■防衛情報-ウクライナ戦争
AAMとSAMの弾体共通化は日本もAAM-4で試みているところではありますが量産体制を考えるともう少し踏み込むべきなのでしょう。
ドイツのショルツ首相はウクライナへ追加のIRIS-T防空システムを供与すると発表しました。ISWアメリカ戦争研究所9月4日付ウクライナ戦況報告によれば、ドイツ政府は2026年までに17基のIRIS-T防空システムを供与すると発表しました、これは2024年9月までにドイツ政府が供与したIRIS-T防空システム7基を大きく上回ることとなります。
IRIS-T防空システム供与計画は、まず17基のうち、4基を2024年内に供与できるとしました。IRISミサイルはサイドワインダー空対空ミサイルの後継として開発された射程25kmの装備ですが、IRIS-T-SL防空システムとして地対空ミサイル型が開発されています。これには短距離型と中距離型および長距離型が開発されています。
短射程型のIRIS-T-SLSは射程が12kmですが、中距離型IRIS-T-SLMは射程40kmと有効射高20000mまで能力が向上、長射程型のIRIS-T-SLXは射程80kmと有効射高は30000mまで強化されています。ウクライナ軍はロシア軍の断続的な航空攻撃により現在防空装備の弾薬枯渇に苦しんでおり、ゼレンスキー大統領も供与を各国へ要請していました。
■防衛情報-ウクライナ戦争
相手が全くリスクを受けないままならば延々と戦争が継続するという厳しい現実を直視し、逆攻撃という選択肢を日本は真剣にかんがえるべきなのかもしれない。
ウクライナのゼレンスキー大統領はクルスク州戦況についてテレビインタビューに応じました。ISWアメリカ戦争研究所9月3日付ウクライナ戦況報告がアメリカNBCテレビにおけるゼレンスキー大統領へのインタビューを紹介しており、これによればクルスク州について、不特定期間保持することを暫定的に計画している、と述べています。
ISWは明言を曖昧な表現としていますが、ロシアのプーチン大統領はウクライナへ停戦を示唆しており、東部占領地を一定程度の境界線まで保持した時点で其処を国境として確定する圧力をウクライナとウクライナを支援する各国に掛ける可能性があり、クルスク州一部を占領することで、ウクライナがロシア一部を国境線として示唆できることに。
停戦は結果的にロシア軍に再編成の機会を与え、2022年2月にロシアが主張したような偽旗作戦により、例えば2024年1月に開始されたハリコフ再侵攻のような攻撃を加えてくる可能性があります。このためロシア側に、現在の国境線で停戦、という圧力を回避するために、クルスク州南部を一時的に保持しているといえるのかもしれません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
AAMとSAMの弾体共通化は日本もAAM-4で試みているところではありますが量産体制を考えるともう少し踏み込むべきなのでしょう。
ドイツのショルツ首相はウクライナへ追加のIRIS-T防空システムを供与すると発表しました。ISWアメリカ戦争研究所9月4日付ウクライナ戦況報告によれば、ドイツ政府は2026年までに17基のIRIS-T防空システムを供与すると発表しました、これは2024年9月までにドイツ政府が供与したIRIS-T防空システム7基を大きく上回ることとなります。
IRIS-T防空システム供与計画は、まず17基のうち、4基を2024年内に供与できるとしました。IRISミサイルはサイドワインダー空対空ミサイルの後継として開発された射程25kmの装備ですが、IRIS-T-SL防空システムとして地対空ミサイル型が開発されています。これには短距離型と中距離型および長距離型が開発されています。
短射程型のIRIS-T-SLSは射程が12kmですが、中距離型IRIS-T-SLMは射程40kmと有効射高20000mまで能力が向上、長射程型のIRIS-T-SLXは射程80kmと有効射高は30000mまで強化されています。ウクライナ軍はロシア軍の断続的な航空攻撃により現在防空装備の弾薬枯渇に苦しんでおり、ゼレンスキー大統領も供与を各国へ要請していました。
■防衛情報-ウクライナ戦争
相手が全くリスクを受けないままならば延々と戦争が継続するという厳しい現実を直視し、逆攻撃という選択肢を日本は真剣にかんがえるべきなのかもしれない。
ウクライナのゼレンスキー大統領はクルスク州戦況についてテレビインタビューに応じました。ISWアメリカ戦争研究所9月3日付ウクライナ戦況報告がアメリカNBCテレビにおけるゼレンスキー大統領へのインタビューを紹介しており、これによればクルスク州について、不特定期間保持することを暫定的に計画している、と述べています。
ISWは明言を曖昧な表現としていますが、ロシアのプーチン大統領はウクライナへ停戦を示唆しており、東部占領地を一定程度の境界線まで保持した時点で其処を国境として確定する圧力をウクライナとウクライナを支援する各国に掛ける可能性があり、クルスク州一部を占領することで、ウクライナがロシア一部を国境線として示唆できることに。
停戦は結果的にロシア軍に再編成の機会を与え、2022年2月にロシアが主張したような偽旗作戦により、例えば2024年1月に開始されたハリコフ再侵攻のような攻撃を加えてくる可能性があります。このためロシア側に、現在の国境線で停戦、という圧力を回避するために、クルスク州南部を一時的に保持しているといえるのかもしれません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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