湯俣温泉
湯俣温泉 | |
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温泉情報 | |
所在地 | 長野県大町市平湯俣 |
座標 | 北緯36度23分50秒 東経137度40分49秒 / 北緯36.39722度 東経137.68028度座標: 北緯36度23分50秒 東経137度40分49秒 / 北緯36.39722度 東経137.68028度 |
交通 | 信濃大町駅から七倉ダムまで車で30分、七倉ダムから高瀬ダムまで車で15分、高瀬ダムから徒歩2時間半[1] |
泉質 | 単純硫黄泉(硫化水素型) |
泉温(摂氏) | 55.3 °C |
pH | 6.3 |
宿泊施設数 | 1 |
総収容人員数 | 80 人/日 |
湯俣温泉(ゆまたおんせん)は、長野県大町市平湯俣の高瀬渓谷にある温泉。山小屋の晴嵐荘(せいらんそう)がある。 また、現在は閉鎖されているが、晴嵐荘の対岸、高瀬ダムからの登山道沿いには、湯俣山荘がある。
湯俣
[編集]湯俣とは、高瀬ダムの上流、ダム湖の先の高瀬川沿いで、槍ヶ岳北鎌尾根を水源とする水俣川と、硫黄岳や鷲羽岳方面を水源とする湯俣川の合流点である。 北鎌尾根や湯俣川方面の唯一の登山基地としての役割と共に、高瀬ダムの水源管理の一翼をも担っている。
温泉
[編集]湯俣は、その名の通り、温泉が湧き出る場所であり、河原を掘れば露天風呂を作ることができ、噴湯丘の場所には手作りの露天風呂があり、野湯を楽しめる。晴嵐荘の建つ河原の台地の近くには、機械掘りされた露天風呂が備えられており、入湯可能である。晴嵐荘には内湯もあり。
旅チャンネルの「野天湯へGo!」の第17回放送で山田べにこが訪れた。
高瀬渓谷の噴湯丘と球状石灰石
[編集]晴嵐荘から湯俣川の上流方面に少し行くと(徒歩16分)、国の地質・鉱物天然記念物の「高瀬渓谷の噴湯丘と球状石灰石」を見ることもできる。1922年10月12日指定。
登山道
[編集]北鎌尾根ルートは正規の登山道ではない。
竹村新道
[編集]湯俣からは、野口五郎岳方面に伸びる竹村新道もあり、槍ヶ岳北面の登山の要衝となっている。竹村新道は、湯俣からの登山道の中で、唯一、整備されて一般道として利用可能なルートである。但し、上部には崩落したガレ場もあり、また急登ルートでもあるので、十分に注意が必要である。
北鎌尾根ルート
[編集]湯俣から、吊橋を渡り、湯俣川との合流点を、水俣川沿いの道をとって進めば、北鎌尾根に至るルートである。但し、後述の伊藤新道と同様、かつては整備されていた上流の吊橋は落ち、一般道であった面影は全く見られない。それは、千丈沢と天丈沢の合流点であり、北鎌尾根の取付きである千天出合(せんてんのであい)までの行程の方が、北鎌尾根よりも難しいと形容される程である。
伊藤新道
[編集]伊藤新道は、湯俣から湯俣川に沿って三俣蓮華岳と鷲羽岳との鞍部にある三俣山荘に至る、登山道である。伊藤正一(1923年-2016年6月17日)により1956年開設された、途中、湯俣川に架かる5つの吊り橋が設置されていた。当時は、三俣小屋、雲ノ平山荘への補給路の役割を果たしていた。1983年以降は吊り橋などが崩壊して、沢登りの装備と経験が必要になっており、通常の登山道としては利用できず、上部の三俣山荘から湯股川への降り口付近までが通行可能となっていた[2]。
2021年に新たに第1吊り橋が架けられ、湯俣温泉との間が整備された。
2023年8月に第1吊り橋から上の不通部分が整備され、40年ぶりに利用できるようになった。ただし、以前は5つあった吊り橋の内2か所は徒渉に変更されており、湯俣川沿いの区間について桟道等が設置されていて沢登りは求められないものの登山者自身によるルートファインディングが必要とされるなど上級者向けの登山ルートとして整備されている[3][4]。
アクセス
[編集]信濃大町駅からタクシーで七倉ダム(30分, 約6200円[5])、七倉ダムから特定タクシーで高瀬ダム(15分, 約2100円[6]もしくは徒歩1時間半)、高瀬ダムから名無避難小屋まで徒歩1時間30分、名無避難小屋から湯俣温泉晴嵐荘まで徒歩1時間[1]。高瀬ダムから距離は10km、標高差は150m(勾配1.5%)[1]。
ギャラリー
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晴嵐荘(2019年8月現在、吊り橋の崩壊により徒渉を要する)
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湯俣川と伊藤新道(廃道)、水量の多い時の徒渉・遡上は困難
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高瀬渓谷の噴湯丘
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竹村新道の崩落したガレ場
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ガレ場の通過は非常に困難
脚注
[編集]外部リンク
[編集]晴嵐荘website http://seiransou.com