[go: nahoru, domu]

コンテンツにスキップ

モーニング競輪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。118.6.183.6(会話) による 2023年5月2日 (火) 17:21個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

モーニング競輪は、競輪の競走におけるモーニングレース(早朝競走)である。

概要

競輪の競走は長らく日中の時間帯(概ね11時台 - 16時台)ないしナイター(概ね15時台 - 20時台)で行われてきたが、モーニング競輪とは、日中の開催よりもさらに早い、概ね朝9時前後 - 昼12時頃[注 1]に行う開催を指す。

2023年3月17日より開始した平塚競輪場[1]を含めて、同日時点で長期休止中である熊本競輪場も含め27場にて開催されている。

モーニング競輪は、2012年ゴールデンウィーク期間中である5月4日から6日にかけて行われた、岸和田競輪場でのFII開催が最初とされている。この開催では試験的に第1レースの発走時刻を9時45分に、最終第11レースの発走時刻を14時50分にそれぞれ設定し「岸和田モーニング945・こいのぼり賞」として行われた。これを日本の公営競技としての競輪を管轄する公益財団法人JKAが「モーニング競輪」と命名、以後全国の各競輪場で順次導入されるようになった。

深夜帯に開催されているミッドナイト競輪無観客で行われているが、モーニング競輪では日中やナイターと同様に原則として有観客にて行われている。但し、開催によっては第1レースの発走時刻が8:30頃というケースもあるため、競輪場によっては通常の開門時間までは無観客で行う場合もある[2]

ミッドナイト競輪同様に売り上げは好調で、2022年2月28日から3月2日にかけて行われた豊橋FIIでは、初日は3億13万5400円の、2日目は5億1396万7200円の、最終日は4億2112万6300円の売り上げがそれぞれあり、3日間トータルでの総売上額は12億3522万8900円となった[3]

2022年4月より、同日に2開催を組む日も出てきている。

同年11月時点では、出場各選手ならびに先頭誘導員に対し、1レースごとに通常の手当とは別に「モーニング手当」として4000円が支給されている(3日間で12000円)。

なお、S級戦(FI)についてはミッドナイト競輪とは異なり、2016年10月19日から21日にかけて高知競輪場で開催されたのみであり、当面は開催予定はない(ミッドナイト競輪におけるS級戦は、2022年以降年3回実施されている)。

開催方法

以下は、2023年3月時点。ちなみにコロナ禍前ではA級1・2班戦は9車立てで行われていた。

  • 通常のモーニング開催においては、開始時間はおおむね8時半から9時までのうちに第1競走を開始後、11時〜13時台までに全競走を消化する。
  • レースは原則7車立て(最小は5車立て)。男子はA級戦のみで、開催によってはガールズケイリンも行われる。
  • 1開催は通常の一般開催と同じで3日間制。
  • 1日に行われる競走数は、基本は7競走だが、開催によっては9競走、最大で12競走で行われることもある。なお、ガールズケイリンの予選競走は競走数を問わず第6レース、第7レースにて行われることが殆どである(第1レース、第2レースとしている競輪場もある)。
  • 最大7車立てのため、枠番2連勝複式・単式の発売がなく、全レースとも車番2連勝複式(ワイド含む)・単式、車番3連勝複式・単式の5つの賭け式で発売される。

2023年3月時点で開催されている競輪場

脚注

注釈

  1. ^ 開催によってレース数が異なるため、第1レースや最終レースの発走時刻は前後する。

出典

外部リンク