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ユニコーンステークス

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ユニコーンステークス
競馬場 東京競馬場
創設 1996年9月28日
距離 ダートダート1600m
格付け GIII
賞金 1着賞金3800万円
出走条件 サラブレッド系3歳(国際)(指定)
負担重量 牡馬騸馬56kg、牝馬54kg、GI級競走1着馬2kg増、GII級競走1着馬1kg増(2歳時成績を除く)
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ユニコーンステークスは、日本中央競馬会(JRA)東京競馬場ダート1600mで施行する中央競馬重賞GIII統一GIII競走である。競走名は架空の動物、ユニコーンから。正賞は全国公営競馬馬主連合会会長賞、地方競馬全国協会会長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞。

概要

1996年に中央競馬におけるダート重賞路線の整備に伴い、4歳(現3歳)限定の混合競走・指定交流競走の定量の重賞(GIII)競走、ユニコーンステークスとして新設、第1回は中山競馬場のダート1800mで施行され、中央競馬で最初の4歳(現3歳)限定のダートの重賞競走となった。

1997年は現在の東京競馬場のダート1600mで施行、1998年からは再び中山競馬場のダート1800mに戻されたが、2001年からは地方競馬ジャパンダートダービーの施行時期に合わせ、6月初頭に施行時期を移すと共に、施行場を東京競馬場のダート1600mに変更し、ジャパンダートダービーの前哨戦として位置付けられ、2002年からは負担重量を別定重量に変更した。

創設時はクラシック三冠競走に倣って、地方競馬スーパーダートダービー大井)、ダービーグランプリ盛岡)と併せて4歳ダート3冠シリーズとして施行したが、1999年にスーパーダートダービーが発展的解消され、その代わりとして同年に新設されたジャパンダートダービー7月に施行される為、2001年に6月に施行時期を移しジャパンダートダービーの前哨戦に位置付けられている。

開催日が変更された2001年以前の第5回までの優勝馬全てが後にGIを制すほどの出世レースで、6月へ移行してからもユートピアカネヒキリなどのGI優勝馬を輩出し、出世レースの立場は守っている。

2010年からはJRAプレミアムの対象競走に指定される。

出走資格は、サラ系3歳(旧4歳)のJRA所属の競走馬、地方所属の競走馬(4頭まで)及び外国調教馬(8頭まで)。

負担重量はグレード別定で、牡馬・騸馬が56キロ、牝馬は54キロを基本とし、更にGI級優勝馬は2キロ、GII級優勝馬は1キロの負担が課せられる。ただし、2歳限定のグレード優勝はこの対象に含まれない。

総額賞金は7200万円で、1着賞金3800万円、2着賞金1500万円、3着賞金950万円、4着賞金570万円、5着賞金380万円と定められている。

現在の優勝レイの配色は、赤色地に銀色文字となっている。

歴史

  • 1996年
    • 中山競馬場のダート1800mの4歳(現3歳)限定の混合競走・指定交流競走の定量の重賞(GIII・統一GIII)競走、ユニコーンステークスとして創設(創設当初の負担斤量は牡馬・騸馬が55キロ、牝馬が53キロ)。
    • 1位入線のバトルラインが進路妨害により10着に降着
  • 1997年 - 施行場を現在の東京競馬場のダート1600mに変更。
  • 1998年 - 施行場を中山競馬場のダート1800mに変更。
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格が「4歳」から「3歳」に変更。
    • 施行時期を6月に変更。
    • 施行場を現在の東京競馬場のダート1600mに戻す。
  • 2002年
    • 負担重量を別定重量に変更。
    • 地方船橋所属のヒミツヘイキが地方所属馬として史上初の優勝。
  • 2003年 - 基本負担斤量が牡馬・騸馬55キロ、牝馬53キロから牡馬・騸馬56キロ、牝馬54キロに変更。
  • 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告により、重賞格付け表記をJpnIII・統一JpnIIIに変更。
  • 2009年
    • 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は8頭まで出走可能となる。それに伴い、重賞格付け表記をGIIIに戻す。
    • 地方所属馬の出走枠が5頭から4頭に縮小。
    • 8位入線のシンゼンオオジが進路妨害により15着に降着。
  • 2010年

歴代優勝馬

回数 施行日 優勝馬 性齢 所属 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1996年9月28日 シンコウウインディ 牡3 JRA 1:52.8 岡部幸雄 田中清隆 安田修
第2回 1997年10月4日 タイキシャトル 牡3 JRA 1:36.8 岡部幸雄 藤沢和雄 (有)大樹ファーム
第3回 1998年10月3日 ウイングアロー 牡3 JRA 1:52.0 南井克巳 工藤嘉見 池田實
第4回 1999年10月2日 ゴールドティアラ 牝3 JRA 1:52.6 田中勝春 松田国英 吉田和子
第5回 2000年9月30日 アグネスデジタル 牡3 JRA 1:50.7 的場均 白井寿昭 渡辺孝男
第6回 2001年6月2日 ナスダックパワー 牡3 JRA 1:36.4 江田照男 石坂正 鋤元節夫
第7回 2002年6月1日 ヒミツヘイキ 牡3 船橋 1:36.4 左海誠二 岡林光浩 田中春美
第8回 2003年6月7日 ユートピア 牡3 JRA 1:35.8 安藤勝己 橋口弘次郎 金子真人
第9回 2004年6月5日 トップオブワールド 牡3 JRA 1:36.0 四位洋文 藤岡健一 小川勲
第10回 2005年6月4日 カネヒキリ 牡3 JRA 1:36.5 武豊 角居勝彦 金子真人
第11回 2006年6月3日 ナイキアースワーク 牡3 JRA 1:37.2 横山典弘 大久保龍志 小野誠治
第12回 2007年6月2日 ロングプライド 牡3 JRA 1:36.9 武豊 小野幸治 中井敏雄
第13回 2008年6月7日 ユビキタス 牡3 JRA 1:35.1 安藤勝己 鈴木伸尋 池谷誠一
第14回 2009年6月6日 シルクメビウス 牡3 JRA 1:35.5 田中博康 領家政蔵 (有)シルク

本競走からのジャパンダートダービー優勝馬

本競走から3頭(内1頭が優勝馬)の出走馬がジャパンダートダービーで優勝をしている。

回数 施行日 馬名 性齢 着順 備考
第8回 2003年6月7日 ビッグウルフ 牡3 6着
第9回 2004年6月5日 カフェオリンポス 牡3 4着
第10回 2005年6月4日 カネヒキリ 牡3 1着 史上初のダート三冠達成

関連項目