ロッキード・マーティン
ロッキード・マーティン(Lockheed Martin、NYSE:LMT)は、アメリカ合衆国の航空機・宇宙船の開発製造会社。1995年にロッキードとマーティン・マリエッタの合併により誕生した。この様な所以で社のロゴは旧マーティン・マリエッタの書体と旧ロッキードの星を組み合わせたものとなっている。
種類 | 公開会社 |
---|---|
市場情報 | NYSE: LMT |
略称 | ロッキード社 |
本社所在地 |
アメリカ合衆国 メリーランド州 ベセスダ 北緯39度1分49.8秒 西経77度8分19.8秒 / 北緯39.030500度 西経77.138833度 |
設立 | 1995年 |
業種 | 重工業、軍需産業、航空宇宙産業(輸送用機器) |
法人番号 | 9700150099720 |
事業内容 |
民間・軍用機器の製造・販売 宇宙空間用機器の製造・販売 |
代表者 |
CEO en:Marillyn A. Hewson CFO en:Bruce L. Tanner CAO en:Christopher J. Gregoire |
資本金 | 39 Million US$(2012年12月31日時点)[1] |
売上高 | 47,182 Million US$(2012年12月期)[2] |
営業利益 | 4,434 Million US$(2012年12月期)[3] |
純利益 | 2,745 Million US$(2012年12月期)[4] |
総資産 | 38,657 Million US$(2012年12月31日時点)[5] |
従業員数 | 120,000 人(2012年12月31日時点)[6] |
決算期 | 12月31日 |
外部リンク | LockheedMartin.com |
ロッキード・マーティンは、ボーイング、BAEシステムズ、ノースロップ・グラマン、ジェネラル・ダイナミクス、レイセオンなどとともに、世界の主要な軍需企業である。ストックホルム国際平和研究所が発行するSIPRI Yearbookによると、軍需部門の売上高の世界ランキングは、1998年 - 2000年は1位、2001年 - 2002年は2位、2003年は1位、2004年 - 2006年は2位、2007年は3位、2008年は2位、2009年 - 2010年は1位である[7][8][9][10][11][12]。
2020年現在で世界の最新鋭ステルス戦闘機であるF-22やF-35の開発・製造を行っていることで有名である。極秘先進技術設計チーム「スカンクワークス」が多数の傑作軍用機を生み出したことでも有名である。日本語では「ロッキード・マーチン」と表記されることもある。
歴史
編集1994年3月からロッキード社とマーティン・マリエッタ社の間で、合併交渉が開始された。両社の株主総会において合併が承認され、1995年3月15日にロッキード・マーティン社が誕生した。合併においてロッキードに残された事業は、現在のL-3 コミュニケーションズとなっている。
1998年に新たな航空機開発に力を入れるため、それまで行ってきたノースロップ・グラマンとの合併交渉を中止した。
2015年11月6日付けにて、複合企業ユナイテッド・テクノロジーズの一部門であったシコルスキー・エアクラフトが傘下となった。
組織
編集先進設計開発
編集航空工学
編集ミサイル・火器管制
編集ロータリー・アンド・ミッション・システム
編集(水陸空海中作戦用資材)
宇宙
編集その他
編集- ロッキード・マーティン・イギリス
- ロッキード・マーティン・カナダ
- ロッキード・マーティン・オーストラリア
- ロッキード・マーティン・コリア
- ロッキード・マーティン先端技術研究所
- LMCプロパティーズ
- ロッキード・マーティン・エンタープライズ・ビジネス・サービス
- ロッキード・マーティン・ファイナンス
- SIMインダストリーズ
合弁会社
編集- 中距離拡大防空システム - NATO、エアバス・グループ
- スペース・イメージング - レイセオン(商用衛星画像サービス)
- ユナイテッド・ローンチ・アライアンス - ボーイング
- ジャベリン・ジョイント・ベンチャー - レイセオン
- ロングボウLLC - ノースロップ・グラマン
- ユナイテッド・スペース・アライアンス - ボーイング(ロックウェル・インターナショナル)
- ケリー・アヴィエーション・センター - GE、ロールスロイス(テキサス州)
- プロテクターUSV - ラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズ(無人陸上機)
- ディフェンス・サポート・サービス (DS2) - デイ・アンド・ジマーマン[14]
- タタ・ロッキード・アエロストラクチャーズ - タタ・アドバンスト・システムズ(タタ・グループ)
- アドバンスト・ミリタリー・メンテナンス・リペア・アンド・オーバーホール・センター (AMMROC) - ムバダラ・ディベロプメント・カンパニー
売却した会社
編集製品
編集合併前のロッキード時代には、旅客機の開発も行っていたが、2012年度の決算では売上高や営業利益の大部分は戦闘機・軍用輸送機・人工衛星・ミサイル・スペースシャトルなどのアメリカ国防総省やアメリカ航空宇宙局からの受注契約である[16]。2010年度の売り上げの78%は軍需である[12]。
合併後も、F-22ラプターが米空軍に、またF-35ライトニングIIが各国軍により採用されている。20世紀後半以降は海軍の装備開発にも積極的に乗りだしており、イージスシステムや各種艦載ミサイル及びそのVLS等を提供している。日本のスカパー!e2などが利用している通信衛星のN-SAT-110も、ロッキード・マーティンが製造した。
ここでは、ロッキードとマーティンの合併後も生産が続いたものを取り上げる。
現ロッキード・マーティン社製
編集- FB-22 ストライクラプター(計画のみ)
- F-35 ライトニングII
- F-22 ラプター(ボーイングと共同開発)
- F-16 ファイティング・ファルコン(ジェネラル・ダイナミクスから事業買収により取得)
- F-2(三菱重工業と共同開発)
- SR-72
- RQ-170 センチネル
- RQ-3 ダークスター(ボーイングと共同開発、計画中止)
- V-280 ヴェイラー(ベル・ヘリコプターと共同開発中)
- VH-71 ケストレル(ベル・ヘリコプター、アグスタウェストランドと共同開発、計画中止)
旧ロッキード社製
編集- 戦闘機
- 偵察機
- 輸送機
- 実験機
- 攻撃ヘリコプター
民間機
編集旧ロッキード社製
編集- 旅客機
- L-1011 トライスター
- ロッキード ジェットスター
- L-188 エレクトラ
- L-049 コンステレーション
- L-749 コンステレーション
- L-1049 スーパー・コンステレーション
- L-1649 スターライナー
- ロッキード L-18 ロードスター
- ロッキード L-10 エレクトラ
- ベガ
- L-2000(超音速旅客機、計画中止)
艦船
編集現ロッキード・マーティン社製
編集旧ロッキード社製
編集- 実験艦「シー・シャドウ」
現ロッキード・マーティン社製
編集- ミルスター (Milstar)
- アトラス
- FGM-172 SRAW
- AGN-142 ハヴ・ナップ
- バンカーバスター
- オライオン 開発中
- AIM-260 開発中
- 中距離拡大防空システム
- THAADミサイル
- M270 MLRS (旧チャンス・ヴォート(Chance Vought Corporation))
- MGM-140 ATACMS
- スコーピオンミサイル
- アスロック (旧ロラール)
- RUM-139 VLA (旧ロラール)
- LRASM
- AGM-158 JASSM-ER
- IKONOS(リモートセンシング衛星)
- N-SAT-110
- Polar
- MGM-140 ATACMS
- MGM-166 LOSAT
- SBIRS
旧ロッキード社製
編集- ミサイル
旧マーティン・マリエッタ社製
編集その他
編集脚注
編集出典
編集- ^ Lockheed Martin>Investors>Annual Reports>2012 Annual Report>22P>ITEM 6. SELECTED FINANCIAL DATA>Stockholders’ equity
- ^ Lockheed Martin>Investors>Annual Reports>2012 Annual Report>22P>ITEM 6. SELECTED FINANCIAL DATA>Net sales
- ^ Lockheed Martin>Investors>Annual Reports>2012 Annual Report>22P>ITEM 6. SELECTED FINANCIAL DATA>Operating profit
- ^ Lockheed Martin>Investors>Annual Reports>2012 Annual Report>22P>ITEM 6. SELECTED FINANCIAL DATA>Net earnings
- ^ Lockheed Martin>Investors>Annual Reports>2012 Annual Report>22P>ITEM 6. SELECTED FINANCIAL DATA>Total assets
- ^ Lockheed Martin>Investors>Annual Reports>2012 Annual Report>9P>Employees
- ^ SIPRI>2000Yearbook>Research>Arms production>SIPRI data on arms-producing companies>The 100 largest arms-producing companies in OECD and developing countries in 1999
- ^ SIPRI>2002Yearbook>Research>Military Expenditure and Arms Production>SIPRI data on arms-producing companies>The 100 largest arms-producing companies in the OECD and developing countries in 2000
- ^ SIPRI>2004Yearbook>Research>Military Expenditure and Arms Production>SIPRI data on arms-producing companies>The SIPRI List of Top 100 arms-producing companies
- ^ SIPRI>2007Yearbook>Research>Military Spending and Armaments>The arms industry>The SIPRI Top 100 arms-producing and military services companies, 2006
- ^ SIPRI>2009Yearbook>Research>Military Spending and Armaments>The arms industry>The SIPRI Top 100 arms-producing and military services companies, 2008
- ^ a b SIPRI>2011Yearbook>Research>Military Spending and Armaments>The arms industry>The SIPRI Top 100 arms-producing and military services companies, 2010
- ^ J. Drew .News report Flight Global December 19, 2015 [Retrieved December 24, 2015]
- ^ official site ds2.com
- ^ “PAE Company Overview”. pae.com. p. 5. April 2, 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。March 28, 2015閲覧。
- ^ Lockheed Martin>Investors>Annual Reports>2012 Annual Report>67P>Selected Financial Data by Business Segment
関連項目
編集- ロッキード
- マーティン・マリエッタ
- シコルスキー・エアクラフト
- 航空機メーカーの一覧
- 東芝テスコ - 親会社・東芝との合弁から出発
- レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ - 社員のベン・マーフィーが選手として参戦している。