[go: nahoru, domu]

コンテンツにスキップ

「聖☆おにいさん」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
青心(会話 | 投稿記録)
139行目: 139行目:
KCモーニングより
KCモーニングより
* 第1巻([[2008年]][[1月23日]]発行) ISBN 978-4-06-372662-6
* 第1巻([[2008年]][[1月23日]]発行) ISBN 978-4-06-372662-6
* 第2巻([[2008]][[7月23日]]発行) ISBN 978-4-06-372720-3
* 第2巻(2008年[[7月23日]]発行) ISBN 978-4-06-372720-3
* 第3巻([[2009年]][[3月23日]]発行) ISBN 978-4-06-372784-5
* 第3巻([[2009年]][[3月23日]]発行) ISBN 978-4-06-372784-5
* 第4巻([[2009]][[10月23日]]発行) ISBN 978-4-06-372842-2
* 第4巻(2009年[[10月23日]]発行) ISBN 978-4-06-372842-2
* 第5巻([[2010年]][[5月24日]]発行予定) ISBN 978-4-06-372906-1


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2010年5月4日 (火) 12:11時点における版

Template:継続中の作品

聖☆おにいさん』(セイント☆おにいさん)は、中村光による日本漫画作品。「聖☆お兄さん」と表記されることもあるが間違いである。

概要

2007年から講談社の漫画雑誌『モーニング2』で連載中。宝島社このマンガがすごい! 2009」オトコ編1位作品。2009年、手塚治虫文化賞短編賞受賞。

ブッダイエスが、下界のバカンスを満喫しようと日本の東京都立川の安アパート(ペット禁止)の一室で「聖」(せい)という名字で暮らすという設定で描かれる日常コメディ。


注意:以降の記述には聖☆おにいさんに関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


登場人物

主要人物

イエス
イエス・キリストその人。バカンスとして人間界に降り、ブッダと共同生活を送る。
ロン毛、髭面で、頭に茨の冠を着けた青年。そのような外見にプラスして欧米系の人間のためジョニー・デップに似ていると言われることがあり、本人も意識している。基本的にノリの良い性格で、やや天然ボケのところもある。基本的にブッダを引っ張っていくタイプだが、その浪費的な性格でしばしばブッダを怒らせている。ストレスや恐怖を感じると額の聖痕から出血し、その際、イエスが迫害されていると考えた天界の住人が助けに来る。また、何かしらの理由で感情が高まると「奇跡」を起こす。様々な結果が起こるが多くは、石をパンに、水をワインに変えるというもの。
ブッダが師と弟子の関係にあくまで厳格であるのと対照的に、かなりフランク。弟子が自分をネタにしたジョークすら大ウケし、自分を売ったユダとも良好な関係にあり、むしろブッダに心配される。
基本的にスポーツは苦手で、特に水がダメなためにカナヅチである。ゲームなどに関しても好きだが、あまり得意ではなく、逆に元々興味は無かったブッダの方が飲み込みが早かったりする。やむを得ず泳がなければならない時には、気合で水面を歩行している。
テレビドラマの感想を綴ったブログ「ドラマンダラ」を持ち、ランキング1位を取るなど有力ブロガーとなっている。ハンドルネームは「いえっさ」。その他、オンラインゲームの常連など、ネット関係に強い。自分のシンボルを挙げる際に、十字架ではなくノートパソコンを挙げるなど、かなり熱を入れている。念願の秋葉原へやってきた際などは、涙を流して祈りのポーズをした。
お笑い好きで、ネタ帳を作っており、ひょんなことから、ブッダとお笑いコンビ「パンチとロン毛」を結成する。(イエスはツッコミ担当。)ゆくゆくはM-1グランプリ優勝を取ることを目標としているが、出来は悪く、ブッダを怒らせかけている。
また、彼が食事関連で欲しい品の名前を口にすると、材料となる動物がマッチを持って現れる(例えば、「七面鳥とか食べたい」と言うと、生きた七面鳥がマッチをくわえてやってくるなど)。ただ、今のところそれらを食べたことは無い。
ブッダ
ブッダ(釈迦)その人。バカンスとして人間界に降り、イエスと共同生活を送る。
螺髪、額の白毫、長い耳たぶが特徴的な青年。お調子者のイエスとは対照的に、大人しく温厚な性格。しかし、後述する倹約家ゆえにイエスが無駄遣いをしたりすると、途端に声が堅くなり、過剰な敬語で話すようになる。その状態では、イエスをして「とても怖い」と述べ、4度怒らすととても危険なことになるらしい(「仏の顔も三度まで」)。また、何かと運動が苦手なイエスと対照的に身体能力が全般的に高く、特に泳ぎは「ガンジス川のランブルフィッシュ」と呼ばれるほどだった。徳のあることを言ったり、したりすると後光が射す(また怒っても後光が射す)。
家事全般が得意で共同生活でももっぱら料理はブッダが作っている。菜食主義者であるため、肉料理は基本的に作らない(イエスが唐揚を食べたがった時も「大豆で何とか」しようとした)。
また、シルクスクリーンを趣味にしており、2人が普段着ているTシャツの文字は彼の手製である(この事はイエスには秘密にしている)。
修行時代の苦行などから、かなり倹約家な性格。数百円単位でも厳格な態度を取り、無駄遣いし易いイエスをよく嗜める。その一方で、家電製品が大好きで、財布の紐が緩くなる時もある。関連して何でも苦行にしてしまう癖があり、イエスに注意されることがある(苦行スイッチ)。
螺髪及び白毫は、神通力によって長い毛を1本ずつ丸めた物であり、特に螺髪の神通力を解いた時には辺り一面が真っ黒になるほどの長さである。また、白毫を(特に小学生たちに)ボタンとして押されたり、耳たぶで涼を取ったりと、何かと身体的特徴をネタにされる。
漫画喫茶で漫画の神様(手塚治虫)が描いた自分の人生の物語(『ブッダ』)を読み、感動して全巻を衝動買いする。以後、漫画に傾倒することがあり、イエスにもらった漫画家入門セットを機に漫画を描き始める。作品は、天界の「あるあるネタ」の4コマで下界の人間には理解できないが、天界の住人にとっては、イエスが思わず奇跡を起こすほど面白いらしい。その後、梵天の働きかけで天界のフリーペーパーに連載することになる。
生まれながら動物に好かれる性質を持ち、油断すると周りを動物たちで囲まれる。そのため、一度で良いから動物たちから嫌われたいと思っている。

下界の住人

松田さん
2人が住んでいる安アパートの大家。パーマをかけ、カバンの中にお菓子を入れ、思った事を遠慮無く口に出すなど、ステレオタイプのオバちゃん。自分のことを「まちゅだ」と呼ぶ。
当初、外国人であるイエスとブッダの入居に難色を示していたが、2人が部屋を綺麗に使ってくれることに感謝しており、車が必要になったら貸してやるという温情も見せる。そのため、イエス達も、他に良い物件を見つけたにも関わらず、ここに留まることを選択する。
少なくとも2人の孫(中学生と小学生)がいる。
知り合いの極道さん
本名不明。背中にお釈迦様の刺青を入れたヤクザ。市民プールのサウナでイエス達と知り合い、イエスを有名な組の二代目と勘違いしている。
網走に7年間収監されていた過去を持つ。イエスの勘違い及び、イエスの話に対する彼の勘違いによって、イエスを「二代目」「3日柵越えの聖の兄貴」と呼んで慕うようになる(ブッダのことはイエスの舎弟と勘違いしてる)。その後も、縁日で舎弟達と的屋をやっている所をイエス達と出会ったりするなど、その度に話の勘違いで、イエス達への尊敬の念を深めていく。
妻子持ちで、奥さんは静子、小学生の娘は愛子という。イエスから聞いたサロメの話が原因で妻共に、娘にはカタギになって欲しいと考えている。
おもちゃ屋の店長
イエスがバイトをしているおもちゃ屋「ことりや」の店長。イエスの事を「イエスちゃん」と呼び親しくしている。イエスがブッダの誕生日に渡す予定のバースデーカードに書いた、『天上天下唯我独尊』を見てブッダの事を暴走族と勘違いしている。
小学生
仮称。ブッダの額にある白毫を「ボタン」扱いし、彼を見ると絶対にそれを押しに襲い掛かる。同一人物とは限らないが、基本的に顔は一緒で集団で襲ってくることもある。ブッダのことを「ボタン星人」と呼んでいる。

天界の住人

イエスの関係

父さん(父なる神)
イエスの父親。世界、生物を創造した全知全能の父なる神のことで、イエスの母マリアの夫であるヨセフのことではない。7日間で世界の全てを創り、創造の最終日には休むくらいの余裕を持つが、携帯でメールを打つのはとても苦手らしい。世界の大掃除にノアの箱舟に必要なものを詰めて全て洪水で流した後、それが面倒になってしばらくしないと言う面倒くさがり屋の一面も持ち、性格はブッダいわくイエスと似たところが多い。
姿を現す時は鳩の形で現れるが言葉を喋るため、すぐにわかる。鳩の姿で現れるのは、イエスの洗礼の際に心配して現れた時の姿としているが、実際の聖書の記載では、鳩の姿で現れたのは聖霊であり、父なる神は声で呼びかけたのみ。
ミカエル
四大天使の一人でリーダー格。ルシファーの弟。
ウェーブのかかった長髪のイケメンで、下界ではジャニーズアイドルと間違えられるほど。「メサイア」(雑誌掲載時は「第九」)にアイドルっぽい振り付けを定め、大天使達と踊ったこともある。
何故か四六時中テンションが高く、最高潮に達すると、世界終末を迎える合図のラッパを吹いて最後を締めようとする悪癖があり、その度にウリエルに止められている。
ウリエル
四大天使の一人。「破壊天使」とも呼ばれ、イエスが迫害されたと感じた時に、すぐに駆けつけ、手に持った剣で迫害した対象を断罪する。断罪時を除けば、基本的にポーカーフェイスで、場の空気を読むということもせず、場合によって場の空気も破壊する。
テンションがあがる度に世界を滅ぼしかけるミカエルを、その都度止めている。
ラファエル
四大天使の一人。ストレートの長髪を持つ「癒しの天使」。温泉宿ではマッサージチェアに自身が癒され、他の大天使達にネタにされていた。また、帰りの電車内においては、網棚の上で雑誌を読むなどのはっちゃけぶりをみせる。
ガブリエル
四大天使の一人。ウェーブのかかったショートヘアーで、4人の中では一番幼い外見を持つ。
マルコ
マルコによる福音書の著者。名前が一番日本人っぽいと言う事で、イエス達がアパートを借りる際の保証人となっている。
ペトロ
イエスの弟子の一人。漁師。通称ぺとろん。オンラインゲーム「デーモンハンター」のイエスのパーティメンバーの一人。
かなり(悪ノリ含め)ノリが良すぎる性格で、師であるイエスをネタに笑いを取ったりするが、イエスは気にしていない。あまりの無礼講ぶりにはブッダの方が慄き、「いつウリエルさんに灰にされてもおかしくないよね」と言われている。
アンデレ
イエスの弟子の一人。ペトロの弟。「デーモンハンター」のイエスのパーティメンバーの一人(HNは「あんでれ」)。イエス、ペトロと一緒に13日の金曜日を視聴して3人ともトラウマになった。
ユダ
イエスの弟子の一人。
イエスを裏切った人物で、裏切り者の代名詞的な人物。しかし、裏切りの罪自体は既にイエスが発行した免罪符5枚で許されており、現在は他の弟子たちと同様に良き仲間的なポジションにいる。「デーモンハンター」のパーティーメンバーでもあったが、自分の事を自虐的なギャグで「ネトゲ廃人」と言った後、ネット依存から立ち直るべく、パーティーを抜けている。
ヨハネ
かつてヨルダン川でイエスに洗礼を与えた人物。カナヅチのイエスに川に入るように促したが、どうしても嫌がるイエスに頭からやかん(のようなもの)で川の水をかけた。その話を聞いたブッダから「今の洗礼の形式はヨハネさんの優しさだったんだね」と言われる。
生前、サロメのせいで殺されており、イエスがその話を極道さんした際には、やはり誤解を受けている。
サタン
容姿は悪魔の格好の若い男性。イエスが荒野で修行していた際に眼前へ現れ「世界をやろう」と誘惑した悪魔。興味の無かったイエスはかなり困った人扱いをしていたが、一方で自分を迫害する物/者を「サタン」と呼称することもあり、恐怖の象徴としても一応認識されている。イエスには「マーラと友達になったらいいのに」と言われている。
ヴァレンティヌス
恋人たちの守護聖人。だが以前(おそらく天界で)鍋パーティーをした際に、辛い物好きなため自称『キムチの守護聖人』とまで言っており、オリジナルの激辛キムチも作っている。ちなみに作中でイエスが「あの超辛党のヴァレンティヌスさんが~」と言っているが、辛党とは元々、酒好きを意味する言葉であるため、イエスの表現は誤りである。

ブッダの関係

アナンダ
ブッダの一番弟子。純粋で明るい少年として描かれており、当然だがブッダのことを崇めている。ブッダが描いている4コマ漫画「悟れ!! アナンダ!!」の主人公のモデル兼本人である。
ブッダに対する信仰心が高すぎて、師と弟子の関係に厳格なブッダでもしばしば扱いに困っている。例えば、モテ期には女性と目があっただけでその女性を虜にしてしまう程の容姿であるが、大抵の女性は彼のブッダへのあまりの献身ぶりに引いてしまう(この事に関して本人は自分の顔を婦女子を惑わせる呪われた顔だと思っている。)。
梵天
仏法の守護者で、ブッダが悟りを開いた時に、その悟りを人々へ広めるように説得した人物。
かなり濃い顔に、がっしりとした体格をして常にスーツ姿。根っからのプロデューサー気質で、今度はブッダを漫画家として育てようと目論んでいる。そして、自身が編纂している天界のフリーペーパー「R2000」に漫画を連載させようとする。一度事を始めると極めるまでやらせるタイプなのでブッダも対応に困っているが、最終的には梵天の狙い通りに仕向けられる。
人間界にはガチョウに乗ってやってくる。
マーラ
ブッダが悟りを開くために菩提樹の下で禅定に入った時に、瞑想を妨げようと現れたとされる魔神。
ブッダが何も反応しなかったため、ブッダを反応させようと様々な行動を取り、最終的に笑いを取りにくるようになる(そのため、ブッダは笑いの沸点が高い)。その様は既にブッダを邪魔をするというよりも、彼にかまって欲しいというのが実情であり、大量のスパムメールを送りつけたり、Wiiを買ったことを自慢したりする。また、彼が漫画を始めたと知れば、自分も漫画を描いてそれを送りつけたりしたが、それらがしょぼく、また、そこから彼の悲しい実情を容易に察する事が出来るので、違う意味でブッダとイエスは対応に困っている。
ディーバダッタ
ブッダの弟子の一人(作中ではバイトとして扱われている)。裏切りで有名な人物。作中に登場しないが、ブッダの回想でしばしば登場する。
ブッダに対して巨象をけしかけたり、毒を塗った爪で襲い掛かったりして、最後は他のバイト達を引き抜いて独立しようとした。その違背行動から、非常にがっかりながっかり度を示す「ユダ級」を超える「ディーバダッタ級」なる言葉が用いられたことがある。
スジャータ
かつてブッダが苦行に勤しんでいた時、乳がゆを与えた女性。その際、ブッダがあまりの空腹状態にあったために即座に完食したのを乳がゆが大好きなのだと勘違いし、現在まで乳がゆのレトルトをお中元として何世紀にも渡り贈り続けている。実の所ブッダは乳がゆの匂いが苦手であり、ほとんど食べていないのだが、彼女の厚意を慮って現代へ至るまで断れずにいる。
ヤショーダラー
ブッダの妻。ブッダ共々出家した身だが、毎年バレンタインデーにチョコを贈ろうとする。体型を気にする(本人曰く「目指せ手塚ブッダ」)ブッダから必死で断られているものの、天人を使ってかなり強引にチョコを渡している。作品内でのホワイトデーには、ブッダからお返しとしてティラミスとダイエット成功の記録を贈られた。
ラーフラ
ブッダの息子。その名前は「障害」の意を持つ。目上の人の所に泊まって寝る時は、主人に遠慮してトイレで寝てしまう癖がある。そのため、イエスはブッダに教えてもらうまで、ラーフラの名前の意味を「トイレ大好き」だと思っていた。
モッガラーナ
ブッダの弟子の一人。盆踊りの創始者と言われているが、実はモッガラーナの踊りが盆踊りとなったのではない。その踊りはあまりに前衛的すぎて理解されず、ブッダ達からは引かれている。二千年経った今でも状況は変らず、盆踊り大会でモッガラーナの踊りの真似をしたブッダは、回りの人達からかなり引かれていた。
ムチリンダ
ブッダを雨から守る担当の大蛇。ただ、そのトグロの中にブッダを囲い込む守り方が捕食のように見えるため、下界では保健所どころか機動隊を呼ばれてしまうとブッダは懸念していた。実際に雨が降った際には気を利かせて刷ったばかりのシルクスクリーンTシャツを守り(尚且つシワのばしもして)、ブッダを感動させた。
聖書には、蛇がアダムに知恵の実(リンゴ)を食べる様に唆した描写があるのでイエスは蛇が全体的に苦手であり、ムチリンダも苦手である。ブッダに寄り集まる動物の中では現在唯一固有名詞を持つ。

用語解説

最聖コンビ
ブッダとイエスの2人を指しての呼称。作中でこう呼ばれてはおらず、専らあらすじ紹介や宣伝の中での呼称である。
Jr.(ジュニア)
商店街の福引きでブッダが当てた1/1スケールの金ピカの仏像。邪魔にならないように部屋の隅に置かれている。物干し竿を固定するのに用いられたり、夏場に涼を得る為にイエスが抱きついたりと、結構重宝されている。生活費が火の車になった時、その身を犠牲にしようとするかの様に、物売りダンボールに倒れ込んだ事がある。
ブッダは手に入れた当初偶像崇拝を禁止すべきだったと嘆き、仏像を置く事で変な宗教団体か強烈なナルシストに思われたりしないかと心配していたが、暫くして愛着が湧き自分の弟のように感じている。「Jr.」という名前もブッダの命名。ちなみに、仏像が作られるようになるのは、ブッダの死から数世紀を経てからである。
カンダタ
2人が秋葉原に行ったときに寄ったゲーセンのクレーンゲームで獲得した人形。ブッダによる命名。
クレーンに捕まった際に、他の人形達の糸が絡み付き、クレーンに引っかかる糸が重さに耐え切れず切れて落ちてしまう。糸が切れたため、店員がそのまま人形をくれて2人の家に来ることとなる。大掃除の際には、イエスに排除されそうになったゴキブリを救うかの如く、落下し守っている。元ネタは芥川龍之介の『蜘蛛の糸』。
奇跡
ブッダとイエスが起こす超自然的な現象。特にイエスは幸福感を持ったりストレスから逃れようとする時に石をパンへ変えたり、水をぶどう酒に変えたりする。また、モーセのようにプールの水を割るなど様々な奇跡を起こす。逆に限界まで悲しい気持ちになると、逆奇跡を起こして奇跡で生じた現象を打ち消すこともできる。基本的にイエスの意思とは無関係に起こってしまうため、人前で奇跡を起こしてしまった時などは、誤魔化しに奔走することになる。
稀にだがブッダも奇跡を起こすことがあり、白毫を押し続ける小学生に慈悲の心を見せた時、アサガオを異常な速度で生長させる奇跡を起こしている。さらにエリマキトカゲの遊具が気合で宿命を背負うような凛々しい顔になったり、ヒヨコボートが気合でニワトリボートになるなど、無機物に対しても奇跡を起こす。
茨の冠
イエスが頭に着けている冠。尖っているため、満員電車の中などしばしば周りに迷惑をかける。
GPS機能付きで、天界にイエスの現在位置を知らせたり、対迫害の警報装置として大天使ウリエルを呼び出せたりと、様々な効果が備わっている。
 水が嫌いなイエスのために、濡れると葉が茂りシャンプーハットの役目をする。乾くと葉は落ちる仕組み。
リンゴ
旧約聖書における知恵の実として迫害された果実。イエスはその伝えのせいでリンゴを口にしたことがなかったが、一度食べた後に知恵(?)を付けてしまいブッダ曰く「絡みづらい」人柄へ変わる騒ぎとなる。これに懲りて、ブッダはイエスにリンゴを食べさせないようにしている。ジャムにして食べる場合はイエスへ影響が無い。
苦行スイッチ
ブッダが苦行モードに入る時のスイッチ。家計の危機やファミレスへ長居する時に入る。断食や精神的苦痛が伴うものを耐え続けるので、一緒にいるイエスは困惑している。梵天はこれを逆に利用してブッダへ仕事を引き受けさせた。
いえっさのドラマンダラ!!
イエスのブログのタイトル。全てのテレビ局の、全ての時間帯の、全てのドラマの感想をその日の内にアップしている。イエスの名前や職業は伏せており、開設当初は全く閲覧する人もいなかったが、徐々に閲覧者が増え始め、現在では一日一万ヒットを誇る人気ブログに成長した。
悟れ!! アナンダ!!
ブッダが描いた4コマ漫画。弟子のアナンダをモデルにしている。天界の「あるある」ネタであり、イエスを初め天界の住人には大好評である。当初は単発であったが、梵天の働きかけで、天界のフリーペーパー「R2000」に連載することとなる。

以上で聖☆おにいさんに関する核心部分の記述は終わりです。


その他

ブッダとイエスが住む立川は、作者・中村光の姉が学生時代を過ごした場所である。中村本人は何度か遊びに訪れた程度で、あまり土地勘がないらしい[1]

電気グルーヴ×スチャダラパーに『聖☆おじさん』という曲目がある[2]

書誌情報

KCモーニングより

脚注

  1. ^ 宝島社「このマンガがすごい! 2009」インタビュー
  2. ^ 作者のHPにはスチャダラパーのオフィシャルサイトへのリンクがある。

外部リンク