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新宿駅

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新宿駅
東口駅ビル「ルミネエスト新宿
しんじゅく
Shinjuku
所在地 東京都新宿区渋谷区
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
京王電鉄
小田急電鉄
東京地下鉄(東京メトロ)
東京都交通局都営地下鉄
乗換 西武新宿駅西武新宿線
新宿西口駅都営地下鉄大江戸線
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南口遠景(2005年5月)

新宿駅(しんじゅくえき)は、東京都新宿区渋谷区にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・京王電鉄小田急電鉄東京地下鉄(東京メトロ)・東京都交通局都営地下鉄)の

概要

東京の新都心・新宿に位置するターミナル駅である。1885年日本鉄道により現在の山手線が開業したのが当駅の始まりである。開業時は当駅周辺はまだ街の外れであり利用客は少ないものだったが、大正期に入り次第に市街地が拡大するにつれ、多くの私鉄が乗り入れるようになる。ターミナルとなって周辺が発展するにつれて利用客は増え続け、さらに1960年代から当駅西側一帯で進められた新宿副都心計画によって多くの超高層ビルが建てられ、利用者の増加に拍車がかかった。

そして、ついには1966年池袋駅を抜いて乗車人員数日本一になった[1]。同年の当駅の乗車人員数は44万69人で、池袋駅の44万67人をわずか2人上回っての日本一だった。

現在ではJR・私鉄・地下鉄の多くの路線が周辺地域のベッドタウンとを結んでおり、多くのビジネス客が利用する。また、当駅周辺は日本最大の繁華街・歓楽街となっており、昼夜を問わず人の流れが絶えることはない。JRの駅を中心に東・西・南口、周辺の各地下鉄駅、商業施設などが通路や地下街などで広範囲に連絡している。

一日平均乗降者数は346万人と世界一ギネス世界記録認定)多い駅であり、地下道などで接続する西武新宿駅まで含めると364万人以上になり、この数字は横浜市の人口と匹敵する。

利用可能な鉄道路線

線路名称上は、当駅を通る路線は山手線中央本線である。詳細は各路線の記事および鉄道路線の名称等を参照されたい。なお、所属線は山手線である。
JR特定都区市内制度における「東京都区内」および東京山手線内に属する。

その他の鉄道路線

以下の駅とは地下通路などでつながっているが、各鉄道会社によっては公式な接続駅となっている駅もある。

駅構造

JR東日本

JR 新宿駅
埼京線・湘南新宿ラインホーム(2005年5月)
しんじゅく
Shinjuku
所在地 東京都新宿区新宿三丁目38-1
北緯35度41分27秒 東経139度42分1秒 / 北緯35.69083度 東経139.70028度 / 35.69083; 139.70028 (JR 新宿駅)
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 シク
駅構造 地上駅
ホーム 8面16線
乗車人員
-統計年度-
748,522人/日(降車客含まず)
-2009年-
開業年月日 1885年明治18年)3月1日
乗入路線 5 路線
所属路線 山手線
キロ程 10.6 km(品川起点)
代々木 (0.7 km)
(1.3 km) 新大久保
所属路線 埼京線
湘南新宿ライン
(いずれも正式には山手線)
渋谷 (3.4 km)
(4.8 km) 池袋
所属路線 中央線(快速)*
キロ程 10.3 km(東京起点)
四ツ谷 (3.7 km)
(4.4 km) 中野
所属路線 中央・総武線(各駅停車)*
キロ程 中央本線に同じ
千葉から46.4 km
代々木 (0.7 km)
(1.4 km) 大久保
備考 みどりの窓口
山区 東京山手線内東京都区内
* 正式な路線名称
- 新宿 - 代々木間は山手線
- 新宿以西および代々木以東は中央本線
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1・2番線埼京線・湘南新宿ラインホーム(2005年5月)
5・6番線ホーム(2007年11月4日、当時の中央本線特急ホーム)
9・10番線ホーム(2008年4月10日、中央本線特急ホーム)

2008年3月15日現在、8面16線の島式ホームと線路を使用している。ホームと線路は南北に伸び、東から1 - 16番線となっている。連絡通路は「北通路」「中央通路」と呼ばれる地下道、南口の跨線橋、新南口・サザンテラス口の跨線橋の4つである。

かつては、新南口は1 - 6番線のホームからのみ利用できたが、2006年4月16日に跨線橋が延伸されるとともに仮駅舎としてサザンテラス口が開設され、すべてのホームから直接アクセスできるようになった。

1 - 6番線は他のホームに比べると南に位置している。特に5・6番線のホームの一番北側は7・8番線の一番南側と南北でほぼ同じ位置にあり、ホームのほぼ全域が甲州街道国道20号)より南側の渋谷区に属する。さらにすぐ南隣の代々木駅との距離は5・6番線だと約200mほど(これは同ホームの長さより短い)で、発車メロディが聞こえる程である(同駅東側に中央線特急用の引き上げ線がある)。

現在、JR東日本の駅では改良工事が行われている。主な理由は以下の4つが挙げられる。

  • 当駅を東西に跨いでいる甲州街道の跨線橋(新宿跨線橋)の老朽化が進んでいることや、慢性的な交通渋滞の解消を目的として、跨線橋架替工事が行われている。その際に新設する橋脚・架設構台の設置スペースや、人工地盤の柱設置スペースを確保するため、配線変更をする必要がある。
  • 配線変更をするにあたり、構内に分散していた保守基地や中線・渡り線を集約化して新5・6番線を設置するスペースの捻出や、構内に多数存在するダブル・スリップ・スイッチやシングル・スリップ・スイッチなど特殊分岐器の廃止を図る必要がある。そのうち、中央線快速に関連する特殊分岐器は2007年4月15日の工事で廃止された。また1 - 4番線の池袋寄り線路についても配線変更する計画があり、中央線特急ホーム移設までに実施される予定であったが、工事スケジュールの都合から後回しになっている。
  • これまで1 - 6番線ホームと7 - 16番線ホームは乗り換えに時間が掛かっていたが、2006年4月15日の工事によって大きく改善された(詳細は下記または埼京線・湘南新宿ラインの項を参照のこと)。
  • 5・6番線からの中央線下り特急の線路が7・8番線に発着する上り快速列車の線路と平面交差しており、これがダイヤ上のネックになっていたが、2007年11月25日より特急ホームが9・10番線に移転して上下快速線ホームに挟まれる形となり、問題が解消された。

改良工事完成後は、新南口とサザンテラス口を覆うようにタクシー高速バスの乗り場を併設した駅ビルと人工緑地が整備される(「鉄道のデザイン展」で完成予想模型を公開)。これら南口一帯の整備は、2015年度の完成を予定している。

当駅の所管は東京支社で、電報略号は『シク』である。

山手線と中央・総武線各駅停車の発車標は、埼京線の開業前から設置されている。

2007年5月より、各改札前などに東京近郊の系統路線における運行状況マップを掲載したプラズマディスプレイが設置された。

のりば

ホーム 路線 行先
1 埼京線・りんかい線直通 渋谷大崎新木場方面
埼京線 池袋大宮川越方面(始発)
湘南新宿ライン
東海道線横須賀線直通)
横浜大船小田原逗子方面
2 埼京線・りんかい線直通 渋谷・大崎・新木場方面
埼京線 池袋・大宮・川越方面(始発)
3 埼京線 池袋・大宮・川越方面
4 埼京線 池袋・大宮・川越方面
湘南新宿ライン
宇都宮線高崎線直通)
大宮・宇都宮高崎方面
5・6 特急「成田エクスプレス 成田空港方面
東武線直通特急
(スペーシア)日光・きぬがわ
東武日光鬼怒川温泉方面
7・8 中央線(快速) 御茶ノ水東京方面
9・10 中央本線(特急)
(スーパー)あずさ」「かいじ
甲府松本方面
11・12 中央線(快速) 中野立川高尾方面
13 中央・総武線(各駅停車) 水道橋秋葉原千葉方面
14 山手線 原宿・渋谷・品川方面
15 山手線 池袋・田端上野方面
16 中央・総武線(各駅停車) 東中野・中野・三鷹方面
備考

各線とも北向きの列車が下り、南向きの列車が上りである(一部異なるホームから発着するものもある)。路線では内回りや南行などの言い回しをするものもある(山手線や中央緩行線、湘南新宿ライン)が、線路名称としては上り・下りの方向が揃っている。

かつて、湘南新宿ライン南行の横須賀線方面は横須賀線の路線色(青)で表記されていた(赤羽・池袋・渋谷・恵比寿・大崎の各駅でも同様)。以前は当駅発着の列車のみ横須賀線の車両(215系・E217系)の運用があったが、それが2004年10月16日のダイヤ改正でなくなり、2008年3月15日現在は、南行(1番線)と北行(4番線)どちらもオレンジ色と青色を縦に並べた表記になっている。

5・6番線には北側にエスカレーターが設置されている。また、7・8番線にも南口跨線橋の下にエスカレーターやエレベーターが設置されているので、5・6番線への連絡がスムーズになっている。

7・8番線(中央線快速上り)は、東京行は基本的にはほぼ終日8番線を使用しており、平日朝ラッシュ時(7 - 9時台)は東京行が7番線と8番線で交互発着し、当駅での大量の乗降客による各列車の長時間停車に対応している。なお、当ホームを発着する東京行の列車に対しては、当駅以降は特急・ライナーを除く全列車が四ツ谷・御茶ノ水・神田・東京の順に停車するので、到着列車はすべて「快速 東京」行と音声、電光表示案内している。7番線は、東京・千葉行の「あずさ」「かいじ」、終着の「スーパーあずさ」「あずさ」号および東京行の橙色の列車が使用している。当駅止まりの「スーパーあずさ」「あずさ」「かいじ」で7番線に到着する列車は東京駅まで回送され、東京始発の「かいじ」「中央ライナー」「青梅ライナー」として運転される。

9・10番線の特急ホームにある駅名標には、上り方面は矢印にはなっているが、隣の駅名が表記されていない(但し、東京方面からの中距離列車がない訳ではない。)。下りの隣の駅としては、特急「かいじ」の次の停車駅である三鷹が表記されている。

7番線側と11番線(旧9番線)側の方面案内サインは以前背景が青色(中電色)で「大月・甲府方面」と表記(後に無表記)だったが、湘南新宿ライン登場に伴う更新で快速と同じオレンジ色のものに変更された。現在も7番線の方面案内は無表記だが、11番線の方面案内には12番線と同様の表記になっている。以前は、9・10番線の特急ホームと同様に下りの隣の駅が三鷹と表記されている。三鷹は、特急および(現在は臨時のみ運転の)中距離列車(中電)の駅としては下り側の隣の駅である。ちなみに上り側は快速と同様に四ツ谷と表記されていた。現在は上下とも快速と同様に下り側は中野、上りは四ツ谷と表記されている。但し、現在でも階段付近の帯には、中距離カラーのブルーと快速カラーのオレンジを併用したものがある。

現在でも、新宿駅に発着する中距離列車(特急ホーム発着除く)は原則として上りは7番線、下りは7・11番線発着であり、8・12番線は使用しない(但し、高尾以西を中距離列車として運行する快速を除く。)。

11・12番線(中央線快速下り)ホームは、下り電車は基本的には12番線を使用している。平日朝8 - 9時台後半と夕方18 - 19時は11番線と交互発着している。他のホームに比べて幅が狭い。そのため、ダイヤが乱れた際や金曜日など休日前の夜の帰宅ラッシュ時間帯は列車を待つ旅客でホーム上が混雑し、12番線に到着した列車からも大量の旅客が降車するため、大変危険な状況に陥ることがある。また、平日深夜の当駅始発の中央特快(23:29発・0:11発)は11番線から発車し、中野駅は通過となる(同じ当駅始発であるホリデー快速「おくたま」「あきがわ」は同駅に停車する)。

13・14番線と15・16番線はそれぞれ方向別配線で、同一方向の列車の乗り換えが便利になっているが、接続がとられていない場合もある。

その他

方面案内にない列車はそれぞれ以下のホームより発着する。

ホーム 列車名 行先
2 湘南新宿ライン横須賀線直通 横浜・大船・逗子方面(一部列車)
5・6 特急「ホームタウンとちぎ」 宇都宮・黒磯方面
特急「あかぎ」 高崎・前橋方面
快速「ムーンライトえちご 新潟方面
快速「フェアーウェイ 黒磯方面
ホームライナー小田原 小田原方面
特急「(スーパービュー)踊り子 熱海伊東伊豆急下田方面
7 特急「新宿わかしお
特急「新宿さざなみ
千葉・安房鴨川館山方面
ホームライナー千葉 千葉方面
青梅ライナー 東京方面
特急「あずさ」「かいじ 東京・千葉方面
9・10 中央ライナー・青梅ライナー 高尾・青梅方面

2008年3月15日のダイヤ改正で、1番線発の埼京線下り列車の設定がなくなった。直後の線路切り替え工事において、1番線から池袋方面へ折り返すために必要な出発信号機やポイントも撤去された。しかし、2009年11月7日の工事により1・2番線がシーサスクロッシングに戻り、出発信号機も再設置されたため、再び1番線から大宮方面へ折り返せるようになった。そして、2010年3月13日のダイヤ改正により、1番線発の埼京線下り列車の設定が復活した。

配線