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{{別人|高田弘|高田裕史}}
'''高田 宏'''(たかだ ひろし、[[1932年]][[8月24日]] - [[2015年]][[11月24日]])は[[日本]]の[[編集者]]・作家[[随筆家]]。
{{一次資料|date=2022-12}}
'''高田 宏'''(たかだ ひろし、[[1932年]][[8月24日]] - [[2015年]][[11月24日]])は[[日本]]の[[編集者]]・[[作家]]・[[随筆家]]。多くの著書がある

==来歴・人物==
==来歴・人物==
[[京都市]]出身で[[石川県]][[加賀市]]育ち。[[石川県立大聖寺高等学校]]、[[京都大学]][[文学部]]仏文学科卒業。
{{一次資料|section=1|date=2022-12}}[[京都市]]出身で[[石川県]][[加賀市]]育ち。[[石川県立大聖寺高等学校]]、[[京都大学]][[文学部]]仏文学科卒業。

1955年に[[光文社]]に入社し雑誌『少女』の編集者となる<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.20</REF>。のち雑誌『マイホーム』の創刊に関わる<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.112、P.232</REF>。1962年に[[アジア経済研究所]]入社して雑誌『アジア経済』の編集長となる<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.96</REF>。

1963年エッソ・スタンダード石油(現・[[ENEOS]])PR課に入社<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.111</REF>。


1955[[光文社]]に入社し雑誌少女』『マイホ編集者とる<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.20、P.112</REF>。1962年に[[アジア経済研究所]]雑誌『アジア経済の編とな<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.96</REF>。[[1963年]]エッソ・スタンダード石油(現・[[ENEOS]])PR課に入社<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.111</REF>。
1964から[[PR誌]]『エナジー』編集者として創刊して、11年間、編集者をつとめる<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.135</REF>。大学時代の友人の[[小松左京]]や、[[梅棹忠夫]]などの[[京都大学人文科学研究所|京大人文研]]のメンバーに多く執筆を依頼し、PR誌を越えた雑誌として評価された<ref>詳細は[[彷書月刊]]2003年7月号:特「PR誌の向こう側」</ref>。『エナジー』では会社PRは一切せず、当時しては先駆的一冊一特集主義をとり、全40冊のうち33冊が他の出版社から単行本として刊行された<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.139</REF>。他に雑誌『オイルワールド』、エッソ内報の編集も担当した<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.189</REF>。


1973年から梅棹の依頼で、[[国立民族学博物館]]の創設準備室の企画委員となる(委員長は小松左京)<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.160</REF>。
1964年から[[PR誌]]『エナジー』を編集者として創刊して11年間、編集者をつとめる<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.135</REF>。大学時代の友人の[[小松左京]]や、[[梅棹忠夫]]などの[[京都大学人文科学研究所|京大人文研]]のメンバーに多く執筆を依頼し、PR誌を越えた雑誌として評価された<ref>詳細は『[[彷書月刊]]』2003年7月号:特集「PR誌の向こう側」</ref>。『エナジー』では、当時としては先駆的な一冊一特集主義をとり、全40冊のうち33冊が他の出版社から単行本として刊行された<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.139</REF>。


また1975年に石油危機により『エナジー』を廃刊して<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.192</REF>同年からから1982年まで『エナジー対話』を、1973年から1975年までエナジー叢書を刊行した<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.138</REF>。
1973年から梅棹の依頼国立民族学博物館の創設準備室の企画委員となる(委員長は小松左京)<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.160</REF>。


また1975年に『エナジー』を廃刊し<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.192</REF>同年からから1982年まで『エナジー対話』を1973年から1975年までエナジー叢書を刊行した<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.138</REF>。
自身の退社を予定として、1982年に『エナジー対話』を廃刊し、1983年に『エナジー小事典』を創刊<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.230</REF>同年末に退社し翌84年から文筆専業となる<REF>『編集者放浪記』(PHP文庫)P.230</REF>。


[[1975年]]に退社し、筆専業に専念となる代表作に『島焼け』などの歴史小説をはじめ、樹木・森・島・旅・雪などの自然、猫などをテーマに随筆・評論・紀行など著書百ある
代表作となった『言葉の海へ』は、近代日本最初の[[国語辞書]]『[[言海]]』を編んだ[[大槻彦]]の生涯を描いた評伝以後『島焼け』、『雪 古九谷』などの歴史小説、樹木・森・島・旅・雪などの自然、猫などをテーマにした随筆や児童向け図書、日本の伝統文化風土を紹介した紀行・評論など約100を出版した


その他に[[日本ペンクラブ]]理事、[[石川県九谷焼美術館]]館長、[[深田久弥]]山の文化館館長<ref>深田久弥は同郷の先輩で親しい仲であり、『エナジー』にもたびたび執筆を依頼した。</ref>をそれぞれ務め、また[[将棋ペンクラブ]]会長である
他に[[日本ペンクラブ]]理事、[[石川県九谷焼美術館]]館長、[[深田久弥]]山の文化館館長<ref>深田久弥は同郷の先輩で親しい仲であり、『エナジー』にもたびたび執筆を依頼した。</ref>をそれぞれ務め、また[[将棋ペンクラブ]]会長にも就いた。1998年から1999年ま、および2006年から2007年まで、[[将棋ペンクラブ大賞]]の選考委員をつとめた


長男[[高田尚平]]は[[将棋棋士]]。次男[[高田雄太]]は[[イラストレーター]]。
長男[[高田尚平]]は[[将棋棋士]]。次男[[高田雄太]]は[[イラストレーター]]。
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*[[1978年]]に『言葉の海へ』(言語学者・[[大槻文彦]]の評伝)で[[大佛次郎賞]]と[[亀井勝一郎賞]]。
*[[1978年]]に『言葉の海へ』(言語学者・[[大槻文彦]]の評伝)で[[大佛次郎賞]]と[[亀井勝一郎賞]]。
*[[1990年]]に『木に会う』で[[読売文学賞]]。
*[[1990年]]に『木に会う』で[[読売文学賞]]。
*[[1995年]]に[[雪国文化賞]]
*[[1995年]]に雪国文化賞。
*[[1996年]]に[[旅の文化賞]]
*[[1996年]]に旅の文化賞。


==著書==
==著書==
*『言葉の海へ』[[新潮社]] 1979、[[新潮文庫]](改版2018)
*『言葉の海へ』[[新潮社]] 1978、[[新潮文庫]](改版2018)
::文庫解説[[大岡信]]・改版解説[[金水敏]]、岩波同時代ライブラリー、洋泉社MC新書  
::文庫解説[[大岡信]]・改版解説[[金水敏]]、他に岩波同時代ライブラリー、[[洋泉社]]MC新書  
*『本のある生活』新潮社 1979
*『本のある生活』新潮社 1979
*『おや、旅だ!』新潮社 1981
*『おや、旅だ!』新潮社 1981
*『われ山に帰る』新潮社 1982 のち岩波同時代ライブラリー。[[小山勝清]]伝記
*『われ山に帰る』新潮社 1982岩波同時代ライブラリー 1990。[[小山勝清]]伝記 解説[[山口昌男]]
*『五十歳、いざ!』新潮社 1984
*『五十歳、いざ!』新潮社 1984
*『言葉の影法師』[[筑摩書房]] 1984 のち文庫 
*『言葉の影法師』[[筑摩書房]] 1984 のち文庫 
*『エッセーの書き方』[[講談社現代新書]] 1984
*『エッセーの書き方』[[講談社現代新書]] 1984
*『雪日本心日本』[[中央公論社]] 1985 のち文庫 
*『雪日本 心日本』[[中央公論新社|中央公論社]] 1985 のち中公文庫 解説[[加藤幸子 (作家)|加藤幸子]]
*『「吾輩は猫でもある」覚書き』[[講談社]] 1985 のち文庫、[[ちくま文庫]]  
*『「吾輩は猫でもある」覚書き』[[講談社]] 1985 のち[[講談社文庫]]、[[ちくま文庫]]  
*『冬の花びら 雪博士[[中谷宇吉郎]]の一生』偕成社 1986
*『冬の花びら 雪博士[[中谷宇吉郎]]の一生』偕成社 1986
*『遊びをせんとや』講談社 1986
*『遊びをせんとや』講談社 1986
*『歩く旅風まかせ年まかせ』新潮社 1986
*『歩く旅 風まかせ年まかせ』新潮社 1986
*『海上の王国』[[潮出版社]] 1986
*『海上の王国』[[潮出版社]] 1986
*『雪古九谷 長編小説書き下ろし』[[光文社]] 1987 のち人物文庫 
*『雪 古九谷』[[光文社]] 1987 のち学陽書房人物文庫。書き下ろし長編歴史小説  
*『雪恋い』新宿書房 1987
*『雪恋い』新宿書房 1987
*『ときどき旅びと』講談社 1987
*『ときどき旅びと』講談社 1987
*『編集者放浪記』[[リクルート出版]] 1988 のち[[PHP文庫]] 
*『編集者放浪記』[[リクルート出版]] 1988 のち[[PHP文庫]] 
*『[[八ヶ岳]]・森の時間』リクルート出版 1989
*『[[八ヶ岳]]・森の時間』リクルート出版 1989
*『木に会う』新潮社 1989 のち文庫 
*『木に会う』新潮社 1989 のち新潮文庫 
*『もう一度読む』[[文化出版局]] 1989
*『もう一度読む』[[文化出版局]] 1989
*『ふるさと再び』新潮社 1990
*『ふるさと再び』新潮社 1990
*『花のあるミュージアム』[[開隆堂出版]] 1990
*『花のあるミュージアム』[[開隆堂出版]] 1990
*『[[猪谷六合雄]] 人間の原型・合理主義自然人』
*『[[猪谷六合雄]] 人間の原型・合理主義自然人』
::[[リブロポート]]「[[シリーズ民間日本学者]]」1990 のち[[平凡社ライブラリー]] 解説[[鶴見俊輔]]
::[[リブロポート]]「[[シリーズ民間日本学者]]」1990[[平凡社ライブラリー]] 2001(改訂版)解説[[鶴見俊輔]]
*『日本語への処方箋』創拓社 1990 「ことばの処方箋」[[角川文庫]] 
*『日本語への処方箋』創拓社 1990 「ことばの処方箋」[[角川文庫]] 
*『山へ帰った猫』[[PHP研究所]] 1991
*『山へ帰った猫』[[PHP研究所]] 1991
*『森が消えるとき』[[徳間書店]] 1991 のち文庫 
*『森が消えるとき』[[徳間書店]] 1991 のち徳間文庫 
*『面白い本ならある 本から本へ』創拓社 1991
*『面白い本ならある 本から本へ』創拓社 1991
*『森物語』[[水越武]]写真 [[世界文化社]]「ネイチャーブックス」1991 のち[[白水Uブックス]]
*『夜明け』水越武写真 [[丸善]] 1992
*『物と心の履歴書』講談社 1992
*『物と心の履歴書』講談社 1992
*『野ゆき山ゆき海辺ゆき』徳間書店 1992
*『野ゆき山ゆき海辺ゆき』徳間書店 1992
*『日本海繁盛記』[[岩波新書]]1992
*『日本海繁盛記』[[岩波新書]] 1992
*『大長編小説礼讃』徳間書店 1993
*『大長編小説礼讃』徳間書店 1993
*『ほどよい距離の別天地 環東京十二景』[[都市出版]] 1993
*『ほどよい距離の別天地 環東京十二景』[[都市出版]] 1993
*『和紙千年』[[東京書籍]] 1993
*『和紙千年』[[東京書籍]] 1993
*『子供誌』新潮社 1993 のち平凡社ライブラリー 解説[[森まゆみ]]
*『子供誌』新潮社 1993平凡社ライブラリー 1999 解説[[森まゆみ]]
*『田舎者の東京暮らし』筑摩書房 1993
*『田舎者の東京暮らし』筑摩書房 1993
*『変身』TBSブリタニカ 1993
*『変身』TBSブリタニカ 1993
*『岬へ』[[JTBパブリッシング|日本交通公社]] 1994
*『岬へ』[[JTBパブリッシング|日本交通公社]] 1994
*『自然誌 (ネイチャーライティング)』徳間書店 1994
*『自然誌 ネイチャーライティング』徳間書店 1994
*『小さな博物館』日本交通公社 1994
*『小さな博物館』日本交通公社 1994
*『信州すみずみ紀行 新潮社 1994 のち[[中公文庫]] 
*『信州すみずみ紀行新潮社 1994 のち[[中公文庫]] 
*『草木虫魚録』[[福武書店]] 1994
*『草木虫魚録』[[ベネッセコーポレーション|福武書店]] 1994
*『旅・忘れ残り』講談社 1994
*『旅・忘れ残り』講談社 1994
*『花散歩美術館・博物館・植物園』済堂文庫 1994
*『花散歩 美術館・博物館・植物園』済堂文庫 1994
*『「もの」物語』[[済堂出版]] 1995
*『「もの」物語』[[済堂出版]] 1995
*『こころの詩 たましいの歌』徳間書店 1996
*『水物語』水越武写真 ディーエイチシー 1995
*『木遊び 10人の木のおもちゃ作家との対話から』[[日本テレビ]] 1995
*『ウェストンの森 上高地・島々谷の朝と夜』日本テレビ 1996
*『こころの詩たましいの歌』徳間書店 1996
*『海と川の物語』[[学陽書房]] 1996
*『海と川の物語』[[学陽書房]] 1996
*『生命のよろこび [[ドリトル先生]]にまなぶ』[[新潮選書]] 1996
*『生命のよろこび [[ドリトル先生]]にまなぶ』[[新潮選書]] 1996
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*『にっぽん風景紀行』[[作品社]] 1997
*『にっぽん風景紀行』[[作品社]] 1997
*『島焼け』新潮社 1997。1785年[[青ヶ島]]・天明の大噴火による全員離島から帰島までの約40年の伝記小説
*『島焼け』新潮社 1997。1785年[[青ヶ島]]・天明の大噴火による全員離島から帰島までの約40年の伝記小説
*『雪を読む 『[[北越雪譜]]』に沿いながら』大巧社(日本を知る) 1997
*『雪を読む 『[[北越雪譜]]』に沿いながら 日本を知る』大巧社 1997
*『荒ぶる自然 日本列島天変地異録』新潮社 1997 のち苦楽堂
*『荒ぶる自然 日本列島天変地異録』新潮社 1997苦楽堂 2016
*『本との日々』ジャパン・ミックス 1997
*『本との日々』ジャパン・ミックス 1997
*『出会う』[[清流出版]] 1998
*『出会う』[[清流出版]] 1998
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*『森に通う』創森社 1998
*『森に通う』創森社 1998
*『ゆっくりと、旅』[[岩波書店]] 1998
*『ゆっくりと、旅』[[岩波書店]] 1998
*『祈りの木』阿部幹雄写真 [[飛鳥新社]] 1999
*『旅の図書館』白水社 1999
*『旅の図書館』白水社 1999
*『山川草木紀行』新思索社 2000
*『山川草木紀行』新思索社 2000
*『還暦後』清流出版 2000
*『還暦後』清流出版 2000
*『猫のしっぽ』新潮社 2000
*『猫のしっぽ』新潮社 2000
*『文学と風土 北国名作探訪(上下)』シリーズ・ラジオ カルチャーアワー:[[NHK出版|日本放送出版協会]] 2001-02
*『東海道五十三次紀行 四〇〇年街道のドラマ 現代歴史視考』黙出版 2001
*『NHKシリーズ・カルチャーアワー 北国名作探訪[[日本放送出版協会]](上下) 2001-02
**改訂版『北国のこころ』日本放送出版協会 2002
*『北国のこころ』日本放送出版協会 2002
*『大空と大地へ還りゆく日は』[[河出書房新社]] 2003
*『大空と大地へ還りゆく日は』[[河出書房新社]] 2003
*『アジア気持ちの楽な旅』[[大修館書店]] 2005
*『アジア 気持ちの楽な旅』[[大修館書店]] 2005
*『木のことば森のことば』[[ちくまプリマー新書]] 2005
*『木のことば 森のことば』[[ちくまプリマー新書]] 2005
*『大いなる人生』[[芸術新聞社]] 2007
*『大いなる人生』[[芸術新聞社]] 2007 ブックガイド
===共著・編著===
===共著・編著===
*『三角宇宙』[[谷川俊太郎]]・[[よしもとばなな|吉本ばなな]]共著 青龍社 1990、[[朝日文庫]] 2011
*『三角宇宙』[[谷川俊太郎]]・[[よしもとばなな|吉本ばなな]]共著 青龍社 1990、[[朝日文庫]] 2011
*『森物語』[[水越武]]写真 [[世界文化社]]「ネイチャーブックス」1991[[白水Uブックス]] 2000
*『私の山河』悠思社 1992
*『夜明け』水越武写真 [[丸善]] 1992
*『友辞苑心友へのいざない〈海外編〉〈日本編〉』青龍社 1992
*『私の山河』悠思社 1992
*『「あまカラ」 抄』編 [[冨山房]]百科文庫(全3巻) 1995-96
*『友辞苑 心友へのいざない〈海外編〉』『―〈日本編〉』青龍社 1992
*『水物語』水越武写真 DHC 1995。大著
*『木遊び 10人の木のおもちゃ作家との対話から』戸田嘉昭写真 [[日本テレビ]] 1995
*『[[ウォルター・ウェストン|ウェストン]]の森 上高地・島々谷の朝と夜』細川剛写真 日本テレビ 1996
*『「あまカラ」抄』編(全3巻)[[冨山房]]百科文庫 1995-96
*『[[若山牧水|牧水紀行]]文集』[[彌生書房]] 1996
*『こどもたちよ!』[[いわさきちひろ]]画 [[童心社]] 1996
*『こどもたちよ!』[[いわさきちひろ]]画 [[童心社]] 1996
*『子供』編 日本の名随筆 作品社 1996
*『子供 [[日本の名随筆]]別巻67』編 作品社 1996
*『[[小山勝清]] 心の民俗誌 里山からのメッセージ』編 五曜書房 1998
*『ブナの木の下で語ろう 鼎談21世紀をいかに生きるか』[[井出孫六]]・[[中野孝次]]共著 [[信濃毎日新聞社]] 1998
*『ブナの木の下で語ろう 鼎談21世紀をいかに生きるか』[[井出孫六]]・[[中野孝次]]共著 [[信濃毎日新聞社]] 1998
*『祈りの木』阿部幹雄写真 [[飛鳥新社]] 1999
*『[[東海道五十三次]]紀行 四〇〇年街道のドラマ 現代歴史視考』[[中里和人]]写真 黙出版 2001


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
== 関連項目 ==


* [[日本の小説家一覧]]
* [[時代小説・歴史小説作家一覧]]

== 外部リンク ==
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[[Category:日本の随筆家]]
[[Category:20世紀日本の随筆家]]
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[[Category:20世紀日本の編集者]]
[[Category:日本の雑誌編集者]]
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[[Category:読売文学賞受賞者]]
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[[Category:日本ペンクラブ会員]]
[[Category:光文社の人物]]
[[Category:光文社の人物]]

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高田 宏(たかだ ひろし、1932年8月24日 - 2015年11月24日)は日本編集者作家随筆家。多くの著書がある。

来歴・人物

[編集]

京都市出身で石川県加賀市育ち。石川県立大聖寺高等学校京都大学文学部仏文学科卒業。

1955年に光文社に入社し雑誌『少女』の編集者となる[1]。のち雑誌『マイホーム』の創刊に関わる[2]。1962年にアジア経済研究所入社して雑誌『アジア経済』の編集長となる[3]

1963年エッソ・スタンダード石油(現・ENEOS)PR課に入社[4]

1964年からPR誌『エナジー』を編集者として創刊して、11年間、編集者をつとめる[5]。大学時代の友人の小松左京や、梅棹忠夫などの京大人文研のメンバーに多く執筆を依頼し、PR誌を越えた雑誌として評価された[6]。『エナジー』では会社PRは一切せず、当時としては先駆的な一冊一特集主義をとり、全40冊のうち33冊が他の出版社から単行本として刊行された[7]。他に雑誌『オイルワールド』、エッソの社内報の編集も担当した[8]

1973年から梅棹の依頼で、国立民族学博物館の創設準備室の企画委員となる(委員長は小松左京)[9]

また1975年に石油危機により『エナジー』を廃刊して[10]同年からから1982年まで『エナジー対話』を、1973年から1975年までエナジー叢書を刊行した[11]

自身の退社を予定として、1982年に『エナジー対話』を廃刊し、1983年に『エナジー小事典』を創刊[12]。同年末に退社し、翌84年から文筆専業となる[13]

代表作となった『言葉の海へ』は、近代日本最初の国語辞書言海』を編んだ大槻文彦の生涯を描いた評伝。以後『島焼け』、『雪 古九谷』などの歴史小説、樹木・森・島・旅・雪などの自然、猫などをテーマにした随筆や児童向け図書、日本の伝統文化・風土を紹介した紀行・評論など約100冊を出版した。

他にも日本ペンクラブ理事、石川県九谷焼美術館館長、深田久弥山の文化館館長[14]をそれぞれ務め、また将棋ペンクラブ会長にも就いた。1998年から1999年まで、および2006年から2007年まで、将棋ペンクラブ大賞の選考委員をつとめた。

長男高田尚平将棋棋士。次男高田雄太イラストレーター

小諸・藤村文学賞ゆきのまち幻想文学賞の審査員も務めていた。

2015年11月24日、肺がんのため死去[15]。83歳没。

受賞歴

[編集]

著書

[編集]
文庫解説大岡信・改版解説金水敏、他に岩波同時代ライブラリー、洋泉社MC新書  
  • 『本のある生活』新潮社 1979
  • 『おや、旅だ!』新潮社 1981
  • 『われ山に帰る』新潮社 1982、岩波同時代ライブラリー 1990。小山勝清伝記 解説山口昌男
  • 『五十歳、いざ!』新潮社 1984
  • 『言葉の影法師』筑摩書房 1984 のち文庫 
  • 『エッセーの書き方』講談社現代新書 1984
  • 『雪日本 心日本』中央公論社 1985 のち中公文庫 解説加藤幸子
  • 『「吾輩は猫でもある」覚書き』講談社 1985 のち講談社文庫ちくま文庫  
  • 『冬の花びら 雪博士中谷宇吉郎の一生』偕成社 1986
  • 『遊びをせんとや』講談社 1986
  • 『歩く旅 風まかせ年まかせ』新潮社 1986
  • 『海上の王国』潮出版社 1986
  • 『雪 古九谷』光文社 1987 のち学陽書房人物文庫。書き下ろし長編歴史小説  
  • 『雪恋い』新宿書房 1987
  • 『ときどき旅びと』講談社 1987
  • 『編集者放浪記』リクルート出版 1988 のちPHP文庫 
  • 八ヶ岳・森の時間』リクルート出版 1989
  • 『木に会う』新潮社 1989 のち新潮文庫 
  • 『もう一度読む』文化出版局 1989
  • 『ふるさと再び』新潮社 1990
  • 『花のあるミュージアム』開隆堂出版 1990
  • 猪谷六合雄 人間の原型・合理主義自然人』
リブロポートシリーズ民間日本学者」1990、平凡社ライブラリー 2001(改訂版)解説鶴見俊輔
  • 『日本語への処方箋』創拓社 1990 「ことばの処方箋」角川文庫 
  • 『山へ帰った猫』PHP研究所 1991
  • 『森が消えるとき』徳間書店 1991 のち徳間文庫 
  • 『面白い本ならある 本から本へ』創拓社 1991
  • 『物と心の履歴書』講談社 1992
  • 『野ゆき山ゆき海辺ゆき』徳間書店 1992
  • 『日本海繁盛記』岩波新書 1992
  • 『大長編小説礼讃』徳間書店 1993
  • 『ほどよい距離の別天地 環東京十二景』都市出版 1993
  • 『和紙千年』東京書籍 1993
  • 『子供誌』新潮社 1993、平凡社ライブラリー 1999 解説森まゆみ
  • 『田舎者の東京暮らし』筑摩書房 1993
  • 『変身』TBSブリタニカ 1993
  • 『岬へ』日本交通公社 1994
  • 『自然誌 ネイチャーライティング』徳間書店 1994
  • 『小さな博物館』日本交通公社 1994
  • 『信州すみずみ紀行』新潮社 1994 のち中公文庫 
  • 『草木虫魚録』福武書店 1994
  • 『旅・忘れ残り』講談社 1994
  • 『花散歩 美術館・博物館・植物園』廣済堂文庫 1994
  • 『「もの」物語』廣済堂出版 1995
  • 『こころの詩 たましいの歌』徳間書店 1996
  • 『海と川の物語』学陽書房 1996
  • 『生命のよろこび ドリトル先生にまなぶ』新潮選書 1996
  • 『森へ行く日』マインドカルチャーセンター 1996
  • 『にっぽん風景紀行』作品社 1997
  • 『島焼け』新潮社 1997。1785年青ヶ島・天明の大噴火による全員離島から帰島までの約40年の伝記小説
  • 『雪を読む 『北越雪譜』に沿いながら 日本を知る』大巧社 1997
  • 『荒ぶる自然 日本列島天変地異録』新潮社 1997、苦楽堂 2016
  • 『本との日々』ジャパン・ミックス 1997
  • 『出会う』清流出版 1998
  • 『島へ 12の旅の物語』小学館文庫 1998
  • 『生きるよろこび 若い人たちへの21のメッセージ』ポプラ社(新・のびのび人生論) 1998
  • 『森に通う』創森社 1998
  • 『ゆっくりと、旅』岩波書店 1998
  • 『旅の図書館』白水社 1999
  • 『山川草木紀行』新思索社 2000
  • 『還暦後』清流出版 2000
  • 『猫のしっぽ』新潮社 2000
  • 『文学と風土 北国名作探訪(上下)』シリーズ・ラジオ カルチャーアワー:日本放送出版協会 2001-02
    • 改訂版『北国のこころ』日本放送出版協会 2002
  • 『大空と大地へ還りゆく日は』河出書房新社 2003
  • 『アジア 気持ちの楽な旅』大修館書店 2005
  • 『木のことば 森のことば』ちくまプリマー新書 2005
  • 『大いなる人生』芸術新聞社 2007 ブックガイド

共著・編著

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脚注

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  1. ^ 『編集者放浪記』(PHP文庫)P.20
  2. ^ 『編集者放浪記』(PHP文庫)P.112、P.232
  3. ^ 『編集者放浪記』(PHP文庫)P.96
  4. ^ 『編集者放浪記』(PHP文庫)P.111
  5. ^ 『編集者放浪記』(PHP文庫)P.135
  6. ^ 詳細は『彷書月刊』2003年7月号:特集「PR誌の向こう側」
  7. ^ 『編集者放浪記』(PHP文庫)P.139
  8. ^ 『編集者放浪記』(PHP文庫)P.189
  9. ^ 『編集者放浪記』(PHP文庫)P.160
  10. ^ 『編集者放浪記』(PHP文庫)P.192
  11. ^ 『編集者放浪記』(PHP文庫)P.138
  12. ^ 『編集者放浪記』(PHP文庫)P.230
  13. ^ 『編集者放浪記』(PHP文庫)P.230
  14. ^ 深田久弥は同郷の先輩で親しい仲であり、『エナジー』にもたびたび執筆を依頼した。
  15. ^ 作家の高田宏さんが死去 大仏次郎賞を受賞 新潟日報 2015年12月1日閲覧

関連項目

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外部リンク

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