(監督・脚本:ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ 2022 ベルギー=フランス)
この監督さんたちの作る映画は、フィクションなのに、いつもドキュメンタリーを観ているような気持になる。
この作品もベルギーでの「難民問題」を扱っているのだけれど、実際にこういう少年と少女が目の前にいるような気になってしまう。映画全体が緊張感のあるシーンの連続なので、見ている方は息つくひまがない。
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イギリスでのシェークスピアの舞台を一度見たくて、舞台劇を映像作品として見せてくれるNTLive(ナショナル・シアター・ライブ)の『ハムレット』(ベネディクト・カンバーバッチ主演)を観にいった。NTLiveを観るのは初めてだった。
実はわたしは、「ハムレット」という戯曲のどこが面白いのかわからない。
日本語訳の文章で読んだときも、誰かのどこかでの舞台(何種類か観てると思う)でも、名作と言われるの . . . 本文を読む
星新一作品を半世紀ぶり(もっとかな)に読みました。
生前、自称「活字中毒」だった父は、書斎の作りつけの本棚にさまざまな本を無造作に並べていて、読める本は持ち出して読んでもいいという、暗黙の了解がありました。
「ようこそ地球さん」とか「マイ国家」といったタイトルを今も覚えています。
当時中学生だった姉が選び出して、自分が読んでから小学生のわたしに回してくれた気がしますが、経緯はオボロ~
覚え . . . 本文を読む
以前映画館で観た『ゴジラー1.0』(監督・脚本:山崎貴 2023)のモノクロ映像版だとか。
カラー版の方を観たときには、全体の色調の美しさと、戦後まもなくという時代設定が、自分のアタマの中でうまくかみ合わない気がして、でも「今の時代に作るとこうなるのは当たり前」と、自分の感覚の方を修正しながら、それでもドキドキ楽しんで観た。
作り物である「ゴジラ」の凄さと、戦争の傷を抱えて生きる人たちの人間模 . . . 本文を読む
寒かったり、急に暑くなったり。近所の花たちも戸惑ってるような春。
地球のあちこちで戦争が続いていて、ガザでは虐殺・こどもたちの餓死…
何が何だか、わかろうとする努力もやめてしまいそうな自分。
そんな中でも映画観て遊んでいます。
ショーモナイ自分用のメモですが、少しだけでも、見て頂けたら嬉しいです。
(1日に2本観た分は、まとめてひとつの記事になってます)
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『すずめの戸締まり』(監督・脚本:新海誠 2022)
前作『天気の子』の方が好き。(でも、あの「椅子」は愛嬌があって、ずっとこのままの姿の方がいいな~なんて思った)『ケイコ 目を澄ませて』(監督・共同脚本:三宅 唱 原案:小笠原恵子「負けないで!」2022)
実在するモデル(聴覚障碍がある女性プロボクサー)があると聞いて、これは観にいきたいと。不自然に見えるシーンはあっても、 . . . 本文を読む
(ぐだぐだモタモタが続きます~)『エンパイア・オブ・ライト』(監督・脚本:サム・メンデス 2022 イギリス=アメリカ)
この映画は好き!(個人的な思いを巡らすことができる空間と、風と、人と映画に対する愛情を感じた)
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/57359354.html
『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』(原 . . . 本文を読む
今年はもうやめようかと思ったのですが、宿題が残ってるみたいで、なんとなく気が晴れなくて… なので、いつも以上に「かる~い気持ち」で書き始めました。(記憶違いも結構ありそうで、ひろ~い心で読んでやって下さるとありがたいです)
『君を想い、バスに乗る』(監督:ギリーズ・マッキノン 2021 イギリス)
主演の俳優さん(ティモシー・スポール)が役柄より20歳以上若い( . . . 本文を読む
なぜか硬い書き方になっちゃった「ひとこと感想」その2。
この映画で、「アブハジア紛争」という言葉を初めて知った。ソ連崩壊後、ジョージアは西部のアブハジア自治共和国と戦闘になり、「同時に起こった内戦と共に、社会は壊滅的な被害を被った」とチラシにある。言葉で説明されても、わたしなどには何が何やら、ヨクワカラナイ。まして映画で見る「現実」は、「現れた人間が敵側かどうか」、それもジョージア兵、アブハジア . . . 本文を読む
ちょっと長くなった「ひとこと感想」その1。
ジョージア映画2本立てで、『みかんの丘』の前に観たのが良かったと後から思った。この映画はセリフが少なく、「ただじっと見つめていると、少しずつ事情がわかってくる」タイプの作品。(わたしはこういう映画も好きなので、興味を持って観ていたけれど、退屈だと思う人も多いかもしれない)紛争の起きている2国の境界にある川の中州(流れと共に形を変える)に、おじいさんと孫 . . . 本文を読む
例によって、映画と関係のないコトを長々と書いた「なぐりがき」です。そこから助走を始めないと、映画の内容までたどりつけない自分。(書き始めの時点で、すでに息切れしてる?)それでもせっかく書いたので、こちらにも載せます。
枯れ木も山の賑わい……ということでおひまな時にのぞいて頂けたら、やっぱり(とても)嬉しいです(^^;
『ゴジラ-1.0』(監督・脚本・ . . . 本文を読む
(監督・脚本:三原光尋 2023)
年明け早々から災害だの事件だのが続き、何か「ほのぼの系」の映画観たいな~と「昭和の映画館」へ行ってみたら… 予想とはちょっと違う映画だった。わたしはこの映画にとても励まされた気がした。見る人を本気で励まそうとする力を感じた。なので、そのことだけでも書いておきたい。
日本の政治も経済も、何をどうすればいいのかわからない状態(に見えてしまう)。世の . . . 本文を読む
(監督・共同脚本:ヴィム・ヴェンダース 2023 日本)
2023年の最後に観た映画。
ヴェンダース監督の作品はなんとなく好きで、機会があると観てきたけれど、この映画はこれまでで一番「心地よく」観た気がする。
たぶんそのせいもあって?観終わった後残ったのは、なんだか「贅を凝らした上質のプロモーション・ビデオ」をのんびり見せてもらったような気分だった。(けなしてるのではなく褒めてるつもり)
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今、ニュースでよく目にする「戦争」は、ウクライナとロシア、パレスチナとイスラエル。「他の戦争」も、チラチラ目に入ることがありますが、どれがどこで、どこで何が、どことどこが… ぜ~んぶアタマの中でごっちゃになって、あっというまに記憶から消えてしまう。
今のわたしのアタマでは、残すことも追い続けることも、たぶん出来ないのです。
映画は家でよく観ます。元気な時はスクリーンでも。でも、も . . . 本文を読む
この記事のタイトルを書いてから既に3か月。そろそろ「気分はもう70歳~」(^^;
いつ頃からだったか、映画や本の感想が書けなくなりました。
「アタマが働かなくて書けない」のだと思っていましたが、「観てもすぐ忘れてしまう」からかもしれない。とにかく、「観るのは楽しい。書くのは億劫」の毎日。
「なぐりがき」もこれが最後になるかもしれませんが、なったらなったでこれまで以上に、心置きなく映画が楽しめ . . . 本文を読む