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* [[アメリカ海軍]]
* [[アメリカ海軍]]


== スペック ==
== 要目 (MQ-8B)==
[[File:US Navy 040924-N-0295M-043 A Northrop Grumman RQ-8B Fire Scout Vertical Take-Off and Landing Tactical Unmanned Aerial Vehicle (VTUAV) System sits on the flight line as a static display at the 2004 Naval Air Station Oceana Air S.jpg|thumb|right|[[ハイドラ70ロケット弾#APKWS|APKWS]]を搭載したMQ-8B]]
* '''乗員:''' 無し
{{ 航空機スペック
* '''全長:''' 22.87 ft(7m)
| 出典= Northrop Grumman,<ref>[http://www.as.northropgrumman.com/products/mq8bfirescout_navy/assets/fsn_ds.pdf "MQ-8B Fire Scout"] ''Northrop Grumman''. Retrieved: 21 April 2010.</ref> Nav Air<ref name="navair">[http://www.navair.navy.mil/index.cfm?fuseaction=home.display&key=8250AFBA-DF2B-4999-9EF3-0B0E46144D03 "MQ-8B Fire Scout"] ''Nav Air''. Retrieved: 21 April 2010.</ref>
* '''メインローター直径:''' 27ft 6in(8.4m)
| 固定翼 or 回転翼? = 回転翼<!-- 選択肢: 固定翼/回転翼 -->
* '''全高:''' 9.42ft(2.9m)
| ジェット or プロペラ? = プロペラ<!-- 選択肢: ジェット/プロペラ/混載/その他 -->
* '''総重量:''' 3,150lb(1,430kg)
| 乗員 = [[無人航空機|無人]]
* '''巡航速度:''' 125+mph(201+km/h)
| ペイロード SI = 272 kg
* '''滞空時間:''' 8時間
| ペイロード fp = 600 lb
* '''実用上昇限度:''' 20,000ft(6,100m)
| 全長 SI = 7.3 m
| 全長 fp = 23.95 ft
| スパン SI = 8.4 m
| スパン SI = 27.5 ft
| 全高 SI = 2.9 m
| 全高 fp = 9.71 ft
| 面積 SI =
| 面積 fp =
| 翼型 =
| 空虚重量 SI = 940.3 kg
| 空虚重量 fp = 2,073 lb
| 最大離陸重量 SI = 1,430 kg
| 最大離陸重量 fp = 3,150 lb
| その他の諸元 =
| エンジン数(プロペラ) = 1
| エンジン名(プロペラ) = [[アリソン 250]]
| エンジン種類(プロペラ) = [[ターボシャフトエンジン]]
| 出力 SI = 420 hp
| 出力 fp = 313 kW
| 出力 original =
| 出力 more =
| 最大速度 SI =213 km/h以上
| 最大速度 fp = 115ノット
| 巡航速度 SI =200 km/h
| 巡航速度 fp = 110ノット
| 航続距離 SI =
| 航続距離 fp =
| 戦闘行動半径 SI = 203.7 km
| 戦闘行動半径 fp = 110 nmi
| 戦闘行動半径 more= ※進出先での5時間以上の哨戒任務を含む
| フェリーレンジ SI =
| フェリーレンジ fp =
| 上昇限度 SI = 6,100 m
| 上昇限度 fp = 20,000 ft
| 翼面(円板)荷重 SI =
| 翼面(円板)荷重 fp =
| 最大荷重 SI =
| 最大荷重 fp =
| その他の性能 =
| アビオニクス =
}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==

2012年8月8日 (水) 13:01時点における版

MQ-8 ファイアスカウト

MQ-8B

MQ-8B

ナッシュビルに着艦を行うRQ-8A

ノースロップ・グラマン MQ-8 ファイアスカウト(Fire Scout,英語で火力偵察兵の意)は、ノースロップ・グラマン社がアメリカ海軍向けに開発した偵察、戦場認識、ターゲティングの支援を任務とする無人航空機である。

有人機を原型にして開発された機体であり、初期型のRQ-8Aはシュワイザー330、改良型のMQ-8Bはシュワイザー333が原型になっている。

機体の性能

RQ-8A

アメリカ海軍はRQ-2 パイオニアの退役後、その後継となる第2世代の無人航空機を探し始めた。海軍がパイオニアの後継機に求めたスペックは垂直離着陸機であり、90kgのペイロード、200kmの航続距離、高度6kmで3時間の滞空能力、風速46km/h (29mph)の条件下で艦艇に着艦する能力および整備間隔が190飛行時間であることだった。

このコンペディションにはベル・ヘリコプター社、シコルスキー・エアクラフト社そしてテレダイン・ライアン社(ライアン・エアロノーティカル社)とシュワイザー・エアクラフト社協力の3案が参加しておこなわれ、2000年夏にライアン・エアロノーティカル社の案が選定された。

選定後にRQ-8A ファイアスカウトと命名されたこの機体はシュワイザー社製の有人ヘリコプターを元に、艦船で安全に保管できるJP-5とJP-8を燃料とするロールスロイス・アリソン250-C20ガスタービンエンジンを搭載して無人化したもので、試作機は2000年1月に自立飛行を成功させていた。

ファイアスカウトには機首下部に電子光学および赤外線(EO/IR)カメラとレーザー距離測定装置を搭載したセンサーボールターレットが積まれており、これは海軍の艦艇やアメリカ海兵隊ハンヴィーに搭載された操縦システムから280km離れた見通し線外においてもRQ-4 グローバルホークとの戦術データ・リンクを通じて制御することが可能であった。

2006年1月、RQ-8A ファイアスカウトは航行するクリーブランド級ドック型輸送揚陸艦ナッシュビル」に着艦することに成功した。無人ヘリがパイロットの制御無しで移動中のアメリカ海軍の艦船に着艦するのはこれが史上初めてであった。

MQ-8B

RIATで展示されるMQ-8B ファイアスカウト
組み立て中のMQ-8B

ファイアスカウトの開発計画は問題なく進行していたが、海軍はファイアスカウトの性能に満足せず2001年に計画への資金提供を停止してしまった。だが、ファイアスカウトの開発はその後も継続され、ノースロップ・グラマンはさまざまな方面に売り込みを始めることとなる。その結果FCSで使用する無人機を探していたアメリカ陸軍が興味を持ち、2003年に7機のRQ-8B(2006年に名称をMQ-8Bに変更)を評価目的で購入することになった。

MQ-8Bは4枚ブレードのメインローターを採用しており、RQ-8Aの3枚ブレードよりも騒音が抑えられ同時に上昇性能も向上している。このメインローターの改良で最大離陸重量はRQ-8A から500ポンド(225kg)増加して3150ポンド(1,430kg)となっている。また、スタブウィングを装備しており、ヘルファイア対戦車ミサイルヴァイパーストライク誘導爆弾APKWS 70mmレーザー誘導ロケット弾を搭載して対地攻撃を行うことができる他、弾薬や医療品などの補給物資を前線に輸送するといった任務にも使用できる。

ファイアスカウトはセンサー類を交換することでさまざまな任務に対応できるように設計されており、昼夜(day/night)両用センサーおよびレーザー目標指示器、TSARおよび移動目標インジケーター (MTI)、SIGINTモジュール、地雷検出システム(ASTAMIDS)、戦術指令データリンク(TCDL)などを搭載できる。

この陸軍の計画が順調に推移したのを見たアメリカ海軍は、皮肉なことにかつて放棄したファイアスカウトに再び興味を示し、MQ-8Bの派生型である「シースカウト」を8機評価目的で購入した。海軍は将来的にシースカウトを沿海域戦闘艦(LCS)に搭載して運用する予定である。

派生型

RQ-8A
RQ-8B
MQ-8B

運用者

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国

要目 (MQ-8B)

APKWSを搭載したMQ-8B

出典: Northrop Grumman,[1] Nav Air[2]

諸元

性能

  • 最大速度: 213 km/h以上 (115ノット)
  • 巡航速度: 200 km/h (110ノット)
  • 戦闘行動半径: 203.7 km (110 nmi)  ※進出先での5時間以上の哨戒任務を含む
  • 実用上昇限度: 6,100 m (20,000 ft)


お知らせ。 使用されている単位の解説はウィキプロジェクト 航空/物理単位をご覧ください。

関連項目

  1. ^ "MQ-8B Fire Scout" Northrop Grumman. Retrieved: 21 April 2010.
  2. ^ "MQ-8B Fire Scout" Nav Air. Retrieved: 21 April 2010.