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直後に、[[雪組 (宝塚歌劇)|雪組]]に組替え。翌[[1994年]]、『[[風と共に去りぬ (宝塚歌劇)|風と共に去りぬ]]』(スカーレット編)の新人公演では娘役でありながら主演のスカーレット・オハラ(本役:[[一路真輝]])を演じた。
直後に、[[雪組 (宝塚歌劇)|雪組]]に組替え。翌[[1994年]]、『[[風と共に去りぬ (宝塚歌劇)|風と共に去りぬ]]』(スカーレット編)の新人公演では娘役でありながら主演のスカーレット・オハラ(本役:[[一路真輝]])を演じた。


同年[[星組 (宝塚歌劇)|星組]]に配属。間もなく『白夜伝説』で2番手娘役格の妖精ミーミル([[盲目]]の役)に抜擢される。研2(入団2年目)とは思えぬ舞台度胸の良さで好演を見せ、可憐な容姿と相まって期待の娘役となった。
同年、[[一路真輝]]の相手役として『[[雪之丞変化]]』、『サジタリウス』にて[[雪組 (宝塚歌劇)|雪組]]トップ娘役となる。
日本初演で演じたタイトルロールのエリザベート役を演じた『[[エリザベート (ミュージカル)|エリザベート]]」は、以後も再演が繰り返され、『[[ベルサイユのばら]]』や『[[風と共に去りぬ]]』と並び宝塚を代表する演目に成長した。


[[1993年]]には、ショー『PARFUM DE PARIS』で、当時の2番手男役スター[[麻路さき]]と組んでデュエットダンスを披露。また『[[うたかたの恋]]』ではミリー(2番手娘役の役柄)、新人公演ではヒロインのマリーを演じる。
一路退団後、後継の主演男役[[高嶺ふぶき]]の相手役として演じた『[[虹のナターシャ]]』のナターシャ役や『晴れた日に永遠が見える』のデイジー役る。


直後に、[[雪組 (宝塚歌劇)|雪組]]に組替え。翌[[1994年]]、『[[風と共に去りぬ (宝塚歌劇)|風と共に去りぬ]]』(スカーレット編)の新人公演では娘役でありながら主演のスカーレット・オハラ(本役:[[一路真輝]])を演じた。
[[1997年]]、[[轟悠]]がトップ男役になるが、新しい5組目の誕生に伴い1作品のみの相手役であった。


同年、[[一路真輝]]の相手役として『[[雪之丞変化]]』、『サジタリウス』にて[[雪組 (宝塚歌劇)|雪組]]主演娘役となる。下級生とは思えぬハイレベルな演技、気品溢れる佇まいで周囲を驚かせた
[[1998年]]、[[宙組 (宝塚歌劇)|宙組]]に立ち上げメンバーとして組替え。[[姿月あさと]]の相手役として初代トップ娘役となる。再び『[[エリザベート (ミュージカル)|エリザベート]]』のエリザベート役、『[[激情~ホセとカルメン]]』のカルメン役など大役が続く。
中でも『[[エリザベート (ミュージカル)|エリザベート]]」の日本初演で演じたタイトルロールのエリザベート役ではその美しさと共に孤高の皇妃の心理描写が圧巻であっ。この『エリザベート大成功を収め、以後も再演が繰り返され、『[[ベルサイユのばら]]』や『[[風と共に去りぬ]]』と並び宝塚を代表する演目に成長した。


一路退団後、後継の主演男役[[高嶺ふぶき]]の相手役として演じた『[[虹のナターシャ]]』のナターシャ役や『晴れた日に永遠が見える』のデイジー役では愛らしく溌剌とした技を披露、更な飛躍を予感させた
[[2000年]]、姿月退団後、[[和央ようか]]相手役となる。『[[ベルサイユのばら]]2001』では悲劇の王妃[[マリー・アントワネット]]、『鳳凰伝~カラフとトゥーランドット』では冷酷な[[トゥーランドット]]姫など高貴な女性細かな心理描写で演じた。


[[1997年]]、[[轟悠]]が主演男役になるが、新しい5組目の誕生に伴い1作品のみの相手役であった。
[[2004年]]、『BOXMAN』ドリ―役で[[和央ようか]]と共に第29回菊田一夫演劇賞受賞。同年、日本初演『[[ファントム (ミュージカル)|ファントム]]』でヒロインのクリスティーヌを演じる。


[[1998年]]、[[宙組 (宝塚歌劇)|宙組]]に立ち上げメンバーとして組替え。[[姿月あさと]]の相手役として初代主演娘役となる。再び『[[エリザベート (ミュージカル)|エリザベート]]』のエリザベート役、『[[激情~ホセとカルメン]]』のカルメン役など大役が続きそれらに果敢に挑戦していくことで役者への深みを加えていく。
トップ娘役としての豊富な経験で、一時代を築いたが、[[2006年]]7月『[[NEVER SAY GOODBYE|NEVER SAY GOODBYE-ある愛の軌跡-]]』の東京公演千秋楽をもって退団。

[[2000年]]、姿月退団後、[[和央ようか]]相手役となる。『[[ベルサイユのばら]]2001』では悲劇の王妃[[マリー・アントワネット]]、『鳳凰伝~カラフとトゥーランドット』では冷酷な[[トゥーランドット]]姫などを演じた。

[[2004年]]、『BOXMAN』ドリ―役で第29回菊田一夫演劇賞受賞。同年、日本初演『[[ファントム (ミュージカル)|ファントム]]』でヒロインのクリスティーヌを演じる。

主演娘役としての豊富な経験で、一時代を築いたが、[[2006年]]7月『[[NEVER SAY GOODBYE|NEVER SAY GOODBYE-ある愛の軌跡-]]』の東京公演千秋楽をもって退団。


==スター像==
==スター像==
9頭身と表される抜群のプロポーションと清楚な美貌を持ち、長い手足を生かした軽やかなダンスや官能的なタンゴ、コミカルな場面での可愛らしさなどでも観客を魅了した正統派娘役。
[[1994年]]の就任から[[2006年]]に退団するまで実に13年間、[[雪組 (宝塚歌劇)|雪組]]・[[宙組 (宝塚歌劇)|宙組]]でトップ娘役として活躍。これは[[1914年]]の[[宝塚歌劇団]]創設以来、今も破られることのない歴史的記録である。組んだトップスターは[[一路真輝]]、[[高嶺ふぶき]]、[[轟悠]]、[[姿月あさと]]、[[和央ようか]]と5人に渡る。

歌、芝居共に安定した実力を持ち、可憐な少女役から貴婦人、妖艶で情熱的な女性、現代的で等身大な女性など、どのジャンルにおいても極めて高レベルの舞台を魅せた。またショーやレヴューでの美しいデュエットダンス、キュートでチャーミングな場面での可愛らしさは彼女ならではであった。

美しい立ち姿と気品あふれる佇まいから醸し出される、存在感、カリスマ性が最大の魅力。

[[1994年]]の就任から[[2006年]]に退団するまで実に13年間、[[雪組 (宝塚歌劇)|雪組]]・[[宙組 (宝塚歌劇)|宙組]]でトップ娘役として活躍。これは[[1914年]]の[[宝塚歌劇団]]創設以来、今も破られることのない歴史的記録である。組んだトップスターは[[一路真輝]]、[[高嶺ふぶき]]、[[轟悠]]、[[姿月あさと]]、[[和央ようか]]と5人に渡る。在任期間に関しては賛否両論ではあるが、長年に渡りトップ娘役を務めるだけの実力と華があり、スター性などを含め、まさに宝塚史に残る名娘役である。


退団後は[[和央ようか]]のマネージャーをしており目立った芸能活動はしていなかったが、2010年3月に舞台「[[ディートリッヒ]]」でエディット・ピアフ役で舞台復帰をすることが発表された。
退団後は目立った芸能活動はしていなかったが、2010年3月に舞台「[[ディートリッヒ]]」でエディット・ピアフ役で舞台復帰をすることが発表された。


== 主な出演舞台作品 ==
== 主な出演舞台作品 ==

2010年1月20日 (水) 09:54時点における版

はなふさ まり
花總 まり
本名 醍醐 まり子
生年月日 (1973-02-28) 1973年2月28日(51歳)
出生地 日本の旗 日本東京都
血液型 O
活動期間 1991年 - 現在
主な作品
舞台
エリザベート (ミュージカル)
激情~ホセとカルメン~
鳳凰伝~カラフとトゥーランドット~
仮面のロマネスク
ファントム
 
受賞
第54回芸術祭賞 演劇部門優秀賞 「激情-ホセとカルメン-/ザ・レビュー'99」
2002年度日本演劇協会賞 『鳳凰伝~カラフとトゥーランドット』
第29回 菊田一夫演劇賞「BOXMAN」
1996年、1998年 年度賞 優秀賞
2001年 阪急すみれ会パンジー賞娘役賞
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花總まり(はなふさ まり)宝塚歌劇団雪組および宙組の元トップ娘役。

東京都出身、身長164cm、1973年2月28日生まれ。 -血液型O型。出身校日本女子大学付属高等学校。愛称は(本名、芸名に由来)「ハナ」、「まり」。芸名は家族で考えた。

経歴

国立音楽大学附属幼稚園、日本女子大学附属豊明小学校、日本女子大学附属中学校・高等学校出身。

小学生からバレエ、ヴァイオリンを習い、母や友人の影響で宝塚は「気づいたら知っていた」という。

中学3年の時に初観劇し、高校入学直後、「舞台にだんだん興味が湧いてきて、宝塚だったらいろいろと学べそう」と高校1年の時、宝塚音楽学校を受験し合格。1991年第77期生として宝塚歌劇団に入団。同期生には安蘭けい春野寿美礼朝海ひかる成瀬こうきなど。

同年星組に配属。間もなく『白夜伝説』で2番手娘役格の妖精ミーミル(盲目の役)に抜擢される。

1993年には、ショー『PARFUM DE PARIS』で、当時の2番手男役スター麻路さきと組んでデュエットダンスを披露。また『うたかたの恋』ではミリー(2番手娘役の役柄)、新人公演ではヒロインのマリーを演じる。

直後に、雪組に組替え。翌1994年、『風と共に去りぬ』(スカーレット編)の新人公演では娘役でありながら主演のスカーレット・オハラ(本役:一路真輝)を演じた。

同年星組に配属。間もなく『白夜伝説』で2番手娘役格の妖精ミーミル(盲目の役)に抜擢される。研2(入団2年目)とは思えぬ舞台度胸の良さで好演を見せ、可憐な容姿と相まって期待の娘役となった。

1993年には、ショー『PARFUM DE PARIS』で、当時の2番手男役スター麻路さきと組んでデュエットダンスを披露。また『うたかたの恋』ではミリー(2番手娘役の役柄)、新人公演ではヒロインのマリーを演じる。

直後に、雪組に組替え。翌1994年、『風と共に去りぬ』(スカーレット編)の新人公演では娘役でありながら主演のスカーレット・オハラ(本役:一路真輝)を演じた。

同年、一路真輝の相手役として『雪之丞変化』、『サジタリウス』にて雪組主演娘役となる。下級生とは思えぬハイレベルな演技、気品溢れる佇まいで周囲を驚かせた。 中でも『エリザベート」の日本初演で演じたタイトルロールのエリザベート役ではその美しさと共に孤高の皇妃の心理描写が圧巻であった。この『エリザベート』は大成功を収め、以後も再演が繰り返され、『ベルサイユのばら』や『風と共に去りぬ』と並び宝塚を代表する演目に成長した。

一路退団後、後継の主演男役高嶺ふぶきの相手役として演じた『虹のナターシャ』のナターシャ役や『晴れた日に永遠が見える』のデイジー役では愛らしく溌剌とした演技を披露、更なる飛躍を予感させた。

1997年轟悠が主演男役になるが、新しい5組目の誕生に伴い1作品のみの相手役であった。

1998年宙組に立ち上げメンバーとして組替え。姿月あさとの相手役として初代主演娘役となる。再び『エリザベート』のエリザベート役、『激情~ホセとカルメン』のカルメン役など大役が続きそれらに果敢に挑戦していくことで役者への深みを加えていく。

2000年、姿月退団後、和央ようかが相手役となる。『ベルサイユのばら2001』では悲劇の王妃マリー・アントワネット、『鳳凰伝~カラフとトゥーランドット』では冷酷なトゥーランドット姫などを演じた。

2004年、『BOXMAN』ドリ―役で第29回菊田一夫演劇賞受賞。同年、日本初演『ファントム』でヒロインのクリスティーヌを演じる。

主演娘役としての豊富な経験で、一時代を築いたが、2006年7月『NEVER SAY GOODBYE-ある愛の軌跡-』の東京公演千秋楽をもって退団。

スター像

9頭身と表される抜群のプロポーションと清楚な美貌を持ち、長い手足を生かした軽やかなダンスや官能的なタンゴ、コミカルな場面での可愛らしさなどでも観客を魅了した正統派娘役。

歌、芝居共に安定した実力を持ち、可憐な少女役から貴婦人、妖艶で情熱的な女性、現代的で等身大な女性など、どのジャンルにおいても極めて高レベルの舞台を魅せた。またショーやレヴューでの美しいデュエットダンス、キュートでチャーミングな場面での可愛らしさは彼女ならではであった。

美しい立ち姿と気品あふれる佇まいから醸し出される、存在感、カリスマ性が最大の魅力。

1994年の就任から2006年に退団するまで実に13年間、雪組宙組でトップ娘役として活躍。これは1914年宝塚歌劇団創設以来、今も破られることのない歴史的記録である。組んだトップスターは一路真輝高嶺ふぶき轟悠姿月あさと和央ようかと5人に渡る。在任期間に関しては賛否両論ではあるが、長年に渡りトップ娘役を務めるだけの実力と華があり、スター性などを含め、まさに宝塚史に残る名娘役である。

退団後は目立った芸能活動はしていなかったが、2010年3月に舞台「ディートリッヒ」でエディット・ピアフ役で舞台復帰をすることが発表された。

主な出演舞台作品

初舞台

星組時代

  • 『白夜伝説/ワンナイト・ミラージュ』(1992年)ミーミル役
  • 『宝寿頌/PARFUM DE PARIS』(1993年)新人公演:踊る淑女S、船長の恋人役(本役:白城あやか
  • 『うたかたの恋/パパラギ~極彩色のアリア~』(1993年)ミリー・ステュベラ役 新人公演:マリー・ヴェッツラ役(本役:白城あやか

雪組時代

雪組トップ娘役時代

宙組トップ娘役時代

  • 『夢幻宝寿頌/This is Takarazuka』(香港公演)(1997年)
  • エクスカリバー/シトラスの風』(1998年)ロザライン役
  • 『バウ・ヴォヤージュ~バウホール主題歌コンサート~』(1998年)
  • 『エリザベート』(1998年)エリザベート役
  • 激情-ホセとカルメン-/ザ・レビュー'99』(1999年)カルメン
  • 『砂漠の黒薔薇/GLORIOUS!!』(2000年)マリヤーナ姫役
  • 『うたかたの恋/GLORIOUS!!』(2000年)マリー・ヴェッツラ役
  • 『望郷は海を越えて/ミレニアム・チャレンジャー!』(2000年)由布姫役/エカテリーナⅡ
  • ベルサイユのばら2001』(2001年)マリー・アントワネット
  • 『カステル・ミラージュ/ダンシング・スピリット』(2001年)エヴァ=マリー役
  • 『鳳凰伝/ザ・ショー・ストッパー』(2002年)トゥーランドット
  • 『聖なる星の奇蹟』(2002年)リディア役
  • 『傭兵ピエール/満天星大夜總会』(2003年)ジャンヌ・ダルク
  • 『白昼の稲妻/テンプテーション!』(2003年)ヴィヴィアンヌ・ド・ポヴェール役
  • 『BOXMAN』(2004年)ドリー・ペイジ役
  • ファントム』(2004年)クリスティーヌ・ダーエ役
  • 風と共に去りぬ』(全国ツアー)(2004年)スカーレット・オハラ
  • 『ホテル ステラマリス/レヴュー伝説』(2005年)ステイシー・ランカスター役
  • 『炎にくちづけを/ネオ・ヴォヤージュ』(2005年)レオノーラ役
  • NEVER SAY GOODBYE―ある愛の軌跡―』(2006年/退団公演)キャサリン・マクレガー役/ペギー・マグレガー役

退団後

  • 『YOKA WAO CONCERT』(2007年1月/青山劇場)出演
  • 『NEW YOKA 2007 ~ROCKIN' Broadway~』(2007年8月/東京国際フォーラム・ホールA) 出演
  • 『和央ようかクリスマス・ディナーショー』『同ディナークルーズ』(2007年12月)出演
  • 『Yoka Wao Christmas Dinner SHOW 2009』(2009年12月)出演

関連項目

宝塚歌劇団雪組トップ娘役
先代
花總まり
次代
宝塚歌劇団宙組トップ娘役
先代
初代主演娘役のため不在
1998年1月1日 - 2006年7月2日
花總まり
次代