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「8ビット御三家」の版間の差分

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*[[ATARI]]規格のパラレルポートを標準またはオプションで用意(初期のPC-8801除く)
*[[ATARI]]規格のパラレルポートを標準またはオプションで用意(初期のPC-8801除く)
*セントロニクス規格に準拠したパラレル仕様のプリンタポート(コネクタの仕様とプリンタへの制御コードは別々)
*セントロニクス規格に準拠したパラレル仕様のプリンタポート(コネクタの仕様とプリンタへの制御コードは別々)
*レコーダ(カセットデッキ)インターフェース搭載
*[[デレコーダ]]インターフェース搭載
*[[FDD]]は当初オプション
*[[FDD]]は当初オプション
*[[BASIC]]が内蔵または付属
*[[BASIC]]が内蔵または付属
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===三機種のモデルチェンジ後の共通点===
===三機種のモデルチェンジ後の共通点===
*キーボードを分離したセパレートタイプ(PC-8800は初代以降すべて)
*本体とキーボードを分離したセパレートタイプ(PC-8800は初代以降すべて)
*キーボードの同時押しが可能
*漢字ROM搭載
*漢字ROM搭載
*[[DISK-BASIC]]・漢字BASICが付属
*[[DISK-BASIC]]・漢字BASICが付属
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*テキスト画面とグラフィック画面は独立
*テキスト画面とグラフィック画面は独立
*640ドット×400ライン,2色表示
*640ドット×400ライン,2色表示
*テキスト画面に160×80の擬似グラフィック機能
*テキスト画面に160×100の擬似グラフィック機能
*テキスト画面の表示を停止すると動作が高速になる
*テキスト画面の表示を停止すると動作が高速になる
*[[VRAM]]はメインCPU空間にあり、バンク切り替えして使用
*[[VRAM]]はメインCPU空間にあり、バンク切り替えして使用
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;X1(1982年~)
;X1(1982年~)
*[[MZ]]シリーズと別の部署で開発,互換性はなし
*[[MZ]]シリーズと別の部署で開発,互換性はなし
*キーボード一体型,分離型の両方あり
*本体・キーボード一体型,分離型の両方あり
*メインCPUは[[Z80]]A
*メインCPUは[[Z80]]A
*テキスト画面・PCGとグラフィック画面は独立
*テキスト画面・PCGとグラフィック画面は独立
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*[[テレビ]]コントロール機能
*[[テレビ]]コントロール機能
*キーボードはサプCPU(8049)が管理、同時押しは検出しない
*キーボードはサプCPU(8049)が管理、同時押しは検出しない
*制御機能つきのカセットッキを本体に搭載(一部は非搭載)
*制御機能つきの[[ータレコーダ]]を本体に搭載(一部は非搭載)、読み書き速度も高速
*[[PSG]]搭載
*[[PSG]]搭載
*[[BASIC|ROM-BASIC]]を持たない
*[[BASIC|ROM-BASIC]]を持たない[[クリーンコンピュータ]]


;FM-7(1982年~)
;FM-7(1982年~)
*[[FM-8]]の廉価・改良版
*[[FM-8]]の廉価・改良版
*キーボード一体型
*本体・キーボード一体型
*メインMPUは[[68B09]]
*メインMPUは[[68B09]]
*サブMPU(68B09)によるグラフィック管理
*サブMPU(68B09)によるグラフィック管理
*テキスト画面とグラフィック画面が混在
*テキスト画面とグラフィック画面が混在
*ハードウェアスクロール機能
*キーボードはサプMPUが管理、BREAKキー以外は離したことを検出しない
*キーボードはサプMPUが管理、BREAKキー以外は離したことを検出しない
*[[PSG]]搭載
*[[PSG]]搭載
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*デジタルパレットのみ(turboZ以降はパレット機能つき4096色同時表示)
*デジタルパレットのみ(turboZ以降はパレット機能つき4096色同時表示)
*turboZ以降でスーパーインポーズ機能を搭載
*turboZ以降でスーパーインポーズ機能を搭載
*キーボードの同時押しが可能
*FM音源(初期型ではオプション)はOPM(FMステレオ8ch、PSG3chとは別)
*FM音源(初期型ではオプション)はOPM(FMステレオ8ch、PSG3chとは別)


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*[[MMR]]によるメモリ空間拡張、メインMPUからサブMPU空間に直接アクセス可能
*[[MMR]]によるメモリ空間拡張、メインMPUからサブMPU空間に直接アクセス可能
*パレット機能つき4096色同時表示(AV40以降は26万色同時または400ライン)
*パレット機能つき4096色同時表示(AV40以降は26万色同時または400ライン)
*ハードウェアスクロール機能,2画面合成(パレットの並べ替えによる)
*縦横へのハードウェアスクロール機能,2画面合成(パレットの並べ替えによる)
*キーボードの同時押しが可能
*スーパーインポーズ機能(オプション、後に標準装備)
*スーパーインポーズ機能(オプション、後に標準装備)
*FM音源はOPN(FM3ch+[[PSG|SSG]]3ch)
*FM音源はOPN(FM3ch+[[PSG|SSG]]3ch)

2005年2月11日 (金) 13:59時点における版

8bit御三家はちビットごさんけ)とは、日本1970年代末から1980年代に発売された8ビットCPU(MPU)(現在のパソコンは32Bitまたは一部64BitCPU(MPU)を搭載)を搭載したパソコンのうち、国内市場を三分割していた、以下の三大ファミリーをまとめた総称である。
シェアの大きかった順に、次の三機種のことをさし、ホビーパソコンとも呼ばれた。なおこれらの機種には相互の互換性は全く無い。

また、バソコンソフトが市場として成立する以前の黎明期(1979年1982年頃)の御三家は、

概要

これらのパーソナルコンピュータ、若しくは当時の呼称に従うなら「マイコン」は、1970年代末から1980年代序盤に掛けて初期の機種が登場、非常に限られた市場で激しい競争を行いながら淘汰され、1980年代中葉から後半にかけて、次第に「人気機種」と「不人気機種」に分かれて行った過程を経て生き残った物である。当時の技術水準では…だが、特にいずれも高性能な画像・音声(FM音源等)処理能力と優れた設計思想によって家庭用ゲーム機の追従を許さない表現能力により、高品位ゲーム機としての地位を獲得していた。後に各社から安価で高性能なMSX(実際に評価されたのはMSX2やそれ以降)の登場により、1990年代に入るまで8bit御三家+MSXシリーズの市場が形成されていた。

なお同時期における海外のコンピュータメーカーは、この御三家間の熾烈な競争があった市場に参入できず、コモドールアップルコンピュータの製品は、個人輸入規模や代理店を立てて細々と輸入されていたに過ぎなかった。IBMはこの個人向けコンピュータ市場に1984年には日本IBMより16BitパソコンのJXで、1986年には日本の家電メーカーを巻き込んで16BitパソコンAXで参入を掛けたが大敗、1990年代に入ってWindows3.1登場後のDOS/V互換機日本国内市場が成立するまで待たなければならなかった。

特筆すべきは、これらの「メーカーが異なるパソコン」には互換性が無いという点で、ハードウェア仕様は尚の事、ソフトウェアでもそれぞれの機種専用のソフトウェアが必要であった。今日のWindowsパソコンとMacシリーズのような関係にあり、お互いに市場を分割しながらしのぎあい、ソフトウェアメーカーは各機種のユーザーに自社ソフトを売り込むために、それら機種向けに、個別にソフトウェアを開発しなければならなかった。(これらを移植ソフトと呼ぶ)

用途

この時代のパソコンには、BASICと呼ばれる高級プログラム言語(人間がより理解しやすい形式でプログラミングできる・BASICは英語文法を基本として記述する)を受け付けるインタープリタが標準的に搭載され、ユーザーは自由にプログラムを作成する事が出来た。(PC-8800シリーズでは、BASIC入力環境が別売されている機種もあった)

これによりユーザーは自由にプログラムを作成、または雑誌などに掲載されているプログラムリスト(印刷媒体にプログラムソースが文字で印刷されていた)を入力して利用する事が可能で、約6万4千文字分(64キロバイト)のプログラムによって、絵を書いたり音を鳴らしたり文字を表示したりといった様々な動作を行わせる事が出来た訳だが、特に市販ソフトウェアでは、当時マシン語と呼ばれたバイナリデータを直接入力して動作させることで、インタープリタで逐次コンパイルして処理するBASICプログラムを遥かにしのぐ実行速度、またはマシン性能を極限にまで引き出した物が市販されていた。

市販プログラムは様々な機種向けに相当数が発売されていたが、その大半はゲームソフトウェアで、一般の「パソコンショップ(古くは無線部品等を扱っていた商店がパソコン本体やソフトウェアを扱ったため、現在でもパソコン量販店なのに社名に“無線”と入る所もある)」店頭に於けるソフトウェアの比率は概ねゲームソフト6~7割・教育ソフト1~2割・その他実用ソフトウェア(DTM・ワードプロセッサ・計算関連)で、稀に特殊なハードウェア機器(ロボット玩具など)のコントロールソフトウェアがハードウェアと共に販売されていた。

このため、同時代の家庭におけるパソコンの用途は、過半数がゲームのみに利用され、残りが趣味のプログラミング&ゲーム、一部で細々と実用的な用途に利用されるといった具合であった。同過程を経て、特に顕著なゲーム利用のパソコン市場において、「より人気のゲームの多いパソコン」が生き残り、それ以外が淘汰されていった。

家庭用ゲーム機との違い

当時の家庭用ゲーム機においては、あまり多くのメモリー(RAM)が搭載されておらず、またROMカートリッジの容量も、フロッピーディスクを多数枚組みにする事で無制限にデータ量を追加できるパソコンとは違い、一定の容量でしか使用できなかった。

このためアイテムやイベント・各種パラメータといったデータの管理で大量に記憶容量を消費し、マップデータや画像データが膨大な容量となるRPGADV分野は不得意とされていた。

更に文字データを本体内に持っていない(同時代の8Bitパソコンは大抵、漢字フォントデータを内蔵ROMチップの形で持っていた)事もあるが、それ以上に表示画面がテレビ画面であったため、細かい文字の判別が難しい事も、同種の文字表示が重要な要素となるゲームにあっては、同時代のパソコンゲームと比較した場合には、いかんともし難い格差があった。

初期のコンピュータRPGゲームやアドベンチャーゲームは、専らパソコン向けのソフトウェアであり、後にポートピア連続殺人事件ドラゴンクエスト等の家庭用ゲーム機向けの物が発売された以降にも、パソコン向けのこれらゲームは、家庭用ゲーム機を遥かにしのぐ表現能力で根強いファンを獲得していた。

またその一方で、発売審査の厳しい家庭用ゲーム機ソフトウェアとは違い、プログラム環境も組み込まれた状態で発売されているパソコンには、マニア等による同人活動によって製作されたソフトウェア(ハドソンも当初はそれに近い物だった)も多数存在し、その中には現在でいうところの成人向けゲーム(当時は単純に「エロソフト」と表現されていた)も少なくなかった点で、それらの成人向けの内容により、家庭用ゲームとパソコンゲームの間には顕著な市場の違いが見られた。

時代状況

これらは汎用のコンピュータとして発売されたものだが、価格が高い(10万円超から20万円超という、当時の新卒労働者月給1~1.5ヵ月分に相当)割に利用価値が低い(一般ではパソコン通信端末やゲーム機といった限られた用途にしか利用しようがない)ため、ごく限られたユーザーしか持たない特殊な市場の商品だった。また同時代に発売されていたワードプロセッサー専用機種が10万円以下であったため、文章作成などの実用面では、これら専用機種を利用した方が、遥かに安上がりであった。

教育とパソコン

この時代、一部の高校や中学では、来るべきコンピュータ時代におけるプログラマー養成の意図もあって、盛んにコンピュータ教育を取り入れるところもあったが、学校側がプログラミングに理解のある講師を揃えられず、専らBASICによる「プログラミングという作業」の基本教育を行っていた。なおこれらの教育は後に、実際には「ほとんど実用性が無かった」とすら言われた。

また同時代には、コンピュータによる教育支援という可能性から、テスト用紙に記入する代わりにパソコンに答えを入力する・または教科書の代わりに、随時質問を受け付けながらパソコン画面に説明を表示していくコンピュータ支援教育(CAI)が提唱され、一部の学校で試験運用も始まった。この時代を通して相当数のパソコンが教育機関に納入されており、学習塾でも取り入れる所も出てきた。

特に同時代における中流家庭の教育支出増大は目覚しい物があり、この受験戦争における各家庭の教育熱心さは、非常に高価なパソコンを子供に買い与える事すら躊躇わないという人も少なくは無かったため、従来は大型コンピュータを設計・製造していたメーカーや、電卓メーカーなどが独自に個人・家庭向けのコンピュータであるパソコンを発表、1980年代初頭に於いて乱戦状態に陥った。

互換性

各社から様々なパソコンが発売された訳だが、特に内部仕様が公開されていないため、今日のパーソナルコンピュータに見られるようなサードパーティー製のハードウェアは極めて少なく、一部のリバースエンジニアリングによって設計された(いいかれば「動作面で不安の残る」)製品や、パソコンメーカーに莫大なライセンス料を支払って製造された機器(ライセンス料が上乗せされた分だけ高価である)ものがあるに過ぎなかった。

また各社が独自に設計していた事もあり、ソフトウェア環境もまちまちで、全く互換性は無く、同じメーカーでも機種ファミリーが違えば互換性は全くないという状況であった。(例としてはPC-6000シリーズとPC-8000シリーズ)

家庭向け市場の開花

この時代、生まれたばかりのコンピュータゲーム市場の発達は目覚しく、非常に限られた分野ながらゲームのためなら大金を投じてハードウェアを購入するヘビーユーザーもあり、これらの人々が好んでパソコンを購入した。また来るべきコンピュータ時代に期待して、中高生の子供にパソコンを買い与える親もあった。

なおこれらを買い与えられた子供の方は高価なゲーム機として利用するケースが非常に多かったが、一部はプログラミングに熱中し、後の国内コンピュータ産業の基盤を作っていった。今日のゲームメーカーやソフトウェア産業における重役等の役職付きの人々の中には、当時の「パソコン少年」が少なからず居る。

ハードウェアの新陳代謝と人気の集中

この時代を通して、技術進歩は今日よりも遥かにゆっくりしており、概ね機種の世代交代は2~3年に1バージョンが上がるという物で、旧機種の寿命も5~8年程度あった。このようにゆっくりしたハードウェアの進歩の中で、よりソフトウェア(その多くは実用ソフトではなくゲームソフトであった)が多く発売されている機種へと人気が集中した。

この状況で御三家とされたPC-8000シリーズ(特に5インチFDD搭載のPC-8800シリーズ)やFM-7シリーズ(後に3.5インチFDD搭載のFM-77シリーズに吸収)、X1シリーズは他機種に先行して発売されていた事からソフトウェア資産も多く、またソフトウェア製作会社も人気機種にのみソフトウェアを供給するようになり、遅れてパソコン市場に参入したメーカーが自社製品を市場に売り込むためには、まずソフトウェアメーカーに働き掛けて、自社製品向けにソフトウェアを開発・移植・販売してもらうようにしなければならない程だった。

他勢力の動向

なおソニーはこの時代、SMC-7771983年発売)というパソコンを市場投入したが、これらのパソコン向けソフトウェアは、同社が海外のゲームソフトをそれらのメーカー(Broderbund等)からライセンス供給を受けて自社製品に移植、このゲームソフトをパソコン販売店に供給するという力技を行った。しかし国内の各ソフトウェアメーカーが自社人気ソフトを移植するほどに市場が拡大せず、同社のパソコン戦略は大幅な方向転換を迫られ、後に他社との共同戦術とも呼べるMSXシリーズの発売へと切り替えていった。

なお同時代に於いて、他の家電メーカーは独自路線で基本ソフトウェアを開発する事に無理があったため、マイクロソフトアスキーが提唱したMSX規格に賛同して共同路線を行った。この総合市場は後に業界二位の富士通を抜いてNECに迫る勢いであったが、徹底した低価格路線と、各社とも市場を16/32ビットのパソコンに移行したことにより、同時に8Bitパソコン市場そのものが終焉を迎えてしまった。

性能比較

三機種の初期シリーズの共通点

  • 640ドット×200ライン,RGB8色表示が基本モード
    • ファミコン(同時52色)やMSX(同時16色)は256ドット。MSX2(512色中16色)は最高512ドット。
  • グラフィックVRAMはプレーンドアクセス方式、1画面
    • ファミコンはグラフィックVRAMをもたない。MSXはキャラクタグラフィック、MSX2ではパックドピクセル
  • スプライト機能は持たない。
  • ATARI規格のパラレルポートを標準またはオプションで用意(初期のPC-8801除く)
  • セントロニクス規格に準拠したパラレル仕様のプリンタポート(コネクタの仕様とプリンタへの制御コードは別々)
  • データレコーダインターフェース搭載
  • FDDは当初オプション
  • BASICが内蔵または付属
  • CP/Mに対応(FM-7はZ80カード搭載による)

三機種のモデルチェンジ後の共通点

  • 本体とキーボードを分離したセパレートタイプ(PC-8800は初代以降すべて)
  • キーボードの同時押しが可能
  • 漢字ROM搭載
  • DISK-BASIC・漢字BASICが付属
  • FDDを標準モデルで2ドライブ搭載
  • VRAMアクセスを高速化
  • FM音源を標準またはオプションで用意
  • RS-232Cを標準またはオプションで用意
  • 後期のモデルでFDDを2HD(FM77AVは2DD)化
  • ビジネス用途には互換性のない16ビット機が存在

初期シリーズ

PC-8801(1981年~)
  • ビジネス向けのマシンとして出発
  • メインCPUはZ80A
  • テキスト画面とグラフィック画面は独立
  • 640ドット×400ライン,2色表示
  • テキスト画面に160×100の擬似グラフィック機能
  • テキスト画面の表示を停止すると動作が高速になる
  • VRAMはメインCPU空間にあり、バンク切り替えして使用
  • FDD(初代は別売)をサブCPU(Z80)が管理、メインCPUの処理(割り込みによるBGMなど)を止めずに制御可能
  • キーボードはパラレル接続で同時押し可能
  • BEEP音源のみ
  • PC-8001シリーズ互換モード搭載
X1(1982年~)
  • MZシリーズと別の部署で開発,互換性はなし
  • 本体・キーボード一体型,分離型の両方あり
  • メインCPUはZ80A
  • テキスト画面・PCGとグラフィック画面は独立
  • VRAMがI/O空間にある
  • PCG搭載
  • テレビコントロール機能
  • キーボードはサプCPU(8049)が管理、同時押しは検出しない
  • 制御機能つきのデータレコーダを本体に搭載(一部は非搭載)、読み書き速度も高速
  • PSG搭載
  • ROM-BASICを持たないクリーンコンピュータ
FM-7(1982年~)
  • FM-8の廉価・改良版
  • 本体・キーボード一体型
  • メインMPUは68B09
  • サブMPU(68B09)によるグラフィック管理
  • テキスト画面とグラフィック画面が混在
  • ハードウェアスクロール機能
  • キーボードはサプMPUが管理、BREAKキー以外は離したことを検出しない
  • PSG搭載
  • FM-8互換モード搭載

モデルチェンジ後

PC-8801mkIISR以降(1985年~)
  • 5.25インチFDD搭載のPC-8801mkIIの改良版
  • パレット機能を使用して512色中8色表示
  • 多色表示(65,000色)はオプション
  • FM音源はOPN(FM3ch+SSG3ch)
  • FH/MH以降でCPUを8MHzにクロックアップ
  • FA/MA以降でサウンドをOPNA(FMステレオ6ch+リズム6ch+SSG3ch+ADPCM1ch)に強化
  • 上位機に16ビット機のPC-88VAがある
  • 16ビット機PC-9800とのハイブリッド機PC-98DO/DO+がある
X1turbo(1984年~)
  • 5.25インチFDD搭載
  • 漢字VRAM搭載、PCGパターン定義の高速化
  • 400ライン表示可能
  • デジタルパレットのみ(turboZ以降はパレット機能つき4096色同時表示)
  • turboZ以降でスーパーインポーズ機能を搭載
  • FM音源(初期型ではオプション)はOPM(FMステレオ8ch、PSG3chとは別)
FM77AV(1985年~)
  • 3.5インチFDD搭載のFM-77の改良版
  • MMRによるメモリ空間拡張、メインMPUからサブMPU空間に直接アクセス可能
  • パレット機能つき4096色同時表示(AV40以降は26万色同時または400ライン)
  • 縦横へのハードウェアスクロール機能,2画面合成(パレットの並べ替えによる)
  • スーパーインポーズ機能(オプション、後に標準装備)
  • FM音源はOPN(FM3ch+SSG3ch)
  • OS-9に対応

御三家の三機種全てに移植された主なゲーム

関連項目

同世代の8Bitパソコン

同時代の家庭用ゲーム機

後継機となった16/32Bitパソコン