[go: nahoru, domu]

削除された内容 追加された内容
林地: 漢熟語の分割リンクは不適切。
 
(6人の利用者による、間の10版が非表示)
1行目:
{{Otheruses}}
'''土地'''(とち、英: ''[[:en:Land|Land]]'')とは、[[地殻]]の表層部の内で[[海]]や[[湖沼]]、[[河川]]など恒常的に[[水]]に覆われていない[[地面]]であり、[[陸|陸地]]・[[大地]]のことである。また「土地の事情」、「土地の[[風俗]]・[[風習]]」などのように特定の[[地方]]や地域を示す場合もある<ref>[[Kotobank]] - [[小学館]]・[[デジタル大辞泉]] [https://kotobank.jp/word/%E5%9C%9F%E5%9C%B0-171657 「土地」] </ref>。
 
土地には、一定の範囲の地面にその地中、空中を包合させる場合、[[河川]]や[[湖沼]]などの陸地に隣接する水域も含む場合もある。地中の[[土壌]][[土]][[砂]]、[[岩石]]等は土地の構成部分にあたる。
8行目:
[[経済学]]における土地は、[[資本]]、[[労働]]、[[経営]](組織)とならび、付加価値を生み出す[[生産]]要素としてとらえられる。[[資産]]としては[[有形固定資産]]に分類される。いわゆる戦国時代は土地が唯一の収入源と言えたことからも、それをめぐる紛争や争いが多かった。
 
土地は、固定的にして硬直的な自然的特性(地理的位置の固定性、非移動性、永続性、不増性、非代替性、個別性等)と可変的にして流動的な人文的特性(用途の多様性、併合及び分割の可能性、社会的及び経済的位置の可変性等)を有する。さらに、人間の生活と活動に欠くことのできない基盤と位置づけられる(参考:[[不動産鑑定評価基準]])。
 
土地は地理的位置の固定性を有するが、[[地殻変動]]や[[水害]]などにより[[地形]]が変化し、水没してしまうこともある。日本においては海面下に没した土地は登記簿から閉鎖され、私人の権利がおよばなくなる。
16行目:
[[近代]]における[[市場経済]]においては、土地は市場での取引の対象となる。また、土地を売買・所有すると、[[税]]が課せられることもある。
 
土地の価格のことを[[地価]]という。地価収益(地代)を資本還元して定められるのが一般的であるが、2022年現在の日本の様に極端に利率が低い場合は適用できない。他の財と同様に、[[需要]]と[[供給]]の相互関係、代替競争関係にある他の土地(区分地上権を含む)、不動産の価格等によって左右される(参考:[[不動産鑑定評価基準]])。
 
[[社会主義]]体制のもとでは、生産財である土地の所有権は一元的に[[国家]]に帰属する。
 
=== 法的側面 ===
法律上はブツ(物)であり、[[物権]]の[[客体]]であり[[不動産]]に分類される。元々一体の陸地を人為的に区分して個別の不動産として扱われる。その土地(不動産)の所有者が[[国]]である場合は「'''[[国有地]]'''」、[[地方公共団体]]の場合は「'''[[公有地]]'''」、[[個人]]の場合は「'''私有地'''(民有地)」と称される。隣接する土地との境界線確定で紛争となることは昔から多く見られる。[[分筆]] 、[[合筆]]も参照されたい。
 
日本における土地についての基本理念については、[[土地基本法]]に定められている。土地については、[[財産権]]が保障される一方で、その公共性から、多くの国で、土地については[[公共の福祉]]を優先させるものとされ、使用収益に様々な規制が設けられている。
 
土地所有権は地上(地表)だけではなく、合理的な範囲内において、その地下(地中)及び空中(上空、宇宙条約により最高海抜100kmまで)に及ぶ。日本においては、その地下の一部分だけ、あるいは空中の一部分だけに関して、使用収益を目的とする区分地上権を設定することができる。[[地下]]は、建物の[[地下室]]、[[水道]]、[[都市ガス]]、[[電気]]、[[通信]]、[[下水道]]など供給処理施設、[[道路]]や[[鉄道]]([[地下鉄]])等の[[トンネル]]を敷設するのに用いられている。地下深い部分については地上付近の利用に殆んど影響が及ばないという観点から、日本では、[[大深度地下]]利用に向けた動きもある。ただし、陥没事故も起きており、見直し議論も行われている。ただ、人類が活用できる地下の深度は、地球レベルでは、ごく表面だけである。一方、また空中についての活用は、航空交通、電波等以外について、地球レベルでは、地表付近だけである。高層建物は、日照等環境、航空交通、電波等への影響等の観点から、規制の対象とされる。
 
== 土地の利用 ==
46行目:
 
=== 林地 ===
[[林業]]を行う土地は、「[[]]地」または「[[山林]]」と呼ばれる。
 
=== その他 ===
[[道路]]、[[鉄道]]、[[都市公園]]など、建物以外の公共公益施設の用に供される土地もあり、これらは[[公有地]]とされていることが多い。ただし、日本においては鉄道用地の大半は民有地である
<!--正確性に欠ける箇所が散見され加筆困難なためコメントアウト===== 自然保護区域 =====
また、その土地に元々あった自然をそのまま残す場合もある。その場合でも、まったく人の手を加えずに「手付かずの自然(ウィルダネス)」を残すケースと、ある程度の手を加える([[外来種]]の駆除など)ケースに分けられる。大抵の場合、そういった土地の所有者は国や[[地方自治体]]であり、所有者はそこを「国(公)立公園」として一般に公開している。世界的にも珍しい生態系が残っている場合、[[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]によって[[世界自然遺産]]に登録されることがある。-->
57行目:
 
== 土地被覆 ==
{{仮リンク|土地被覆|en|land cover}}(Land cover)とは陸地の表面のあるがままの状況のことであり、[[植生]](地表の[[植物]]の分布状況)や、人間活動の面から見た[[土地利用]]なども含まれる<ref>国土交通省・国土地理院 [httphttps://www.gsi.go.jp/common/000046764.pdf 「中分解能衛星データを利用した土地利用・土地被覆図化の研究」] </ref>。
[[File:Land cover IGBP.png|thumb|center|640px|[[地球圏・生物圏国際協同研究計画]]による土地被覆、17区分<ref name=IGBP_LCC> [https://ceres.larc.nasa.gov/science_information.php?page=CeresSurfID The IGBP Land Cover Classification] </ref>、色 code<ref>[[:en:EOSDIS#Distributed Active Archive Center|The Land Processes Distributed Active Archive Center (LP DAAC)]] [https://lpdaac.usgs.gov/about/news_archive/modisterra_land_cover_types_yearly_l3_global_005deg_cmg_mod12c1 MODIS/Terra Land Cover Types Yearly L3 Global 0.05Deg CMG (MOD12C1)] </ref><br>
 
{{Columns-start|num=3}}
{{Legend|#000080|[[水面]]<ref group="注">水面の色は抜かれている。</ref>}}
{{Legend|#008000|[[常緑針葉樹]]}}
{{Legend|#00FF00|[[常緑広葉樹]]}}
101行目:
!備考
|-
|[6970]<ref group="注">Artificial surfaces (including urban and associated areas)</ref>
|人工物
|25.91
111行目:
|<small>都市・宅地など</small>
|-
|[6971]<ref group="注">Herbaceous crops</ref>
|[[草本]][[作物]]
|1,713.59
121行目:
|<small>農地</small>
|-
|[6972]<ref group="注">Woody crops</ref>
|[[木本]]作物
|163.31
131行目:
|果樹など
|-
|[6973]<ref group="注">Multiple or layered crops</ref>
|[[輪作]]
|
141行目:
|<small>複合農業</small>
|-
|[6983]<ref group="注">Grassland</ref>
|[[草原]]
|1,789.42
151行目:
|
|-
|[6974]<ref group="注">Tree-covered areas</ref>
|[[森林]]
|4,429.67
161行目:
|
|-
|[6975]<ref group="注">Mangroves</ref>
|[[マングローブ]]
|17.72
171行目:
|
|-
|[6976]<ref group="注">Shrub-covered areas</ref>
|[[潅木]]
|1694.59
181行目:
|
|-
|[6977]<ref group="注">Shrubs and/or herbaceous vegetation, aquatic or regularly flooded</ref>
|[[湿地]]・[[氾濫域]]
|202.18
191行目:
|<small>草本1割以上、木本1割以下、冠水年2か月以上</small>
|-
|[6978]<ref group="注">Sparsely natural vegetated areas</ref>
|[[荒地]]
|904.88
201行目:
|<small>植生 2-10%</small>
|-
|[6979]<ref group="注">Terrestrial barren land</ref>
|[[砂漠]]・[[悪地]]
|1949.60
211行目:
|
|-
|[6980]<ref group="注">Permanent snow and glaciers</ref>
|[[雪原]]・[[氷河]]
|1436.77
221行目:
|<small>年10か月以上</small>
|-
|[6981]<ref group="注">Inland water bodies</ref>
|[[内水面]]
|381.14
231行目:
|
|-
|[6982]<ref group="注">Coastal water bodies and intertidal areas</ref>
|[[潮間帯]]
|
265行目:
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist|group="注"|2}}
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
 
== 関連項目 ==