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ルイ16世 (フランス王)

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(1745~1793年 在位1774~1792年)。ブルボン朝第5代フランス王。ルイ15世の孫。妻マリー・アントワネット

ルイ14世、ルイ15世の積極財政の結果を受け継いだルイ16世は、即位直後から慢性的な財政難に悩まされ続けた。困難な財政にも関わらずアメリカ独立戦争に加担するなどしたため、財政は困窮を極めティルゴーネッケルの経済の専門家を登用して改革を推進しようとしたが失敗した。

窮余の策として招集した三部会の思わぬ展開からフランス革命を呼び起こした。ルイ16世は本心では革命の進展を望んでいなかったため、1791年にフランス脱出を企てヴァレンヌ事件を起こし捕らえられ軟禁された。続く1792年の八月一〇日事件で王権を停止され、1793年1月に国民公会によって死刑宣告を受けてギロチン台に送られた。

ルイ16世は錠前収集が趣味で妻マリー・アントワネットに操られる無能な国王として描かれることが多い反面、国民の境遇に心を悩ませる心優しい王としても描かれることがあり、その実像は時代に翻弄された悲劇の王であったといえる。

前の王:
ルイ15世
次の王:
シャルル10世