[go: nahoru, domu]

コンテンツにスキップ

多伝囲い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。下北ソフィア (会話 | 投稿記録) による 2019年3月1日 (金) 13:25個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (将棋の戦法分割に伴うリンク修正)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。


987654321 
        
       
       
     
       
     
       
       
        
987654321 
         
         
         
         
        
  
     
    
      

多伝囲いは将棋の囲い戦法の一つで、主に二枚落ち・四枚落ちで現れる囲いである。類似戦法に振り飛車の早囲いから5六銀・5七銀の変則振り飛車がある。

概要

多伝囲いには、金多伝(図1後手)と銀多伝(図1先手)の二つの囲い方がある。守備力では、横からの攻めに強い金多伝が優秀であるが、二枚落ち下手限定の戦法としての知名度の高さから銀多伝のほうが有名である。

メリット

両者共通のメリットは『四筋の位を取っている』ことで、この位を活かせるか如何かがこの囲いの最大の骨子と言える。そのため、位のメリットを活かしやすい中飛車と相性が良い。

デメリット

両者共通のデメリットは『位を取る手間の分、完成するのに時間がかかる』ことと『中央が厚い分端が薄く、端攻めに弱い』ことで、端攻め対策として飛車を下段に引く場合もある。

銀多伝戦法について

銀多伝戦法(図2)とは、二歩突き切り定跡と共に知られる二枚落ち下手限定の戦法の一つで、二歩突き切り定跡とは違い下段飛車を活用することが特長。攻める棋風ではない人が指すというのが、定跡書やプロ棋士の指導対局での指摘でアドバイスされてきたことである。位を取った後は下段に飛車を引き、変化によっては角を切って上手陣の左辺を崩す指し方がプロ相手に出来るようなら3,4段の実力があるといえる。二枚落ちの戦法ではあるが、トッププロでも入会前に修業としてやる場合がある。

関連項目