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講談社文庫

『うちの旦那が甘ちゃんで 飴どろぼう編』神楽坂 淳 『うちの旦那が甘ちゃんで 飴どろぼう編』神楽坂 淳

最新刊
    • 『うちの旦那が甘ちゃんで 飴どろぼう編』神楽坂 淳
    • 『うちの旦那が甘ちゃんで 飴どろぼう編』

      唇に塗ると艶が出る飴が流行り出した。
      それで繁盛した店が盗賊に目を付けられ、沙耶はみんなと捜査を……。

      あらすじ

      唇に塗ると艶が出る「みつ飴」が流行っている。日本橋の狐堂などで売っているらしい。そんな飴屋を専門に狙う泥棒が現れたことを、月也は奉行から聞いた。一方、牡丹といっしょに狐堂に偶然向かっていた沙耶は、途中で月也から泥棒の情報を仕入れ、日本橋で聞き込みをすることになった。しかしなぜ泥棒は飴屋を狙うのだろう。沙耶は不思議に思った。飴屋自体があまり儲かっていないから、十両にも満たない盗みにしかならないはずだ。わざわざ飴屋を狙う犯人たちのこだわりが、事件解決の糸口になるのかもしれない。狐堂の主人から話を聞き、さらにそのあと紅を商う桔梗屋の店主からも「みつ飴」に関する話を聞き出す。桔梗屋は飴屋と組んで新しい商売をしようと考えているらしい。事件と何か関連があるのだろうか……。

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  • PROFILE
    神楽坂 淳(かぐらざか・あつし)

    1966年広島県生まれ。作家であり漫画原作者。多くの文献に当たって時代考証を重ね、豊富な情報を盛り込んだ作風を持ち味にしている。小説に『大正野球娘。』『三国志』『うちの旦那が甘ちゃんで』『金四郎の妻ですが』『捕り物に姉が口を出してきます』『うちの宿六が十手持ちですみません』『帰蝶さまがヤバい』『ありんす国の料理人』『恋文屋さんのごほうび酒』『七代目銭形平次の嫁なんです』『醤油と洋食』などがある。

    1. 『うちの旦那が甘ちゃんで』神楽坂 淳
    2. 『うちの旦那が甘ちゃんで』

      あらすじ

      はっきり言って月也は「ぼんくら」である。月也とは、南町奉行で風烈廻方同心を拝命している、沙耶の旦那のことだ。のほほんとした性格から、盗人を取り逃がすことが多く、付き人である小者たちは愛想を尽かして次々に辞めていった。小者は捕り物の補助や身の回りの世話をする重要な存在で、小者がいなければ同心は能力の半分も発揮できない。次の小物をどうやって手当てすればいいのか。沙耶が思いついたのは、なんと自分だった!

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    1. 『うちの旦那が甘ちゃんで 2』神楽坂 淳
    2. 『うちの旦那が甘ちゃんで 2』

      あらすじ

      定廻り同心の小者の情報によると、どうも江戸の掏摸(すり)の数が減っているらしい。犯罪が減って悪いことではないのだが、半分もいないというのだから尋常ではない。掏摸といえば江戸では浅草、両国、そして市谷。月也は男装した沙耶を連れて市谷に向かった。地元の掏摸の話によると、どうやら本当に「掏摸のかどわかし」が起きているらしい。月也が釣り堀で注目を集めている間に、沙耶が捜査を進めることになった……。

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    1. 『うちの旦那が甘ちゃんで 3』神楽坂 淳
    2. 『うちの旦那が甘ちゃんで 3』

      あらすじ

      最近江戸で「九両強盗」というものが流行っていた。情報は奉行のもとに届くが、盗難届は出ない。「十両以上の盗み」は打ち首、九両なら遠島。ぎりぎりの線を狙った強盗である。しかも、盗みに入るのは繁盛している料理屋ばかりらしい。風烈廻方同心の月也は、沙耶と料理屋を開いて囮捜査をすることに……。

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    1. 『うちの旦那が甘ちゃんで 4』神楽坂 淳
    2. 『うちの旦那が甘ちゃんで 4』

      あらすじ

      美人画で名が売れはじめた浮世絵師・歌川広重から「男装姿を描きたい」と、絵姿になることを頼み込まれた沙耶。最初は断るものの、その後奉行所から受けるようにとのお達しが出る。じつは最近「個人写生会」が問題になっていた。もちろん「奢侈」という意味合いもあるが、個人写生会に参加した事実をネタに金持ちを強請る連中がいるらしいのだ。しかも、強請られた側は決して口を割らない。手がかりを掴むために沙耶を美人画の絵姿にしよう、というのが奉行所の狙いであった。沙耶は広重の依頼を受けると同時に、「強請り」の犯人を見つけようとするが……。

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    1. 『うちの旦那が甘ちゃんで 5』神楽坂 淳
    2. 『うちの旦那が甘ちゃんで 5』

      あらすじ

      女を騙して金を巻き上げる「色悪」というものが江戸を荒らしているらしい。だが、騙された娘たちが誰ひとり訴えようとしないため奉行所も手の打ちようがない。そこで、沙耶が囮になって色悪を捕まえる算段となった。沙耶は「男に騙されやすい女」になるための修行を積むことに……。

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    1. 『うちの旦那が甘ちゃんで 6』神楽坂 淳
    2. 『うちの旦那が甘ちゃんで 6』

      あらすじ

      女を騙す悪党「色悪」。囮捜査で沙耶が犯人たちを捕らえたものの、黒幕まではいきつけなかった。その後、色悪になる方法を教える「色悪講」なるものまでできる始末。奉行の命令で月也は商家のボンボンに扮し、その色悪講に入ることになるが、なぜか妻の沙耶を真剣に口説きだして……。好評書下ろし時代小説。

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    1. 『うちの旦那が甘ちゃんで 7』神楽坂 淳
    2. 『うちの旦那が甘ちゃんで 7』

      あらすじ

      沙耶と月也は奉行の勧めで、箱根へ湯治の旅に出る。途中、ひと組の男女と知り合うが、二人はなんと駆け落ちの途中だった。追手におびえる姿を見かねて、四人連れならバレないだろうと、合流を決め込む月也。だが、箱根の旅館に着く前に追手が現れ……。江戸時代の旅情あふれる、大人気書下ろし時代小説。

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    1. 『うちの旦那が甘ちゃんで 8』神楽坂 淳
    2. 『うちの旦那が甘ちゃんで 8』

      あらすじ

      音吉の付き人「箱屋」となって芸者の世界に潜入することになった沙耶。他方、月也はなんと女装して芳町の陰間茶屋で働くという大胆な作戦。夫婦同時潜入の捜査なのだ。沙耶は得意の若衆姿で、山本町の座敷へ向かう音吉に付き従った。そこにいたのは以前から音吉に言い寄っていた金持ちの札差・吉兵衛だった。そして、音吉にではなく沙耶に相談を持ち掛けてきた。大奥に勤める姪が、抜け出して遊んでいるというのだ。しかも行先は陰間茶屋だと。もしかすると、月也と遭遇を? 夫婦同時潜入はここでつながるのか!

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    1. 『うちの旦那が甘ちゃんで 9』神楽坂 淳
    2. 『うちの旦那が甘ちゃんで 9』

      あらすじ

      芸者や遊女を乗せ、まるでお座敷が川を下るような船「遊山船」。その贅沢な船を襲う船強盗が横行しているという。乗客には金持ちが多いから結構な稼ぎになるらしい。月也と沙耶に捜査するよう奉行から指令が出る。音吉ら仲間を加えて「芸者チーム」を結成し、夫婦同心は船に潜入を!

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    1. 『うちの旦那が甘ちゃんで 10』神楽坂 淳
    2. 『うちの旦那が甘ちゃんで 10』

      あらすじ

      最近、芝居を観に行っている隙(すき)に盗みに入る泥棒が出没しているらしい。特に水茶屋の女や芸者の小物が狙われている。しかも売れっ子のものばかり。奉行から指令を受け、月也(つきや)は小茶屋で、沙耶(さや)は音吉たちと芝居茶屋で前泊することに。そして「泥棒市」なる怪情報まで耳に入り……。

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    1. 『うちの旦那が甘ちゃんで 鼠小僧次郎吉編』神楽坂 淳
    2. 『うちの旦那が甘ちゃんで 鼠小僧次郎吉編』

      あらすじ

      月也が沙耶を小者にしたばかりの頃、奉行の筒井から奇妙な指令を受ける。一番美味しい「深川飯」を探せというのだ。月也は沙耶に相談し、ご当地の深川に二人で繰り出す。沙耶は音吉や牡丹にも協力を要請し、足を洗おうとしている盗賊と会うことに。謎の指令の真意とは……。大人気書下ろし時代小説の特別編。

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    1. 『うちの旦那が甘ちゃんで 寿司屋台編』神楽坂 淳
    2. 『うちの旦那が甘ちゃんで 寿司屋台編』

      あらすじ

      江戸の町で「屋台泥棒」が捕まった。屋台を引きながら盗む先を物色する泥棒で、ほかにもいるらしい。屋台全部が容疑者ということもあって奉行所も手をこまねいていた。奉行は月也に指令を出し、沙耶が男装して牡丹と「握り寿司の夫婦屋台」を引いて捜査をすることになった……。

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    1. 『うちの旦那が甘ちゃんで 飴どろぼう編』神楽坂 淳
    2. 『うちの旦那が甘ちゃんで 飴どろぼう編』

      あらすじ

      唇に塗ると艶が出る「みつ飴」が流行り、それを売る飴屋を専門に狙う泥棒が現れた。月也から泥棒の情報を仕入れた沙耶が聞き込みをすることになった。なぜ泥棒は儲けの少ない飴屋を狙うのだろう。わざわざ飴屋を狙う犯人たちのこだわりが、事件解決の糸口になるのかもしれない……。

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お江戸初の「夫婦同心」誕生⁉
武家の女房 江戸料理レシピ&トリビア
  • 筍大根
    1. 筍大根
    2. 米のとぎ汁で筍を茹でて、食べやすく切ってから鰹節をかける。
      茹でた筍の上で鰹節が身じろぎをしたあたりで醬油をかけた。
      鰹節と筍の香りがふうわりとたちのぼったところで、 仕上げにごま油をかける。ごま油の濃厚な香りが、 筍に一段上の旨みを与えてくれるのだ。
      筍を食べるときには、葱は添えないようにしている。
      葱の香りが強すぎて筍の香りを殺してしまうからだ。

  • 焼鰻
    1. 「なににしやすか?といっても鰻のぶつ切りと 酒しかないですけどね」「それでよい」 月也が言うと、店主がすぐに串に鰻をさして炙りだした。
      山口庄次郎で食べる上品な鰻と違って、値段も安いが 手間もかけない。脂を抜かないで焼いた鰻はいかにも 精がつきそうだった。店主が、鰻をぶつ切りにして皿に 盛ってくれる。鰻には焼いた味噌が塗ってあって、 焼けた味噌の香りが香ばしい。

    2. 焼鰻
  • サツマイモ鍋
    1. サツマイモ鍋
    2. 沙耶は豆腐を取り出すと、まずはすり鉢でしっかりと擂った。
      豆腐をすり鉢で擂ってとろとろにしたところに、蒸しておいた サツマイモを入れてさらに擂る。両方がうまくまざったところで 柔らかくまとめる。鍋に水を張って、鰹節をかいたものをひとつかみ 放り込むと、まとめた豆腐を入れた。鰹節は普段よりもやや多めに入れて しっかりと出汁をとる。火が通ったら醤油で味を調えて、刻んだ葱を散らす。
      サツマイモが入っていて甘いから、醤油の味をやや強めにしていた。
      そこに薬研堀を添えるのが沙耶流である。

コミック版「うちの旦那が甘ちゃんで」をご紹介。

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