房総丘陵
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房総丘陵 | |
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房総半島中南部に広がる房総丘陵 | |
所在地 |
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位置 | |
最高峰 | 愛宕山(408 m) |
房総丘陵(ぼうそうきゅうりょう)は、千葉県の房総半島中南部に広がる丘陵地帯。
概要
正確な定義は存在しないが、地理や地質学からすると富津市南部から大網白里市北部を結んだ線の南東側の丘陵地帯を指し、南側の一部は南房総国定公園の公園区域をなす[1]。
北になるに従い標高が下がり、房総台地と呼ばれ、東金市から山武市まで続く。
主な山
- 愛宕山(南房総市)408m - 千葉県の最高峰
- 鹿野山(君津市)379m
- 清澄山(鴨川市)377m
- 富山(とみさん)(南房総市)350m
- 伊予ヶ岳(南房総市)337m
- 嶺岡浅間(鴨川市)336m
- 高宕山(君津市・富津市)330m
- 鋸山(富津市・安房郡鋸南町)329m
- 嵯峨山(富津市・安房郡鋸南町)315m
- 三石山(君津市)282m
- 音信山(市原市)186m
- 三舟山(君津市・富津市)139m
特徴
フォッサマグナの中にある新しい地層で、南部には「嶺岡帯」北部には「東金崖線」などの特徴ある地質帯があり、北東側の銚子市付近に見られる中生代の地層と好対照である。
- 嶺岡帯 - 愛宕山を主峰とする嶺岡山系沿いに東西に分布し、蛇紋岩、玄武岩、斑れい岩、石灰岩、チャート、閃緑岩、結晶片岩、凝灰岩などが無秩序に分布しており、現存するプレートテクトニクスでは説明できない地質構造体である。
- 笠森層 - 房総丘陵を構成する上総層群の最上位層。[2]。
- 東金崖線 - 房総丘陵と下総台地とを分ける崖線で、牛久-東金崖線などとも呼ばれ市原市の牛久近辺から東金市まで続き、大網白里市にある小中池付近には南白亀川水系の支流小中川が、村田川を河川争奪した地形が見られる[3]。
脚注
参考文献
- 近藤精造 『千葉の自然をたずねて』築地書館、1992年。ISBN 4-8067-1024-5