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スティーブン・J・タウンゼント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スティーブン・J・タウンゼント
2019年
生誕1959年(64 - 65歳)
西ドイツ、シャインフェルト[1]
所属組織アメリカ合衆国
部門アメリカ陸軍
軍歴1982 – 現在
最終階級大将
指揮アメリカアフリカ軍
TRADOC
多国籍統合TF-生来の決意作戦
第18空挺軍団
第10山岳師団
第3ストライカー旅団戦闘団
戦闘グレナダ侵攻
  • 抑えきれぬ憤怒作戦

パナマ侵攻

  • ジャスト・コーズ作戦

ハイチ侵攻英語版
対テロ戦争

受賞ディフェンス・ディスティングシュドサービスメダル "C" 字付き
ディスティングシュドサービスメダル(2)
防衛上級サービスメダル (2)
レジオン・オブ・メリット (2)
青銅星章 (5) "V"字付き
防衛功労賞
功労賞(6)

スティーブン・J・タウンゼント(Stephen J. Townsend、1959年- ) は、アメリカ陸軍大将(四つ星)。2019年から2022年まで、アメリカアフリカ軍の第5代司令官を務めた。前職はアメリカ陸軍訓練教義コマンド司令官(2018年3月-2019年6月)。タウンゼントは、これまで、第82空挺師団第7歩兵師団第75レンジャー連隊、第78歩兵師団、第10山岳師団に所属し、 グレナダ侵攻(抑えきれない憤怒作戦)パナマ侵攻(ジャスト・コーズ作戦)ハイチ侵攻英語版で戦った。 第10山岳師団のとき、アフガニスタン紛争アナコンダ作戦英語版の任務部隊を率いた。また、第2歩兵師団第3ストライカー旅団戦闘団長となり、イラク戦争バクバの戦い英語版で部隊を率いた。その後、アフガニスタン戦争中に第10山岳師団長、2015年3月に、第18空挺軍団長となり[2]、さらに2016年8月には生来の決意作戦の多国籍統合タスクフォースの指揮官となった。

幼少期と教育

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タウンゼントは、1959年に、ドイツ人の母と、アフガニスタン人の父の間に[3]西ドイツバイエルン州シャインフェルトで生まれた。 彼は生後まもなくドイツ在住のアメリカ軍人家族の養子となった。彼の養父は、機甲部隊の2等軍曹であった[4]。タウンゼンドはジョージア州グリフィンで育ち、1978年にグリフィン高校を卒業した。1982年、ノースジョージア大学を卒業し、心理学の学士を取得した。彼は予備役将校訓練課程を経て歩兵科に任官した[4]

経歴

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タウンゼントとBrettG.Svlvia大佐(第101空挺師団第2旅団戦闘団長は第101空挺師団任務部隊ストライクの部隊視察を行う。イラクのケイヤラ西飛行場、2016年9月

1982年、少尉に任官、第82空挺師団の第505歩兵連隊第2大隊の小隊長、副中隊長、3科長補佐となり、グレナダ侵攻(抑えきれない憤怒作戦)に参加。その後、フォート・オードの第7歩兵師団(軽)第21連隊第3大隊3科長、アルファ中隊長となった。その後、フォート・ベニングの第75レンジャー連隊本部3科長補佐となりパナマ侵攻(ジャスト・コーズ作戦)に参加。その後、第3レンジャー大隊チャーリー中隊長[5]。指揮幕僚課程を卒業し、第75レンジャー連隊の上級連絡将事務所に所属するとともに、第3レンジャー大隊3科長となり、ハイチ侵攻英語版に参加。 じ後、ハワイの 米国太平洋コマンドのJ-5で勤務、後に戦闘指揮官特別補佐となった。1999年、ニューヨークのフォート・ドラムの第78師団(訓練支援)第2大隊3科長。2000年、第10山岳師団(軽)第31歩兵連隊の第4大隊長。2002年、アナコンダ作戦英語版において、タスクフォース「ポーラー・ベア」の指揮官となり、アフガニスタンに赴任。アメリカ陸軍戦争大学英語版を卒業し、2003年に、第10山岳師団3部長。2004年から[6] アフガニスタン紛争の不朽の自由作戦において、多国籍統合タスクフォース180英語版の作戦部長、C/J3となった[5]

その後、フォート・ルイスの第3ストライカー旅団戦闘団長に任命され、イラク戦争間、彼はタスクフォース「アローヘッド」を率い、2007年7月にバクバの戦い英語版に参加した[7]。 その後、フロリダ州タンパアメリカ中央軍副司令官となった。その後、フォート・キャンベルの上級指揮官となり、2009年から、第101空挺師団(空中強襲)の副司令官(作戦)となった。同時に、不朽の自由作戦の多国籍統合タスクフォース101に所属した。その後、統合参謀本部パキスタン/アフガニスタン調整部長。2012年12月4日、第10山岳師団長となり[8]、同時に多国籍統合タスクフォース10及びバグラーム地域本部-東(訓練助言支援本部)を率いた[5]

2015年5月4日、第18空挺軍団長となり、中将に昇進[9]。 2016年8月21日、生来の決意作戦の多国籍統合タスクフォース(CJTF-OIR)の司令官となり[10]ISIL(イスラム国)に対して、アメリカ主導のシリア介入英語版における航空作戦において米軍を率いた(特殊部隊、限定的な海兵隊の展開、同盟国の地上部隊を援助するための物資及び情報収集の支援を含む)。 米国の空爆は数万名のISIS戦闘員を死亡させ、彼らの占領地域を大幅に減少させた。[11] タウンゼンドの下、CJTF-OIR、シリア民主軍及びイラク治安部隊、リビア国家合意政府の有志連合軍は、シリア、イラク、リビアにおけるISISの首都に対して同時に攻勢に出て成功した(ラッカの戦い(2016-2017年)、モースルの戦い(2016-2017年)、シルテの戦い(2016年)英語版)。2017年の終わりまでに、ISISは、もはや、イラクとリビアの占領地域を保持できず、シリアの占領地域も非常に小さくなり、戦闘員の数も1万人以下となった。2017年12月に、イラクの国会はISISは効果的に撲滅されたと宣言した。

2017年12月、 米上院の承認により[12] TRADOC司令官となり[13] 、大将に昇任[14]した。

2019年7月26日、アメリカアフリカ軍司令官となった[15]。2022年8月に退任。

徽章及び勲章

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タウンゼンドは以下の賞を受賞:[5]

戦闘歩兵徽章 星付き(2回受賞)
戦闘行動徽章
歩兵エキスパート徽章
空挺降下長徽章
レンジャータブ
空中強襲徽章
ドイツ空挺徽章(銅)
統合参謀本部勤務徽章
第18空挺軍団勤務徽章
第75レンジャー連隊部隊章
海外勤務徽章
ディフェンス・ディスティングシュドサービスメダル "C"字付き
Bronze oak leaf cluster
ディスティングシュドサービスメダル オークの葉1枚付き(2回受賞)
Bronze oak leaf cluster
防衛上級サービスメダル オークの葉1枚付き(2回受賞)
Bronze oak leaf cluster
レジオン・オブ・メリット オークの葉1枚付き(2回受賞)
Width-44 scarlet ribbon with width-4 ultramarine blue stripe at center, surrounded by width-1 white stripes. Width-1 white stripes are at the edges. 青銅星章 "V"字付き(英雄的行為)及びオークの葉4枚付き(5回受賞)
防衛功労賞
Silver oak leaf cluster
功労賞  銀のオークの葉付き(6回受賞)
陸軍表彰メダル オークの葉2枚付き(3回受賞)
統合サービス業績賞
陸軍功績賞 オークの葉4枚付き(5回受賞)
統合功績部隊賞 オークの葉2枚付き(3回受賞)
勇敢部隊賞
功績部隊表彰 オークの葉2枚付き(3回受賞)
Bronze star
国防従事メダル 銅星1つ付き(2回受賞)
軍隊遠征メダル 星2つ付き(3回受賞)
アフガニスタン戦役メダル 星3つ付き(4回受賞)
イラク戦役メダル 星2つ付き(3回受賞)
Bronze star
生来の決意作戦 戦役メダル 星1つ付き(2回受賞)
対テロ戦争遠征メダル
対テロ戦争従軍メダル
Bronze star
人道支援メダル 星1つ付き(2回受賞)
陸軍勤務リボン
陸軍海外勤務リボン(銅)賞数字6(6回受賞)
NATOメダル(国際治安支援部隊と共に従事)

脚注

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  1. ^ “Battle Brings Soldier Closer to His Ethnic Roots”. Thomas E. Ricks. (18 March 2002). https://www.washingtonpost.com/archive/politics/2002/03/18/battle-brings-soldier-closer-to-his-ethnic-roots/c08af4d6-9c62-4a6e-8192-5b6eefc34532/ 5 April 2017閲覧。 
  2. ^ Combined Joint Task Force Operation Inherent Resolve News Release (2016年8月22日). “New Operation Inherent Resolve commander continues fight against ISIL”. U.S.ARMY. https://www.army.mil/article/173729/new_operation_inherent_resolve_commander_continues_fight_against_isil 2019年1月6日閲覧。 
  3. ^ Thomas E. Ricks (2002年3月18日). “Battle Brings Soldier Closer to His Ethnic Roots”. The Washington Post. https://www.washingtonpost.com/archive/politics/2002/03/18/battle-brings-soldier-closer-to-his-ethnic-roots/c08af4d6-9c62-4a6e-8192-5b6eefc34532/?utm_term=.a34491b4235d 2019年1月6日閲覧。 
  4. ^ a b Master Sgt. Kap Kim (2015年3月26日). “Departing commander reflects on three tours at his 'favorite' installation”. The Washington Post. https://www.dvidshub.net/news/159428/departing-commander-reflects-three-tours-his-favorite-installation 2019年1月6日閲覧。 
  5. ^ a b c d Lieutenant General Stephen J. Townsend”. United States Army Fort Bragg. 8 September 2016閲覧。
  6. ^ Block, Gordon (7 September 2014). “Q&A: Maj. Gen. Stephen J. Townsend, commander of Fort Drum”. Watertown Daily Times. http://www.watertowndailytimes.com/article/20140907/NEWS03/140909461 8 September 2016閲覧。 
  7. ^ Partlow, Joshua (26 June 2007). “Troops Take Embattled Baqubah Bit by Bit, U.S. Commander Says”. Washington Post. https://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/06/25/AR2007062501845.html 8 September 2016閲覧。 
  8. ^ Block, Gordon (4 December 2012). “Fort Drum welcomes new 10th Mountain Division commander at ceremony”. Watertown Daily Times. http://www.watertowndailytimes.com/article/20121204/NEWS03/712049844 8 September 2016閲覧。 
  9. ^ Tan, Michelle (4 May 2015). “XVIII Airborne Corps welcomes new commander”. Army Times. https://www.armytimes.com/story/military/careers/army/officer/2015/05/04/xviii-airborne-corps-stephen-townsend-new-commander/26876643/ 8 September 2016閲覧。 
  10. ^ New Operation Inherent Resolve commander continues fight against ISIL”. United States Army (22 August 2016). 8 September 2016閲覧。
  11. ^ Once promised paradise, ISIS fighters end up in mass graves”. The Straits Times (15 October 2017). 11 December 2017閲覧。
  12. ^ PN1264 — Lt. Gen. Stephen J. Townsend — Army”. U.S. Congress (20 December 2017). 21 December 2017閲覧。
  13. ^ Townsend expected to be new US Army TRADOC commander
  14. ^ PN1264 — Lt. Gen. Stephen J. Townsend — Army”. U.S. Congress (27 November 2017). 28 November 2017閲覧。
  15. ^ Richard Sisk: "US General Troubled by Russian Mercenaries in Africa" military.com vom 3. April 2019
軍職
前任者
デービッド・G・パーキンズ
アメリカ陸軍訓練教義コマンド司令官
2018年–2019年
後任者
ポール・E・ファンク2世

関連項目

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