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仙台フォーラス

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仙台フォーラス
S E N D A I
店舗概要
所在地 980-8546
宮城県仙台市青葉区一番町3丁目11-15
座標 北緯38度15分43.9秒 東経140度52分19.2秒 / 北緯38.262194度 東経140.872000度 / 38.262194; 140.872000 (仙台フォーラス)座標: 北緯38度15分43.9秒 東経140度52分19.2秒 / 北緯38.262194度 東経140.872000度 / 38.262194; 140.872000 (仙台フォーラス)
開業日 (松島座:1885年明治18年)2月
ジャスコ仙台店:1975年昭和50年)5月2日
仙台フォーラス:1984年昭和59年)11月
施設所有者 仙台観光
施設管理者 イオンリテール株式会社ビブレ・フォーラス事業本部フォーラス事業部
商業施設面積 12,965 m²
店舗数 約150
営業時間 仙台フォーラス:10:00 - 20:30
一番町センカンプラザ:翌日6:00まで
駐車台数 38[1]
最寄駅 仙台市地下鉄南北線広瀬通駅勾当台公園駅
JR東日本あおば通駅仙台駅
最寄IC 仙台宮城IC
外部リンク 公式サイト
ÆON RETAIL
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仙台フォーラス(せんだいフォーラス、Sendai Forus)は、仙台市一番町にある商業ビルである。イオングループのファッションビル「フォーラス」の第1号店として1984年昭和59年)に開業した。

概要

地下3階、地上8階のビル全体を指して一般に「仙台フォーラス」と呼ばれているが、このビルの地下1階から地上8階を区分所有してイオンリテール株式会社フォーラス事業部[2]が開発・運営を行っているのが仙台フォーラスであり、残りの部分は仙台観光㈱が区分所有する一番町センカンプラザとなっている。1つのビル内にあっても、営業時間の違いなどから、仙台フォーラス部分とそれ以外の部分の動線は分離されている(以下、ビル全体を指す場合は括弧付きの「仙台フォーラス」、イオンリテール分に限る場合は括弧なしとする)。

「仙台フォーラス」は、仙台市都心部の中心商店街一番町」(歩行者専用道路アーケード街)において最も有名なファッションビルであり[要出典]、一番町の中心に位置する。ビルの一番町側入口付近は待ち合わせ場所としても有名で、「フォーラス前」または略して「ラス前」と呼ばれる。当店のぶらんどーむ一番町側は、近年ブランド街となりつつあり、藤崎百貨店)までの間に数々の有名ブランド店が並ぶ。ぶらんどーむ側の土日の歩行者の数は5万人/日以上で、市内では最も歩行者数が多い。

仙台西道路に近い「広瀬通一番町」バス停には多くの高速バスが発着するため、山形市福島市といった南東北はもとより東北地方各地からの交通アクセスの利便性が高くなった。そのため、当店の来客の県外客割合は平日17%、土日30%を占めるに至っている[3]

店内構成

仙台フォーラス

地下1階、地上1~8階

150の専門店のうち、半数以上がフォーラスによって営業されているが、フォーラス以外の営業者による専門店も存在している。他のフォーラス店舗にはイオン銀行ATMが比較的早い段階で設置されているが、当店には2008年12月7日まで設置がなく、12月8日にようやく稼働開始となった。以下、主なテナントを列挙する。

一番町センカンプラザ

地下3階、地下2階、地上8階[4]

仙台フォーラスと営業時間が異なるため、異なる動線が設定されている。地下階へは、ビルの北西角にある地下階用エスカレータあるいは北東角の入口を使用する。以下、主なテナントを列挙する。

沿革

昭和40年代における仙台市都心部総合スーパー (GMS) には、仙台駅西口のエンドーチェーン仙台駅前店(現在はEBeanS)や、一番町四丁目商店街長崎屋(仙台シャル→現在は廃業のうえで、地下のスーパーのみが東京スーパーコアーからOKストアに変更されて現存)があった。因みに、当時、都心部の百貨店には、仙台三越藤崎丸光(現在はさくら野百貨店)・十字屋(現在はLABI仙台)・緑屋(現在は2ヶ所とも閉店)があり、1972年昭和47年)には丸光が増床している。

1975年昭和50年)、ジャスコ(現在は仙台フォーラス)とダイエーとが相次いで都心部に開店し、GMS間の顧客争奪戦が始まることになる。ジャスコ仙台店は、一番町一番街商店街(現在のぶらんどーむ一番町)沿いの、「仙台日活劇場」(映画館)や花屋などがあった区画を再開発して建設された地下3階、地上8階のビルに出店し、ダイエー仙台店は、中央2丁目の中央通り東二番丁青葉通・東三番丁に囲まれたブロックにある読売仙台ビル新伝馬町中央通りビルに出店した。

1977年昭和52年)に仙台駅の新駅舎が完成すると、翌1978年昭和53年)には隣接地にファッションビルのS-PAL(仙台店)が開業した。東北新幹線開業の翌年の1983年昭和58年)には、緑屋閉店と交換条件にファッションビルのams西武(現在は仙台ロフト)がS-PALの斜向かいに開店。この頃になると若者に「DCブランドブーム」が広がっており、その流れに乗る形で1984年昭和59年)にジャスコ仙台店も若者を顧客ターゲットにしたファッションビル「フォーラス」に業態転換した。なお、仙台市営地下鉄南北線開業に合わせて、1987年昭和62年)にはファッションビルのファッションドーム1412008年8月24日に閉店、現在は仙台三越定禅寺通り館)も開業している。

「フォーラス」は、ジャスコ時代から流行を先取りしたテナントの入れ替えやフロア構成を行ってきた。『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977年)の大ヒット以降のディスコブームの時期にはディスコが入り、1982年昭和57年)にはアミューズ芸能事務所)がライブハウス「モーニングムーン」を設置し、「フォーラス」化後も1980年代半ばからのカラオケブームの際にはカラオケボックスが入り、映画『ハスラー2』(1986年)以降のビリヤードブーム時代には、プールバーの「ロサンゼルスクラブ」が広い面積を占め、1990年代にはスタジオ「モーニングムーン」から仙台放送夕やけTV編集局」が生放送されて仙台のお笑いメッカとなった。

2000年代に入り、仙台 - 福島線を端緒として仙台発着の高速バス東北地方に張り巡らされると、高速バスの停留所(広瀬通一番町)に隣接する「フォーラス」は仙台経済圏各地から集まる若者を取り込むようになり、県外客は平日17%、土日30%、仙台市以外の宮城県内客は平日19%、土日22%と、週末は過半数が仙台市外からの来客で占められるようになった[3]

仙台・宮城デスティネーションキャンペーン2008年10月1日12月31日)に向けて、仙台駅前にS-PAL II仙台パルコ、郊外に三井アウトレットパーク 仙台港仙台泉プレミアム・アウトレットおよび泉パークタウン タピオと立て続けに大型店が開店すると、大幅な店子の入れ替えと店内改装に加え、フォーラスに業態転換してから初めてとなるロゴマークの変更と外観の改装も行った。店子の入れ替えでは、従来EBeanSが得意としてきたギャル系などの拡充を行い、また、2008年平成20年)2月29日を以って郡山マルイを閉め、東北地方から店舗を引き揚げていた丸井が5つの自社プロデュースブランドをフォーラスに出店させた。一方で、「ラス前」のぶらんどーむ一番町にてリアル・クローズを対象とするファッションショー仙台コレクション」を開催し、人気ファッションモデルのイベントも店内で同時に開催した。加えて、仙台パルコに引き抜かれたタワーレコード跡には、仙台放送が新業態での出店するなど、競争相手が増える中で様々な仕掛けを行っている。

年表

「仙台フォーラス」以外の動きは小文字で記載。「仙台フォーラス」がある場所(1970年の住居表示施行前の住所は仙台市東一番丁28)には、明治時代から集客施設が存在し続けており、「ジャスコ仙台店」も「仙台フォーラス」もその流れを継いでいる。

前史
ジャスコ時代
フォーラス時代
  • 1984年昭和59年)11月 - 仙台フォーラス開業(ジャスコ仙台店からの業態転換。フォーラス1号店)。
  • 1993年平成5年) - 一番町一番街商店街に旧車道部分にも天蓋がかかる3代目アーケードが完成。名称を「ぶらんどーむ一番町」とする。
  • 1994年平成6年)10月 - スタジオ「モーニングムーン」から仙台放送夕やけTV編集局』が生放送開始(1996年11月まで)。
  • 2008年平成20年)春 イオングループが「仙台フォーラス」の南東隣接地にある民間駐車場を購入し、開業以来初めて自前の駐車場を得た。今後、同ブロック内の隣接地の地権者との間で共同で再開発ビルを建て、フォーラスを増床するのか注目されている[9]
以前のロゴマーク(写真は秋田フォーラス

かつて存在した店子

地上階

  • タワーレコード(仙台シャルから移転してきた。2008年8月23日に仙台パルコに移転[11]
  • モーニングムーン(ライブハウス[12]
  • クレオパトラ・ルネッサンス(ディスコ)
  • ロサンゼルス・クラブ(プールバー)
  • プレイランド(ジャスコ開店時から7階にあった。500坪。カトウ製作所[13]
  • サンクホール(ライブハウス。7階にあった)
  • 金港堂ブックセンター(書店)
  • たこやきカフェ
  • キーウエストクラブ
  • ビッグシェフ
  • 仙台総合行政相談室
  • 田園詩
  • 鉄板焼然
  • キリン堂
  • あるでん亭(パスタ店)
  • ハマノレコード
  • カフェ&レストラン スタンドオフ
  • VANILLA INCENSE LABO(レディース)
  • 仙台市営バス・一番町乗車券発売所(1階の広瀬通一番町停留所前)

地下2階

  • レッドパロット(ディスコ)→ ラ・レジオン(ディスコ)→ レジオR(カラオケ※現在はカラオケ時遊館が入居

地下3階

脚注

  1. ^ 他に契約駐車場47ヶ所、5,200台分
  2. ^ 2011年3月1日にイオンリテールがマイカルを吸収合併したことに伴い、同事業部は新設の「ビブレ・フォーラス事業本部」の傘下に配置されている
  3. ^ a b 『ファッションストリート ~ブランドショップと通りの「東京化」~』経済産業省東北経済産業局広報誌「東北21」 2008年1月号『せんだい遊歩 -変わる消費と集客のからくり- (2)』)… 統計は、2005年6月に仙台フォーラスが行ったアンケート調査の数値。対象は来店者5000人。
  4. ^ 一番町センカンプラザ(仙台観光)
  5. ^ 中央(昭45)(仙台市「仙台市の住居表示実施状況」 2.実施地区名一覧《実施年降順》)
  6. ^ 歴史的町名復活検討委員会報告 資料(仙台市「歴史的町名復活検討委員会」)
  7. ^ 全国都道府県別SC一覧 宮城県社団法人日本ショッピングセンター協会
  8. ^ 会社沿革アミューズ
  9. ^ 仙台市一番町3丁目11街区 仙台フォーラス周辺で共同化の動き 新たな再開発等の動きへ発展か(きょうの建設情報 2008年6月13日)
  10. ^ アクセス(仙台フォーラス) 以前のロゴタイプの写真が掲載(2008年11月8日時点)。
  11. ^ タワーレコード、仙台フォーラスからパルコに移転-1.5倍に増床(仙台経済新聞)
  12. ^ ライブハウス「モーニングムーン」 → クレオパトラ・ルネッサンス → スタジオ「モーニングムーン」との説もある。
  13. ^ 会社の歩み(カトウ株式会社)

関連項目

外部リンク