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「社畜」の版間の差分

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'''社畜'''(しゃちく)とは、主に[[日本]]で、[[社員]]として勤めている[[会社]]に飼い慣らされ、自分の[[意思]]と[[良心]]を放棄し、[[サービス残業]]や[[転勤]]もいとわない[[奴隷]]([[家畜]])と化した[[賃金労働者]]の状態を[[揶揄]]、あるいは自嘲する言葉である。「会社+家畜」から来た[[造語]]かつ[[俗語]]で、「会社人間」や「[[企業戦士]]」などよりも、外部から[[馬鹿]]にされる意味合いを持つ。
'''社畜'''(しゃちく)とは、主に[[日本]]で、[[社員]]として勤めている[[会社]]に飼い慣らされ、自分の[[意思]]と[[良心]]を放棄し、[[サービス残業]]や[[転勤]]もいとわない[[奴隷]]([[家畜]])と化した[[賃金労働者]]の状態を[[揶揄]]、あるいは自嘲する言葉である。「会社+家畜」から来た[[造語]]かつ[[俗語]]で、「会社人間」や「[[企業戦士]]」などよりも、外部から[[馬鹿]]にされる意味合いを持つ。


[[正社員]]([[正規雇用]])のみならず、[[非正規雇用]]全般([[アルバイト]]・[[パートタイム]]・[[派遣社員]]・[[契約社員]]・[[嘱託社員]]等)でも、長時間の勤務を強いられたり、[[残業手当]]が支給されないといった理由もある。
[[正社員]]([[正規雇用]])のみならず、[[非正規雇用]]全般([[アルバイト]]・[[パートタイム]]・[[派遣社員]]・[[契約社員]]・[[嘱託社員]]等)でも、長時間の勤務を強いられたり、[[残業手当]]が支給されないといった理由もある(アルバイトに対する'''バ畜'''(バちく)という表現も生まれている<ref>{{Cite web|和書|url=https://dot.asahi.com/articles/-/204049?page=1|title=大学生に蔓延する「バ畜」 学業も私生活もすべて犠牲にして“アルバイト漬け”になる若者たちの心理|website=[[AERA dot.]]|date=2023-10-18|author=大谷百合絵|accessdate=2023-11-10}}</ref><ref>{{Cite news|和書|title=若者に広がる「バ畜」 週7でバイトや無理やりシフト 人手不足で…|newspaper=読売テレビニュース|date=2023-11-09|url=https://www.ytv.co.jp/press/society/detail.html?id=b874e5e76e024c50b5662ec769d86746|accessdate=2023-11-10}}</ref>)


[[英語圏]]では同様の概念として、「[[:en:Wage slavery|wage slave]]」([[賃金奴隷]])が存在する。
[[英語圏]]では同様の概念として、「[[:en:Wage slavery|wage slave]]」([[賃金奴隷]])が存在する。

2023年11月10日 (金) 02:00時点における版

社畜を風刺したコスプレ

社畜(しゃちく)とは、主に日本で、社員として勤めている会社に飼い慣らされ、自分の意思良心を放棄し、サービス残業転勤もいとわない奴隷家畜)と化した賃金労働者の状態を揶揄、あるいは自嘲する言葉である。「会社+家畜」から来た造語かつ俗語で、「会社人間」や「企業戦士」などよりも、外部から馬鹿にされる意味合いを持つ。

正社員正規雇用)のみならず、非正規雇用全般(アルバイトパートタイム派遣社員契約社員嘱託社員等)でも、長時間の勤務を強いられたり、残業手当が支給されないといった理由もある(アルバイトに対するバ畜(バちく)という表現も生まれている[1][2])。

英語圏では同様の概念として、「wage slave」(賃金奴隷)が存在する。

概要

1990年平成2年)の流行語の一つに挙げられている[3]。類語に長年の勤務にくたびれた中年層のサラリーマンの状態を指す「勤続疲労」(金属疲労のもじり)がある[3]

この用語の考案者は、小説家スーパーマーケットサミット」の元社長である安土敏[4]で、評論家佐高信が広めたと言われる。

脚注

  1. ^ 大谷百合絵 (2023年10月18日). “大学生に蔓延する「バ畜」 学業も私生活もすべて犠牲にして“アルバイト漬け”になる若者たちの心理”. AERA dot.. 2023年11月10日閲覧。
  2. ^ 若者に広がる「バ畜」 週7でバイトや無理やりシフト 人手不足で…」『読売テレビニュース』2023年11月9日。2023年11月10日閲覧。
  3. ^ a b 「90年ヒット流行語」『日経流通新聞』1990年12月27日付、20頁。
  4. ^ 安土敏 1992『ニッポン・サラリーマン 幸福への処方箋』

作品

  • いきのこれ! 社畜ちゃん(2015 - 2023年) - 社畜の女性を主人公にした漫画作品。
  • 勇気のしるし(1989年) - 24時間戦うビジネスマンをテーマとする牛若丸三郎太の楽曲。現在では社畜化を押し付ける思想と受け止められやすい。

関連項目