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{{Selfref|プレスリリースへのリンクを貼るためのテンプレートに付いては[[Template:Cite press release]]を参照}}
{{出典の明記|date=2014年11月}}
[[File:Freeman Press release.jpg|240px220px|right|thumb|Margo Feiden Galleries での博覧会に関するプレスリリース。(1976年、ニューヨーク)]]
'''プレスリリース'''({{Lang-en-short|press release}}、{{lang-fr-short|communiqué de press}})とは、[[報道機関]]に向けた、情報の提供・告知・発表のこと。
[[File:World Bank press release loan-in-China 19630927.jpg|thumb|240px220px|プレスリリース文書の例]]
「news release '''ニュースリリース'''」「報道発表」とも。
'''プレスリリース'''({{Lang-en|press release}}、{{lang-fr|communiqué de press}})とは、[[報道機関]]に向けた、情報の提供・告知・発表のこと。「news release '''ニュースリリース'''」「報道発表」とも<ref>「記者発表」や「記者会見」という語は、「プレスリリース」の同義語ではなく、プレスリリースの中でも特定の手法、(わざわざ)記者を集めて発表することや会見すること、を指す。</ref>。英語で「press プレス」は(元々は)「[[新聞]]」または「[[新聞社]]」で(それが転じて「報道機関」というニュアンスで用いて)、「release リリース」は「発表」「公開」「放出」等を意味する。
 
[[ファクシミリ]]送信、[[インターネット]]配信、郵送<ref name="noro">野呂エイシロウ『プレスリリースはラブレター: テレビを完全攻略する戦略的PR術』</ref>、文書の直接配布(投げ込み)、[[記者会見]]、などの方法が用いられる。[[企業]]では(一般的には)広報部門の担当者、[[インベスター・リレーションズ|IR]]部門の担当者、マーケティング部門の担当者などがリリースを行っていることが多い。[[政府]]などでは、広報担当が行ったり、あるいは[[報道官]]などが行うことがある。
== 概要 ==
[[File:Freeman Press release.jpg|240px|right|thumb|Margo Feiden Galleries での博覧会に関するプレスリリース。(1976年、ニューヨーク)]]
自組織内に持っていた情報のうち、世の中に知ってもらいたいものを、報道機関がニュースや記事の材料として使ってくれることを期待しつつ、(その組織としては公式のものとして)提示すること。
 
== プレスリリースと報道機関 ==
「{{Lang-en|''press release''}}」という英語表現をカタカナで音写したものであり、英語で「press プレス」は(元々は)「[[新聞]]」または「[[新聞社]]」で(それが転じて「報道機関」というニュアンスで用いて)、「release リリース」は「発表」「公開」「放出」等を意味する。
ほとんどのプレスリリースは実際には記事にしてもらえない<ref name="noro" />。発表する側の組織内では「重要な情報」だと思われている事柄でも、報道機関に「記事にするに値しない」(「ニュース性が無い」「掲載に値しない」)などと判断されると、記事にはならない。記事にする / しない は報道機関の判断である。報道機関から見れば、毎日 多数ようにプレスリリースが届いており、その中から記事にしたいものだけをピックアップし(つまり、ごく一部だけを選び)、それについて[[取材]]を行い、(さらに取材がうまく行ったものだけを)[[記事]]にする。ピックアップされなかったプレスリリースは、[[ゴミ箱]]行きである。媒体の掲載可能スペースも限られており、情報を 読者に届けるに値するもの” 届けるに値しないものに、それぞれの判断で振り分けるのも報道機関の重要な仕事である。プレスリリース文書の作成およびそれを報道各社に届ける仕事を、企業から請け負っている会社もある<ref name="noro" />
 
[[ファクシミリ]]送信、[[インターネット]]配信、郵送<ref name="noro">野呂エイシロウ『プレスリリースはラブレター: テレビを完全攻略する戦略的PR術』</ref>、文書の直接配布(投げ込み)、[[記者会見]]、などの方法が用いられる。
[[File:World Bank press release loan-in-China 19630927.jpg|thumb|240px|プレスリリース文書の例]]
 
[[企業]]では(一般的には)広報部門の担当者、[[インベスター・リレーションズ|IR]]部門の担当者、マーケティング部門の担当者などがリリースを行っていることが多い。
 
[[政府]]などでは、広報担当が行ったり、あるいは[[報道官]]などが行うことがある。
 
なお、誤解の無いように説明しておくと、ほとんどのプレスリリースは実際には記事にしてもらえない<ref name="noro" />。
たとえ発表する側の組織内では「重要な情報」だと思われていることがらでも、報道機関の側から見て「記事にするに値しない」(「ニュース性が無い」「掲載に値しない」)などと判断されると、記事にはならない。あくまで、記事にする / しない は報道機関側の判断である。
 
報道機関の側から見れば、毎日 山のようにプレスリリースが届いており、その中から、記事にしたいものだけをピックアップし(つまり、ごく一部だけを選び)、それについて[[取材]]を行い、(さらに取材がうまく行ったものだけを)[[記事]]にする。ピックアップされなかったプレスリリースは、[[ゴミ箱]]行きである。媒体の掲載可能スペースも限られており、情報を 読者に“届けるに値するもの” と“届けるに値しないもの”に、それぞれの判断で振り分けるのも報道機関の重要な仕事だからである。
 
プレスリリース文書の作成およびそれを報道各社に届ける仕事を、企業から請け負っている会社もある<ref name="noro" />。
 
== 様々な手法 ==
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=== 記者会見 ===
[[File:Bush - 2007-10-17 press release.jpg|thumb|240px220px|記者会見の例。ブッシュ大統領が2007年10月17日にJames S. Brady Press Briefing Roomで開いた記者会見。]]
{{Main|記者会見}}
大きな組織や政府機関が、社会的に見てかなり重要な内容、社会的影響が大きいと判断される内容の発表をするときは「記者会見」を開く。誤解の無いように説明しておくと、全プレスリリースのうち記者会見が行われているのは、あくまでごくごく一部である。(もしも仮に記者会見がプレスリリースの主たる手法だと思えているのなら、テレビなどを見ている人間にこちらの印象ばかりが強く残っていて、錯覚が起きているにすぎない)
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発表する側も質問する側も、発言内容には注意をする必要があり、不用意な発言をすると問題となってしまうことがある。
<ref>
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雑多な内容。
 
例えば次のような発言は、問題視され、繰り返し言及されることになった。
; 「私は寝てないんだ!」(2000年)
: [[雪印集団食中毒事件]]の際に行った謝罪の記者会見の際、もみくちゃにされた石川哲郎雪印乳業社長(当時)が「私は寝てないんだ!」と記者団に怒鳴った。この発言に対し取材をしていた読売新聞の記者が「こっちだって寝てないんですよ!」と怒鳴りあいになった。また、この発言がテレビで報道されると石川社長はマスコミや世論から更なる非難を受けることになってしまった。
; 「リレーって何ですか?」(2002年)
: 種子島宇宙センターでの出来事。[[H-IIAロケット]]2号機打上げ後の記者発表でNHKの記者の発した質問である。ロケットの取材をするのに[[継電器|リレー]](継電器)という語の意味がわからず、事前の準備(勉強)をせずに取材に臨んでいることが露呈してしまった。記者発表の風景はネットで生中継されていて、その光景を見た人たちから「仕事として取材に行っているのにあまりにも不勉強ではないか」などの感想が出た。
; 「あんたらもうええわ、社長呼んで」
: JR西日本[[JR福知山線脱線事故|福知山線脱線事故]]の記者発表の際の出来事。読売新聞の記者が、発表するJR担当者に向かって暴言を吐いた事件。同席していた他の記者からも「取材する者の態度ではない」と批判もでた。この模様もテレビで放送されたため読売新聞社に抗議が殺到、同社は紙上で謝罪し、記者を処分した([http://www.sankei.co.jp/news/050513/bun056.htm 読売新聞が謝罪記事 JR西の会見で記者が暴言])。またこの事件は、JRのあまりの悪質さが目立ったせいなのか、この読売記者だけでなく他の社の記者も暴言を吐いていたとの指摘が相次いだ。
; 「あなたとは違うんです」(2008年)
: 内閣総理大臣である[[福田康夫]]が総理大臣を辞職する際の記者会見で記者から「総理の会見は他人事のように聞こえる」との質問があった。それに対して福田が「他人事のようにというふうにあなたはおっしゃったけれども、私は自分自身を客観的に見ることは出来るんです、あなたと違うんです」と回答([http://www.kantei.go.jp/jp/hukudaspeech/2008/09/01kaiken.html 平成20年9月1日 福田内閣総理大臣記者会見])。記者会見はねじれ国会での野党批判などが主であった。時間が差し迫ったこともあり記者会見での最後の発言がそれであった事や、記者会見の内容が反省していないととられた事、原油高への対応や外交政策で福田に批判的な意見が国民に蔓延していたことなどもあり話題になった。「あなたとは違うんです」という形で流布し、Tシャツが作られたりと大きく話題になった。
; ある新興航空会社における一件(2005年)
: ある新興航空会社がプレスリリースをすることになった。航空会社側は地元での記者会見を望んだが、[[国土交通省]][[記者クラブ]]の要望で国交省内で発表することになった。発表当日社長が現れたが、(記者側から見た印象であるが)「わざわざ来てやった」という態度で、発表の方法をめぐって記者側と口論となり、社長は怒って帰ってしまった。のちにある新聞記者が[[国土交通 (広報誌)|国土交通省の広報誌]]でこのエピソードを紹介し、取材の難しさについて語っていた。航空会社の社名は伏せられており、新規に開業する会社ということであった。記者側と発表する側との認識の違いが良く現れているエピソードである。
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</ref>
また、記者会見中に事件が起きるたりすると、肝心のプレスリリースの内容自体がメディアにのらず、他の話題ばかりが報道されることにもなりかねない
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== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
 
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== 関連項目 ==
{{Commonscat|Press releases}}
*[[発表報道]]
*[[パブリック・リレーションズ]]
109 ⟶ 75行目:
*[[WikiLeaks]]
 
== 外部リンク ==
{{Commonscat|Press releases}}
* [http://release.nikkei.co.jp/ 日経プレスリリース]
 
{{DEFAULTSORT:ふれすりりす}}