マグダレンの祈り
『マグダレンの祈り』(マグダレンのいのり、原題: The Magdalene Sisters)は、ピーター・マラン監督・脚本で2002年に制作されたアイルランド・イギリス合作映画である。原案はジューン・ゴールディングによる同名の回想録であるノンフィクション作品。
マグダレンの祈り | |
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The Magdalene Sisters | |
監督 | ピーター・マラン |
脚本 | ピーター・マラン |
製作 | フランシス・ヒグソン |
製作総指揮 |
エド・ギニー ポール・トリビッツ |
音楽 | クレイグ・アームストロング |
撮影 | ナイジェル・ウィロウビー |
編集 | コリン・モニー |
配給 | アミューズピクチャーズ |
公開 |
2002年8月30日(VIFF) 2002年10月25日 2003年10月11日 |
上映時間 | 119分 |
製作国 |
イギリス アイルランド |
言語 | 英語 |
この映画は、1996年までアイルランドに実在したマグダレン洗濯所(マグダレン精神病院)を舞台としている。この施設は、当時のアイルランドで支配的だった厳格なカトリックの戒律に依拠した道徳観に基づき、婚外交渉した女性などを収容していた。原作者のジューン・ゴールディングは、かつて施設の助産婦をしていた経験があり、収容されていた女性たちの願いによる約束のために回想録を書き上げた[1]。
2002年のヴェネツィア国際映画祭において金獅子賞を受賞した。
あらすじ
編集この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
1964年のある日、マグダレン洗濯所に3人の少女が収容された。従兄弟にレイプされたマーガレット、未婚の母となったローズ、その美貌が男を誘惑すると見なされ、孤児院から送られて来たバーナデット。
彼女たち収容者は、日々洗濯(自分の罪を洗い流すという含意が込められている)などの重労働に従事、私語厳禁、囚人服の様なユニフォームの着用を強制され、監督する修道女や神父の虐待に苦しむ日々が続く。
キャスト
編集役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
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マーガレット | アンヌ=マリー・ダフ | 森永明日夏 |
バーナデット・マグワイア | ノラ=ジェーン・ヌーン | 佐藤あかり |
ローズ/パトリシア | ドロシー・ダフィ | 山川亜弥 |
クリスピーナ | アイリーン・ウォルシュ | 亀井芳子 |
シスター・ブリジット | ジェラルディン・マクイーワン | 稲葉まつ子 |
イーモン | イーモン・オーウェンズ | 鶴博幸 |
ウーナ・オコナー | メアリー・ミューレイ | 奥島和美 |
ケーティ | ブリッタ・スミス | 磯辺万沙子 |
シスター・ジュード | フランシス・ヒーリー | 安藤麻吹 |
シスター・クレメンタイン | エイシン・マクギネス | 竹村叔子 |
ジョセフィーヌ | レベッカ・ウォルシュ | 魏涼子 |
フィッツロイ神父 | ダニエル・コステロ | 天田益男 |
オコナー〈ウーナの父〉 | ピーター・マラン | 小島敏彦 |
日本語吹き替えスタッフ
編集- プロデューサー:中嶋唯雄/本松征治
- 字幕翻訳:古田由紀子
- 吹替翻訳:石原千麻
- 録音・調整:長井利親
- 制作担当:小川眞紀子/永吉栄子
- 制作:ムービーテレビジョン
脚注
編集- ^ ジューン・ゴールディング『マグダレンの祈り』ソニー・マガジンズ〈ヴィレッジブックス〉、2003年9月。ISBN 4-7897-2108-6。