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不透明雲(ふとうめいうん、ラテン語学術名:opacus、略号:op)とは、の変種の1つで、高層雲高積雲層積雲層雲に現れる。を広範囲う雲の中でも、太陽の位置が分からないほどの厚さがある雲のこと。雲の透明度による分類である変種の1つ。逆に太陽や月の位置が分かる程度の厚さのときは、これを半透明雲と呼ぶ[1][2][3]

不透明雲
太陽を覆い隠し、隙間から光芒が差す不透明高積雲
太陽を覆い隠し、隙間から光芒が差す不透明高積雲
略記号 op
変種 不透明雲
高度 (中緯度地域で)地上付近 - 13,000 m
特徴 空を覆う、太陽や月の形が分からないくらいの厚さ
降水の有無 あり
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雲片の集合からなる雲や水平な層状の雲にみられる。雲の大部分を占める厚い部分が、あるいはどの部分も一様に、密度が高くなって、太陽などを覆い隠して透視できない[1][4][5][6][7]

層雲の多くは不透明層となる[7]層状高積雲はその多くが不透明雲となる[4]

太陽の高度が低い時によく分かるが、高積雲や層積雲では、雲底が平坦だが雲頂が凸凹しているために濃淡の模様が見えるものと、雲底自体がでこぼこしているものとがある。高積雲は前者、層積雲は後者が多い[4][6]

"opacus"は、ラテン語で「影のある、暗い、厚みのある」といった意味がある[8]

雲の隙間からは薄明光線(光芒)がみられることがある[3][7]

ギャラリー

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出典

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  1. ^ a b Translucidus”. International Cloud Atlas(国際雲図帳. WMO(世界気象機関) (2017年). 2023年2月28日閲覧。
  2. ^ Opacus”. International Cloud Atlas(国際雲図帳. WMO(世界気象機関) (2017年). 2023年2月28日閲覧。
  3. ^ a b 田中達也、『雲・空』〈ヤマケイポケットガイド 25〉、山と溪谷社、2001年 ISBN 978-4-635-06235-0 p.138「半透明雲」, p.139「不透明雲」
  4. ^ a b c Altocumulus translucidus (Ac op)”. International Cloud Atlas. WMO (2017年). 2023年2月28日閲覧。
  5. ^ Altostratus translucidus (As op)”. International Cloud Atlas. WMO (2017年). 2023年2月28日閲覧。
  6. ^ a b Stratocumulus translucidus (Sc op)”. International Cloud Atlas. WMO (2017年). 2023年2月28日閲覧。
  7. ^ a b c Stratus translucidus (St op)”. International Cloud Atlas. WMO (2017年). 2023年2月28日閲覧。
  8. ^ Appendix 1 - Etymology of latin names of clouds”. International Cloud Atlas. WMO (2017年). 2023年2月28日閲覧。