戦で、刹那のエクシアと相討ちとなった際、右半身の顔から脇腹、背中にかけて重傷を負うが、生還後もあえて傷跡を消さず、代わりにそれを覆い隠すように仮面を被っている。普段は目元と口を覗かせただけの仮面をつけているが、MS搭乗時は別の顔の上半分を覆うだけの仮面に付け替えている。また、ヘルメットの頭部には鬼の角のような装飾が施されている。「ミスター・ブシドー」という名前は彼自身が名乗っているわけではなく、彼の時代がかった衣服や言葉使いから周囲の者が勝手にそう呼び始め、定着してしまっただけであり、本人は迷惑していた。
戦闘において一切の自由行動が認められるという特権「ライセンス」を与えられており、階級がどれだけ上位の現場指揮官の命令であっても従う義務は無い。そのため、ガンダムとの直接戦闘が想定されないような作戦には参加しない。ダブルオーガンダムとの戦いでは、相手の機体が不完全だと察するや、止めをさせる状態でありながら勝手に帰還してしまうなど、味方を困惑させるほどの勝手気ままさを発揮している。戦闘では専らサーベルによる近接戦闘を行い、射撃武器を用いることはほとんど無い。その為、彼の乗る機体は全て格闘戦に特化しており、ビームライフルのような手持ちの火器は装備されていない。刹那を強くライバル視しており、純粋な勝負でガンダムに勝つことが、今の自分の生きる証であると考えている。例外的に、アロウズを影で操るイノベイターの存在を認識している。
その後、機体を「サキガケ」から「マスラオ」へと乗り換え、クーデター派によって占拠されたアフリカの軌道エレベーターへ向かう刹那を待ち伏せし、再び戦いを挑んでいる。ガンダム以外の機体では初めてトランザムを起動させ、トランザムを使用する機体同士の激しい戦いを繰り広げたが、CBが救援に現れたことにより水入りとなった。
再戦が実現したのはブレイク・ピラー事件後、ラグランジュ5のコロニー「エクリプス」へダブルオーライザーが単独で訪れた際で、「マスラオ」の強化改造版「スサノオ」に搭乗して現れた。仮面を外して正体を明かし、ガンダムによって仲間や恩師、フラッグファイターとしての矜持を奪われたと語り、ガンダムに対する己の思いは愛や憎しみを超越し、「宿命」であると刹那に訴え、真剣勝負を行なうことを求めた。互いに全力を出し切った戦いの末、「勝利だけではなく、その先にある明日を掴むために戦う」という刹那の気迫に圧倒され、完全に敗北した。その後、「武士道とは死ぬことと見つけたり」と唱えながら短刀による自決を図ろうとしたが、刹那にかけられた言葉を思い出し、踏みとどまっている。
最終決戦後は元のグラハムの姿に戻り、ビリーの下を訪れている。
アーサー・グッドマン
声 - 江川央生
アロウズの高級幕僚で階級は准将。金髪で肥満体の中年男性で、アロウズの実戦部隊における最高指揮官である。「恒久和平実現」というアロウズの理想に心酔しており、そのためにはいかなる非道な手段も許されると信じている。『2nd』冒頭のコロニー「プラウド」における作戦を指揮した。また、衛星兵器「メメントモリ」を「神の雷」と賞賛し、その1号基を指揮し、中東のスイール王国、リチエラ王国を攻撃した。2号基の発射指揮も行い、後に「ブレイク・ピラー」事件と呼ばれる、アフリカの軌道エレベーター崩壊を引き起こした。「ライセンス」の特権によって独自に作戦を行なうリヴァイヴやヒリング達については、戦場を乱す存在として邪魔者扱いしている。
CBとの最終決戦では、巡洋艦21隻、MS108機を率いて攻撃を行い、3隻の無人巡洋艦による特攻とアンチビームフィールドを展開する作戦によって、CBを追い詰めた。しかしCBの援軍として駆けつけたカタロン艦隊の実弾兵器による攻撃と、マネキン率いるクーデター派の部隊による背後からの奇襲を受け、艦隊は崩壊。追い詰められ、航行不能に陥った僚艦さえも邪魔者と見なして撃破を指示したが、その命令が実行されることはなく、ダブルオーライザーに乗艦を撃沈され死亡した。
リー・ジェジャン
声 - 四宮豪
グッドマンの副官を務めるアロウズの士官。階級は中佐。実直な軍人で、忠実に軍務を遂行する。
地上の部隊と連携し、トランザムによって宇宙へ上がり、GN粒子を使い切った直後のプトレマイオス2を急襲したが、大気圏離脱中に緊急出撃していたダブルオーの接近を許し、乗艦を撃沈され死亡した。
アンドレイ・スミルノフ
声 - 白鳥哲
セルゲイの1人息子で、アロウズに所属するMSパイロット。24歳で、階級は少尉。アロウズの対ガンダム部隊に配属され、ジンクスIIIに搭乗して幾度と無くガンダムと交戦した。同じ隊に配属されたルイスに一目惚れしており、悲惨な過去を抱えて戦い続ける彼女に何かと気を遣っている。告白に等しい抱擁まで行なったが、ルイスの気持ちが彼に向かうことはなく[53]、あくまで上官であり戦友という存在であったようである。
『2nd』から14年前の太陽光発電紛争において、防衛部隊の指揮官であったセルゲイが、建設中の軌道エレベーターを死守するために妻ホリーが所属する部隊を見捨て、結果としてホリーを死なせる決断を下したことを深く憎んでおり、再会するまでの十数年、全くの絶縁状態であった。
「ブレイク・ピラー」事件では、クーデター派の指揮官であるハーキュリーの機体を撃墜した。そして共にいたセルゲイもクーデターに関与していたと誤解して激昂。激しい攻撃の末、自身の手で父親を殺してしまうこととなった。さらにその直後、死んだはずのピーリスと再会したことが、セルゲイの軍への裏切りが根深いものであるとの疑念を生み、憎しみをより深める結果を招いた。なぜ父親を討てたのかと問うルイスに対しては、「平和のために他人の命は奪えても、肉親の命は奪えないのか」と厳しい言葉を投げかけている。
その後、ハーキュリーを討った功績によって中尉へと昇進し、機体もアヘッドへと昇格した。徐々に精神に異常をきたし始めていたルイスの側で戦い続け、最終決戦ではルイスの迷いを断ち切るためとダブルオーライザーに挑んだが、一撃で機体は大破した。戦闘不能となり漂流している時に、トランザム・バーストによってピーリスと意識を感応させ、セルゲイの自分に対する本当の想いを知り、後悔の涙を流した。
戦後は軍に残って各地の救援活動に従事し、父と母が目指した真の平和を守る軍人となることを誓っている。
バラック・ジニン
声 - 稲田徹
アロウズに所属するMSパイロットで、小隊長を務めている。階級は大尉。上級士官として、最新鋭機「アヘッド」を与えられている。反連邦組織のテロで妻を亡くしたことをきっかけにアロウズに志願する。連邦による統一世界実現のため、自ら非道に手を染めることもいとわぬ覚悟を持ち、「プラウド」での作戦ではオートマトンの投入も行なっている。アンドレイとルイスを部下としてガンダムと戦い続けたが、ラグランジュ3での戦いでダブルオーライザーと交戦。その驚異的なスピードに圧倒され、機体を両断されて戦死した。部下からの信頼は厚く、その死はルイスに大きな衝撃を与えた。
アーバ・リント
声 - 矢尾一樹
アロウズの指揮官。階級は少佐。反連邦勢力撲滅のためには非人道的な手段もいとわない、冷酷かつ残忍な性格の持ち主。相手の弱みにつけこむことを好み、非道な手段を嫌うマネキンに対してはAEU時代の同士討ち事件を持ち出して嘲笑し、セルゲイに対してはカタロン構成員の疑いがある沙慈を逃がした事を理由に「アロウズの少佐は連邦軍の大佐より格上」と言って頬を張るなど侮辱している。指揮官としては優秀で、完璧に条件を整えた上での殲滅戦を得意とする(初めて彼の指揮を見たマネキンをして「索敵と初期行動は見事」と思わしめた)が、予想外の事態への対応力に欠けている。
衛星兵器「メメントモリ」防衛戦では、自ら指揮を行いカタロン艦隊を圧倒、続いて到着したCBも追い詰めた。しかし、スメラギの奇策とガンダムの連携攻撃によってメメントモリは破壊され、その爆発に乗艦ごと巻き込まれ死亡した。

カタロン

地球連邦やアロウズによる、連邦非加盟国や反連邦勢力に対する苛烈な弾圧に対抗するべく設立された反連邦組織。世界各国に多くの支部を持ち、大規模な宇宙艦隊も保有するなど、他の反連邦勢力とは一線を画する規模を誇る。MSも多数保有しているが、全て三大超国家時代の旧式機であり、連邦の擬似太陽炉搭載MSに対しては圧倒的な劣勢を強いられている。

クラウス・グラード
声 - 川島得愛
カタロンの中東第三支部のリーダーを務める。29歳。リーダーとなる前はMSパイロットとして戦闘に参加しており、専用機も用意されるほどの腕前だった[62]。CBとの共闘を図ってスメラギとの会見を行なったほか、カタロン構成員「ジーン1」ことライルとは旧知の仲であり、彼のCB参加後も連絡を取り合っている。普段は穏やかだが、連邦の圧政に対しては強い怒りを露わにする。ルブアルハリ砂漠の基地が壊滅し、合流した先の支部長がメメントモリの攻撃によって死亡した後は、その支部のリーダーを引き継いでいる。
ブレイク・ピラー事件後、地上のカタロン支部のほとんどが壊滅した後は、シーリンやマリナらと隠れ家を転々としていた。その中で、マリナの歌が平和を願う人々の間で広がっていることを知り、武力による連邦打倒のみに囚われず、別の可能性も模索するべきではないかと考えるようになっていった。アロウズとCBの最終決戦にはカタロンの残存戦力を率いて駆けつけ、クーデター派とも連携し、CBの危機を救った。
最終決戦後は地球連邦と和解し、武装組織としてのカタロンを解散するとともに政党を結成。シーリンらとともに連邦議会の議員となった。
マハル支部長
声 - 佐藤美一
カタロン中東第二支部の支部長。髭を蓄え、眼鏡をかけた恰幅の良い中年。
アロウズの襲撃を受けて基地を破壊され、行き場を無くしたクラウスたちを快く受け入れた。その際、中東に正規軍が乗り込んできた事と、アザディスタンが解体されてしまった事を告げ、マリナに深い衝撃を与えた。
その後、シーリンの提案に従ってスイールと接触。留守をクラウスに任せて自らスイール国王との会談に赴いた矢先、メメントモリの砲撃に巻き込まれて死亡した。
カタロンの子供達
カタロンが保護している子供達。彼らは戦争や弾圧によって親を失った孤児である。笑顔を見せることも多いが、戦禍による心の傷は深く残っており、危機に見舞われた際にはパニックに陥る子も見られた。
子供たちに親身に接するマリナを強く慕っており、挿入歌「TOMORROW」は彼らの言葉を集めてマリナが作った歌である。その歌声はダブルオーライザーが起こした現象によって多くの人々に届き、平和を願う歌として歌われるようになった。
最終決戦ではマリナとともに宇宙へと上がり、トランザム・バーストの光を目撃している。アザディスタン再興後、全員がマリナによって引き取られた。

傭兵

アリー・アル・サーシェス
声 - 藤原啓治
南ヨーロッパにある多種多様な軍需産業により経済が成り立っている国家・モラリア共和国の民間軍事会社「PMCトラスト」に所属する傭兵。『1st』では35歳。自身の事を「戦争が好きで好きでたまらない、人間のプリミティブな衝動に殉じて生きる、最低最悪の人間」と表現するほどの根っからの戦争屋である。卓越した戦闘技術を持ち、CBによるモラリア共和国への武力介入では、イナクトに搭乗して刹那のエクシアを圧倒した。『2nd』ではダブルオーとセラヴィーを相手に、単機で互角以上の戦いを見せている。
『1st』から6年前のクルジス紛争では、反政府ゲリラ組織「KPSA」のリーダー[5]として活動しており、「神」の名の騙って刹那たちクルジスの少年を洗脳し、彼らの親をその手で殺害させた。そして戦闘技術を叩き込んで兵士に仕立て上げ、「聖戦」と称して数々のテロを行なった。ロックオン(ディランディ兄弟)の家族を奪った自爆テロもその一つである。
『1st』では、三大陣営によるガンダム鹵獲作戦後にアレハンドロに雇われ、用済みとなったラグナとトリニティを抹殺し、スローネツヴァイを奪取して自らの機体とした。CBとの決戦では、AEUフランスの外人部隊である第4独立外人騎兵連隊に所属するゲイリー・ビアッジ少尉として参加し、彼を家族の仇と狙うロックオン(ニール)と激しい戦いを繰り広げた。死角を見抜いてデュナメスを大破させたが、GNアームズの残骸を用いたニールの反撃によって相討ちとなった。半身を失うほどの重傷を負ったが、イノベイターによって回収され、再生治療によって4年後には復活を果たしている。
『2nd』ではリボンズの私兵となっている。専用機としてアルケーガンダムを与えられ、アザディスタンを襲撃するなど様々な特殊任務を請け負った。メメントモリ攻略戦後には、地上に降りた刹那のダブルオーライザーを誘導し、リボンズと対面させた。その際、毒性のあるGN粒子が込められた銃弾で刹那を撃ち、細胞異常を引き起こさせている。
CBとイノベイターの最終決戦では、ケルディムと白兵戦を行い圧倒したが、ヴェーダが奪還されたことでアルケーガンダムの機能が停止し、撃破された。機体を放棄して脱出したが、ライルに追い詰められ、隙を突いて反撃しようとするも射殺された。
大森版コミックでは初登場時にギャグ顔を見せる一面があったが、不意打ちとはいえ、ジンクスにのったままスローネアインを撃墜、ツヴァイを捕獲する等、アニメ版以上に精鋭としての一面が強調されている。また、番外編のOOFでは主人公フォンのガンダムの機動性や気まぐれに翻弄されている。。

アザディスタン王国

中東にある新興国の1つ。化石燃料に依存して軌道エレベーター建設に参加しなかったため太陽光エネルギーの恩恵を受けることができず、また、国連決議によって化石燃料の輸出規制が課せられたため経済的に窮乏している(これはアザディスタンに限らず、中東産油国諸国全般が同じような状態にある)。また、国内では改革派と保守派が対立しており、王宮の近辺でもテロが日常的に起きている。6年前に刹那の母国でもある隣国クルジス共和国へ侵攻、併合している。2ndでは当初地球連邦非加盟国であり、連邦からの恩恵を受けられないために内情はさらに悪化していたが、連邦保安局に逮捕された皇女マリナが不在の間、リボンズの意を受けたサーシェスの手によって国土を焦土化され、アザディスタン王国は消滅し、連邦主導の傀儡政権によって中東諸国を統廃合、半ば強制的に連邦へ加盟させられることになる。

アロウズが解体された後は、帰還したマリナの元で平和への道を歩み始めるが、水島監督によれば依然として国内の火種は残っており、その未来は「いばらの道」であるとされる[23]

マリナ・イスマイール
声 - 恒松あゆみ
本作のヒロイン[1]。1stでは24歳、中東の新興国アザディスタン王国の第1皇女。王族の血を引くものの普通の家庭に育ち、元々は音楽の道を志していたが、困窮する祖国を立て直すために皇女となり、各国に援助を求め世界を飛び回っている。非暴力を信念とし、CBに対しても「戦争を戦争で解決させる」ものと否定的な見解を示している。
争いをなくすための方法論の違いで刹那と対比される人物[1]。刹那とは偶然の出会いを機に数回の邂逅をしており、その身を案じている。CBと国連軍との最終決戦前に、刹那から自分の想いを綴ったメールを送られ、彼女は刹那の想いを知り涙を流した。
2ndでは、かつて刹那に関わったことからCBの再興と共に連邦保安局に逮捕されてしまうが、同じ施設に収容されていたアレルヤと共に救出され、CBと一時行動を共にした後カタロンの基地に残る。自身が不在の間にアザディスタンを失い無力感に苛まれるが、例え自分や自分に近しい者たちが危険に直面する状況になっても、戦いによる解決には否定的な信念を最後まで貫き通し[12][53]、基地に預けられている子供たちとの交流を築いていく。彼女が子供たちの言葉を集めて作った歌は、やがて平和を求める世界中の人々の間に広がっていった。イノベイターとの最終決戦時は、子供達と共にカタロンに同行して宇宙に上がり、刹那達CBの戦いを見届けた。
最終決戦後は、子供たちを連れてアザディスタンに戻り、連邦からの支援が中東全域に渡るよう努力する事を宣言した。また、真の平和は個人の幸せを大勢の人々と共有していくことで成し遂げられるという自論から、刹那個人の幸せを祈る手紙を綴っていたが、刹那らは個人を捨てて[23]紛争の抑止力となって戦い続ける決意を固めており、その想いが届くことはなかった。
シーリン・バフティヤール
声 - 根谷美智子
1stでは27歳。マリナの側近でお目付け役も務める女性。政治的手腕は優れているが、アザディスタンでは女性が政治に関わることが許されていおらず[2]、マリナが個人的に雇った政治アドバイザーで正規の官僚ではないためもあり、公に姿を見せることはない。
連邦設立後はマリナの元を離れ、2ndではカタロンの一員となっている。アザディスタンの再建のためには地球連邦との戦いが不可避であると主張し、マリナとは意見を異にしているが、カタロンに身を寄せるマリナを個人的に気遣う面も見せる。
最終決戦後はクラウスと共に連邦議会の議員となった。
マスード・ラフマディー
声 - ふくまつ進紗
アザディスタンの宗教指導者で、「ラサー」、「カダフ師」とも呼ばれている。マリナが皇女に即位する前から知己の関係だが、国を復興させるために外国からの支援を望む改革派のマリナに対し「争いを起こさないためにも、変化を嫌う者達(保守派)の思いを受け止める存在が必要」だとして、マリナとは政治的に対立する立場にある。
サーシェスに拉致されたことで内戦誘発の危機を招いたが、刹那達によって救出された後、エクシアで王宮に送り届けられる。その後、2nd開始前に死去した。

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脚注

注釈

  1. ^ ティエリアもレベル7へのアクセス権を持っているが、イノベイドとしての序列が下位のため、リボンズによってアクセスを制限された。
  2. ^ しかしスメラギの素性については誰にも話しておらず、それゆえに24話での「悪いようにはしない」という発言がある。
  3. ^ ロシアの内、ヨーロッパ圏に属していた地域がロシアから独立した国
  4. ^ 大破して外宇宙へと漂流しかけていた機体を、フォン・スパークが搭乗するアストレアFが偶然蹴り飛ばし、地球軌道へ戻ったことで救助されたというエピソードが『00F』で明らかにされている。

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