NHKラジオ第1放送
NHKラジオ第1放送 | |
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種別 | AMラジオ放送 |
放送対象地域 | 日本全国 |
略称 | ラジオ第1、R1 |
開局日 | 1925年7月12日 |
運営会社 | 日本放送協会 |
特記事項:開局年月日は社団法人東京放送局のもの |
NHKラジオ第1放送(エヌエイチケイラジオだいいちほうそう)は日本放送協会(NHK)の中波ラジオ放送局の一つである。
通称は「ラジオ第1」・「R1」など。またキャッチコピーは、「24時間安心ラジオ」・「ラジオはミミとも、NHK」など[1]。2011年4月、「あ、ラジオ聞こ。」が新たなキャッチフレーズとして発表された。これは、ラジオ第2、FMを含むNHKラジオ放送全体のキャッチフレーズである。
概要
ラジオ第1放送は1925年3月1日、社団法人東京放送局(のちのNHK放送センター:NHK東京本部)によって東京府東京市芝区新芝町(現在の東京都港区芝浦)の東京高等工芸学校構内仮放送所から最初の、そしてそれまでは無線通信のみに使用されていた日本で初めての、電波を用いた放送が行われ、同年7月12日に同区愛宕山にあった送信所(NHK放送博物館周辺)から本放送を開始した。同時期、社団法人大阪放送局(大阪市、NHK大阪放送局)と社団法人名古屋放送局(名古屋市、NHK名古屋放送局)も設立され、名古屋放送局は東京放送局の3日後の7月15日、大阪放送局は大幅に遅れること翌年の12月1日にそれぞれ本放送を開始した。
1926年8月に3局が合同して社団法人日本放送協会が設立され、翌年から札幌、仙台、広島、熊本を皮切りに地方に放送局を設けて全国でラジオ放送が実施されていった。当初は1チャンネルだけだったが、1931年4月に第2放送を開局し2チャンネル体制としたことで、既存のチャンネルを第1放送として定めた。その後1939年から第1放送と第2放送のチャンネル編成を明確なものとするため、第1放送は全国共通の番組を放送する「全国放送」、第2放送は都市に住むインテリ向けの高度な教養・講座番組を主とする「都市放送」として放送された。
1941年12月8日、太平洋戦争の開始と共に都市放送(第2放送)が休止され再び1チャンネルのみの編成となった。また、敵機の来襲(空襲)に備えて、送信所が無指向性無線標識になってしまうことを防ぐため、送信出力を抑えたり、同一周波数で放送したりする電波管制も実施された。
戦後になって、2チャンネル編成に戻り、第1放送は総合番組編成、第2放送は教育・教養番組をベースとした編成とチャンネル編成を明確にしている。『NHKのど自慢』や『紅白歌合戦』のように、テレビ放送の開始後は、テレビでも放送される人気番組も登場した。
後述する『ラジオ深夜便』など、中高年を意識した編成や歌謡曲を扱う番組がある中、若年層に向けた番組はあまり多くなかったが、2012年度からは若年層向けの番組も増やしている。
編成
NHKラジオセンターからの生放送が中心。生放送の割合が96パーセント[2]。基本的には正時(00分)にニュースを、毎時55分に地域情報(※主に、気象情報や大都市圏(※東京・名古屋・大阪では交通情報)や地域のニュースが放送される。このため、商店や作業場などで、時計代わりにNHKラジオ第1放送を受信しているところも多い。
ニュース
毎正時にニュースを放送。平日は毎時30分にも放送(5:30、6:40(『ラジオ体操』の放送があるため)、7:30、8:35、9:30、10:30、13:30、14:35、15:30、16:30)。なお2012年3月31日までは20:30にも放送されていたが、同4月3日からの改編により廃止され夜間のニュースは原則毎時00分のみとなった。『日曜討論』放送のため日曜日9:00は放送なし(『日曜討論』休止時はニュースを放送)。
ラジオ第1のニュースは放送時間が一定しない。5分とされていても正確に5分で終わるというわけではなく、ニュースの後に放送する(生放送の)ワイド番組は「おおよその時刻」で開始する。
ニュース素材音源はテレビ放送と共用。スポーツ中継ではそのままラジオ第1放送の中継音源を使用しているが、ラジオの中継がない場合はテレビ放送のものを使用する場合もある。
1990年までは、ニュース(ローカルニュース)の終了時に、「○○がお伝えしました、時刻は××時△△分になります、NHK」(「エヌ・エイチ・ケイ」と区切った形でいうことが多い)とアナウンスが入っていた。1993年の春頃までは全国ニュースからローカルニュースに切り替わるときに「ポーン」(人によっては「コーン」にも聞こえていた)というチャイムを鳴らしていた。これは聴取者からの提案で採用されたものである。[3]
2008年3月31日から平日正午のオープニングでジングルを採用し、2009年3月30日からは、平日午前7時にも採用。2012年4月からは毎日7時・正午・19時のニュースで開始時(土日祝19時は除く)と番組途中にジングルを流すようになった。[4][5]
スポーツ中継(プロ野球・高校野球・大相撲・駅伝など)は試合の展開によってニュースの開始時間がずれる場合がある。年度により年末年始の15時・22時・0時・1時は5分間、12時(正午)は10分間に短縮する場合がある。大晦日のNHK紅白歌合戦・ゆく年くる年の放送時間中は1部と2部の間のニュースのみ放送。新春最初のニュースはゆく年くる年終了後(概ね元日0:45-1:00)に放送。
地域放送
- →「地域情報番組 § ラジオ第1」も参照
ラジオ第1では、5時台から23時台にかけて地域放送を実施している。毎時55分から5分間の放送が中心で、ニュース・気象情報・交通情報、お知らせが放送される。
ラジオ第1の定時ローカルニュースは7時、12時、19時(「NHKきょうのニュース」)、23時の全国向けニュースのあとに放送。毎時55分のローカル放送の中でニュースを伝えることもある。また、関東・関西では毎時58分・28分頃に交通情報が放送される。
ローカル放送について、拠点局から放送する時間と地元放送局からの時間は各ブロックにより異なる。なお、大相撲や高校野球(地方大会・全国大会)をはじめとするスポーツ中継により、これらの放送がない場合がある。
深夜放送
TBSラジオや文化放送、ニッポン放送といった民放中波ラジオがそれぞれレギュラー深夜放送を開始したがNHKはそれを行わず、毎夜日付が変わった時点で放送休止していた。1988年から1989年にかけて、病没した昭和天皇の病状を伝えるための終夜放送を実施した際、この時間の大半でクラシック音楽を流した。この反響を受け、1990年4月から試験的に『特集・ラジオ深夜便』と題して深夜の放送をスタートさせた。リスナーからの好評以外にも、深夜時間帯の地震や津波、あるいは内外での突発的な事態への迅速な対応を行う目的も兼ねて、1992年4月から正式にレギュラー化され[6]、メンテナンス(送信機器、放送設備点検)実施日以外は24時間放送となる。これはNHKの地上波の放送チャンネルとしてはラジオ・テレビを通して初めてのことである。
放送形態
広域放送・県域放送
関東地方・東海3県・近畿地方(京都府・滋賀県を除く)の14都府県で広域放送、それ以外の33道府県で県域放送を行っている。2011年9月1日からは、NHKネットラジオ らじる★らじるによってインターネット経由でもFM放送やNHKワールド・ラジオ日本(NHKの国際放送)の衛星ラジオと同等の高音質で聞くことができるようになった。
空中線電力(出力)は、基本的に地元民放中波ラジオ局と同等または同等以上の出力である。例えば関東広域圏の場合民放中波局(TBSラジオ・文化放送・ニッポン放送)は100kWに対し、NHK東京第1放送は300kWで送信されている。
他方、京都・岡山・鹿児島は第1放送より地元民放(KBS京都・山陽放送ラジオ・MBCラジオ)の方が高出力(NHK京都1kW/KBS20kW・NHK岡山5kW/RSK10kW・NHK鹿児島10kW/MBC20kW)である。これは地元民放より低周波数で低出力でも広範囲に電波が飛ばせることや、近隣府県にNHKの基幹局(それぞれ大阪・広島・熊本)があり、それらが比較的高出力(100kW・20kW・10kW)であることと関係があると思われる。
埼玉以外の関東地方と奈良県には中継局を含めた送信所がない。また岐阜・三重・兵庫・和歌山については県庁所在地には送信所がないが、それ以外の場所に中継局(岐阜・三重は名古屋放送局、兵庫・和歌山は大阪放送局傘下)がある。
鹿児島県と沖縄県の各一部地域では夜間から深夜において近隣諸国からの混信が激しいため、その対策としてFM波(超短波)の中継局が設置されている(沖縄県は南大東中継局を除きラジオ第2放送も設置)。過去には新潟県小千谷市でも震災関連情報の提供および平成16年新潟県中越地震の被災で送信不能となった津南ラジオ中継局設備が完全復旧するまでの臨時中継所としてFM波の中継局が設置されていた。
小笠原諸島ではFM波も含めて中継局が設置されていないため、一部の限られた地域を除いて夜間のみの受信となるが、先述の「NHKネットラジオ らじる★らじる」のほか、既設の小笠原村営光ファイバーケーブルを使用した防災放送受信機によって聴くことができる。なお、2012年度には3か所の中継局が開局し、このうちの1局は高知県の早明浦中継局が同年5月に開局した。残りの2か所は長年ラジオ放送の受信が困難とされていた小笠原諸島の父島・母島にラジオ第2放送・FM放送と合わせて設置されることになった(3波ともFM波で送信)。また、2013年度には外国波との混信が激しい鹿児島県の喜界地区にもFM波の中継局が設置されることとなった。[7]
識別信号
識別信号(呼出符号、呼出名称など)は、5時、正午、19時、及び深夜の放送休止が生じる放送局の放送終了時(大抵は午前1時)の時報前に送出される(NHK-FM放送と同じ)。アナウンスのフォーマットは原則として、「JO◇◇(呼出符号)」+「NHK+(設置場所の地名)+第1放送(です)」であり、東京の場合、NHKアナウンサーの渡邊あゆみ(現・横浜)の声で「JOAK、NHK東京第1放送です」とアナウンスされる。以前は、男性アナウンサーの声で「東京第1放送です。JOAK」であった。また大阪の場合、以前は女性アナウンスで「大阪第1放送です。JOBK」であったが、同様に「JOBK、NHK大阪第1放送です」の女性アナウンスに変更された。ちなみにアナウンスの担当は、総合テレビ・FM放送のコールサインと同じアナウンサーが担当している。[8]
時報
時報は毎正時送出される。高校野球地方大会放送中でも地方放送局から時報が送出される。一部地域での放送休止で午前1時に終了する場合は東京を除き時報は送出されない。ラジオ第1と同時放送することが多いNHKの国際放送であるNHKワールド・ラジオ日本でも時報が毎正時送出される(タイムラグが生じる衛星ラジオでもそのまま送出)。一方、「NHKネットラジオ らじる★らじる」ではラジオ第2、FMも含めて時報は送出されない。
交通機関
日本航空・全日空(一部機種を除く)・東海道・山陽新幹線・JR在来線の一部特急列車のオーディオサービスでもラジオ第1放送が聴ける。これらは、移動中の区域に最も近い主要局の放送を受信して周波数変調(FM波)に変換したものを流している。列車によっては手持ちのFM放送が受信できるラジオで普通車内でもオーディオサービスが聴けることもある。新幹線、在来線特急列車ではラジオ第1放送だけでなく、NHK-FMも聴くことができる。
なお、新幹線に関してはAM電波で直接聞こうとしても、架線電流が交流であるためラジオ電波と波長が重なりかき消されてしまうため周波数変調している。飛行機もエンジンやインバータノイズによって同様にかき消されるため、機内サービスで提供している路線がある。
東京周辺のJRや大手私鉄の通勤電車や特急電車では、NHKを含む各局の放送波をそのまま増幅して車内に流す設備を持った車両が増加している。都営地下鉄ではNHKラジオ第一などの中波放送を再送信するシステムが設置されている。
メンテナンス
24時間放送実施当初から2000年春ごろまではメンテナンスはテレビ・FMラジオ同様全国一斉の同一期間に行っていた。現在は放送設備の点検・整備でも予備放送機を活用した減力放送も行われていて、事実上、完全24時間放送となっている。なお一部地域では主として毎月1回程度の月曜深夜[9]や春・秋の特定期間に放送休止となる局がある。ただし、その場合でも午前1時から5時はFM放送は通常放送しているので、大型メンテナンス[10]が実施されない限り両方の電波が途切れることはない。
なお、2012年度から、高校野球期間中は「日曜討論」が24時台[11]に放送を延期される(雨天中止時もこの時間帯で放送)ため、放送設備点検が実施される地域はそれの終了後の基本1:10(討論の内容により延長有り)から5:00まで休止となるため、「日曜討論」終了後1分間は休止・減力放送となる地域はそのアナウンス、通常放送が行われる地域は時間調整のフィラー音楽を放送してから「ラジオ深夜便」をスタートさせる。またFMが放送休止となりラジオ第1が通常放送となる地域では1:00の放送休止のアナウンスで「深夜便は1:10or1:11からラジオ第1放送でお聴きください」とのアナウンスがされる。
これは地震・台風・豪雨などの天災が発生した場合の災害対策基本法や、テロなどの大規模な有事が発生した場合の諸法律の義務を履行するための処置(総合テレビ・FM放送も同様)。
メンテナンスによる放送中断がある場合は、一部地域の部分休止を除いて「君が代」の演奏(オーケストラによるインストゥルメンタル)が放送される[12]。ただし、減力放送の場合は放送されない。かつては、ラジオ第2放送と同様に、チェレスタ演奏による終了用ISが放送されていた。
なお、1996年4月から1998年3月はラジオ第1放送のメンテナンスがあった場合、休止となる1時から5時までのラジオ深夜便をFM放送でリレー補完放送したことがあった。ただし、年数回、日曜深夜にテレビを含む地上波の放送を全部停止する日があり、その場合は午前0時で終了・停波して以後のリレー放送もしなかったことがあった。
また、NHK菖蒲久喜ラジオ放送所からの東京第1放送の番組は2000年7月から2008年9月22日深夜(9月23日未明)3時まではメンテナンス日は減力放送をする形で通常放送を行っていたが、2008年9月23日3時から5時と、同年12月9日深夜(12月10日未明)1時から3時は放送設備点検のために放送を停止していた。
国際放送
日本からの海外向け国際放送である「NHKワールド・ラジオ日本」にもゼネラルサービス日本語放送の全放送時間(1日24時間)のうち延べ21-22時間と9割近くの時間帯で同時放送されている(短波放送では特にアジア大陸・東南アジア向けが多い)。一部の時間帯を除き、ローカルニュース放送枠は海外安全情報に差し替えられる。[13]
ネット送出回線からの直受けで音声を流すため、番組の途中で挿入される日本の首都圏の交通情報は放送されず、インストゥルメンタル音楽のみが流れる。ただし、首都圏ローカルニュース放送時の交通情報と全国の交通情報はそのまま放送される。また、気象警報、竜巻注意情報、土砂災害警戒情報なども一切放送されない。一方で、番組の途中に割り込まれるニュース速報・地震情報(ともに全国一斉放送時のみ)、緊急地震速報、緊急警報放送の信号音はそのまま放送される。
ただし、同時放送の時間帯でも放送権の都合や電波運用面の都合で放送できないスポーツ中継(大相撲中継とプロ野球ナイトゲームを除く。オリンピックについては2008年の北京オリンピックと2010年のバンクーバーオリンピックで一部時間帯を除き同時放送された事例あり)は別番組(ラジオ第1・第2・FM放送・地上デジタルラジオ実用化試験放送の録音番組やフィラー音楽またはFM放送同時放送の番組)に差し替えとなる。[14]
ただし、高校野球期間中でも『昼のいこい』、『民謡をたずねて』はFMで、『NHKのど自慢』は総合テレビで通常通り放送されるため、国際放送でも休止せずに放送されるほか、高校野球が中止・開始遅延・早期終了となった場合も国際放送用の別番組差し替えをしないで同時放送となる場合もある。また、『日曜討論』もラジオ第1が高校野球を行うため、夜の時間帯に時差放送を行う場合でも国際放送では通常通り9:00から国内と同時に放送される(衛星ラジオのみ)。同様に、国会中継(年度末に行うNHK予算審議の録音中継を含む)がある場合も別番組に差し替えとなる(開会が大幅に遅れる場合でも当該時間帯の差し替えは予定通り)が、総理大臣の演説や党首討論など一部内容についてはそのまま国内と同時放送されることがある。高校野球地方大会に関しては東京からの放送があっても春季・夏季・秋季を問わず一切放送されないため、そのまま定時番組を通常通り放送している。
ラジオ国際放送では短波のほか、NHKワールドTV、NHKワールド・プレミアムで使用されている放送衛星(インテルサット)を用いたデジタルラジオ放送(衛星ラジオ)も短波放送と同一内容で終日、ノンスクランブルでサイマル放送を行っており、放送衛星によるデジタルラジオ放送では雑音の影響を受けず、短波・中波の番組がテレビ・FM放送並みの高音質で聴くことができる(音声はモノラル。日本国内のAMラジオのFM波再送信とは異なりAM放送・短波放送用に調整した音質ではないためスタジオ内、ネット送出回線の音声が高音質のまま流れる)。そのため海外では短波放送の受信が困難な場合に、日本国内では前述に加え、中波放送で夜間における外国局との混信・難聴取対策としてFM放送および「NHKネットラジオ らじる★らじる」とともに大きな役割を果たす有効な手段となっている。
このゼネラルサービス日本語放送でのラジオ第1との同時編成は、1982年に22時から23時に「NHKジャーナル」が新設された当初、それまで「日本時間奇数時が日本語、偶数時が英語」という原則を維持しつつも、この番組を世界同時放送にするために、22時と23時の枠を入れ替え、21-23時を日本語、23時-25時(翌日1時)を英語に編成を入れ替えたものであった。その後1992年頃から、NHKジャーナル以外の早朝5-9時、および夜19-22時のアジア向けの放送から段階を追ってラジオ第1との同時編成を実施し、その後拡大。2008年の編成で日本時間日中と夕方のごく一部を除いて、日本語放送のおよそ9割がラジオ第1と国際放送の同時放送となった。
緊急時の放送
NHKは七波全中で速報の情報量を多く伝えているが、このうち特別体制となる緊急地震速報、緊急警報放送、震度6以上の地震発生時などは通常の放送を中止する。ニューススタジオから全国放送で伝える場合、ニュース速報と地震情報は放送内容を一時中断し、所属アナウンサー(担当アナが原則、「放送(番組)の途中ですが、東京のニュースセンターから○○に関する情報をお伝えします」と言う)が情報を伝えた後、通常の番組が放送される。
一般的な速報となる、地震情報・気象情報[15]・交通情報[16]が入った場合には、該当する地域で通常の番組を強制に中断し、あるいは放送中の内容に割り込んで被せ、全国あるいは各ローカル局の報道センターから、その関連の情報を放送している。[17]
そのほか緊急時以外として、気象条件や停電などで放送が一部中断した際にも放送中の内容に割り込んでお詫びアナウンスが放送される場合がある。
同局と同時にFMおよび国際放送でも放送されている番組中にこうした割り込みが入る場合、原則としてラジオ第1放送のみへの割り込みとなり、FM放送・国際放送は通常放送が続けられる。ただ、全国一斉放送の場合はFM放送・国際放送でもそのまま放送されることがある。
脚注
- ^ 2011年3月11日に発生した東日本大震災以降、平日の正午のニュースと『NHKきょうのニュース』では開始冒頭で「24時間安心ラジオ」のフレーズが用いられた。
- ^ 「R1 NHKラジオ第1 - ラジオセンターとは?」 NHKラジオ第1放送
- ^ 北海道地方でも札幌から道内各局別のニュースに切り替わるときも同様であるが、こちらは東京からの放送で切り替えを告げるチャイムを鳴らさなくなった後もしばらくの間続いていた。
- ^ 平日朝のジングルは北野武(ビートたけしのことではない)が作曲したと思われる。
- ^ ジングルはオープニングと各項目ごとに存在する。2010年度以降は各項目ごとのジングルのみに、2011年6月以降は土日も含む。2012年度に新たなジングルが使われ始め、FM放送では臨場感があるステレオ音声でジングルを聴くことができる。
- ^ それに先だって1990年10月より週末(金曜・土曜・日曜の深夜から翌曜日早朝)のみ終夜放送化。1991年は更に終夜放送の回数が増やされ、月末以外の月曜から木曜深夜の放送も拡大。なおNHKサービスセンター発行の『ラジオ深夜便年鑑2010』に掲載されている年表では「1995年4月から深夜便を定時放送化」と掲載されている他、1994年度までのNHK番組表においても、0時から5時まで「随時深夜便を編成」という件が掲載されていた。
- ^ 2012年10月2日開催・10月19日公表の日本放送協会理事会議事録より。
- ^ 2003年、呼出名称が「(設置場所の地名)+第1放送」から「NHK+(設置場所の地名)+第1放送」に変更されたことに伴い、識別信号のアナウンスも変更された。2003年以前も放送局によっては「NHK+(設置場所の地名)+第1放送」というアナウンスで流れていたことがある(同様に、ラジオ第2放送などでも従来の呼出名称の冒頭に「NHK」の文字が付け加えられた)。なお、2010年2月1日正午前のコールサインの呼び出しは、翌月の「緊急警報放送の試験信号」の実施日変更の案内を放送したため、休止された。FM放送も同様であった(放送聴取で確認済み)。
- ^ 原則第2月曜深夜。局によっては第2週以外の月曜深夜や、日曜深夜に実施される場合もある。過去には第4月曜も定時で休止が生じたことがあった。
- ^ 直近では2012年3月18日深夜(3月19日未明)に富山局が設備全面点検によりテレビを含む地上波の全波が休止になったことがあった。
- ^ wktkラヂオ学園は基本的に放送時間の短縮を行わないため
- ^ 大阪放送局が休止となる場合、本局(666kHz)・および傘下の中継局全部が休止であれば国歌の放送があるが、本局が放送され、一部の傘下中継局のみが休止となる場合は国歌が割愛される場合がある。
- ^ 東日本大震災関連の特設ニュース放送時の国際放送独自編成は定時ニュースとニュース終了後10秒間の簡単な飛び乗り案内のみでそれ以外はコールサイン部分を除きすべて首都圏ローカルニュース枠を含めたラジオ第1放送のサイマル放送であった。そのため、2011年4月4日までは海外安全情報と短波による日本語放送の周波数案内はすべて休止されていた。
- ^ 国会中継やスポーツ中継以外の別番組差し替え事例では2011年5月5日(こどもの日)17:05~18:50放送の『復活!ラジオNHK杯将棋トーナメント』(1961年以来、50年ぶりのラジオによる将棋中継)でも定時のニュースを除いてFM放送・地上デジタルラジオ実用化試験放送の音楽番組(「吹奏楽のひびき」など)に差し替えとなった。放送権の絡みは一切関係はないが、ラジオでの将棋中継が海外であまり馴染まない配慮と見られる。
- ^ 主に気象警報の発表・解除。
- ^ 主に鉄道(在来線・私鉄・地下鉄の場合はローカル、新幹線の場合は全国放送となる)の運転見合わせ・運転再開。
- ^ ネットラジオ・国際放送は全国一斉放送時のみ割り込み、ローカルでは関東の内容も含め、割り込みは行わない。