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はさみ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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(はさみ)は、薄い紙、布、木の枝、髪などを、少ない力で切断するための道具。本項目で記述。

(はさみ)は、いくつかの節足動物の肢の先で、2本の指がかみ合うようになった構造。外敵を撃退したり、獲物をとるために使用する。


(はさみ)は、薄い紙、食品、布、木の枝、髪などを少ない力で切断するための道具。通常は2枚の刃を蝶番でつなげた構造になっており、この部分が支点になる。支点部分で2つの刃は若干回転するようになっている。この2枚が平行になったときに、間にはさんであった紙や布が切断されるしくみである。用途によって構造(特に刃の形)が異なる。

通常の鋏は右利き用に作られているが、左利き用のものも若干市販されている。利き手と異なる方式用につくられた鋏を使用するのはかなりの困難が伴う。子供用には刃の先端が丸くなっているものや、刃がプラスチックで作られたものも存在する。

日本には、1枚の金属板の両端が刃になっており、これをU字形の曲げた鋏も存在する。この鋏は、支点がばねのようになっており、切断後力を弱めると、鋏の刃の部分が開く構造である。日本語ではこの形態の鋏を和鋏と呼び、2枚の刃から成る鋏を洋鋏と呼び区別するが、現代では日本でもほとんどの鋏が洋鋏になっている。

歴史

紀元前1000年ごろの古代ギリシャのものとされる鋏が発見されており、古代から使われていたと考えられている。

日本では6世紀に中国を通して伝わったと考えられており、この時代の古墳からの出土例もある。量産されるようになったのは江戸時代からといわれる。