逃げる天使
1994年のデニス・ホッパー監督によるアメリカ映画
『逃げる天使』(Chasers, にげるてんし)は、1994年公開のアメリカ合衆国の映画。デニス・ホッパー監督の7作目にして最後の長編作品。破滅的なストーリー展開が少なくないホッパー作品では珍しくコメディ色が強く、ラストもハッピー・エンドであった。ホッパー自身も、ダッチワイフを抱えながらワンポイント出演している。
逃げる天使 | |
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Chasers | |
監督 | デニス・ホッパー |
脚本 |
ジョー・バッティーア ジョン・ライス ダン・ギルロイ |
製作 | ジェームズ・G・ロビンソン |
製作総指揮 | ゲイリー・バーバー |
出演者 |
トム・ベレンジャー ウィリアム・マクナマラ エリカ・エレニアック |
音楽 |
ドワイト・ヨアカム ピート・アンダーソン |
撮影 | ウエリ・スタイガー |
編集 | クリスチャン・A・ワグナー |
配給 |
ワーナー・ブラザース 東宝東和 |
公開 |
1994年4月22日 1994年10月22日 |
上映時間 | 101分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $1,596,687[1] |
1995年4月21日にポニーキャニオンから「チェイサーズ」と改題される形で字幕&吹き替えの2バージョンのVHSビデオが発売されたことはあったが、DVDは現在のところ未発売。
元ネタは『さらば冬のかもめ』(1973年)。こちらでは護送囚が男性であったが、本作では女性として換骨奪胎を図っている。トム・ベレインジャーの役はジャック・ニコルソンが演じている。
ストーリー
編集海軍の堅物なベテラン曹長のロック・ライリーと、お調子者の若き二等事務下士官のエディ・ディヴェイン。全く対照的な二人がひょんなきっかけからコンビを組まされ、脱走の罪で逮捕された囚人を護送する任務を命じられるが、その護送囚であるトニ・ジョンソンは、金髪美女にして筋金入りのトラブルメーカー。当然ながらロックとエディは、何度も脱走をはかるトニに散々振り回されてしまう。
キャスト
編集※括弧内は日本語吹替
- ロック・ライリー - トム・ベレンジャー(柴田秀勝)
- エディ・ディヴェイン - ウィリアム・マクナマラ(松本保典)
- トニ・ジョンソン - エリカ・エレニアック(伊藤美紀)
- ヴィンス・バンガー軍曹 - ゲイリー・ビジー(沢木郁也)
- スティグ - ディーン・ストックウェル(西村知道)
- ハワード・フィンスター - クリスピン・グローヴァー(稲葉実)
- デュエイン - フレデリック・フォレスト(秋元羊介)
- ケイティ - マリル・ヘナー
- フロー - ビティ・シュラム
- ボグ長官 - シーモア・カッセル(幹本雄之)
- ロリー・ブレインズ - マシュー・グレイヴ
- ヴァンス・ドゥーリー - グランド・L・ブッシュ
- ドギー - デニス・ホッパー(宝亀克寿)
スタッフ
編集- 監督:デニス・ホッパー
- 製作:ジェームズ・G・ロビンソン
- 脚本:ジョー・バッティーア、ジョン・ライス、ダン・ギルロイ
- ストーリー:ジョー・バッティーア、ジョン・ライス
- 製作総指揮:ゲイリー・バーバー
- 撮影監督:ウエリ・スタイガー
- プロダクション・デザイン:ロバート・ピアソン
- 編集:クリスチャン・A・ワグナー
- 製作補:デヴィッド・ウィズニヴィッツ
- 音楽:ドワイト・ヨアカム、ピート・アンダーソン
- 製作:モーガン・クリーク・プロダクション
- アメリカ配給:ワーナー・ブラザース
- 日本配給:東宝東和
参考文献
編集- ^ “Chasers”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年10月1日閲覧。