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れでぃ×ばと!

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れでぃ×ばと!』(Ladies versus Butlers!)とは上月司によるライトノベルである。挿絵はむにゅうが担当。電撃文庫より、既刊8巻(2009年4月現在)。また、「電撃萌王2008年6月号から漫画化作品が連載中である。ドラマCD化も決定。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


あらすじ

小学生の頃両親が亡くなって叔父の家にひきとられた日野秋晴はある日テレビで見かけた元女子校で超名門お嬢様高校・白麗陵学院へ新設された従育科コースへの編入を決意、試験に合格し入学を果たす。しかし目つき極悪・左眉傷跡・逆立てた茶髪・とどめに耳には三連ピアス(安全ピン)という絵に描いたようなヤンキー外見で、生徒達(大半はお嬢様)を怖がらせてしまう。そんな中、小学生の頃の同級生で数々のトラウマを作らせたトラウマメーカーの腹黒娘・彩京朋美に再会する。またセルニア=伊織=フレイムハートからはその外見から不審者と間違えられ、追われる身になる。それでも秋晴は少しずつ学校に慣れ、彼を取り巻く人間関係も徐々に変化していく……。

主な登場人物

主要人物

日野 秋晴(ひの あきはる)
声:興津和幸(ドラマCD)
白麗陵学院高等部1-C従育科所属。身長175cm・体重59kg。
右耳に安全ピンを3つ着けており、それぞれに意味がある。見た目は完全にヤンキー。しかし中身は家庭的かつ若干ビビリで、女心にも疎い朴念仁。だが、変なところで鋭かったりもする。子供のころに朋美にトラウマを植え付けられまくったために頭が上がらない。転入以降、諸々の事故や誤解で女の敵扱いされているが、その人柄などから好意を寄せるものも多い(ただし本人に自覚は無い)。
その外見のせいか、最初のうちは女子生徒には目を合わせただけで失神された。また、一度安全ピンを取って髪を黒く染め直し、前に下ろしたときは深閑以外は誰も秋晴だと気づかず(深閑でも若干の間が空いたが)、かなりヘコんでいた。
両親が事故で死亡し一時叔父の家に引き取られていたが、叔父夫婦が遺産目当てだった事に嫌気がさし早く経済的に独立したいという理由で白麗陵学院に編入した。
父に教えられたチェスの腕前は高く、セルニア親子が束になっても敵わないほど(2人がそれほど強くない、というのもあるが)。
酒に非常に弱く、小3の頃にはチョコレートボンボンに含まれるアルコール成分で酔ったり、甘酒で酔って同級生を泣かせた(朋美談)。伊織亭での研修ではワインに酔い、セルニアを外見をほめたり、押し倒した(過ちを犯す前に秋晴の電池切れでいろいろな意味でセーフ)。
彩京 朋美(さいきょう ともみ)
声:川澄綾子(ドラマCD)
白麗陵学院高等部1-C上育科所属。身長162cm・スリーサイズB80W57H81。
秋晴の幼なじみで、幼少のころの彼にトラウマを植え付けまくったトラウマメーカー。当時はガキ大将的な存在だったらしい。
母親の再婚で一夜にして庶民から世界有数の大企業の令嬢になった女の子。優等生なお嬢様を演じているが、内心では腹黒い本性をもつ。負けず嫌いの秀才肌で誰かの下につくことを良しとしない性格だが、それを決して表に出さない。趣味は陰謀を張り巡らせることと読書。朝の目覚めは非常に悪く、その醜態は決して他人には見せられないとのこと。
秋晴には好意を抱いているが、それが友人としての好意か恋愛感情かは量りかねている様子。恋愛ごとをゲーム感覚にとらえているような部分もある。
セルニア=伊織=フレイムハート(セルニア いおり フレイムハート)
声:中原麻衣(ドラマCD)
白麗陵学院高等部1-C上育科所属。身長168cm・スリーサイズB88W60H87。
イギリスの「紅き羽根の水鳥」の紋章をもつ名門貴族の直系筋にあたる日英クォーター。結構な努力家なのだが白鳥のごとき生き様を目指しているので表には出さず、常に高飛車な女帝らしいたたずまいを目指している。ただし空回り気味。
容姿端麗で人目を引く少女だが、特に特徴的な縦ロールの金髪を秋晴にしょっちゅうドリル呼ばわりされては激怒している。自分でも外見の良さは自覚してるのに酔った秋晴に外見を純粋に褒められかなりあがっていた。また秋晴にいつも突っかかっているが朋美との仲を見て苛々したり実習で水蘭と話すのを見てムッとする等、自覚は薄いが好意を抱いている様子が見て取れる。
3巻では海でおぼれた自分を助けてくれた秋晴に(お礼という名目ではあったが)キスをするなど、少しは(少しどころではなく)乙女チックな一面も。普段はノーブラで生活している。
体育祭後、秋晴のことを名前で呼ぶようになる。

白麗陵学院関係者

上育科生徒

桜沢 みみな(おうさわ みみな)
白麗陵学院高等部2-A上育科所属。身長138cm。
かつて心臓の病気で進学が遅れていたため、現在は19歳。ただし外見はどう見ても小学生。絵画の才能は天才的で、雑誌の特集を組まれるほど(人間国宝級であるとの話もある)。
絵を描くのは大好きなのだが、周囲の期待をプレッシャーに感じていた。秋晴の助言を受けて立ち直った後、秋晴には好意を抱いている様子。一部で「合法ロリータ」と呼ばれている。
鳳 水蘭(ふぉう すいらん)
白麗陵学院高等部1-A上育科所属。身長183cm・スリーサイズB85W62H85。
客家華僑の混在組織の長老の孫娘。長身の眼鏡っ娘。内気だが心優しい性格で、男性が若干苦手。上育科のお嬢様の中でも比較的常識人と目されているが、不審者に間違われた秋晴に青竜刀で斬りかかったこともある。セルニアとは仲が良く、一緒にいることも多い。趣味は武芸と絵本集め。作者によると、秋晴とは過去に接点があるらしい。
8巻で行われたミス白麗陵コンテストにおいて、初代ミス白麗陵になった。
四季鏡 沙織(しきかがみ さおり)
白麗陵学院高等部3-C上育科所属。身長167cm・スリーサイズB92W58H87。
早苗の姉。美少女の多い白麗陵学院でもトップクラスの美少女(家が没落した今も求婚者が絶えないほど)で、実際彼女がミス白麗陵コンテストにエントリーした際は勝ち目無しと見て10人ほどが棄権する事態になった。本人は無自覚であるがいきなり服が脱げたり(脱いだり)することが多々ある。頭はあまり良い方でない。実家のために資産家に嫁ごうとしたが早苗の説得を受けてやめた。ちょくちょく早苗に妙なことを吹き込んだりしている。
休日は、裸で過ごしている事もあるらしい。
アイシェ=ハディム
白麗陵学院高等部2-A上育科所属。身長159cm・スリーサイズB78W52H76。
中東某国からの留学生。アーフラム教という宗教の敬虔な信者。実家は世界でも有数の大富豪であるらしい。
偶然、秋晴がアイシェの着替えを覗いてしまった事から宗教上の理由(肌を見せてよいのは、宣誓をした医師か生涯の伴侶だけ)で秋晴に婚姻を迫る。
着替えを覗かれてしまったのは純粋に事故だったため婚姻を取り消す事もできたが、本人曰く「運命を感じた」との事で秋晴に好意を抱いており、彼と結婚する気持ちに変わりは無いようである。
薫に素肌を見られた時は本気で自殺をするつもりだったようで、割れた窓ガラスを首に刺そうとし、失敗、自分の舌を噛み切ろうとした。(秋晴が口に指を入れセーフ、かなり痛かったらしい)
ヘディエ
白麗陵学院高等部2-A上育科所属。身長165cm・スリーサイズB83W56H79。
アイシェの侍女。常に主人に付き従い、彼女の世話をする。宗教国家の出身であるためか、アイシェの着替えを覗いてしまった秋晴を殺そうとしたり裸を薫にみられて自決しようとする主人を止めなかったりと日本の一般常識からはかなりズレた行動をとる(薫が実は女性であることを本人から言われ、自決はストップした)。
彼女にとってアイシェ以外は塵芥と同じであり、主人の伴侶候補である秋晴に対しても痛烈な罵倒を放つうえ、アイシェの意にそぐわない行動を取ろうとすると、匕首を突きつけ脅迫したりする。
ピナ=スフォルムクラン=エストー
白麗陵学院中等部3-B所属(中等部は上育科のみ)。身長143cm。
北欧の小さな島国・スフォル王国の第一王女。銀髪のツインテールで、頭にティアラを乗せている。
日本のアニメなどをこよなく愛するオタクであり、その為に漫画チックな言葉遣いをしている。一人称は妾。語尾に「~じゃ」をつける。マジカルディーバをコスプレをするほど気に入っている。
なお一年の3分の1ほどの期間を雪に閉ざされるスフォル王国ではアニメなどのメディアが娯楽として大人気であり、日本語の通訳が務まるレベルの若者が非常に多いそうである。
風祭 灯一朗(かざまつり とういちろう)
白麗陵学院高等部1-A上育科所属。身長182cm・体重62kg。
本名は大吉。一見、頭がハイビスカスなナルシストだが、運動神経は抜群で頭も良い。スポットライトは常に自分にと考え、最近噂になっている秋晴に対抗意識を持っているらしい。
偽名を使っているが本名が嫌いなわけではなく(尊敬する曾祖父につけられた)、自分で模索して見つけた「魂の名前」らしい。

従育科生徒

大地 薫(だいち かおる)
白麗陵学院高等部1-C従育科所属。身長157cm・体重39kg。
秋晴のルームメイト。自分が女であることを隠して学校に入っている。最初は秋晴のことを避けていたが次第に興味を持つようになる。
普段は女であることを隠す為サラシを巻いているが全く意味をなさない悲しいほどの貧乳、というより無乳(外見年齢小学生のみみなにも負けている)であり事実秋晴は裸をみても女だと気づかなかった。
本人の台詞から実家は忍者の家系であり、両親との賭けの結果男装して入学することになったらしい。
運動神経は他人とかけ離れていて、料理の腕前もよい(包丁の一閃での皮は剥け、ジャガイモは芽をとられ三角コーナーに入る)。
秋晴が他の女の子とデートに行くのを気にしたり、女としてみられないのを寂しく思ったりと気になっている様子。
三家 満(さんけ みつる)
白麗陵学院高等部1-B従育科所属。身長161cm・体重43kg。
童顔で小柄であり、上育科を含めた異性に割と人気がある。
女装すると薫や他の女子生徒を上回るほどの美少女となり、そのせいで灯一朗に言い寄られたほど。実家は旅館を営んでいる。
あだ名は三家をもじった「ミケ」。
轟 慎吾(とどろき しんご)
白麗陵学院高等部1-B従育科所属。身長171cm・体重58kg。
常時下心丸出しで周囲から変態扱いされているが意外と身体能力が高く、紅茶の入れ方もピカイチであるなど従育科の中では出来る方。だが普段の素行がすべて帳消しにしている。ちなみに異性だけでなく同性からも絶大な不人気。秋晴などからかなり強烈な折檻を受けても平気で立ち上がる。
関西弁でしゃべるが、出身地は茨城。メガネは伊達。本人によるとキャラ立てのためらしい。
煩悩エネルギーで動いている。
大阪の某野球チームファンの格好をしても周りの反応からして似合ってないっぽい。KYでもある。
四季鏡 早苗(しきかがみ さなえ)
白麗陵学院高等部1-A従育科所属。身長164cm・スリーサイズB91W62H88。
中等部までは姉と同じく上育科に通っていたが、実家が没落したため高等部からは従育科へ編入した(姉の分の学費は全額納金済みだったため、姉はそのまま上育科に所属している)。
デフォルトでドジの天然であり巨乳。しょっちゅうドジを踏んでは周囲(大抵秋晴)に大なり小なりの被害をもたらす(最も大きなものでは建物ひとつを倒壊に追い込んだ)。立派なメイドになって家族を養い、ひいては没落した家を再興しようと息巻いてはいるものの成果はまるで上がっていない。
姉から余計な事を吹き込まれた結果、自分は秋晴に好意的な感情を抱いていると思い込んでいる。

教員

深閑(みかん)
従育科教師長(兼任で理事長補佐)。身長171cm・スリーサイズB90W58H86。
極めて有能である故に、毎回楓のフォローをさせられている苦労系のメイド。クールビューティー。幼稚舎の頃から白麗稜学院に通っていた。万年筆投げが得意(コンクリート製の壁にも深く刺さる)。同じ苦労人タイプの秋晴に実はこっそり好感を持っているらしい。
天壌慈 楓(てんじょうじ かえで)
理事長(兼任で用務員)。身長151cm。
一番暇そうだったからという理由で前理事長から指名され、事務員兼理事長をしている「駄目な大人代表」な人。BL系の小説・ゲームを好み、仕事中であってもインターネットで遊んでいたりする。深閑とは高等部で同期らしい。俗にいう腐女子
オタクのピナとは立場を越えた友人同士。

その他

日野 棗(ひの なつめ)
秋晴の従兄妹。同い年だが、生まれ月が若干早い。身長157cm・スリーサイズB77W57H79。
秋晴の両親が他界した後引き取られた叔父夫婦の娘。ごく普通の高校生で、その表裏のない天真爛漫な性格から学校での人気は高い模様。
たまに男子生徒から告白を受けたりもするようだが、本人は初恋の相手である秋晴を一途に想っている。
両親が遺産目当てで秋晴を引き取った事は知らない(気づいていない)。
彩京 美佳子(さいきょう みかこ)
朋美の母親。職業は歯科医。娘に似た性格をしている(秋晴の語られたくない過去をバラすなど)
初見の患者には麻酔無しで治療を行い、デンタルケアの重要性を無理矢理にでも認識させる。
現在の夫とは、歯の治療をしたことが縁で再婚した。

既刊一覧

  1. 2006年9月10日発売 ISBN 4-8402-3559-7
  2. 2007年1月10日発売 ISBN 978-4-8402-3687-4
  3. 2007年5月10日発売 ISBN 978-4-8402-3841-0
  4. 2007年8月10日発売 ISBN 978-4-8402-3941-7
  5. 2007年12月10日発売 ISBN 978-4-8402-4121-2
  6. 2008年4月10日発売 ISBN 978-4-04-867017-3
  7. 2008年9月10日発売 ISBN 978-4-04-867216-0