全英シニアオープン
全英シニアオープン選手権(The Senior Open)は、1987年より始まった、毎年7月下旬(ジ・オープン(全英オープン)の翌週)に開催されるゴルフ大会をいう。R&A(ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ)主催。1992年からは同年に創設されたヨーロピアンシニアツアーに組み込まれ、2003年からはアメリカのシニアツアーであるチャンピオンズツアーのメジャー大会の1つとして開催されている。現在、大会はロレックスがタイトルスポンサーであるため、英語表記ではThe Senior Open presented by Rolexとして開催される。
全英シニアオープン The Senior Open | |
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トーナメント情報 | |
創設 | 1987年 |
開催地 | イギリス |
ツアー |
チャンピオンズツアー ヨーロピアンシニアツアー |
競技方法 | ストロークプレー |
賞金総額 | US$2,780,000 (2024) |
開催月 | 7月 |
最高記録 | |
最少打数 | 263 トム・ワトソン (2003年) |
通算スコア | −18 ベルンハルト・ランガー (2014年) |
最新優勝者 | |
K. J. Choi |
出場資格
編集現在、以下のプレイヤーが本大会の予選を免除されている。ただし初日時点で50歳以上が条件とされている[1]。
- 歴代優勝者
- 過去のメジャー大会またはザ・プレーヤーズ選手権優勝者
- 過去5年間のBMW PGA選手権優勝者
- 過去5年間のヨーロピアンツアー賞金王
- 前年度の欧州シニアツアー賞金ランク上位30位までの者
- 前年度のチャンピオンズツアー賞金ランク上位30位までの者
- その他日本プロゴルフシニア選手権大会、日本シニアオープンゴルフ選手権競技、全米シニアオープンなどのシニアメジャー大会優勝者などさまざまな条件がある。
大会歴代優勝者
編集年 | 優勝者 | 優勝スコア | アンダーパー | 2位との差 | 2位(タイ) | コース |
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1987年 | ニール・コールズ | 279 | −1 | 1 stroke | Bob Charles | Turnberry |
1988年 | ゲーリー・プレーヤー | 272 | −8 | 1 stroke | ビリー・キャスパー | |
1989年 | ボブ・チャールズ | 269 | −11 | 7 strokes | Billy Casper | |
1990年 | ゲーリー・プレーヤー (2) | 南アフリカ連邦 | 280(Even) | |||
1991年 | ボビー・フェルバイ | 南アフリカ連邦 | ロイヤルリザム&セントアンズゴルフクラブ | 285(-1) | ||
1992年 | ジョン・フーリエ | 南アフリカ連邦 | 282(-2) | |||
1993年 | ボブ・チャールス (2) | ニュージーランド | 291(+7) | |||
1994年 | トム・ワーゴ | アメリカ合衆国 | 280(-8) | |||
1995年 | ブライアン・バーンズ | スコットランド | ロイヤルポートラッシュゴルフクラブ ダンルースコース |
281(-7) | ||
1996年 | ブライアン・バーンズ (2) | スコットランド | 277(-11) | |||
1997年 | ゲーリー・プレーヤー (3) | 南アフリカ共和国 | 278(-10) | |||
1998年 | ブライアン・ヒューゲット | ウェールズ | 283(-5) | |||
1999年 | クリスティ・オコナー・ジュニア | アイルランド | 282(-6) | |||
2000年 | クリスティ・オコナー・ジュニア (2) | アイルランド | ロイヤルカウンティダウンゴルフクラブ | 275(-9) | ||
2001年 | イアン・スタンレー | オーストラリア | 278(-6) | |||
2002年 | 須貝昇 | 日本 | 281(-3) | |||
これ以降、チャンピオンズツアーのメジャー大会に昇格 | ||||||
2003年 | トム・ワトソン | アメリカ合衆国 | ターンベリー・アイルサコース | 263(-17) | ||
2004年 | ピート・オークレ | アメリカ合衆国 | ロイヤルポートラッシュゴルフクラブ ダンルースコース |
284(-4) | ||
2005年 | トム・ワトソン (2) | アメリカ合衆国 | ロイヤルアバディーンゴルフクラブ バルガウニーコース |
280(-4) | ||
2006年 | ローレン・ロバーツ | アメリカ合衆国 | ターンベリー・アイルサコース | 274(-6) | ||
2007年 | トム・ワトソン (3) | アメリカ合衆国 | ミュアフィールドゴルフリンクス | 284(Even) | ||
2008年 | ブルース・ボーン | アメリカ合衆国 | ロイヤルトゥルーンゴルフクラブ オールドコース |
278(-6) | ||
2009年 | ローレン・ロバーツ (2) | アメリカ合衆国 | サニングデールゴルフクラブ オールドコース |
268(-12) | ||
2010年 | ベルンハルト・ランガー | カーヌスティゴルフリンクス | 279(-5) | |||
2011年 | ラス・コクラン | アメリカ合衆国 | ウォルトンヒースゴルフクラブ[注釈 1] | 276(-12) | ||
2012年 | フレッド・カプルス | アメリカ合衆国 | ターンベリー・アイルサコース | 271(-9) | ||
2013年 | マーク・ウィービー | アメリカ合衆国 | ロイヤルバークデールゴルフクラブ | 271 (-9) | ||
2014年 | ベルンハルト・ランガー (2) | ロイヤル・ポースコールゴルフクラブ | 266 (–18) | |||
2015年 | マルコ・ドーソン | アメリカ合衆国 | サニングデールゴルフクラブ オールドコース |
264 (-16)[2] | ||
2016年 | ポール・ブロードハースト | イングランド | カーヌスティゴルフリンクス | 277(-11) | ||
2017年 | ベルンハルト・ランガー (3) | ロイヤル・ポースコールゴルフクラブ | 280 (-4) | |||
2018年 | ミゲル・アンヘル・ヒメネス | スペイン | セント・アンドリュース オールドコース | 276(-12) | ||
2019年 | ベルンハルト・ランガー (4) | ロイヤルリザム&セントアンズゴルフクラブ | 274(-6) | |||
2021年 | スティーブン・ドッド | ウェールズ | サニングデールゴルフクラブ オールドコース |
267 (ー13) | ||
2022年 | ダレン・クラーク | 北アイルランド | グレンイーグルス・キングズコース | 270 (−10) | ||
2023 | アレックス・チェイカ | 289 | +5 | Playoff[注釈 2] | Pádraig Harrington | Royal Porthcawl |
2024 | 崔京周 | 278 | −10 | 2 strokes | Richard Green | Carnoustie |
テレビ中継
編集英国内では、スカイスポーツで、4日間生中継。[注釈 3]米国内では、ゴルフチャンネルが、予選ラウンド及び決勝ラウンドの前半戦を、決勝ラウンドの後半戦をNBCが担当し、いずれも生中継。日本国内では、ゴルフネットワークで予選ラウンドを生中継、決勝ラウンドは翌日朝にハイライトを放送。
脚注
編集注釈
編集- ^ コースはオールドコースとニューコースの2コースあり、選手権では、オールドコースの16ホール(1番ホール(パープルティー:235ヤード、パー3)と3番ホール(パープルティー:289ヤード、パー4)を除く)とニューコースの2ホール(12番ホール(パープルティー:490ヤード、パー4)と13番ホール(パープルティー:570ヤード、パー5))が使用され、その上で、パー5の13番ホール、14番ホール、16番ホールの3ホールを長いパー4に変更、パー72で競技が行われた。
- ^ Čejka beat Harrington with a birdie at the second extra hole.
- ^ 1994年頃までは、BBCがハイライトを放送。なお映像は、米国ABCの中継映像を用いていた。
出典
編集- ^ “The Senior Open Championship 2010 – Entry Form”. PGA European Tour. 2010年10月11日閲覧。
- ^ ドーソンがシニアメジャーで初勝利 - ゴルフダイジェスト・オンライン、2015年7月27日閲覧