東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う県民投票の実現に向け、署名集めでの協力を話し合った住民らの集会=9月16日、柏崎市
東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う県民投票の実現に向け、署名集めでの協力を話し合った住民らの集会=9月16日、柏崎市

 東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。再稼働東京電力福島第1原発事故を踏まえ、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。問題を巡り、市民有志が県民投票の実現に向けて動きだす中、これに賛同する柏崎刈羽原発の立地地域の住民らが9月16日、新潟県柏崎市の産業文化会館で集会を開いた。県民投票条例制定を求める直接請求に向けた「スタート集会」と位置付け、署名集めを担う受任者を広く募集していく方針などを確認した。

 柏崎刈羽原発を巡っては国が、柏崎市と刈羽村、新潟県に再稼働への同意を要請している。これ...

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