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明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

そろそろ、新小平の時代が来る!?

2024年08月02日 | 飲食店まとめ
個人的なことだが、ブログ開設から3006日目の今回、拙ブログは通算500回に到達!
今回は500回記念スペシャルということで、通算400回のときと同様、JR新小平駅から徒歩圏内にある飲食店を紹介。
第400回のタイトルは、「まもなく、新小平の時代が来る!」であったが、私の予想とは裏腹に、
約1年半たった現在も、時代が来ている気配はないので(苦笑)、今回タイトルの末尾には、クエスチョンマークを加えておいた。

せっかくの新小平特集なのだが、駅の外観などを撮影したことはない。駅で唯一撮影したのは、
「おお、こんなところに!」と、ついシャッターを押した、階段にいた小平市のキャラクター「ぶるべーくん」。

※ぶるべーくんのケーキは、『ナイトー洋菓子店』などで発売中

階段での撮影なんて、他の駅なら通報されそうだが、前回記したように新小平駅は利用者が少なく、このときも、私以外に階段利用客は不在。
とはいえ、新小平駅は周辺に有名な観光地こそないが、たくさんの西武線駅があり、
西武線からJRに乗り換えるユーザーや、西武線代をケチりたい私には、貴重な駅なのである。
今回も前回と同様、新小平駅から徒歩圏内で、下記地図で距離順に数字が付いている駅(新小平は01扱い)にある飲食店を紹介していく。


ただ、08の小平駅と09の久米川駅は、さすがの私も「新小平からの徒歩はツラい」と感じたため除外した。

まずは一番遠い、07の八坂駅からは、居酒屋兼食堂の『川島屋』をピックアップ。


ノレンに「酒店」と記してあるように、以前は酒屋さんだったようで、現在もドリンク類の種類は豊富。
おつまみも揃っているが、こちらの名物は、ソースかつ丼と、鶏肉の山賊焼き。
下記は「もも山賊」1100円。名称こそ山賊「焼き」だが、実際は揚げ物である。


鶏の唐揚げとチキンカツのいいとこ取りのような、噛み応えのあるボリューミーな逸品で、酒が進んだ。


男性店主も気さくな方で、初見の私にも話しかけてくれた。なので川島屋さんには、この後も何度か通っている。

続いては06の一橋学園駅。そもそも、私が新小平で下車する理由の大半は、一橋学園の『なにや』でチャーシューを買うためである。


一橋学園駅周辺では何度も食事をしているが、今回はその中の一軒、『れすとらん たいこう』を紹介。


店内はテーブル席のみ。厨房から男性シェフが出てきて、「いらっしゃい」と声をかけてくれた。


下記メニュー表から、ライス・味噌汁付の「ハンバーグ」850円を選択。


数分後、シェフが調理し自ら配膳する、ハンバーグセットが登場。お盆で提供されお箸で食べる、「日本の洋食」スタイルだ。


ご飯、味噌汁、たくわんが付き、ハンバーグには人参とピーマンのソテーにポテトフライが添えられる。


マッシュルーム入りソースがかかったハンバーグは、どこか懐かしさを感じる、派手さはないが真面目に作られたのがわかる味わい。


温厚そうなシェフに見送られて退店。昭和時代にタイムスリップしたような、落ち着いた時間を過ごせたよ。

05は、前回は食事したことがなかった萩山駅。つい先日、駅前の『じろえもん』というお店に行ってきた。


こちらも、食堂兼居酒屋のようなので、ランチタイムだったけど「サッポロ黒ラベル瓶」600円を注文。
つまみとして、下記定食メニューから、「ミックス3品」990円の単品をお願いしたのだが、


昼の部があと20分ほどで終了と気付き、あわてて定食に変更してもらう。ビールもやめればよかったか。
終了直前の入店にもかかわらず、気さくに迎え入れてくれ、しかも酒類の注文を拒まなかった、男性店主に好印象。
ビールを飲みながら待つこと数分、ミックスフライ3品の定食が完成。


ご飯と大根とお揚げの味噌汁、鶏唐揚げ、コロッケ、アジフライに、付け合わせはキャベツではなくレタス。


さらにポテサラ、ピリ辛こんにゃく、奈良漬けと副菜陣も揃っている。


ご飯はしっかり炊けているし、味噌汁の出汁加減や、フライの揚げ具合や味付けも、すべて絶妙。
奇をてらわぬ万人受けする定食であり、じっくり味わいたかったが、昼の閉店時間が迫っている(汗)。
店主さんは、あわてて飲み食いする私を見て、「(時間は)気にせずゆっくりお召し上がりください」と、2度声掛けしてくれた。
ではお言葉に甘えて…とゆっくり食べるほど、私も図々しくない。急いで食べたつもりだが、14時を少し過ぎてしまった。
会計時、「遅くまですみません」とお詫びし、「今度は夜、ゆっくり飲みに来ます」と告げて退散。
「ありがとうございます。またよろしくお願いします」と応じてくれた店主さんに会いに、近日中に飲みに行こう。

04も、行きつけの店がなく、前回はスルーした鷹の台駅。今回は、老舗洋食店の『ジュノン』で食事をしてきた。
なにやでチャーシューを買ってから寄ったのだが、この日、私が歩いた時間帯の小平市の推定気温は36度。
炎天下に新小平→一橋学園→鷹の台→新小平と歩いたので、帰りの武蔵野線内ではフラフラになってしまった。
皆さんも、暑い日は決して無理せず、西武線を利用しましょう(苦笑)。
瀕死の状態でジュノンに到着すると、ガムテープで補強された、味のある(?)看板が迎えてくれた。


入口ドアには、主要メニューが貼ってあるが、「カツライス」500円を筆頭に、お手頃価格の商品ばかり。


入店すると、13時過ぎなのに結構な混み具合。ひとつだけ開いていた2人用テーブル席に案内される。
「手ごねはんばーぐ」定食750円にしようと思ったが、「+生姜焼き」でも890円なので、そちらのセットを選択。
しばらくすると、おばちゃんがハンバーグ+生姜焼きセットを運んできた。


ハシを置いてみたが、お皿はそこそこ大きく、ハンバーグはチーズが乗ったのが2個。


横から見れば、主菜だけでなく生野菜もてんこ盛りなのがわかるはず。


ハンバーグは、ケチャップ主体と思われる酸味あるソースと、チーズのコクが好相性。
生姜焼きは、大ぶりの豚肉と玉ねぎに、甘じょっぱいタレが絡めてある、家庭的なテイスト。
ご飯はそこそこ量があったが、途中でなくなってしまったので、後半は野菜と一緒に添えられていたナポリタンを、ご飯代わりにして食べた。


ネット情報によると、働いているご夫妻は、たまに不機嫌な態度を露わにすることもあるそうだが、
おばちゃんは、食べ終わった私に話しかけてくれたし、悪い人には思えなかった。
500円のカツライスの他にも、気になる料理があるので、もう少し涼しくなったら、ジュノンさんにも再訪しよう。

03の小川駅は、前回読者さんにおススメされ、私も以前から気になっていた『ふじや食堂』。


まさに「昭和の食堂」という外観だが、店内は古臭さはなく、清掃も行き届いていた。
カウンター席はなく、テーブル席のみで、働いているのは、年配のご夫婦と娘さんと思われる女性の3名。
メニューは、壁に設置してある黒板と、


同じく壁のメニュー札から選択。黒板の方は、日によって一部商品が変わるようだ。


近所のご隠居風の先客がビールを飲んでいたので、私も「キリンビール大瓶」600円を注文。奥のテーブルにいるのは、休憩中のお母さん。


おつまみは、「肉どうふ」300円と「マカロニサラダ」160円に、「生玉子」80円を付けた。
まずはマカサラと生玉子が、割り箸と一緒に提供され、


肉豆腐があとからやってきた。調理担当は当然、お父さんだ。


いい色に味付けされた肉豆腐を、すき焼きのように溶き玉子に浸して食べる。ウマいのは書くまでもない。


マカサラは、酸味控えめのやさしい味。定食のお供にも最適だろう。
訪問時は日曜の午後で、常連客が代わる代わる入店し、ある客はビール+おかず、別の客はご飯+おかず2品などと、独自の組み合わせを楽しんでいる。
あとから来た男性客は、お母さんや私に「すみません、ゴルフ観ていいですか?」と断ったのち、店内TVのチャンネルを変えた。
別にTVは視聴していなかったが、私より年長の方に敬語で声掛けされ、なんだか気分がいい。
私のように、電車に乗って来る客は多くなく、地元密着タイプの店舗だと思うが、お客さんのマナーは良好なようだ。

ビールを飲み終えたのが16時20分頃。こちらは17時閉店なので、お酒はやめて、残ったおかずでご飯を食べることに。
ご飯は小~大まであり、私は「小盛ライス」210円を注文したら、漬物と温かいお茶も出てきた。


上記一式の他に紙片が置かれ、裏返してみたところ、お会計の額が記してあった。ビール大瓶付きでこの価格は安いよね。


食べかけで申しわけないが、この日私が食べた、「肉どうふ定食」の全容である。


ライス中央に残った溶き玉子を注ぎ、周辺にお肉や豆腐を乗せ、自家製肉豆腐丼を作り、ガツガツとたいらげた。
休憩を終えたお母さんが、お会計を担当してくれてたので、「ごちそうさまです」と告げて退散。
いかにも日曜の昼下がり的な、ゆったりとした時間を過ごせて、大満足である。
ところで、こちらは17時閉店のはずだが、16時45分頃でも新規客が来たりしているので、17時は入店可能時間なのかも。

02青梅街道駅は、駅から徒歩10秒の位置にある、中華食堂『あんちゃん』。
「ラーメン」や「チャーハン」、各種定食やセットメニューもあるが、私が頼んだのは好物の「餃子」と、中華屋さんでは珍しい「牛丼」。
最近の価格はわからないが、訪問時は牛丼560円、餃子が380円。ラーメンは490円だった。
カウンター席から調理作業を眺めていたが、牛丼は残念ながら自家製ではなく、パックに入った市販品を温め、玉子でとじていた。


元の商品が悪いのか、お肉も少なく味はイマイチ。せめて『吉野家』の冷凍具材を使用してくれれば…。


一方、自家製っぽい餃子の方は、小ぶりながら野菜多めで、私の好きな昭和タイプ。


この日はメニュー選択をミスったが、近いうちに再訪問し、炒め物か麺類を食べて、あんちゃんの真の実力を確かめたいものである。

最後に01扱いの新小平駅。駅から西北方面に歩いたところに、『サムライ』という以前から気になっていたお店がある。


入口看板では、「ステーキ ハンバーグ」など、洋食メニュー主体のレストランということがわかるが、 


別の看板では、「うどん・そば」が加わり、さらに「ファッション」「アクセサリー」など、飲食店とは異なる業態も手掛けている様子。


謎だらけのお店(?)に興味を持ち、ネットで調べたところ、洋食店兼居酒屋との情報があり、夜に何度か行ってみたが、近年は開いておらず。
今年の春頃、昼の時間帯に訪問し、お店の方にたずねたところ、現在は【ランチ営業のみの洋食屋さん】になったようだ。
もちろん、たずねるだけでなく、お食事もさせていただく。こちらがメニュー。


私は「ナポリタン」600円を注文したのだが、タバスコやフォークなどと一緒に、下記画像のお皿も運ばれてきた。


生野菜の周辺にトマト、竹輪、さつま揚げが盛られ、オシャレなんだかチープなんだかわからんが(笑)、前菜が付くとはスゴイ。
その後、ナポリタン本体が登場。色からもわかるように、味付けはそこそこ濃いめ。


横アングルも撮影。量もそこそこあり、ベーコンが多めなのも嬉しい。


食べた感想は、洋食屋さんというより喫茶店のナポリタンという印象だったが、美味しいのは間違いない。
食後には、なんとアイスコーヒーまで出てきたではないか。前菜・コーヒー付きで600円とは、相当安いよ。


勝手ながら、前回紹介した『風の色』とともに、新小平駅激安ランチの二大巨頭に推奨させていただく。

以上、新小平を含む7駅の7店を紹介してきた。こんなに素晴らしいお店が揃っている新小平駅エリアは、もっと注目されるべきだと思う。
ただ、さっきも書いたが、夏場は無理して歩かず、素直に西武線に乗ってほしい(笑)。
もうひとつ繰り返しになるが、今回で拙ブログは500回目を迎えました。読者の皆様に、深く感謝いたします
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西東京大会三連覇に王手! -日大三高野球部2024-

2024年07月27日 | 高校野球
全国各地で代表校が決定している、第106回全国高等学校野球選手権大会(←正式名称)。
我が母校日大三が所属する西東京大会は、明日28日に決勝戦が行われる。
今年、12年ぶりにノーシードで挑んだ三高は、4回戦でシード校の国士舘を撃破。
なので今回の拙ブログは、5回戦以降の試合について語っていく。初戦から4回戦までの軌跡は、こちらを参照してほしい。

5回戦の相手は、都立府中工科。前回ブログでも追加訂正したように、私は試合開始を12時半と思い込んでおり、11時半と気付いたのが当日朝。
あわてて出かける準備をしながら、地元ケーブルTVで中継している、三高の前に行なわれる第一試合を観ていたら、
東海大菅生が拓大一相手に1イニング10失点しているではないか(笑)。あ、つい(笑)マークを記してしまった。

球場到着時は9回裏で、拓大一が10-6とリード。スコアボードの4回表「10」が異彩を放っている。


菅生も第一シードの意地を見せ、連打で得点を返すも、併殺打があったため、あと一死に追い込まれる。
平凡なサードゴロで試合終了…と思いきや、悪送球だかファーストの落球だか、よくわからないが打者セーフになり、10-9と1点差に。
拓大一、この回はキャッチャーフライの落球もあり、金星目前での緊張は隠せない。
それでも、菅生最後の打者がセカンドゴロに倒れ、薄氷の逃げ切り勝ち。
拓大一とは縁もゆかりもない私だが、試合終了の瞬間、思わずガッツポーズ。


優勝候補が敗れる異様なムードの中、第二試合が始まる。
1回裏、先頭打者本間がいきなりライトへホームラン。さらに、2回裏には二打席連続ホームランを放ち、三高が4-0とリード。
前回の高校野球ブログで、「三高打線で一番期待しているのは本間」と記した、私の眼力をホメてほしい。
ところが、他の打者も「オレもホームラン打ちてえ」と思ったのか、初戦の私立武蔵戦と同様、フライアウトを連発。
たまにゴロを打てば併殺打となり、追加点を奪えぬまま、残塁の山を築く。
フォローすると、満塁のチャンスで西鍛治がレフト線に打球を放ち、判定はファウルも実はフェアで、その後併殺打…などの不運もあった。
三高先発は右腕11の伊藤だったが、中盤に1点を返されると、谷亀に交代。エースは温存したかったけどね。
8回にようやく追加点を奪い、5-1で勝利を収めたが、不完全燃焼な内容。


7月20日 5回戦 対都立府中工科 (八王子球場)
府000001000→1
三13000001×→5


三高はヒット11本で残塁が13。下記画像は、「しょっぱい試合ですいません!」と相手に謝罪するナイン(に、見えなくもない)。


それでも三高は、夏大会24年連続ベスト8進出と、対都立174連勝を達成。
正直、今年はどちらかが途切れるかと思ったけど、なんとか来年度チームにバトンを繋ぐことができてよかった。

4回戦の国士舘が第一関門だとしたら、第二関門かつ最大の難敵が、準々決勝で当たる予定だった東海大菅生だが、
先述のとおり5回戦で敗れたため、第二関門突破(笑)。準々決勝の相手は拓大一となった。
昨年も対戦し、序盤からリードを奪うも途中で反撃され、最後はエース安田を投入し、7-4と逃げ切っている。
ベスト8からは、試合は神宮球場で行われる。近年、私の自宅近所ではセミの声がほとんど聞こえないのだが、
神宮に向かう国立競技場付近は、セミの大群が鳴いており、夏本番を感じさせた。


早朝8時半開始ながら、メタクソに暑い中での試合となった準々決勝は、
本間の二試合連続先頭打者ホームランなどで、三高が初回に4点を奪う。
「三高打線で一番期待しているのは本間」と記した、私の眼力を…しつこくてゴメン。
ちなみに本間は、準決勝はノーヒットだし、得点圏に走者がいる場面では、ほとんど打ってない(苦笑)。
三高先発は畠山で、6回途中1失点で谷亀に交代。谷亀は今大会4度目の登板ゆえ、休ませてあげたかった。
途中、普段は立ったまま組む円陣を、珍しく座ったまま実施。これはこれで、人工芝が触れるケツが熱いと思うのだが。


試合は、三高ペースで進み、8回にも追加点を奪い、昨年に続き拓大一に快勝。


7月22日 準々決勝 対拓大一 (神宮球場)
拓000010000→1
三40001002×→7


試合後の両チーム挨拶に続き、


ベスト8からは校歌斉唱が実施される。音痴の私は歌わなかった。


この日はフライアウトは少なく、併殺打もなかったが、残塁は12と相変わらずの二ケタ残塁。
ただ、ゴロを打ったことで相手エラーを誘い、ラッキーな得点をもらった。やはり高校野球は、転がさなきゃダメだ
もっとも、拓大一はエースの先発回避(なので初回に4点取れた)など、2日前の激闘で相当消耗しており、三高はツキもあった。

迎えた準決勝、三高の相手は第三シードの創価。
準々決勝では、春に三高がコールドで勝った、早大学院と接戦だったので、たいしたことねえな、と思ったのだが、
よく考えたら早大学院は、三高が春に負けた佼成学園に夏大会で圧勝と、グーチョキパーの三すくみ関係なので、油断はできない。

試合はやはり、三高得意の先制攻撃に失敗し、両チームの先発投手が踏ん張り接戦になった。
4回表、五番岡本の弾丸ライナー本塁打で先制すると、創価は軟投派の左腕に投手交代。
5回表、再び岡本のタイムリーで追加点も、次打者が併殺で1点どまり。ビッグイニングになるかと期待したのだが。
序盤は谷亀に抑えられていた創価打線も、徐々にヒットが出るようになり、6回には連打と内野ゴロで1点返した。
三高が7回に、織田の浅い犠牲フライで1点追加すると、8回に創価も、三高のエラー絡みで1点取るも、あと1本が出ず。
6回と8回のピンチに動じることなく、最少失点で切り抜けた、三高エース谷亀の精神力の強さが勝因だろう。


7月26日 準決勝 対創価 (神宮球場)
三000110100→3
創000001010→2


試合後は互いの健闘を称え合い、その後は前の試合と同様校歌斉唱。


観客席にいた小倉全由前監督に、周囲から勝利を祝う声が飛び、小倉さんも律儀に応じていた。

※モザイクの仕方を忘れたので、こんな画像になってしまった

この日の三高打線は、9安打と二ケタには届かず。ただし残塁は10と、きっちり二けたを維持(嘆)。
近年、応援席から「盛り上がりが足りない!」という掛け声が流行っているが、三高の攻撃は明らかに工夫が足りない
バントや右打ちなど、進塁打は滅多に見られず、足を使った攻めも少ない。サインは「打て」しかないのではないか。
それでも、決勝進出できたのは、以前私が指摘した、「伝統の力」だろうか。

普段は三高の試合だけ観て帰る私も、準決勝の第二試合は引き続き観戦。
ただし、途中で大差がついてしまったので、3回裏の時点で球場をあとにした。


決勝戦の相手は、兄弟校の日大二を5回コールドで下した、早稲田実業に決定。
さっき触れた、伝統の力が通じない相手であり、よりによって私がもっとも嫌っているチームである。
今年のチームは、準優勝でも「よくやった!」と称賛するつもりだったが、相手が早実ではハナシが変わってくる。

早実は第四シードで3回戦からのスタート。初戦の明大八王子戦は、最終回までリードを許すも逆転勝ち。
準々決勝の国学院久我山戦では、9点差を追いつかれたものの逆転は阻止し、最後は14-13と辛勝。
何度かTV中継で試合を観たが、身体のデカい選手が揃っており、打戦の迫力は三高以上。
エースも谷亀より球速があり、守備と走塁も三高より上。というか、守備で三高より劣るチームは滅多にない(泣)。
負けてほしくないが、三高が上回っている部分は少ないように思える。
準決勝の3回表、日大二から12点を奪った猛攻を目の当たりにして、「あさってはウチがこうなるかも…」と震えたものである。
そのため、この日の帰路は、母校が決勝進出を決めたにもかかわらず、悶々とした状態で歩くハメになった。

昨日から、私なりにいろいろ考えて導いた結論は、「憎むのをやめましょう」だ。某日本人大リーガーのセリフに似ているな。
私が早実を嫌うようになった理由は、マスコミがやたらと持ち上げること、それが理由か、審判が早実寄りの判定を下すこと、
2006年の西東京決勝で、早実選手が三高のサードに危険な走塁を仕掛けたこと、そんなクズが翌年チームの主将になったこと、
さらには、2018年春に、三高の投手が負傷したとき、それを嘲笑するようなヤジを飛ばした早実ファンがいたことなど、たくさんある。
ヤジについては、私も身に覚えがあるが、ケガした選手に追い打ちをかけるような罵倒は絶対にしない。
とはいえ、悪いのは過去の選手や周辺の人間であり、現在のチームの選手たちは、憎むべき行動はしていない。
だから私も、今さらながら心を改め、早実への憎悪を捨て、明日の試合で仮に三高が敗れたとしても、
「早実野球部の皆さん、優勝おめでとう。甲子園では、三高の分まで頑張ってきてください」と祝福したいと思っている。

実際、早実は凄いチームであり、昨年秋には、主力投手が盗撮で逮捕されたのに、活動自粛するどころか、
当該選手を退部させて以降は、事件を報じた週刊文春の取材に監督はシラを切り、何事もなかったように部活動を続け、
春の都大会ではシード権を獲得、夏大会では決勝まで進出するのだから。早実の選手・関係者の不屈の闘志は素晴らしい!
皮肉みたいに聞こえるだろうけど、本当にそう思うよ。もし、三高の選手が逮捕されたら、
監督や部長が責任を取って辞職し、残された選手たちは動揺し、チームは崩壊しているに違いない。
そんな素晴らしい相手ゆえ、負けても悔いはない…わけはなく、三高には絶対に勝ってほしいが、正直苦戦は免れないだろう。

ユウウツな気分で球場から出て、私が向かった先は、準決勝勝利後は恒例となっている、幡ヶ谷のカレー店『スパイス』
今年も懲りずに、母校勝利のゲン担ぎとして、<ミックスカレー>の「ポーク&チキン」800円の「大盛り」+200円に挑戦。
昨年より20円値上げしたが、それでも安いと思わせる、このボリューム。


大きな銀皿からこぼれるギリギリまで、カレーソース2種が注がれて、中央には大量のライスが盛られている。


外は暑く、カレーも熱々で量も多いが、美味しいカレーを提供してくれた、店主ご夫婦のためにも、残すわけにはいかない。
時間はたったが、今年もどうにか完食。食後はお腹パンパンで、夕飯が喰えなかった。


毎年書いているが→オレも頑張った、だから頑張れ三高野球部!

明日の決勝は、これまで本領発揮に至らなかった、「強打の三高」の覚醒を期待したい。
どうか、ここまでミスが少なかった、三高守備陣の崩壊による、大量失点だけは避けてほしい(笑)。笑いごとではないが。
泣いても笑っても、明日はいよいよ決勝戦。両チームの奮闘を願うが、本音は当然、三高の勝利を強く願っている。
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飲んだあとにやさしいお出汁を 荻窪『恵』

2024年07月25日 | そば、うどん
最近、「飲んだあとのラーメン」が復活しつつある私だが、同様に欲していたのが、「飲んだあとのうどん」である。
以前も語ったように、うどん屋さんはお昼のみ営業のお店が多く、夜営業をしているお店も、だいたい21時くらいには閉まってしまう。
数少ない例外が、荻窪にある『恵』で、ネット情報によると、深夜0時まで営業しているらしい。
荻窪では飲む機会も多いので、今から5年前くらいに行ってみたところ、非定休日の19時台だったのに閉まっている(泣)。
以降は訪問していなかったのだが、つい最近、阿佐ヶ谷のうどん店『和田』について調べていたところ、
お店は既に閉店し、店主さんは引退したようだが、奥様と息子さんが別の場所で、うどん店を営んでいることが判明。
そのお店こそが、もうおわかりだろうが、荻窪の恵であった。

5年前の記憶がよみがえり、今度こそうどんを食べさせてもらおうと思い、さっそく中央線に乗り荻窪へ。
お店は北口の教会通りにあり、すぐ近くには、立ち飲み客は焼酎700円で飲み放題の『チューハイ倶楽部C』がある。
到着したのは19時少し前だったが、今回はちゃんと開いていたので、入店させていただく。
店内はカウンター席と、小さなテーブル席がひとつ。厨房にいるのは、先述の奥様と思われる女性。
壁のメニューを見て、「たぬきうどん」950円+「玉子」100円をオーダー。冷やしもできるようだが、まずは温かいのを選択。
「玉子は生ではなく、火を通しますがよろしいですか」と、お母さんが私に確認したのち、調理を開始する。
うどんを茹で、たぬき=揚げ玉を作成し、温めた出汁を注ぎ、茹でた玉子など具材を盛り付けていき、予想より早くうどんが完成。


揚げ玉と玉子の他、ほうれん草とカマボコに、薬味のネギも乗る。丼はお盆に載せられて提供される。


まずはお出汁をレンゲでひと口。透明で薄口かと思いきや、しっかり旨味があり、めちゃくちゃウマい!
東日本のうどんスープは醤油色、西日本は黄金色という印象があったが、こんなに透明なうどんスープは初めて。


店内壁の貼紙には、「自家製麺 やさしい煮干だし」と記載されていたが、まさにやさしい味わいで、グイグイ飲める。
煮干しの香りは強くなく、ふわっと感じる程度。2軒隣にケバブ屋があり、そこの匂いが漂ってくるのが残念(苦笑)。

もうひとつの特徴である自家製麺は、やや不揃いで太く角ばっており、噛みしめると小麦の味がする。


武蔵野風ほど硬くなく、讃岐風のようにムチムチでもなく、他では食べたことのないうどんである。
生玉子をお湯に落とし茹でる、三鷹の中華そば店『みたか』と同タイプの玉子は、ほどよい半熟。


食事中、体格のいい男性が入店し、私に「いらっしゃいませ」と小声で告げ、厨房に入っていく。この方が、現店主の息子さんのようだ。
口数は少なく、一見ぶっきらぼうだが、厨房にいるお母さんに、無言でヨーグルトらしきデザートを渡しているのを目撃。
お母さんに頼まれたのか、気を利かせて買ってきたのかは不明だが、なんとなく後者のような気がする。
怖そうな見た目(失礼!)に反し、親孝行な好人物だとわかり、人見知りの私にしては珍しく、食後に、
うどんが美味しかったこと、特に出汁が気に入ったことを店主に告げると、「ありがとうございます」と喜んでくれた。
最後に、下記貼り紙に、食べログなどのネット情報と同じ営業時間が記してあったので、本当にこの時間なのかたずねたところ、


「一応(夜)12時までですが、最近は11時頃に閉めることが多いです」とのこと。
続けて、「あと、打ったうどんがなくなったときは、もっと早い時間に閉めることもあります」とも教えてくれた。
つまり、5年前の訪問時に閉まっていたのは、麺切れによる早じまいだったようだ。
「次回は、どこかで飲んだあとに寄るかもしれません」と告げて、お会計を済ませ退店した。

それから約3時間後、荻窪で飲んだあと、その日のうちに再訪問。
時刻は22時20分くらい。売り切れも覚悟で来てみたら…おお、まだノレンが出ている!


というわけで、この日2度目の入店。数時間前に来た客が再訪したため、店主さんも驚いた様子。
訪問初日とはいえ2度目なので、図々しくも店内壁のメニューを撮影。こちらはうどん類。


基本の「恵うどん」850円~「天ぷらうどん」1900円まで全18種類。以前+100円だった冷やしは、現在は同額になった模様。
この他、さっきの玉子のような追加具材や、


各種おつまみ、お酒類も用意している。


2度目は、酩酊しているときにチャーシューメンが食べたくなる(?)のと同理由で、「肉うどん」1100円を選択。
遅い時間帯は、店主ひとり回しになるようだが、手際よく調理していき、数分後には肉うどんが完成。


例のやさしいお出汁は、ほろ酔いで啜るとさらに美味しい
具材は豚肉と、斜め切りされたネギのみ。お肉は出汁で煮込んだのか、淡白なテイスト。
七味をかけてみたけれど、透明スープの邪魔になってしまう気がした。


私が食べ終えた頃は、もう23時直前だったが、そんな時間帯にも、常連らしき客が入店してきた。
店じまいはもう少しあとになりそうなので、厨房の店主と少しだけ会話した。
阿佐ヶ谷の和田を経営していたお父様は、新中野の『四国屋』でうどん作りを学んだこと、
息子の自分は、父からだけでなく、名古屋などでうどんの修業をしたこと、
ラーメン店のオーナーと同様、小麦粉や煮干しの価格高騰に頭を抱えていることなどを語ってくれた。
透明なお出汁と同じくらい、うどん作りに情熱を燃やす、私と同世代(たぶん)の店主にも好感を抱いた私は、
その後も2度、ここ恵さんに足を運んだ。初訪問から1ヶ月以内に4度も通ったうどん店は、久しぶりである。

ただし、3度目の訪問時は、荻窪『グレートスコット!』で、濃い焼酎割りを飲み過ぎて、酩酊どころか泥酔状態での入店。
「かきあげうどん」1250円の冷やしを注文し、最初に出てきた揚げたての海老入りかきあげが、熱々で美味しかったのは覚えているが、


そのあとのうどんは、申しわけないが、あまり覚えていない。


上記画像によると、おろし生姜と一緒に、大根おろしがたっぷり入っていたようだ。大根苦手の私は、ちゃんと食べたのだろうか。
冷やしの場合は、醤油ベースのかえしが加わるようで、色が透明ではない。


最後は、かきあげも丼内に投入し、ツユに浸して食べたようだ…と、さっきから「ようだ」「ようで」ばかりでスマン!


上記4枚以外にも撮影画像が残っていたが、ほとんどピンボケで使い物にならず(苦笑)。だいぶ酔ってたみたいね。

4度目の訪問では、「前回は酔っ払っててすみません」と店主に謝罪したら、「そのようでしたねえ(笑)」だって。ああ恥ずかしい。
この日は、たぬきときつねの「合わせうどん」1100円+玉子を、前回記憶のない冷やしで注文。

最初の訪問時もそうだったが、揚げ玉は、注文ごとにフライヤーで作られる。


たぬきうどんのときと同じ具材に、刻んだお揚げが加わった、合わせうどんが完成。


冷やしのおつゆ画像を再び撮影。かえしが入ることで塩分が濃くなるが、元の出汁がやさしいので、高血圧の私も大丈夫(←本当か?)。


おつまみメニューに、「甘いあげ」450円と「油あげ」500円があったのだが、合わせうどんに入るのは甘口タイプ。

※この日の玉子は、固めの仕上がり

過去に何度も書いてきたように、私はもうおっさんなのに、ケーキや洋菓子が大好きな甘党なので、甘いお揚げも大歓迎である。
お揚げだけでなく、カリカリ&しっとりの揚げ玉も、カマボコなどの脇役も、冷水で締めて噛み応えが増した自家製うどんも、
そして、さきほどから何度も絶賛しているお出汁も、すべて美味しいのでハシもレンゲも止まらず、
気付けばツユまで完食していた。しまった、また主治医に怒られる…。


店主に「いつもありがとうございます」と挨拶されたので、「今度はこちらで一杯やってから、うどんで締めます」と返答し退散。
おつまみは、かきあげ単品か、甘いおあげか。例の透明スープだけでも酒が飲めそうだが、さすがにお出汁だけの注文は不可だろう。

恵さんに最後に寄ったのは、つい先日のこと。ここ数日、母校野球部の応援に気合が入りすぎて、
関係者でもないのに、少々ピリピリしていた私だったが、やさしいお出汁のおかげで、心が落ち着いたような。
精神安定剤も含まれている(ウソ)、こちらのお出汁とうどんを、皆さんもぜひ一度、お試しあれ。
あと、母校野球部よ、明日の準決勝はもちろん、28日の決勝戦も、絶対勝てよ!



恵(けい)
東京都杉並区天沼3-6-21
JR荻窪駅北口から徒歩約4分
営業時間 11時半~15時、18時~23時くらいまで 麺切れ早じまいあり
定休日 月曜、月末の日曜
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西東京大会、第一関門を突破! -日大三高野球部2024-

2024年07月19日 | 高校野球
今月6日に開会式が行われた、第106回全国高等学校野球選手権・東西東京大会。この書き出しは、前回高校野球ブログとほぼ一緒だ。
地元ケーブルTVで、開会式の模様を中継していたので、視聴しながら画面に映った三高部員を撮影。
行進直前の三高選手たち。プラカードを持つ女子マネージャーのすぐ後ろに、優勝旗と土井キャプテン。


マネージャーが微笑んでいるのは、土井と会話でもしているのか。高校時代、女子と話す機会がほぼなかった私には、うらやましい限りである。
その後、優勝旗返還セレモニー(?)の時間になり、前年度西東京大会優勝校・日大三のキャプテンが呼ばれ、


優勝旗を一時返還。翌日から、この旗と優勝を目指し、西東京124チームが戦いを繰り広げることになる。


ノーシードの三高は、10日には早くも初戦を迎える。舞台は上柚木球場で、相手は私立武蔵。
私立武蔵といえば、開成と並ぶ都内屈指の名門校だが、学業はともかく、硬式野球ならば、日大三が負けることはないだろうと楽観視。
上柚木球場は、京王線南大沢駅から徒歩15分チョイ。途中、下記画像のような緑豊かな遊歩道もある。


三高の先発投手は、背番号20の山口。4回までひとりも走者を許さぬ完全試合ペースも、5回に初ヒットを許し、エース谷亀と交代。
代えた理由は、試合の流れを変えるためであろう。なぜなら、三高打線も、4回まで1安打無得点だったから。
5回終了時のスコアボードがこちら。三高はここまでわずか2安打、15アウトのうちフライアウトが12(嘆)。


5回コールド勝ちを予想していた私は、かなりイライラしていたが、三高首脳陣もやはりイラついていたようで、
ベンチからは何度か、選手たちに対して檄、というか罵倒が飛ぶ、ちょっとイヤなムード。
前監督の小倉全由さんも試合中、「なーにやってんだよ~」などと怒鳴ることはあったが、
小倉さんの声や口調は、厳しさの中に温かさがあるというか、ちょっとユーモラスでもあったが、
現首脳陣のは、厳しく救いのない怒号で、選手を委縮させる効果しかないように感じる。
この日、私が座った席の近くに、元プロ野球の著名投手・現スカウトのKさんがいたのだが、
私と同じことを思ったようで、「三高、ベンチの雰囲気悪いですねえ」と話しかけてきた。
彼は、三高の試合もよく観に来ているし、私と違い、三高の監督やコーチとも顔見知りのはず。
そんなKさんがあきれるほど、首脳陣がベンチの雰囲気を悪くしていたのだ。

5回終了後のクーリングタイムに、どんな指示が与えられたのかは不明。どうせ「しっかりしろバカ野郎!」のような恫喝だけだろう。
それでも6回裏、三高の先頭打者本間が、「うるせえなあ、打ちゃあいいんだろ」といわんばかりに(←すべて私の妄想)、右中間三塁打を放つ。
彼の当たりが起爆剤となり、この回2点、7回には4点を奪い、ベンチからの怒鳴り声は収まった。
あと1点でコールドの8回裏には、チャンスを作るも無得点で、結局最終回までやってしまった。


7月10日 2回戦 対私立武蔵 (上柚木球場)
武000000000→0
三00000240×→6


前回触れた中京大中京との練習試合と同様、選手たちは相変わらず声が小さく、元気がないように感じた。
その原因は、現代ではパワハラに該当するような叱責を繰り返す、指導者側にあるのでは?
部外者の私には、選手たちがどう感じたのかはわからないが、少なくとも、我々観客が不快に感じたのは事実である。

2戦目は、立川球場にて、相手は都立桜町。初戦と同様、普通にやれば負けない相手である。
試合開始前に到着したので、球場内をぐるっと回ってみたのだが、立川球場はバックスクリーンの横に柵があり、
レフト側からライト側へ(その逆も)行けないので気をつけよう。余計な柵を設置しやがって…。


三高の先発は背番号19で、今回初のベンチ入りとなる、2年生の川上幸希。初戦の山口と彼が、来年度チーム投手陣の軸となるのか。
1回の表、三高打線はいきなり繋がり、四者連続タイムリーなどで、4点を先制。
気付けばベンチの選手たちも、打者や走者に激励の声を飛ばし、得点が入るたびに喝采。いいムードだ。
得点が入ったからベンチが活気づいたのか、ベンチが活気あるから得点が入ったのか。
「ニワトリと卵」のように、どちらが先かはわからないが、このような雰囲気になるのを待っていた!
その後も三高打線は得点を重ね。守っても、レフト織田の珍しいファインプレイもあり、相手に得点を許さず。
4回は背番号11の伊藤、5回は10番の畠山が登板し、守備でもスタメン選手を下げ、控え選手の出場機会を作る、余裕の采配でコールド勝ち。

※最後まで守備位置も変わらなかったのは、二遊間の清水と松岡だけ

7月14日 3回戦 対都立桜町 (立川球場)
三42143→14
桜00000→0  ※5回コールド


初戦とは一転、打って守って声も出て、非の打ち所がない勝利である。
首脳陣が叫んだのも、私が気付いたのは一度だけで、それも耳障りな罵倒ではなく、「気を抜かずにいけよ!」のような叱咤激励。
選手だけでなく三木監督たちも、初戦の内容を反省し、この試合に臨んだのだろうか。
試合後、球場外で三高ナインと遭遇。快勝直後ゆえ、みんないい表情をしていた。
唯一、「立川では9の0だよ…」とぼやいていた選手がいた。私は選手の顔を知らないのだが、たぶん本間だろう。
彼はこの日が4打数無安打、春大会の佼成学園戦が5タコで、立川球場では通算9打数0安打である。
ただし、私が三高打線で一番期待しているのは本間であり、今後の試合で打ちまくってくれるはずだ。
一方、抽選会のTVインタビューで、主将の土井が「最も期待する打者」として名前を挙げた、四番の織田はこの日、2打数2安打2打点に2四球と活躍。
前回はスカウトのKさん、そしてこの日は、織田の知人らしい高校生(中学の同級生?)が、近くに座っており、何度か会話したのだが、
彼によると、「織田は字が綺麗」らしい。野球のプレイは大雑把なのに(笑)。
先述のとおり、この日は難しいフライも好捕し、試合後は本人もゴキゲンだったが…。

ここまでは勝って当然の相手だったが、3戦目の相手は、シード校の国士舘。最初の難敵である。
去年の対戦では、三高の方がシード校で、16-2と圧勝したが、昨年のスタメンは全員卒業している。
試合前の練習では、リベンジを誓う国士舘ナインの気迫が勝っているように見えた。
舞台となる八王子球場は、厚い雲に覆われつつも日差しが強い、妙な天気であった。

1回表、三高の攻撃は、土井が併殺打に倒れ無得点。
三高の先発はエース谷亀。四球とバントでピンチを作ると、次打者のレフトフライを、織田がグラブに当てるも捕球できず失点。
高校野球ゆえ、記録は二塁打になったが、プロ野球ならエラーである。
その後二死二塁となり、ファーストゴロでチェンジ…と思いきや、ファーストがモタモタこいて内野安打に。
しかもその間に、二塁走者が一気にホームを陥れる好走塁で、2点を先制される。
守備に難があるのは知っていたとはいえ、四球、レフトフライ、ファーストゴロで、2点も取られちゃたまらんよ。
国士舘の攻撃が終わり、ナインがベンチに戻ってくると、織田がうつむきショボンとしている。
そんな姿を見かねた主将の土井が、「元気出せよ!」とばかりに、彼の大きな背中をバチーンと叩く。
185cm・95kgという立派な体格の織田だが、達筆だったりエラーして落ち込んだりと、見た目に似合わず繊細なのかもしれない。
とりあえず、以降の試合では、彼をヤジるのはやめておこうと決意(苦笑)。

2回の表、織田は凡退も、岡本二塁打、飯田タイムリーで1点返すが、その裏も、四球とバントでタイムリーを浴び、1-3と再び2点差に。
3回の表、二死一、二塁のチャンスで織田に回り、大きな打球を飛ばしたが、センターに捕られ得点ならず。
3回裏、相手クリーンアップを三者凡退に抑えると、急に雨が降り出し、試合は一時中断。


三者凡退のいい流れを攻撃に繋げたかったし、そもそも、カサも雨具も持参していない私は、びしょ濡れで不愉快である。
30分後くらいには雨脚が弱まり、グラウンドを整備し試合再開。4回表、三高は無得点で、裏の国士舘も、一死二塁の好機に無得点。
5回表、先頭の谷亀が二塁打を放つ。彼は投手ながら打撃もいいので、登板しないときもスタメンで使ってほしい。
続く本間はデッドボール、清水がバントで送り一死二、三塁となり、続く土井はショートへのゴロ。その間に三塁走者がホームイン。
さらに、二塁走者の本間が挟まれるも、国士舘の送球ミスがあり、彼も生還し同点。その間に土井も三塁に到達。
迎えた四番織田は、これまたショートゴロ。それでも三塁走者土井が、ダッシュよく生還し、三高が4-3と逆転した。
織田は、スタンドの部員たちにガッツポーズを披露していたが、タイムリーヒットではなくアウトの分際で、喜びすぎである。
二死無走者となったが、この後も攻勢は続き、西鍛治のタイムリーや、谷亀のこの回2本目の二塁打などで、3点を追加し7-3に。
その裏、国士舘は一死一、三塁のチャンスに内野ゴロ併殺で無得点。その後も、国士舘は2度の併殺で流れを掴めず。
三高も追加点を奪えなかったが、9回表、岡本がレフトへのホームランを放ち、待望の追加点。
岡本は初回の守備で、失点の原因となるミスをやらかしたが、二塁打2本に本塁打と、長打を3本打ったので帳消しだ。
その後、飯田がこの日2本目のタイムリーを放ち、スコアは9-3に。その裏は谷亀が三者凡退で切り抜け、試合終了。


7月17日 4回戦 対国士舘 (八王子球場)
三010060002→9
国210000000→3


試合後の挨拶を撮ろうとしたのだが、ちょっと遅れてしまった。


まずいプレイもあったものの、自慢の打線が機能し、シード校の国士舘を撃破。第一関門突破である。
次の5回戦は明日の土曜20日、八王子球場で11時半くらいから、  ※7/20追記 当初、12時半と記載しましたが、11時半の誤りでした
相手は都立府中工科。ここまで3試合連続コールド勝ちと、勢いに乗っている。
実は、同じくノーシードだった12年前も5回戦で対戦し、三高が初回に8点を奪い、10-1で勝った。
ぜひ返り討ちにし、24年連続ベスト8進出を決めたいところだ。
問題はその準々決勝。相手はたぶん、第一シードの東海大菅生だろう。第二関門というか、ある意味最大の山場である。
一昨年の決勝のように、劣勢でも集中力を切らさず戦えば、勝機が見えてくるはずだが、果たして。

試合後は、母校の大勝利(かな?)を記念し、八王子駅南口の『中華そば専門店 大勝軒』でメシを喰うことに。


ここの大勝軒は永福町系なので、並盛でも麺は2玉入るため(1.5玉の注文も可)、丼が洗面器のように大きい。 

※永福町系については、ここで簡単に説明している

食べてみると、永福町系ならではの煮干し風味は控えめで、しょっぱさが足りない気がする。
だが、食べ進めていくと、徐々に塩分が濃くなってきた。どうやら、タレが底に沈み、混ざっていなかったようだ(苦笑)。
最初はイマイチで、途中から濃く、ウマくなっていくのは、当日の三高の試合と一緒である。
なお、スープは途中で味が変わったが、ラードを含んでいるため、最後まで冷めることなく熱々だった。
三高の選手たちも、途中で諦めることなく、最後まで熱い気持ちを保ち、戦い抜いてほしい
と、強引にこじつけたところで、今回はおしまい。栄冠を目指し、ガンバレ三高!
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世界各国のカレーを川崎北部で 稲田堤『ローレル』

2024年07月09日 | カレー、ハヤシ
昨年の秋頃、世田谷区の桜上水駅に行ったときの帰路。
普段の私は、京王線で分倍河原駅まで行き、JR南武線に乗り換えて立川駅へ帰っていたのだが、調べたところ、
相模原線で京王稲田堤駅まで行き、徒歩でJR稲田堤駅へ移動し、南武線に乗って帰る方が、少しだけ安いことが判明。
微々たる額だし遠回りにもなるが、未知の駅である京王稲田堤で下車してみることにした。

せっかくなので、両稲田堤駅の間の飲食店で食事をしようと探索した結果、初見のカレー店とうどん店を発見。
どちらか迷った挙句、うどん店を選び…失敗。会計後、すぐにカレー店に向かってみたが、残念ながら閉店時間になっていた。
そのカレー店こそが、今回のテーマである『ローレル』で、帰宅後にネット情報を確認したら、私好みのお店だったことが判明。


なお、さっき「失敗」と記したうどん店は、私の訪問直後につぶれた模様。そういう店に入ってしまう、己の引きの弱さを呪う。

川崎市の最北部にあたる、稲田堤界隈に立ち寄る機会は少ないのだが、今年の春、母校野球部が上柚木球場で試合をした。
上柚木球場の最寄り駅は南大沢。通常は、京王相模原線下りの橋本・横浜線ルートで帰宅するのだが、
この日はローレルさんに寄るため、上りの稲田堤・南武線ルートを利用することにした。
さきほど掲載した、店頭画像を撮影してから入店。店内はカウンター席のみで、女性店員から「いらっしゃいませ」と迎えられる。
調理、接客、会計などをひとりでこなしている、彼女がこちらの店長のようだ。
店頭や店内の雰囲気は、レトロ風の印象だったが、客席から見える厨房はピカピカで、全然古さを感じない。
創業から20年はたっているようだが(諸説あり)、清掃が行き届いているらしく、カレーへの期待も増す。
店主ひとり営業で、店内はBGMもなく静かで、落ち着いた雰囲気で食事を楽しめる。

カレーは基本の「ポークカレー」650円に、お店独自のアレンジや各種トッピングを加えるスタイル。
この日の私は、以前予習した際に頼むと決めていた、「フランス風カレー」950円をチョイス。
まずはスプーンと紙ナプキンが入ったコップが提供され、


直後にフランス風カレーが登場。カレーにホワイトソースをかける、斬新かつ映える一品である。


横アングルも撮影。熱々だったご飯の量は、300グラムくらいだろうか。右奥の容器には福神漬けが入っている。


まずはカレー部分だけ食べてみると、トロトロとサラサラの中間くらいな、日本人の口になじむ、欧風カレーである。
メニュー表の説明では「30種類のスパイスで出来たオリジナルカレーです」とあるが、
私が愛してやまない、京王線沿線でおなじみのカレーチェーン『C&C』の味に似ている気がする。
あちらは「28種類のスパイス」だけど、具材が溶け込んだ欧風カレー、というのは共通している。
比較すると、C&Cの方が甘く、ローレルの方がビターな印象だが、食後の吐息は、本当にそっくりである。

そしていよいよ、ホワイトソース×カレーソースの融合を味わうことに。


どちらも大好きなソースなので、食べる前は1+1=20くらいになるかと期待していたのだが、
そこまでは到達せず、1+1=3~4くらいだろうか。ホワイトソースのコクと、カレーソースのスパイスは、両立しないみたい。
クリームコロッケカレーのコロモ抜きみたいな料理だから、美味しさがダイレクトに伝わると思ったのだが…料理は難しい。
それでも、たくさん入った海老のお陰で、魚介カレーや海老クリームコロッケカレーを食べているような気分にもなれたし、
そこそこ量はあったのに、短時間でたいらげてしまった。
他にも気になるメニューがあったし、胃の調子もよかったので、別のカレーを食べようか考えたが、
以前も書いたように、ラーメン店で替玉はともかく、ラーメン自体のお替わりは恥ずかしいのと同様、
カレー店でカレーライスのお替わりも、やはり恥ずかしい

会計を済ませ店を出てから、「家族へのお土産」と称してテイクアウトを購入し、近くの公園かどこかで食べる、という名案(?)が浮かんだ。
とりあえず、駅周辺をうろつき、川崎市営稲田公園という場所に着いたのだが、
桜の季節だったため花見客が多く、ベンチのような座れる場所が空いていない。地べたに座ってカレー喰うおっさんは、周囲の迷惑だろうし。


少し歩くと多摩川があるので、水面を眺めながら食べるカレーもいいかな…と思ったのだが、


川の向こう側に、私が長年通っている下品な施設があるのに気づき(苦笑)、この場所も却下。

※愛されて75周年・京王閣競輪場

モタモタ歩いている間に、お店の昼休憩時間になってしまったので、追加注文は断念。
ただ、今みたいな猛暑の時期はともかく、春の季節に公園の桜を眺めながら食べる、カレー弁当はウマそうだね。

初訪問から1ヶ月以上たった頃、前回お替わりしようとしたカレーを目当てに再訪問。
メニュー表も撮影したので掲載。これでは細かい部分が見づらいだろうから、


左半分の文字パートを再撮影し、


右半分の写真付きパートを拡大して掲載。見づらさは解消されていないか。


「ハンバーグカレー」や「唐揚げカレー」など、よそのカレー店にもありそうなメニューに混ざり、
前回のフランス風や「スペイン風カレー」のような欧州シリーズに、「オニオン炒めカレー」のような珍しい商品も存在する。
また、各350円の「コーヒー」or「アイスコーヒー」と、「ミニサラダ」を一緒に頼むと500円になる「セット」もある。

愛国者の私は、今回はかつての同盟国である(←時代錯誤)、「ジャーマンカレー」900円を選択。
ちなみに、もうひとつの同盟国「イタリアンカレー」900円の内容をたずねたところ、
「シーフードにトマトとチーズを乗せる」とのこと。美味しいのだろうが、トマトが苦手な私は避けておこう。
具材を調理し、ご飯を盛り付け、専用の鍋で湯煎されたカレーソースをかけ、女性店主が手際よく完成させた、
ジャーマンカレーが完成。その正体は、ソーセージ&ポテトフライ付きカレー、であった。


ソーセージ(トッピング名称は「フランク」)は揚げてあり、ブリッとした歯触り。


ポテトはごく普通のものだが、じゃがいも入りカレーが好きな方にはいいかも。 ※ポテト単独トッピングはない
食べている途中、前回は気付かなかった(そもそもなかった?)豚肉がふた切れ入っていたことを発見。


豚肉の大きさやとろけ具合も、C&Cカレーに似ているんだよね。
この日は、別の店へ飲みに行く予定だったので、食べ終えたら大人しく退散。

そして昨夜、夕飯を食べるためにローレルさんに3度目の訪問。
フランス、ドイツの次に選んだのは、こちらの最高値商品である「アイドルカレー」1000円。
その正体は、深いお皿に盛られ、底に通常の平皿が敷かれる、いわゆる具だくさんカレーである。


15種類の食材が乗る、西国分寺『すぷーん』の「具だくさん」カレーほどではないが、
揚げ餃子、コロッケ、たくさんのコーンに、


茹で玉子、揚げフランク、店主が注文後に包丁を入れて成型する、カニさん型フランクと、計6種類が盛られている。


商品名の由来は、子供たちの好きな食べ物=アイドルを集めたから、なのだろうか。
前回語ったように、お子ちゃま口の私には、大歓迎のカレーである。野菜がないのもいいね!
とはいえ、野菜は皆無ではなく、コロッケにはじゃがいもとグリンピース、揚げ餃子にも少量含まれているし、


提供直前に缶パセリも振っていたし、そもそも、カレー本体にも野菜が溶けこんでいるはず…と、無駄な言い訳をしてみた。
国名メニューではないが、インド発祥のカレーに、日本の米を添え、フランスのコロッケ、ドイツのフランク、中国の餃子などを乗せるのだから、
ワールドカップ的なカレーともいえる。具材が多かったため、食後はお腹イッパイに。
なのでこの日もお替わりはしなかったが、店主さんにいくつか質問をした。
あとから来た常連風のおっさん客が、「カツカレーの中辛」と注文していたが、メニュー表には中辛などの表記はないので、
辛さは選べるんですか? とたずねたところ「中辛しかないんです」だって。中辛を頼んだおっさんは、ちょっと恥ずかしいのでは。
また、こちらのお店は、店頭入口や店内壁に、曲げられたスプーンが複数飾ってある。


昔懐かしい、自称超能力者のユリ・ゲラーが曲げたようなスプーンゆえ、
あれはどうやって曲げたんですか? というどーでもいい質問に、女性店主は微笑みながら「手でひとつひとつ…」と返答。
怪力なのか、それとも超能力があるのか。怖くなったので「ご、ごちそうさまでした」と告げて退散。 
なお、わかっていると思うが、実際の店主は、ごく普通の温厚な女性である。

世界各国のカレー(?)が楽しめるローレルさんだが、お店一番人気のふわふわ玉子が乗るスペイン風カレー800円や、
肉とニンニクの芽を炒めて醤油を垂らしたものに、温泉玉子も盛り付ける「スタミナカレー」950円など、まだまだ気になる商品も多い。
それら未食のメニューやトッピングを目当てに、これからも稲田堤に通わなくては。
最後に、お店の営業時間と定休日を掲載。初訪問時は営業終了していたが、結構遅い時間までやっている。



カレーの店 ローレル(LAUREL) 稲田堤店
神奈川県川崎市多摩区菅2-1-6
JR稲田堤駅より徒歩約2分、京王線京王稲田堤駅からは2分ちょい
営業時間 11時半~14時半、18時~22時、日・祝は15時まで営業の17時再開
定休日 土曜、第三金曜
※隣駅中野島にも支店がある
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たまにはお寿司も食べる。『スシロー』だけど。

2024年07月07日 | 定食、食堂
今回のテーマは、拙ブログでは初となる「寿司」
ちなみに初だった理由は、過去に告白したこともあったが、私自身が、生の魚介類が苦手だからである。
居酒屋で友人や先輩に「試してみろ」と勧められ、刺身やウニなどを口にしたことはあったが、
感想は毎回、「喰えないことはないが、ウマいとも思えない」。そんな感想では、食べられる魚たちが気の毒だ。

ただ、私以外の家族は魚介類は全員好物で、以前は寿司の出前を何度か取った。 ※私が食べるのは、かんぴょう巻きと海老と玉子
母親はだいぶ高齢になったが、近所の知り合いと、たまに市内の回転ずしに通っているらしい。
数年前、「CMでよく見かける店にも行ってみたい」というので、地元の店舗に連れて行った。これも母親孝行だ。
すでにタイトルでバレバレだが、お店は回転ずしチェーンの『スシロー』である。
あとで知ったのだが、我々が利用したスシロー立川駅南口店は、「都市型店舗」に該当するらしく、
通常の店舗よりひと皿あたり数十円高いらしい。当日の夜、SNSで「高級店に行った」と吹聴したら、バカにされたけど。

母は生ものネタを中心に注文し、私は、火が通った「う巻きにぎり」や「ふわとろ煮穴子一本にぎり」などを食す。


だいぶ前のことなので、上記すしの商品名は忘れており、ネット検索で判明したが、価格まではメンドーなので調べなかった。
商品名と価格を記録していたのは、期間限定商品らしい、「匠のカツカレイすし バスク風ソース」170円と、


「匠のグラタン仕立て 海老にぎり」170円。「匠」というのは、有名な調理人が監修したから、らしい。


カツカレイ~の方は、カツのように揚げたカレイに、「海老の風味と上品なカレー香る(中略)バスク風ソース」を添えたらしい。
「」内はスシローSNSの紹介文だが、カレー香るバスク風ソースって、おかしくないか?
グラタン~の方は、「特製ベシャメルソースを使用(中略)一口食べれば、口の中に本格的な海老グラタンの風味」とのこと。
要するに、海老にぎりにベシャメルソースとチーズを乗せて炙ったもので、意外とウマかった。

母親が満腹になったあとも、息子の私は「濃厚えび味噌ワンタンメン」350円を追加し、


デザートとして、「苺アイスとマンゴーのフレンチトースト」200円も食べてしまった。


ワンタンメンはハーフサイズゆえ適量だが、海老出汁のラーメンが好きではない私は、満足できず。
オーソドックスな醤油ラーメンや味噌ラーメンがあればいいのに。
デザートは、食べ慣れていないのでよくわからないが、200円の割にはクオリティが高い気がする。

以上、注文したメニューだけ見ると、小学生の息子を持つ母、という印象だろうが、実際は中年男と老婆である。
そもそも、読者の皆さんも「初の寿司ブログといいつつ、ナニ喰ってるんだ!?」とあきれているだろうが、
以降も、普通の寿司は出てこない、と先に報告しておく。しょせん、私のブログだし。

初訪問から数年たった今年、母親が通っていた回転すし屋が、突如閉店したらしく、再び一緒にスシロー立川南口店へ行くことに。
最初は、母子とも、前回と同様のメニューを注文。ただし、ひと皿あたり数十円値上げしていた。


この日私が頼んだのは、「牛塩カルビ」と「つくね包み 卵黄醤油がけ」。黄色い皿なので各130円(以下同)。


「チャーシュー軍艦」と「たまごサラダ」に、「生ビール」610円も飲んでいたので、「えび天」単品価格不明と、


「季節の茶わん蒸し」230円を、つまみ代わりにオーダー。


季節というくらいだから、海老やらホタテやら、季節の(?)魚介ネタがゴロゴロと入っている。


上記メニューについては、味の想像ができるだろうから、特に解説はしない。玉子好きの私は、たまごサラダがもっともお気に入り。
その後は、前回と同様、「濃厚えび味噌ワンタンメン」を注文。価格は400円になっていた。


海老の匂いがしない味噌スープを味わいたいのだが、さっき書いたようにラーメンはこれしかない。


母は「きつねうどん」330円を要望したので、「かけうどん」170円+「お揚げ単品」(正式名称忘れた)130円を注文し、
到着後に合わせる。この方が30円お得である。なお、現在きつねうどんは340円、かけうどんは190円になっている。


同様に、「えび天うどんも」、かけうどん+「えび天にぎり」130円を頼んだ方が、安いしシャリも付く模様。
私のようなドケチ客が他にもいたのか、スシローHPのメニューに、おあげ単品は載っていない。正式名がわからないのはそのためだ。
最後に、デザートの「いちごのミニパフェ」240円で締めて、この日は退散。


そして先日、期間限定メニューとして、青森発祥の「味噌カレー牛乳ラーメン」を販売していると知り、


別の店で飲んだあと、シメの食事としてスシローにひとりで訪問。遅い時間まで営業しているのもありがたい。
ラーメンだけでは悪いので、寿司も3種オーダー。まずは「オムライすし」が到着。


ケチャップライスを包むのではなく、通常サイズのシャリの上に、オムレツを乗せるスタイルだ。


続いて、「まるごとハンバーグにぎり」と、期間限定商品「三陸産真鱈の天ぷらにぎり」も登場。


三陸産~を頼んだのは、いいトシしてオムライスとハンバーグだけでは、さすがに恥ずかしかったので(苦笑)。
タラは焼いても揚げても美味しいし、天ぷらは好きなので注文して正解。
ハンバーグは当然小さいけれど、肉臭さがなくなかなかイケる。ここよりマズいハンバーグのお店、結構あるよ。
オムレツを乗せて一緒に食べようとしたら、プレーンだと思っていたオムレツに、ひき肉が入っているのを発見した。


私が気に入った【スシローのネタ・トップ3】は、
1 たまごサラダ
2 まるごとハンバーグ
3 匠のグラタン仕立て 海老
 ※(期間限定商品) になる。
「どれも寿司じゃねえよ」とお怒りの方もいると思うが、おっさんになった今でも私は、お子ちゃま口なのだから仕方がない。
なお、先日偶然観ていたTV番組で、千鳥のノブさんも、「寿司で一番ウマいのは、回転ずしの“炙りカルビ”」と告白していた。同志よ!

最後に、この日の目当てだった、味噌カレー牛乳ラーメンをオーダー。立川南口店の価格は460円。


さっきの海老ワンタンメンと同じハーフサイズだが、チャーシューにメンマにもやしと具材は豊富。
スープは、カレーのスパイスとミルクの乳成分は感じたが、味噌はあまりわからず。カレーと味噌は互いの味を消し合うからね。
ワンタンメンのときは触れなかったが、麺はちゃんとコシがある中太麺。140円で替玉もできるが自重しておいた。


チャーシューは私の苦手な低温調理風だったので、スープの熱で火を通してから食べた。
メンマ、ネギ、バターは普通のラーメン店でも出しているものと変わらないだろうが、謎なのがモヤシ。
さっきの画像を見ればわかるとおり、普通のモヤシに、ヒモ状のイカ燻製みたいのが絡まっている。
モヤシを焦がしたのか、放置して乾燥させたのか、モヤシならではの風味もシャキシャキ感もなく、正直不要だった。
寿司3種とハーフラーメンで、お会計は850円。スシローは飲んだあとの軽い食事としては悪くないかも。

以上、スシローについて語ってきたが、実は私、数年前にはここで語ったように、『くら寿司』にも入ったことがある。
目当ては魚介類ではなく、「牛丼」と「カレー」だったのだが、どちらもイマイチだった。
寿司ブログ第2弾として、くら寿司での食事も紹介したいが…あまり需要はなさそうだね。



スシロー 立川駅南口店
東京都立川市柴崎町3-4-10 2F
JR立川駅より徒歩約2分、モノレール立川南駅からも同じくらいか
営業時間 11時~23時、22時半ラストオーダー 土日祝は10時半から 
定休日 なし
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高校野球・西東京大会がもうすぐ開幕…してしまう! -日大三高野球部2024-

2024年07月02日 | 高校野球
今週6日に開会式が行われる、第106回全国高等学校野球選手権・東西東京大会
先月15日の抽選会の結果、我が母校日大三は、10日に初戦を迎える。
抽選会の模様は、地元ケーブルTVで中継していたのだが、
番組の冒頭で司会者が、「西東京の注目は何といっても、ノーシードの日大三ですね!」と発言。
確かに、大会連覇中の三高がどの位置に入るかは、他の高校も気にしているだろうけど、
都大会では秋も春もベスト32止まりだったチームなので、あまり注目はしないでほしい。

先に東東京がクジを引き、そのあとが西東京。まずはシードされた8校が引き、トーナメント表の四隅や真ん中あたりに入る。
その後、どうやって決めたのかは知らないが、頭文字が「ふ」の高校、たとえば都立富士森高校がクジを引き、以降はあいうえお順に、
「へ」「ほ」「ま」…「わ」まで行ったら「あ」に戻り、「い」「う」…の高校が抽選するため、「に」の日大三は、相当あと回しになる。
比較的楽なブロックは、他校に引かれてしまい、入ったのは結局、左上下(わかりづらい?)の国士舘ブロックであった。
※東京都高野連HPのトーナメント表はこちらをクリック

三高は二回戦からのスタート(シード校は三回戦から)で、初戦とその次は、まず負けることのない相手なのだが、
四回戦はたぶん、シード校の国士舘と対戦。そこを突破し五回戦に勝ったとしても、準々決勝の相手はおそらく、第一シードの東海大菅生。
昨年大会も、初戦が国士舘、ベスト8で菅生と対戦予定だったため、「21世紀では最悪のクジ」と嘆いたものだが、
今年は、五回戦の相手になりそうな桐朋にも好投手がいるらしく、去年以上にしんどいクジである。
悪いクジを引いた戦犯(←言い過ぎ)の土井キャプテンは、中継の最後にインタビューを受けていた。
注目選手をたずねられ、「四番打者の織田です」と応え、「エース谷亀を中心に、一戦一戦頑張っていきます」と宣言した。

抽選会の翌日、母校グラウンドにて、愛知の強豪・中京大中京との練習試合があったので、観戦してきた。
ここまで文字ばかりだったので、以前も載せた、学校近くで咲いていたあじさいの画像を掲載。


6月は中京大中京だけでなく、千葉の志学館も来校し、変則ダブルの練習試合を実施するのが、毎年恒例になっている。
志学館は春季千葉大会でベスト8、秋の千葉大会は初戦のベスト32で敗退。
一方の中京大中京は、高校野球ファンなら誰でも知っている、全国区の名門校だが、特に今年は強いようで、
昨秋の愛知大会は3回戦(ベスト16)敗退も、春季愛知大会で準優勝、同東海大会では優勝を飾っており、
今年は2017年以来となる、夏の甲子園出場を視野に入れているようだ。

三高と中京大中京は毎年、春に愛知、6月に東京と、それぞれの地元で練習試合をやるのだが、
6月の三高グラウンドでの試合は、近年は三高が圧倒しており、私の観戦時は全勝している。
毎年ではないが、昨年までの三高グラウンドで、私が観戦した日大三-中京大中京の結果を転記する。
2010 三高5-4中京
2012 三高9-2中京
2013 三高7-3中京
2016 三高14-6中京
2018 三高12-5中京
2019 三高12-5中京
2023 三高11-3中京

ご覧のとおり、2010年以外は三高の圧勝。無論、両チームともベストメンバーで臨んでいるはず。
観戦していないのでスコアは不明だが、中京大中京が夏に全国制覇を遂げた2009年も、練習試合では三高が勝ったらしい。
2018年は、下記のように試合結果をブログに掲載し、


試合後は町田で、パイナップルつけ麺を食べている。つけ麺の詳細はこちらで。


非公開の試合結果は明かさないのが拙ブログのポリシーだが、ついさっき、球歴ドットコムというサイトに結果が載っていたのを確認したため、
以降で今年の中京大中京戦について、簡単に説明していく。試合内容を明かすのも、本来はダメなんだろうけどね。
私は第一試合の三高と中京の試合だけ観戦して帰ったが、上記サイトによると、中京3-1志学館、三高8-7志学館だったらしい。

三高の先発はエース谷亀。一回表は四球ふたつにサードゴロエラーで、いきなり1点を失う。
ゆる~いゴロだったのに、三塁手は怠惰な動きで後逸。最低でも身体で止めて、二塁走者の生還を阻止してほしかった。
無論、追い込んでから四球を出し、守備のリズムを崩した、谷亀およびバッテリーの配球もいただけない。
谷亀は5回裏に代打が出て降板したが、四球と失点は初回のみで、奪三振3、被安打1の失点1とまとめた。
6回からは、私が初めて見る2年生投手が登板したが、投じた球は、ど真ん中の速くないストライクか、外角に大きく外れるボールのみ。
しかも、先頭打者のレフトフライを、レフトが余裕の脚運びで追いながら捕球できず。昨秋から何度か見たシーンである。
その後、ホームラン、四球、安打などで3失点。別の日の練習試合や、紅白戦では結果を出しているのかもしれないが、
この日のピッチングは、失礼ながら一軍レベルではなかった。 ※なので投手の名前は出さない
彼の不甲斐ない投球は残念だったが、もっと腹が立ったのが、まったく声をかけない内野陣及びベンチ。
2年生投手が苦しんでいるのに、3年生野手は声をかけて励ますこともなく、我関せず、といった様子。
無言なのは守備だけでなく、攻撃時も同様。常に声を出しているのはサードコーチャーだけで、ベンチからの声も単発。
相手の中京ベンチは、複数の選手が終始声を出していたため、三高の静かさが余計に目立った。

守備よりはマシだと思われる打撃陣は、エース中井ら中京投手陣の継投を攻略できず、ヒット6本の三振9。
3人目左腕(名前記録せず)から、二番打者の清水が本塁打を放ったが、同じ投手と対戦した他の打者は、6人中5人が三振。
四球もいくつかもらい、チャンスを作ったのだが、ライナーを含め4度の併殺。
5回の一死満塁からの内野ゴロ併殺はともかく、初回の一死一、三塁でのショートゴロは、ボテボテの詰まった当たりだったので、
併殺崩れで1点取ったと思いきや、打者が一塁で余裕のアウト。あのゴロで併殺になるとは…鈍足なのか走る気がなかったのか。
主将が期待した四番織田は、2打数無安打1四球で、7回で交代。初回のショートゴロ併殺は彼である。
試合の結果は、球歴ドットコムでも伝えているように、中京大中京4-1日大三


三高グラウンドでは初めて見る、中京戦の敗戦もショックだったが、さらにショックだったのは、
相変わらずの低レベル守備、力量不足だった投手の登板、攻守ともに闘志なき選手、という惨状。これでは相手にも失礼である。

攻撃陣は4度の併殺と運に恵まれなかったし、エース谷亀は5回自責点0、3番手の畠山も3回を投げ無失点。
東海チャンプにこの内容は上出来かもしれないが、覇気が感じられない選手たちの態度は、観ていて不愉快であった。
とにかく声が出ていないし、淡々とプレイし淡々と敗れた印象。試合後も別に悔しそうではなかった。
元気がなく見えたチームは過去にも存在したが、今年のように秋春早期敗退でノーシード、
練習試合でも敗戦続き(の模様)と、実績も覇気もないチームは、21世紀では初めてだ。
どんな事情があるのかは知らんが、ヘタクソなんだから、せめて声くらい出せよ!

声を出さない事情、たとえばチーム内での揉め事とか、試合に集中できない理由があるのか。
実際、過去には選手同士の不和が原因で、夏の甲子園出場を逃したとされる代があった。
不和になった原因は、選手たちではなく、一部の関係者にあったと私は考えている。
確固たる証拠がないので詳述は避けるが、どこの組織にも、成功を妬み足を引っ張るクズはいるものである。
前回ノーシードだった2012年のチームも、いろいろあって結束していない時期があったが、
春大会の敗戦で、選手たちはいい意味で開き直り、夏大会前にはチームもまとまり、
初戦から全戦コールド勝ちで準々決勝に進出し、その勢いのまま、西東京代表の座を勝ち取っている。

中京大中京戦の翌週は、神奈川県の某校と試合し敗戦、一昨日の日曜は、同じく神奈川の平塚学園に7-8で逆転負けと、連敗している。
今年の練習試合は、例年より黒星が多い気がするものの、相手も他県の強豪ゆえ、接戦を演じた実力は、西東京でもトップクラスのはず。
負けに慣れることなく、何かきっかけをつかみ、一致団結してくれれば、西東京三連覇を目指せるのだが、
夏大会の初戦まであと8日。さすがに時間がなさすぎる!

断言はできないが、ここ数年は、開幕式直前の平日に、同じ東京の強豪・帝京との練習試合が組まれている。
昨年は開会式の前日に行ない、最終回に2点差を追いつき、10-10で引き分けた(詳細)。
守りのミスもあったが、帝京ベンチからヤジらしき声が飛んだことに触発され、三高ベンチも声を出し、活気ある試合となった。
今年もやるのか、そして今週いつやるのかは知らないが、東東京の第一シード・帝京との試合で、気合を注入されることを願っている。

最後に毎年恒例、今夏の西東京大会を、競輪式の印で予想する。
◎日大三 ○日大鶴ケ丘 ×東海大菅生 △国士舘 「注」日大二
本命は当然、勇往邁進・不撓不屈・OB優秀な三高である。ここで、さっきとは別の色のあじさい画像を掲載。


いろいろと不満も記したが、紫あじさいの花言葉(※他にもあるが)「辛抱強い愛」と同様、私の母校愛は揺るがない。
対抗は当然、第一シードの菅生だが、昨年の予想と同様、決勝の相手には絶対にならないため、反対のブロックから日鶴を指名。
昨夏準優勝で、第二シードである日鶴と、三高と同様ノーシードだが、昨秋大会はベスト4に進出した日大二、兄弟校にも期待。
菅生か国士舘は、どちらかが三高を破りそうなので、当然有力候補に。とりあえず、たとえ三高が敗退したとしても、
部員の盗撮事件を隠蔽し、秋大会の出場を続け、その後も自粛せずシレっと春大会に出場し、夏のシード権まで獲得しやがった、
W稲田実業の優勝だけは阻止してほしい。あんな高校を甲子園に出したら西東京の恥である。

泣いても笑っても、西東京大会はまもなく開幕。今年も、大会直前では恒例のエールを送ることにする。
甲子園と栄光を目指し、頑張れ高校球児たち!
無論、毎年書いているように、三高の対戦相手はあまり頑張らないでくれ(苦笑)。
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侮れない「茨城豚骨」 八王子『美しょう』

2024年06月27日 | ラーメン、つけ麺など
前回、立川近隣の駅チカにある、九州・福岡スタイルの豚骨ラーメン店を紹介したとき、一応、3つ先の八王子駅周辺も探索していた。
『六角堂』ナンたらというお店に行ってみたら、なぜか営業しておらず、どうやら先日閉店した模様。
豚骨ラーメン店はもう一軒あったけど、そこは「博多じゃない、久留米でもない」と非九州をアピールしていたので除外。
そのお店は『美しょう』という屋号で、コンセプトは、個人的には初耳の「茨城豚骨」
外壁に貼ってあるポスターでは、提供商品やポリシーについて説明しているのだが、


上記部分には「茨城豚骨」の大文字のあとに、さきほど記したように、


“博多じゃない。久留米でもない。鹿児島でも、熊本でも、長崎でもない。 これが茨城の男たちがつくった「茨城豚骨」です”のコピーが躍る。
茨城が全国有数の養豚地であることを語り、業務用スープやインスタントラーメンがはびこる現勢を嘆き、
そんな世に訴えるべく、日々努力し作り上げたのが、地元茨城県産の食材で作る「感動の一杯」=こちらのラーメンのようだ。

美しょうというお店は、ここ八王子店だけのようだが、母体の会社は茨城で、別名のラーメン屋を数店舗経営している。
初の東京進出店ということで、茨城豚骨を全面に押し出す宣伝文句も理解できるが、提供しているラーメンを調べてみたところ、
麺は細麺で、具材はチャーシュー・ネギ・キクラゲ、薬味に高菜、紅生姜、ゴマなどを使い、麺を食べ終えたら替玉…と、
「博多じゃない~(略)」と言いつつ、内容はほぼ、九州・福岡の豚骨スタイルを踏襲・模倣している。
唯一、福岡系との違いを感じたのが、一番安いラーメンが900円もすること。
「替玉」は100円で、券売機には以前、「このご時勢にこの値段」と記されていたが、ラーメン自体が高いので割安感はない。 

HPを見てみると、「麺は完全自家製 スープは15時間掛けて炊き上げた~(後略)」という白文字が目に付くが、
すぐ下の説明では、「茨城産の豚頭を丸1日以上かけて炊き上げ丁寧に仕上げた」と、いきなり齟齬が生じている。
文章を書くのが不慣れな個人店のHPや、頭の悪い食べロガーの雑文ならまだしも、数店舗経営している会社で、このような食い違いは珍しい。
HPは制作会社に丸投げしたのかもしれないが、任せっきりではなく依頼者側も文面はチェックすべきだ。チェック漏れの可能性もあるが。

資本系やチェーン店、高価なラーメンを好まず、誤字誤記にうるさい(自分の文章はさておき)私には、このお店に魅力を感じなかった。
一応、愛読しているラーメンブログで、美しょうの最新情報をチェックしていたところ、  ※HPは更新が途絶え、新情報はなし
私好みの新商品を発売したことを知り、先日初訪問してきた。いつもと同様、前置きが長くてスマン。

お店の場所は、JR八王子駅北口から歩いてすぐ。繁華街ゆえ、いかがわしい呼び込みもうろついている。
まずはお店メニューを紹介。さっきのポスターでは判読不可能だろうから、券売機の画像を掲載したが、これも縮小しているので見づらいか。


こちらの主要メニューは、基本の「まる」、辛口の「かく」、味は不明の「新味」の3種のようで、


さらに具だくさんバージョンの「特製」などがあり、あとは餃子、ご飯もの、ドリンクも用意。
あとから加わったのが、「うめとんこつ」「つけ麺」「まぜそば」に「チャーハン」、そして、私の目当てである「鬼濃厚」である。
愛読ブログによると、かなり濃厚らしく、以前私も食べた、『天下一品』の「こってりMAX」をも凌ぐとか。
いきなり鬼濃厚から食べてもいいのだが、まずはベーシックのまるラーメン900円を試してみることに。

店内にはカウンター席がいくつかあり、さらに奥まったところに、個室のようなテーブル席もある。


あと、白いノレンの向こう側にも座席があるのだが、訪問時は従業員の休憩所になっていた。


厨房は綺麗で豚骨臭は皆無。働いているのも、既出の「茨城の男たち」ではなく、若い女性ふたり。
母体がある茨城の工場か店舗で炊いたスープを、八王子の店舗で再加熱していると思われる。
ラーメンが届く前に、卓上のニンニクの皮を剥き、クラッシュの用意をする。皮つきで置いてあるニンニクは珍しい。


数分後、まるラーメンが登場。福岡系よりもスープの色が濃い。


さっき、「具材はチャーシュー・ネギ・キクラゲ」と書いたが、ネギは万能ネギと長ネギの2種を使用し、さらに海苔も入っている。
まずは豚骨スープを、レンゲですくうと、ポタージュのような粘度があり、


ひと口すすってみたら、やっぱり濃い! なので細麺ともバッチリ絡む。


ここまで濃い豚骨スープはなかなかなく、しいて挙げれば、奈良発祥の濃厚豚骨ラーメン『無鉄砲』に近いか。
もっとも、無鉄砲よりは獣臭を抑えており、マイルドで食べやすいといえる。
具材は、万能ネギはいいけど、普通のネギはいらない気もする。あと、薬味の紅生姜が、妙に乾いていた。


ただし、上記画像でわかるように、茨城豚で作ったチャーシューは、分厚くてなかなかイケる。
もう一軒立ち寄るつもりだったので、替玉はしなかったが、もっと食べたいと思わせる私好みの味で、
主張どおり九州とは異なるが、じゅうぶん満足できる豚骨だった。「資本系」と侮って申しわけない!
“八王子一濃厚”と自称していた、西八王子『かなえ』は閉店したが、代わりになりうる濃厚ラーメンのお店が見つかってうれしい。

数日後、茨城豚骨の神髄である(?)、鬼濃厚ラーメン1050円を味わうために再訪問。
チャーシューごはんマニアゆえ、「叉焼丼セット」400円も注文。セットということは、麺類と一緒に頼まないとダメなのだろう。
前回と同様、ラーメンが提供される前に、ニンニクの皮を剥いておく。正直メンドくさいので、市販のおろしニンニクの方がいいな。


まずは叉焼丼が登場。細切れチャーシュー、佃煮風チャーシュー、ネギに、万能ネギと糸唐辛子を少々。


細切れチャーシューは、炙ってあるので温かいが、佃煮の方は冷蔵庫から出したばかりなのか、冷たかった。
普通のネギは辛く、できれば万能ネギだけにしてほしいが、原価の問題もあるからね。
その後、メインの鬼濃厚ラーメンが登場。さっそくニンニクを絞り、食べ始める。


見た目は、前回のまるラーメンと同じだが、レンゲですくうとスープの違いは歴然。
とにかく粘度があり、レンゲを傾けても、スープがこぼれるのが遅い。


「まる」スープは一応液体だったが、鬼濃厚のスープはほぼ固体。たとえるならば「フルーチェ」か。
濃度は確かに、テンイチのこってりMAX以上で、大阪の堺筋本町で食べた、『どろそば将』の「鬼どろ」レベル。
これまた画像では伝わらないだろうが、麺にもねっとり絡みつき、スープがどんどんなくなっていく。


あと、前回は気付かなかった(折りたたんだのかな?)が、横幅の長い海苔は、切れていないので食べづらい(苦笑)。


麺を2/3ほど食べ進めたところで、店員さんに百円玉を渡し、「替玉」をカタで注文。


上記説明によると、切り刃26番を使用とのこと。26/30=約1.15ミリだから、替玉麺は最初の麺より細いようだ。
すぐに替玉が届いたので、さっそく丼に投入したのだが、


ただでさえ麺がスープを吸うのに、叉焼丼にもレンゲ2杯分乗せて食べたりしていたら、


丼のスープがなくなってしまい、見てのとおり油そばのようなビジュアルに。


わずかに残ったスープと旧麺を、替玉と混ぜて食べていく。
左が替玉麺で右が旧麺。確かに替玉の方が細いね。なお、さっきから普通に使用しているが、「旧麺」なんて言葉はない。


水分を補給するため、ダメ元で紅生姜と一緒にラー油も加えてみる。ラーメンダレもあったが、しょっぱそうなのでやめておいた。


結局、食べ終えたときは、レンゲ1杯分の豚骨フルーチェ(?)が残ったのみ。


よくない見栄えなので、読者の皆様は、「ナニを見せられているんだ!」とご立腹だろうが、
撮影していた私も、「オレはいったい、ナニを撮っているんだ…」とウンザリしていた。
見た目はともかく、味自体は悪くなかったが、やはり濃すぎるのも困るので、鬼濃厚はしばらく遠慮しようと決意(笑)。

多摩地区屈指の濃厚豚骨ラーメン店として、美しょうさんには今後もお世話になりたいのだが、
私が訪問したのは、初回が平日19時台、2度目は日曜18時台だったが、とにかく客がいない
お陰で、券売機や麺リフトの撮影が堂々とできたし、白ノレンの向こう側を休憩場所にしているのも納得。
駅チカゆえ家賃も高いだろうし、私が訪問した日以外も、さみしい客入りが続いているとしたら、ピンチのはず。
母体があるので、即閉店とはならないだろうが、もう少しお客が増えてほしいので、
このブログの読者の皆さんにも、どうかお店に足を運んでください!とお願いしておく。
ついでに、退店直後の私をおっぱいパブに勧誘した呼び込みの男、お前もたまには美しょうでラーメンを喰え!



茨城豚骨 美(み)しょう
東京都八王子市三崎町2-7
JR八王子駅から徒歩約3分、京王線京王八王子駅からも歩ける
営業時間 11時~22時、金、土は翌1時まで営業
定休日 なし
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立川近辺・駅チカの豚骨ラーメン

2024年06月22日 | ラーメン、つけ麺など
年齢とともに食べる量が減った私だが、最近なぜか、飲んだあとのラーメンが復活しつつある。
ただ、以前のような濃厚豚骨醤油の家系ラーメン+ご飯何杯もお替わり、はキツいので、普通の豚骨ラーメン+替玉程度。あまり変わらないか。
この場合の豚骨ラーメンとは、乳白色のスープに、細麺、チャーシュー・ネギ・キクラゲが入り、薬味としてゴマや紅生姜を使い、
麺を食べ終えたら替玉を頼む、博多、長浜、久留米をルーツにする、九州・福岡スタイルのラーメンだ。


上記画像は、この系統の店で私が一番気に入っている、南阿佐ヶ谷『萬福本舗』の「とんこつラーメン」。
最近は、南阿佐ヶ谷付近で飲むこともなく、閉店が21時半と早まったため、ご無沙汰しているが、「豚骨欲」が覚めないうちに食べに行くつもり。

ここから、私が最近食べた豚骨ラーメンを紹介していくが、お店は、最近飲む機会が多かった○国分寺駅と、
私の地元○立川駅にあり、飲んだあとということで、○駅からさほど歩かない距離の5軒だ。
最初の1軒を除き、このブログでは紹介したことがなく、私自身も初訪問のお店ばかりである。

1軒目は、このときにも紹介した、立川駅ビルのルミネ内にある、有名チェーン店『一風堂』。
注文はタッチパネル方式になっており、前回は基本の「白丸」を頼んだから、今回は「赤丸」を選択したつもりだったが、


帰宅後に確認したら、前回も赤丸を食べていた(驚)。食欲の復活は喜ばしいが、記憶力の低下は悲しい。
前回「ちょっと高い」と感じた920円の「赤丸新味」は、980円とさらに値上げ。
ただし、チャーシューが1枚減り、キクラゲがなくなる、「赤丸シンプル」890円という新商品があったので、そちらを注文。
タッチパネルの注文が伝わっているのか不安だったが、すぐに下記のラーメンがやってきた。


前回載せなかった横アングルも撮影し、さっそく食べ始める。


前回は、麺の画像も載せていなかったので、リフトも撮影。


価格はともかく、味に不満はないので、再びタッチパネルを操作し、替玉と無料のニンニクを追加発注。
普通の「替玉」は150円とお高い(注:私基準)ので、ハーフサイズと思われる「小玉」100円にしておいた。


ニンニクをクラッシュし、半替玉と、卓上のピリ辛もやしも一緒に丼へドボン。
よく見ると、あとから加えた麺の方が少し細い。白丸や替玉=細麺、赤丸=やや細麺と、味によって使い分けているようだ。


ラーメンの感想は、以前も書いたように、脂分が増え味も濃くなり、私好みのテイストだった。
麺1.5玉と、スープも残さずたいらげ、レジでお会計。次回こそは、基本の白丸をオーダーしよう。

次のお店も立川市から、駅北口から少し歩けば着く『長浜や』。


以前紹介した、九州・長浜とは無関係らしい『NAGAHAMA』とは別のグループである。
長浜やは、HPによると「笹塚の総本店を始め、都内を中心に19店舗」と説明しているが、笹塚本店が閉店しており、信用できない。
私が最後に利用したのは、10年ほど前の阿佐ヶ谷店だが、そこでは麺類を頼んだ客に、「チャーハン」を50円で提供していた。
しかも、半チャーハンでなく全チャーハンで、作り置きではなく、注文のたびに中華鍋で作られる。 ※半チャーハンの注文も可 
下記画像は、阿佐ヶ谷店の「ラーメン」+「チャーハン」で、価格は確か600+50円。


味は悪くなかったが、50円で売られるチャーハンを、なんだか不憫に感じたものである。
立川店はラーメン、チャーハン、餃子の他、「麻婆豆腐」や「エビチリ」などの中華料理や、酒類も揃っている。
「チャーハン」は550円で、「半チャーハン」は300円だが、麺類とのセットだと、それぞれ300円、180円になる模様。
さらに、基本の「博多ラーメン」680円と半チャーハンのセットは850円と、さらに10円安くなるので、それを選択。
入店したのは18時台だったが、ふたりいた店員の片方が、休憩だか勤務時間終了なのかは不明だが、いなくなってしまいワンオペに。
そこそこ客も入っていたが、ひとり残った店員はあわてることなく、まずは博多ラーメンを完成させた。


キクラゲはなく、チャーシュー、ネギ、海苔が乗る。麺は、一般的な福岡スタイルよりも、少し太いか。


すぐに食べ終わったが、半チャーハンがまだ来ていないので(苦笑)、やむなく「替玉」100円を追加。
遅れた理由は、私のあとに来店した、4名客の食券購入を待ち、半チャーハンの注文があるのを確認してから、私の分と一緒に作り始めたから。
ワンオペならではの合理的作業ではあるが、店員の「メンドくせえ。マジだりぃ」という心の声が、思いっきり態度や表情に出ているため、
待たされた側としては結構イラっとくる。過去に何度も書いてきたけど、立川のチェーン飲食店で働くヤツって、こんな輩ばっかりだよな(嘆)。

数分後、かったるそうに作った半チャーハンが完成し、


さらに数秒後、替玉も到着。卓上にあったおろしニンニクや紅生姜、そしてラーメンタレも使ってみることにした。


他店のラーメンタレは、もっと薄い褐色なのだが、ここのはピーナッツバターのような色をしている。
味わってみると、異様にしょっばい! ラーメンだけでなくチャーハンにもかけたのは失敗だった。


ラーメンの感想は、以前の印象と同様、「無難な豚骨ラーメン」であり、嫌いな人はそんなにいないと思う。立川店の接客はさておき(笑)

ここからは国分寺のお店を注文。まずは、南口を出てすぐの場所にある『福や』。
池袋に支店があるみたいだけど、母体は不明。メニュー構成は、一品料理や酒類が豊富で、長浜やの立川店と似ている。
驚いたことに、今回ブログの執筆にあたり、ネット検索してみたところ、
長浜やも福やも、白、黒、赤のラーメン3種を、「三種神器」と称しているポスターを掲示しており、
しかも赤ラーメンは→「多種類の唐辛子を組み合わせ、コクと旨味が増して、ほどよい辛さが楽しめる自信の一杯です」と、文面もまったく一緒。
実は同じグループ、あるいは友好関係があるのか。そうではなく、勝手にポスターを模倣しているのはマズいぞ。
まあポスターなんて、ほとんどの客が真剣に見てないから、問題ないのかな。私自身も、酩酊状態だったので、ポスターの記憶がない。
注文したのは、「博多ラーメン」730円と「餃子」300円のセット。950円と、定価より80円お得になる。
まずはラーメンが登場。チャーシュー、ネギ、海苔でキクラゲなしと、長浜やと同じ構成。やはり同系列なのか!?


こちらが横アングル。丼は長浜やと異なり、渦巻状の模様(雷紋)がある。


麺が福岡風ほど細くなく、クセがなく無難な味、というのもそっくりだが、福やは店員がふたりいて、どちらもマジメに働いていた。
しばらくすると、セットの餃子が到着。見ただけでわかる、無個性な業務用餃子だ。


ただ、こちらのお店は「替玉1回無料」だったので、ありがたく注文させていただいた。


卓上の紅生姜やおろしニンニクを投入し完食。替玉付きで730円なら、現在では安い方になるのかな。

別の日に、今度は国分寺駅の北口にある、お目当ての店舗に向かったところ、
数日後に「替玉10円セール」をやると判明したため、その日はやめておき、


駅から少し歩き、人気食堂『だるまや』さんの脇を北進したところにある、もう1軒の候補店『木村亭』へ。
この場所は一時期、ラーメン店が何度も入れ替わったが、木村亭は過去のお店と違い長続きしており、
私が愛読しているラーメンブログでは「2015年5月26日開業」、食べログや別ブログでは「2014年5月開業」と記されている。
反食べロガー主義の私としては、愛読ブログの2015年開業、今年で9周年説を支持したい。
初訪問なので、基本の「豚骨ラーメン」650円の食券を購入。愛読ブログによると、9年前からまったく値上げしていない。
お店はカウンター席のみで、メニューはラーメンの他は、ライスに酒類と少数精鋭。店主は一見コワモテ(失礼)だが、応対は丁寧だった。
数分後には豚骨ラーメンが完成。具材はチャーシュー2枚、キクラゲ、ネギ。


横アングルも含め、長浜や・福やと見た目は似ているが、スープを飲んだら全然違った!


不快にならない程度の豚骨臭を感じる、ちゃんと濃くてウマくて、早く麺が食べたくなるスープだ。
壁の貼り紙によると、麺には果汁などが含まれていると説明してあったが、バカ舌の私にはわからなかった。


けれども、スープを吸った細麺は期待どおり美味しく、なので「替玉」100円をオーダー。


いつものように、紅生姜とおろしニンニクを加え、当然のようにスープまで残さず食べ切った。
価格も手頃で味も良く、今まで未訪だったのを悔やむ、すばらしい豚骨ラーメンだった。

最後の1軒はさっき掲載した、替玉10円セールを実施していた、国分寺北口出てすぐの場所にある『一竜』。
博多中洲に同名の有名店があるようだが、国分寺店の母体は、エセ家系ラーメンや、すた丼のパクリ商品のチェーン店などを手掛けるグループ。
このグループの店には入らない方針だったのだが、替玉10円に目がくらみ、ついに利用してしまった。
グーグルの書き込みでは、「店員の態度が悪い」「遅い」「ぬるい」「店内汚い」などなど批判が多く、
中でも苦情が多かった、小太りの店員も働いていたけど、とりあえず、私の訪問時は不快なことはなかった。

ここも、「焼きめし」や「餃子」の他、「鶏から揚げ」などのつまみもあるようだが、
注文したのは、基本と思われる「とんこつラーメン」。近年はたびたび値上げしており、820円になっていた。
それほど待たされることもなく、ちゃんと温かいラーメンが到着。


具材はチャーシュー、キクラゲ、ネギ。そして、『一蘭』や一風堂の赤丸と同様、中央に赤いタレが添えられる。
中洲にあった一竜のラーメンには、赤いタレはなかったようだが…。
タレを溶かす前にスープを飲んでみたが、あまり豚骨らしさは感じられず、麺との絡みもイマイチ。


ただ、濃くないスープでも、赤いタレの辛味が加わると、そこそこ満足できてしまい、
すぐに麺を食べ切り替玉をオーダー。壁には、下記のような注意書きがあったが、


周囲の客は誰も従わず、店員に直接10円玉を渡し「硬めで」などと伝えているので、私もそうさせていただいた。
替玉も待たされることなく、横長の容器に盛られて登場。


サクッと食べ終え、2度目の替玉を注文。ついでにおろしニンニクももらう。


酔っていたとはいえ、まだまだハシは止まらず、ついに3度目の替玉。


いくら10円とはいえ、私は以前、無料で替玉が無制限にできた頃の府中『節』でも、2回しかできなかった。
母体が嫌いなので認めたくはないが、数年ぶりに3度も替玉をしたということは、私好みのテイストだったようだ。
さすがに計4玉食べたところで退散。820+10+10+10で総額は850円。普段の替玉は110円なので、たぶん3度もしないと思う。

以上、5軒の豚骨ラーメンを紹介した。どこもアクセスは良好なので、近隣の方はぜひ行ってもらいたい。
ただ個人的には、味、接客、価格も含め、木村亭が断トツ。混んでいるのも納得のお店であった。
私の「飲んだあとラーメン」及び「豚骨ラーメン」ブームが終わっても、木村亭には通う気がする。
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愉快な五目チャーハン 高尾『つるや食堂』

2024年06月19日 | 中華食堂
一風変わった五目チャーハンを出すお店が、高尾にあると知ったのが数年前。
最近は山歩きをしなくなり、高尾駅で下車するのは、このとき語った日野駅と同様、酔って寝過ごしたときだけ(苦笑)の私ゆえ、
なかなか行く機会がなかったが、今年ようやく、高尾にもう1軒気になるお店があったので、まとめて訪問してきた。  ※もう1軒のお店はこちら

お店の名前は『つるや食堂』。私の好きな外観のお店である


61-と電話番号がふたケタから始まるのが、長年営業を続けている証明である。 ※現在は3ケタの661-

ドアを開けて入店すると、おばちゃんから「いらっしゃい」と声がかかる。店内はカウンター席はなくテーブルのみ。
卓上にメニュー表などはなく、壁の商品札を見て注文する。こんな写真しか撮れなくてゴメン。


いつものように、メニューの詳細は、食べログなどで各自確認してほしい。

このあと、もう1軒寄るので酒類は頼まず、大好物の「ギョーザ」500円と、お目当ての「五目チャーハン」900円を注文。
オーダーを聞いたおばちゃんが、自ら厨房に入り調理を開始し、中華鍋でチャーハンを作り始める。
しばらくすると、出前に行っていたらしいおじちゃんが戻ってきて、
大きな岡持ちをテーブルに置くと、すぐに厨房に入りおばちゃんとチェンジ。


店主兼料理長兼出前運びと、ひとり三役のおじちゃんが仕上げた、五目チャーハンと餃子が同時に提供された。


これが噂の五目チャーハン。大胆かつ斬新、というか愉快な盛り付けである。


横アングルも撮影。チャーハンの上に、チャーシュー、ナルト、カマボコ各2枚に、茹で玉子半分が、そのままの形状で乗っている。


だいぶ前に紹介した、「玉子を切るのがメンドーだからそのまま出した」説がある、神楽坂『龍朋』の冷やし中華を思い出させる。

※商品名は「冷中華」。以前はGW明け、現在は6月から販売開始

味も一応説明すると、チャーシューはしっとりとした歯触りの薄口で、ナルト、カマボコ、茹で玉子は、まあごく普通の味だ。

下のチャーハンは、刻んだチャーシューにナルト、炒り玉子とネギという構成。カマボコを合わせれば確かに五目だ。


チャーハン自体は、適度な塩コショウと炒め具合で、上の具材がなくても(笑)じゅうぶん美味しい。
スープは醤油味で、「ラーメン」と同じものかな。煮干しが効いた塩分控えめのさっぱりテイストだ。

餃子は一人前5個で、大きさは標準。自家製だと思われる。


具材の野菜は細かく刻まれており、老舗中華屋さんでは珍しく、しっかり味付けされており、醤油ナシでもOK。


卓上には、各種調味料の他にマヨネーズも用意されているので、


五目のアタマ部分と一緒に、マヨを付けて食べることに。こうして見ると、酒のつまみみたいだね。


おじちゃんは、私の注文した二品を仕上げると、すぐに別の料理に取り掛かり、再び配達に出ていく。
おばちゃんも接客・配膳だけでなく、出前電話の応対や調理補助と、これまた結構忙しそう。
一瞬手が空いたのを確認し、お会計をお願いしたら、おばちゃんがわざわざ入口まで見送ってくれて感謝。

数日後に二度目の訪問。オーダーしたのは、大好きな麺類のひとつ「五目そば」800円。
この日は先客がいて、近隣住民と思われる、お年寄り4名が酒宴を開いており、なかなか賑やか。
さっきの写真に灰皿が写っていたように、こちらは非禁煙店でもあり、酔客やタバコが苦手な方は、行かない方がいい。
こちらのお店だけでなく、長年営業している食堂は、お店と常連客との信頼関係や独自のルールがあって当然だし、
それを理解しようとせず、匿名でネットに文句を書き込むような一見客は、訪問を控えるべきである。
そもそも、批判と採点ありきの客、たとえば食べロガーたちも、絶対に来ないでほしい。
空腹や心を満たす幸福な時間であるべき食事を、不満を抱く機会にするなんて、哀れな人生だな。

さて、私の幸福な時間がやってきた。五目そばの完成である。


予想はしていたが、一般的な五目そばの上に、例の愉快な彼ら=チャーシュー・ナルト・カマボコ各2枚・茹で玉子半分が乗っている。
スープは、塩味というか、独特のテイストをした、やや濁りのあるタイプ。


中細の縮れ麺とも好相性で、多彩な具材の風味が溶け込み、さらにウマくなる。


具材は、先述の4種の他、白菜、きくらげ、人参、竹の子、ピーマン、豚肉、玉ねぎなど。


チャー・ナル・カマ・玉(略称)は、普通の五目そばに入っていてもおかしくない具材だ。
ひょっとして五目チャーハンは、五目そばを食べた常連の「これのチャーハン版を作ってくれ」という要望から誕生したのかも?
飲んでいる先客がうらやましかったので、次回は私も一杯やろうと決め、この日は退散。
帰りは健康のため、隣の西八王子駅まで歩くことに(結構かかるよ)。
お店の反対側、中央線の南側ルートを選んだのだが、数年前に紹介した『リバティ』が、跡形もなくなっていたのが悲しかった。

3度目の訪問は、別の店で軽く飲み、腹六分&酩酊状態で訪問。
「焼酎 ウーロン割」400円と、飲み食いしてからシメ、は無理そうなので、食事とつまみを兼ねそうな「五目固やきそば」800円を注文。
まずはウーロン割が、お通しのポテトサラダと一緒にやってきた。


焼酎は甲類で、居酒屋より濃いめ。ポテサラは逆に、お通しらしく薄めの味付け。
スポーツ新聞を読みながら待っていると、既視感のある愉快なビジュアル(笑)の五目固やきそばが登場。


「つるや五目アタマセット」(←勝手に命名)の下には熱々の中華アン、そして香ばしく揚げ焼きされた麺。


具材は、モヤシが加わる以外は、五目そばとたぶん同じ。ただし、中華アンが冷めず食べるのが遅れたため、麺がアンを吸って膨らむ。
というわけで、腹六分状態で挑んだ五目固やきそばは、ウーロン割も2杯飲んだためか、完食までかなりの時間を費やしてしまった。
なお、五目固やきそばの味自体は、具だくさんでもあり、アンの旨味を吸った麺が、硬い&柔らかいの双方が楽しめて、
空腹でなかったにもかかわらず、かなりウマかった! と報告しておく。

食事中は、近くに座った常連客のおじいさんと、手が空いていた店のおばちゃんと、店内TVの野球中継を一緒に観戦。
ふたりとも巨人ファンらしいので、アンチ巨人であることを隠し、私も一緒に応援…のフリ(笑)。
おじいさん「なぜ大城を使わないんだろうな」 私「今、二軍なんですよ」 ※訪問当時
おばちゃん「今、打ったのは誰?」 私「萩尾っていう若手ですよ」などと、持論を述べず解説に専念。一応、スボーツライターなので(笑)。
まだ三度目の訪問なのに、野球を観ながらくつろいでしまった。それだけ、お店の雰囲気が気に入ったのだろう。
お会計を済ませ、おばちゃんに「また飲みに来ますね」と告げて退散。

帰りはこの日も、酔い覚ましを兼ねて西八王子駅まで歩くことに。今回はお店を出てそのまま東進する、中央線の北側ルートを選択。
「カレーライスもあったので、あのアタマセットを乗せた“五目カレー”とか作ってもらえないものか…」
なとど妄想しながら歩いていたら、下記画像の気になるお店に遭遇。次回はここに寄ってみようかな。


もちろん、つるや食堂さんにも引き続き通うつもりである。皆さんも、高尾山登山の帰りにでも、ぜひ寄っていただきたい。

おまけ
つるや食堂さんの店内では、カレンダーを6つ掲示している。常連客や関係者からもらったのかな。
そのうちひとつが、なぜかヌードカレンダーである(苦笑)。おじちゃん店主の趣味か?


いつもどおりヘタクソな撮影だが、鮮明な画像だとgooブログに怒られそうなので、ちょうどいいか。



つるや食堂
東京都八王子市東浅川町986
JR高尾駅北口から徒歩約7分、西八王子駅からは約29分
営業時間 11時~14時、17時~20時くらいまで、夕方の常連はたぶん、17時前から入っている
定休日 月曜
※出前もやっているので、商品提供が遅れる場合もありますが、のんびり待ちましょう
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