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'''BeSTA'''(ベスタ)は、[[NTTデータ]]が開発した「次世代バンキングアプリケーション」のパッケージ・ソフトウェアである。
'''BeSTA'''（ベスタ、'''B'''anking application '''e'''ngine for '''ST'''andard '''A'''rchitecture）は、[[NTTデータ]]が開発した「次世代バンキングアプリケーション」の[[パッケージソフトウェア]]、'''NTTデータ標準バンキングシステム'''（エヌ・ティ・ティ・データひょうじゅんバンキングシステム）の略称である。


正式名称は「NTTデータ標準バンキングシステム（ベスタ：BeSTA-Banking application engine for STandard Architecture）」。主に[[全国地方銀行協会]]加盟行向けの[[勘定系システム]]用ソフトウェアパッケージである。
主に[[全国地方銀行協会]]加盟行向けの[[勘定系システム]]用ソフトウェアパッケージである。


== 概要 ==
== 概要 ==
特徴は[[マルチプラットフォーム]]で、稼働するコンピュータ(ベンダー)を選ばないが、[[日立製作所]]の[[メインフレーム]]で稼働させている場合が多いとされる。個別提供の他、多数の共同化プロジェクトや共同センターのベースとなるパッケージ・ソフトウェアとしても使われているとされる。
BeSTAを採用したシステム共同化には、[[NTTデータ地銀共同センター]]、「MEJAR」、「STELLA CUBE」、「BeSTAcloud」がある（詳細は後述）。特徴は[[マルチプラットフォーム]]で、稼働するコンピュータ（[[ベンダー]]）を選ばないが、[[日立製作所]]および[[富士通]]の[[メインフレーム]]で稼働している（2018年6月現在）<ref name="ntt20180720">{{Cite news|date=2018-07-20|url=https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2018/072001/|title=金融勘定系システムのオープン基盤提供に向け本格始動|format=|publisher=株式会社NTTデータ|accessdate=2019-01-30}}</ref>。


[[2006年]]9月には、上位・中堅地方銀行向け国際系システムである｢BeSTA-FX」も発表された。｢BeSTA-FX」は、「[[NTTデータ地銀共同センター]]」の国際系システムをベースとしており、アウトソーシングサービスも提供する。
[[2006年]]（平成18年）9月、上位・中堅地方銀行向け国際系システムである「BeSTA-FX」も発表した。「BeSTA-FX」は、「NTTデータ地銀共同センター」の国際系システムをベースとしており、[[アウトソーシング]]サービスも提供する。BeSTAには、勘定系のほかに、営業系システムであるBeSTAlinkも開発されている<ref group="注">日立製作所の勘定系パッケージ[[NEXTBASE]]もソフトウェアとしてはBeSTAがベースである。</ref>。


[[2018年]]（平成30年）7月、NTTデータがオープン基盤環境において、「BeSTA」を使用した性能面などの実現可能性確認を含む主要課題に関する技術検証を完了したと発表している<ref name="ntt20180720" />。
BeSTAを採用したシステム共同化には、「NTTデータ地銀共同センター」、「MEJAR」、「STELLA CUBE」、「BeSTAcloud」がある（詳細は後述）。また2005年9月のNTTデータ・日立製作所・[[富士通]]による共同発表「オープン系サーバーで動作する次世代勘定系パッケージの共同開発」でも、ベースに採用される可能性があるとも報道されている。

BeSTAには、勘定系のほかに、営業系システムであるBeSTAlinkが開発されている。

その他、日立製作所の勘定系パッケージ[[NEXTBASE]]もソフトウェアとしてはBeSTAがベースである。

ソフトウェア形態の共同化パッケージとしては、他社製品では、[[日本ユニシス]]のTRITONなどがある。

[[2013年]]には、[[あおぞら銀行]]がBeSTAcloudへのリプレースを明らかにしたことにより、地方系金融機関以外への門戸を広げる方針に転換することを明らかにしている。


== 採用行 ==
== 採用行 ==
NTTデータは、[[2008年]]4月に[[足利銀行]]の地銀共同センターへの参加を発表した際に「BeSTA利用行は22行（予定行含む）」と発表した。この数には、日立製作所から提供されているNEXTBASE採用行は数に含めていないと考えられる。
NTTデータは、[[2008年]]（平成20年）4月に[[足利銀行]]の地銀共同センターへの参加を発表した際に「BeSTA利用行は22行（予定行含む）」と発表した。この数には、日立製作所から提供されているNEXTBASE採用行は数に含めていないと考えられる。


=== NTTデータ地銀共同センター ===
=== NTTデータ地銀共同センター ===
{{main|NTTデータ地銀共同センター}}
{{main|NTTデータ地銀共同センター}}


=== MEJAR ===
=== MEJAR（メジャー） ===
'''M'''ost '''E'''fficient '''J'''oint '''A'''dvanced '''R'''egional banking-system（「最も効率的な先進的地方銀行共同システム」の略）。
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正式名称は、'''NTTデータ 3行共同利用システム'''。「MEJAR」は、''Most Efficient Joint Advanced Regional banking-system''（最も効率的な先進的地方銀行共同システム）の略から取った名称。NTTデータ地銀共同センターとの共同開発。3行とも従前は富士通メインフレームだったこともあり、同社メインフレームで稼働されている<ref>[http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2007/032304.html NTTデータ地銀共同センターと横浜銀行、北陸銀行、北海道銀行との共同開発に関する合意について] 株式会社NTTデータ 2007年3月23日</ref>。また[[2016年]]1月には、富士通メインフレームの勘定系システムを独自に採用している[[七十七銀行]]が共同化に移行した<ref>[http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2012/051102.html 4行とのシステム共同利用に関する基本契約締結について] 株式会社NTTデータ 2012年5月11日</ref>。また、横浜銀行と同じ持株会社の傘下に入った[[東日本銀行]]でも採用されることになった（東日本銀行も元は、富士通メインフレーム行である）。第二地銀の利用は東日本銀行が初となる予定。


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正式名称は'''NTTデータ 3行共同利用システム'''。NTTデータ地銀共同センターと[[横浜銀行]]・[[北陸銀行]]・[[北海道銀行]]の共同開発。3行とも従前は富士通メインフレームだったこともあり、同社メインフレームで稼働<ref>[https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2007/032304/ NTTデータ地銀共同センターと横浜銀行、北陸銀行、北海道銀行との共同開発に関する合意について] 株式会社NTTデータ 2007年3月23日</ref>をはじめた。2015年（平成27年）10月には、基盤更改(第2期)<ref>{{Cite web |url=https://www.hokuhoku-fg.co.jp/news/20221111.pdf |title=広島銀行とのシステム共同利用および詳細検討に関する基本合意について |access-date=2023-12-29 |publisher=北陸銀行}}</ref>、2016年（平成28年）1月には、富士通メインフレームの勘定系システムを自営していた[[七十七銀行]]<ref>[https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2012/051102/ 4行とのシステム共同利用に関する基本契約締結について] 株式会社NTTデータ 2012年5月11日</ref>、[[2019年]]（平成31年）1月には、浜銀と同じ持株会社の傘下に入った[[東日本銀行]]も「MEJAR」に移行した<ref>{{cite news |title=基幹システム 東日本銀も利用　ほくほくFG|author= |agency=|publisher=日本経済新聞|date=2019-01-04|url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39652730U9A100C1LB0000/ |accessdate=2019-01-30}}</ref><ref name="nttdata">{{Cite web |title=5行とのシステム共同利用に関する基本契約締結について |url=https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2016/111101/ |website=NTTデータ {{!}} Trusted Global Innovator |access-date=2023-12-29 |language=ja}}</ref>。
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*[[横浜銀行]](2010年1月4日稼働開始<ref>「[http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100104/342838/ ITpro 横浜銀行が勘定系を刷新、共同利用型の新システムを全面稼働]」『日経コンピュータ』2010年1月4日</ref>

*[[北陸銀行]](2011年5月6日稼働開始<ref name=it>「[http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110510/360146/ ITpro 北陸銀、北海道銀、鹿児島銀が勘定系システムを刷新]」 『日経コンピュータ』2011年5月10日</ref>)
なお、5行とNTTデータは、[[2024年]]（令和6年）1月に富士通メインフレームから[[オープンソースソフトウェア]]の[[Linux]]基盤の富士通サーバに移行(第3期)。ミドルウェアには、[[PITON]]を採用した。オープン基盤移行後の2030年度を目処に[[広島銀行]]が参加する予定で、同時に基盤の[[クラウドコンピューティング|クラウド]]化などの実施も検討する(第4期)<ref name=nttdata221111>[https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2022/111100/ 広島銀行とMEJARの共同利用の検討に関する基本合意を締結] - NTTデータ・2022年11月11日</ref>。
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*[[北海道銀行]](2011年5月6日稼働開始<ref name=it />)

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*[[七十七銀行]]（2016年1月4日稼働開始<ref>{{Cite web|date=2012-5-11|url=http://www.77bank.co.jp/pdf/newsrelease/12051103_stm.pdf|title=システム共同利用についての基本契約に関するお知らせ|format=PDF|publisher=株式会社七十七銀行|accessdate=2014-10-27}}</ref>）
*横浜銀行 - 2010年1月4日稼働開始<ref>{{Cite web |title=横浜銀行、北陸銀行、北海道銀行との次期システム共同利用の基本契約締結について |url=https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2006/032401/ |website=NTTデータ {{!}} Trusted Global Innovator |access-date=2023-12-29 |language=ja}}</ref><ref>「[https://xtech.nikkei.com/it/article/NEWS/20100104/342838/ ITpro 横浜銀行が勘定系を刷新、共同利用型の新システムを全面稼働]」『日経コンピュータ』2010年1月4日</ref>。
*[[東日本銀行]]（2018年以降稼働開始予定）
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*北陸銀行 - 2011年5月6日稼働開始<ref name=it>「[https://xtech.nikkei.com/it/article/NEWS/20110510/360146/ ITpro 北陸銀、北海道銀、鹿児島銀が勘定系システムを刷新]」 『日経コンピュータ』2011年5月10日</ref>。
** 既存の[[富士通]][[メインフレーム]]の[[勘定系システム]]利用を契約・稼働開始してから日が浅いため、その契約終了を待って、MEJARをコンコルディアグループの統一勘定系とする予定となっている。
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*北海道銀行 - 2011年5月6日稼働開始<ref name=it />。
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*七十七銀行 - 2016年1月4日稼働開始<ref>{{Cite web |title=4行とのシステム共同利用に関する基本契約締結について |url=https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2012/051102/ |website=NTTデータ {{!}} Trusted Global Innovator |access-date=2023-12-29 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書|date=2012-5-11|url=http://www.77bank.co.jp/pdf/newsrelease/12051103_stm.pdf|title=システム共同利用についての基本契約に関するお知らせ|format=PDF|publisher=株式会社七十七銀行|accessdate=2014-10-27}}</ref>。
*東日本銀行 - 2019年1月4日稼働開始{{R|"nttdata"}}<ref>{{Cite web |title=システム移行に伴う年末年始のＡＴＭ休止について ｜東日本銀行 |url=https://www.higashi-nipponbank.co.jp/cgi-bin/oshirase/index.cgi?c=zoom&pk=239 |website=www.higashi-nipponbank.co.jp |access-date=2023-12-29}}</ref>。
*広島銀行 - 2030年度を目処に稼働予定<ref name=nttdata221111 />。

=== STELLA CUBE（ステラキューブ） ===
⚫
NTTデータが[[1997年]]（平成9年）5月より運用している勘定系パッケージ・[[STARシリーズ]]の一つ「スターエース（STAR-ACE）」（富士通メインフレーム）の後継システムとして、[[2008年]]（平成20年）3月に発表<ref>[http://www.nttdata.co.jp/release/2009/031000.html 神奈川銀行、但馬銀行、東京都民銀行、東北銀行、富山銀行、長野銀行が「NTTデータ次期共同センター」の採用を決定] NTTデータ・ニュースリリース</ref>。翌年、名称を「NTTデータ基幹系共同センター（名称：STELLA CUBE）」と発表した。


=== STELLA CUBE ===
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NTTデータが[[1997年]]5月より運用している勘定系パッケージ・[[STARシリーズ]]の一つ「スターエース（STAR-ACE）」（富士通メインフレーム）の後継システムとして、[[2008年]]3月19日に発表された。発表時は「NTTデータ次期共同センター（仮称）」とされていたが<ref>[http://www.nttdata.co.jp/release/2009/031000.html 神奈川銀行、但馬銀行、東京都民銀行、東北銀行、富山銀行、長野銀行が「NTTデータ次期共同センター」の採用を決定] NTTデータ・ニュースリリース</ref>、
[[2009年]]6月26日に「NTTデータ基幹系共同センター（名称：STELLA CUBE）」と発表された。
{{main|STARシリーズ}}
{{main|STARシリーズ}}


=== BeSTAcloud（ベスタクラウド） ===
=== BeSTAcloud ===
[[フィデアホールディングス]]などを対象に、新たにクラウドシステムにて開発された勘定系システム。開発発表当時、NTTデータ地銀共同センターを利用していた[[荘内銀行]]の現行内容の移行しやすさなどから、日立製作所によるメインフレームで構築された。[[2014年]]3月17日に荘銀が移行し、同5月7日には[[北都銀行]]がリプレースした。また[[2016年]]5月2日には、あおぞら銀行が同システムリプレースが完了した<ref>{{Cite web|date=|url=http://www.aozorabank.co.jp/kojin/products/important/important_088.html|title=システム移行に関する重要なお知らせ|publisher=株式会社あおぞら銀行|accessdate=2016-01-08}}</ref><ref>{{cite news |title=あおぞら銀行がNTTデータの勘定系クラウド導入決定、「3度目の正直」なるか|author= |agency=|publisher=日経コンピュータ|date=2013-8-1 |url=http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20130801/496045/ |accessdate=2014-10-27}}</ref>。2019年を目処に、NTTデータが運用している[[システムバンキング九州共同センター]]の勘定系をまるごとBeSTAcloudに移行する方針を明らかにしており、同事業組合に加入する6行に加え、沖縄海邦銀行を含めた7行が、BeSTAcloudの基盤上にある、次期SBKシステム上で稼働される予定(新規にSBK加入となる沖縄海邦銀行は、既存行から1年遅れでのリプレースの予定であり、既存6行は、一斉移行を予定)。
[[フィデアホールディングス]]などを対象に、新たにクラウドシステムにて開発された勘定系システム。開発発表当時、NTTデータ地銀共同センターを利用していた[[荘内銀行]]の現行内容の移行しやすさなどから、日立製作所のメインフレームで構築された。[[2014年]]（平成26年）3月17日に荘銀、5月7日[[北都銀行]]が移行した。


このほか、2016年5月2日にはあおぞら銀行<ref>{{Cite web|和書|date=|url=http://www.aozorabank.co.jp/kojin/products/important/important_088.html|title=システム移行に関する重要なお知らせ|publisher=株式会社あおぞら銀行|accessdate=2016-01-08}}</ref><ref>{{cite news |title=あおぞら銀行がNTTデータの勘定系クラウド導入決定、「3度目の正直」なるか|author= |agency=|publisher=日経コンピュータ|date=2013-8-1 |url=https://xtech.nikkei.com/it/article/NEWS/20130801/496045/ |accessdate=2014-10-27}}</ref>、2019年1月には、NTTデータが運用を受託する[[システムバンキング九州共同センター]]（SBK）の勘定系が一括してBeSTAcloudに移行され<ref>{{cite news |title=事業組合システムバンキング九州共同センターへ「BeSTAcloudR」を提供開始|author= |agency=|publisher=株式会社NTTデータ|date=2019-01-04|url=https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2019/010401/|accessdate=2019-01-30}}</ref>、新規にSBKに加盟した[[沖縄海邦銀行]]は5月に移行を完了した。
⚫
* [[荘内銀行]]([[2014年]]3月17日稼働開始)

* [[北都銀行]](2014年5月7日稼働開始)
* 荘内銀行 - 2014年3月17日稼働開始<ref name=":0">{{Cite web |title=金融機関向け基幹系サービス「BeSTAcloud®」 フィデアグループ（荘内銀行・北都銀行）への本格提供を開始 |url=https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2014/050700/ |website=NTTデータ {{!}} Trusted Global Innovator |access-date=2023-12-31 |language=ja}}</ref>。
* [[あおぞら銀行]]([[2016年]]5月2日稼働開始)
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* 北都銀行 - 2014年5月7日稼働開始<ref name=":0" />。
* [[システムバンキング九州共同センター]]既存加盟行(2019年稼働予定)
* あおぞら銀行 - 2016年5月2日稼働開始<ref>{{Cite web |url=https://ssl4.eir-parts.net/doc/8304/announcement1/63339/00.pdf |title=新システムの稼働開始について |access-date=2023-12-31 |publisher=あおぞら銀行}}</ref><ref>{{Cite web |title=あおぞら銀行へ基幹系システム「BeSTAcloud®」提供開始 |url=https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2016/050600/ |website=NTTデータ {{!}} Trusted Global Innovator |access-date=2023-12-31 |language=ja}}</ref>。
** [[福岡中央銀行]]
* システムバンキング九州共同センター - 2019年1月4日稼働開始<ref>{{Cite web |title=事業組合システムバンキング九州共同センターへ「BeSTAcloud®」を提供開始 |url=https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2019/010401/ |website=NTTデータ {{!}} Trusted Global Innovator |access-date=2023-12-31 |language=ja}}</ref>（沖縄海邦銀行は、5月7日稼働開始<ref>{{Cite web |title=沖縄海邦銀行へ「BeSTAcloud®」を提供開始 |url=https://www.nttdata.com/global/ja/news/services_info/2019/050700/ |website=NTTデータ {{!}} Trusted Global Innovator |access-date=2023-12-31 |language=ja}}</ref>）。
** [[佐賀共栄銀行]]
** [[長崎銀行]]
** [[豊和銀行]]
** [[宮崎太陽銀行]]
** [[南日本銀行]]
* システムバンキング九州共同センター新規加盟行
** [[沖縄海邦銀行]](2020年稼働予定)


=== その他形態 ===
=== その他形態 ===
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==== 労働金庫勘定系システム（アール・ワンシステム） ====
==== 労働金庫勘定系システム（アール・ワンシステム） ====
全国の[[労働金庫]]が共同で運用している勘定系システムについては<ref>[http://www.rokinren.com/gyomu/03-009.html 総合事務センター] 労働金庫連合会</ref>、従来は独自開発により富士通メインフレームで稼働していたが、[[2014年]][[1月5日]]に、BeSTAの[[アーキテクチャ]]に労働金庫の特有機能をカスタマイズした版を採用し稼働を開始した。自前のセンターでNTTデータへの委託運用を行っている。
全国の[[労働金庫]]が共同運用している勘定系システム（ユニティシステム）は、従来は富士通メインフレームで稼働していた。

2014年1月5日、日立製作所メインフレームで構築し、BeSTAの[[アーキテクチャ]]に労金の特有機能をカスタマイズした版である、アール・ワンシステムの稼働を始めた<ref>{{cite news |title=2018 ディスクロージャー|author= |agency=|publisher=労働金庫連合会|date=2018|url=http://www.rokinren.com/disclosure/08-01-2018-honshi.pdf|accessdate=2019-01-30}}</ref>。


== 関連事項 ==
== 関連事項 ==
* [[PROBANK]]
*[[勘定系システム]]
*[[PROBANK]]
* [[BankingWeb21]]
*[[BankingWeb21]]


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
=== 出典 ===
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2024年2月24日 (土) 10:50時点における最新版

BeSTA（ベスタ、Banking application engine for STandard Architecture）は、NTTデータが開発した「次世代バンキングアプリケーション」のパッケージソフトウェア、NTTデータ標準バンキングシステム（エヌ・ティ・ティ・データひょうじゅんバンキングシステム）の略称である。

主に全国地方銀行協会加盟行向けの勘定系システム用ソフトウェアパッケージである。

概要

[編集]

BeSTAを採用したシステム共同化には、NTTデータ地銀共同センター、「MEJAR」、「STELLA CUBE」、「BeSTAcloud」がある（詳細は後述）。特徴はマルチプラットフォームで、稼働するコンピュータ（ベンダー）を選ばないが、日立製作所および富士通のメインフレームで稼働している（2018年6月現在）[1]。

2006年（平成18年）9月、上位・中堅地方銀行向け国際系システムである「BeSTA-FX」も発表した。「BeSTA-FX」は、「NTTデータ地銀共同センター」の国際系システムをベースとしており、アウトソーシングサービスも提供する。BeSTAには、勘定系のほかに、営業系システムであるBeSTAlinkも開発されている[注 1]。

2018年（平成30年）7月、NTTデータがオープン基盤環境において、「BeSTA」を使用した性能面などの実現可能性確認を含む主要課題に関する技術検証を完了したと発表している[1]。

採用行

[編集]

NTTデータは、2008年（平成20年）4月に足利銀行の地銀共同センターへの参加を発表した際に「BeSTA利用行は22行（予定行含む）」と発表した。この数には、日立製作所から提供されているNEXTBASE採用行は数に含めていないと考えられる。

NTTデータ地銀共同センター

[編集]
詳細は「NTTデータ地銀共同センター」を参照

MEJAR（メジャー）

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Most Efficient Joint Advanced Regional banking-system（「最も効率的な先進的地方銀行共同システム」の略）。

正式名称はNTTデータ 3行共同利用システム。NTTデータ地銀共同センターと横浜銀行・北陸銀行・北海道銀行の共同開発。3行とも従前は富士通メインフレームだったこともあり、同社メインフレームで稼働[2]をはじめた。2015年（平成27年）10月には、基盤更改(第2期)[3]、2016年（平成28年）1月には、富士通メインフレームの勘定系システムを自営していた七十七銀行[4]、2019年（平成31年）1月には、浜銀と同じ持株会社の傘下に入った東日本銀行も「MEJAR」に移行した[5][6]。

なお、5行とNTTデータは、2024年（令和6年）1月に富士通メインフレームからオープンソースソフトウェアのLinux基盤の富士通サーバに移行(第3期)。ミドルウェアには、PITONを採用した。オープン基盤移行後の2030年度を目処に広島銀行が参加する予定で、同時に基盤のクラウド化などの実施も検討する(第4期)[7]。

  • 横浜銀行 - 2010年1月4日稼働開始[8][9]。
  • 北陸銀行 - 2011年5月6日稼働開始[10]。
  • 北海道銀行 - 2011年5月6日稼働開始[10]。
  • 七十七銀行 - 2016年1月4日稼働開始[11][12]。
  • 東日本銀行 - 2019年1月4日稼働開始[6][13]。
  • 広島銀行 - 2030年度を目処に稼働予定[7]。

STELLA CUBE（ステラキューブ）

[編集]

NTTデータが1997年（平成9年）5月より運用している勘定系パッケージ・STARシリーズの一つ「スターエース（STAR-ACE）」（富士通メインフレーム）の後継システムとして、2008年（平成20年）3月に発表[14]。翌年、名称を「NTTデータ基幹系共同センター（名称：STELLA CUBE）」と発表した。

詳細は「STARシリーズ」を参照

BeSTAcloud（ベスタクラウド）

[編集]

フィデアホールディングスなどを対象に、新たにクラウドシステムにて開発された勘定系システム。開発発表当時、NTTデータ地銀共同センターを利用していた荘内銀行の現行内容の移行しやすさなどから、日立製作所のメインフレームで構築された。2014年（平成26年）3月17日に荘銀、5月7日北都銀行が移行した。

このほか、2016年5月2日にはあおぞら銀行[15][16]、2019年1月には、NTTデータが運用を受託するシステムバンキング九州共同センター（SBK）の勘定系が一括してBeSTAcloudに移行され[17]、新規にSBKに加盟した沖縄海邦銀行は5月に移行を完了した。

  • 荘内銀行 - 2014年3月17日稼働開始[18]。
  • 北都銀行 - 2014年5月7日稼働開始[18]。
  • あおぞら銀行 - 2016年5月2日稼働開始[19][20]。
  • システムバンキング九州共同センター - 2019年1月4日稼働開始[21]（沖縄海邦銀行は、5月7日稼働開始[22]）。

その他形態

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NEXTBASE

[編集]
詳細は「NEXTBASE」を参照

労働金庫勘定系システム（アール・ワンシステム）

[編集]

全国の労働金庫が共同運用している勘定系システム（ユニティシステム）は、従来は富士通メインフレームで稼働していた。

2014年1月5日、日立製作所メインフレームで構築し、BeSTAのアーキテクチャに労金の特有機能をカスタマイズした版である、アール・ワンシステムの稼働を始めた[23]。

関連事項

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脚注

[編集]
[脚注の使い方]

注釈

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  1. ^ 日立製作所の勘定系パッケージNEXTBASEもソフトウェアとしてはBeSTAがベースである。

出典

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  1. ^ a b “金融勘定系システムのオープン基盤提供に向け本格始動”. 株式会社NTTデータ. (2018年7月20日). https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2018/072001/ 2019年1月30日閲覧。 
  2. ^ NTTデータ地銀共同センターと横浜銀行、北陸銀行、北海道銀行との共同開発に関する合意について 株式会社NTTデータ 2007年3月23日
  3. ^ “広島銀行とのシステム共同利用および詳細検討に関する基本合意について”. 北陸銀行. 2023年12月29日閲覧。
  4. ^ 4行とのシステム共同利用に関する基本契約締結について 株式会社NTTデータ 2012年5月11日
  5. ^ “基幹システム 東日本銀も利用　ほくほくFG”. 日本経済新聞. (2019年1月4日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39652730U9A100C1LB0000/ 2019年1月30日閲覧。 
  6. ^ a b “5行とのシステム共同利用に関する基本契約締結について”. NTTデータ | Trusted Global Innovator. 2023年12月29日閲覧。
  7. ^ a b 広島銀行とMEJARの共同利用の検討に関する基本合意を締結 - NTTデータ・2022年11月11日
  8. ^ “横浜銀行、北陸銀行、北海道銀行との次期システム共同利用の基本契約締結について”. NTTデータ | Trusted Global Innovator. 2023年12月29日閲覧。
  9. ^ 「ITpro 横浜銀行が勘定系を刷新、共同利用型の新システムを全面稼働」『日経コンピュータ』2010年1月4日
  10. ^ a b 「ITpro 北陸銀、北海道銀、鹿児島銀が勘定系システムを刷新」 『日経コンピュータ』2011年5月10日
  11. ^ “4行とのシステム共同利用に関する基本契約締結について”. NTTデータ | Trusted Global Innovator. 2023年12月29日閲覧。
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