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eneloop

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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eneloop(単3形)

eneloop(エネループ)は、三洋電機が開発し、FDKトワイセル(旧・三洋エナジートワイセル)が製造する2005年11月14日に発売されたニッケル・水素蓄電池の商品名で、同社の登録商標(日本第4947448号・日本第5062218号)である。また、同商品のコンセプトをベースに2006年以降展開されている商品群「eneloop universe(エネループ ユニバース)」シリーズにつけられたブランドでもある。

なお、三洋電機はパナソニックグループ内の再編に伴い、2012年1月から「Panasonic」ブランドに移行となったが、「eneloop」に関しては当面の間、「SANYO」ブランドのままで発売される[1]

概要

充電中のeneloop(単3形)
eneloopのパッケージに収納されている同製品とソニー・サイクルエナジー[2](単3形)。eneloopのパッケージは電池ケースとしても使えるが、サイクルエナジーの場合はそうなっていない。

従来のニッケル・水素蓄電池の、「自然放電が多く、充電した状態で販売することや、充電しておいて非常時の電源として用いることは現実的でなく、一次電池と比較して緊急時用途や、買い置きには不向き」「メモリー効果(メモリー現象)があり、乾電池のように気軽に使うことが難しい」といった欠点を改良。自然放電を極力抑え約1年放置しても約85%の残存率を持ち、メモリー効果を抑えている点が最大の特徴である。充電された状態で流通し、店頭に並べられ、二次電池でありながらも「買ってすぐ使え、継ぎ足し充電が可能」な乾電池として、アルカリマンガン乾電池など一次電池にかわる21世紀の新電池として発表された。2009年11月14日発売の新製品では本製品の製造出荷時の充電に太陽光発電による電力を使用しており、グリーン電力証書を取得している。

「使い捨てない電池」という開発コンセプトのもと環境にも配慮しており、外装パッケージは再生PETを使用、電池保管ケースとしても使用できるように考慮されている。また、すべての製造を日本国内で行う「純国産」製品である。なお、一部充電器にはMADE IN CHINAと記載されている。

発売当初は単3形のみで、2006年1月21日に単4形が発売され、単3形から単1・単2形として使用するスペーサーも発売された。

充電器は単品、および電池とのセットで販売されている。以前はコンセントに接続するタイプのみだったが、2007年5月21日にはUSB接続の充電器が発売された。

一般の乾電池と比べ電池本体の縦寸法が長く(電極の高さが短く)設計されていたため一部の機器で電池が入れづらい不具合があったが、2006年ごろより密かにマイナーチェンジし電池の形状が改善された。このマイナーチェンジ版は、eneloopロゴの後ろに、ブルーまたはグレーの(R)マークが付く。但し海外版については(R)マークを追加しないままマイナーチェンジとなっている。

2009年11月14日、第2世代の製品が発売された(製品型番がHR-*UTGからHR-*UTGAに変更)。充放電可能回数が第1世代の1000回から1500回に改善された。

2010年6月には「eneloop」よりも低容量にしたことで、充放電可能回数約2,000回と軽量化・充電時間の短縮・低価格を可能にしたエントリーモデル「eneloop lite(エネループ ライト)」を発売。水色ベースのシンプルなデザインとなっており、低価格仕様であるため、電池のみの商品はブリスターパックとなっている。

2011年6月には新たなラインナップとして、大容量タイプの「eneloop pro(エネループ プロ)」と過昇温防止機能をプラスした「eneloop plus(エネループ プラス)」の2機種を発表。「eneloop pro」は黒(ダーク系メタリック)デザイン、「eneloop plus」は「eneloop」と同じ白デザインだが、ロゴ文字色をシルバー(「eneloop」のロゴ文字色は青)にすることで区別している。同年7月に「eneloop pro」、11月に「eneloop plus」と言う順番で販売された。

2011年11月には、自然放電抑制性能を向上したことで満充電をして5年を経過しても約70%のエネルギー保持を実現するとともに、電極材料を改良したことで繰り返し回数を約1,800回に向上した第3世代モデル(HR-3UTGB/4UTGB)を発売(併せて、「eneloop」付の充電器セットもリニューアルされた)。製品に記載されている王冠のデザインも若干変更されており、王冠の下に線が入っているデザインになっている。なお、過昇温防止機能付の「eneloop plus(同年6月発表済、同年11月14日発売)」については第3世代「eneloop」と同仕様[3]にスペックアップの上発売されることとなった。

2012年1月現在、エネループ用充電器は7種類あり、残量チェック機能とリフレッシュ機能を搭載したNC-TGR03、両端2本で2倍速、両端のどちらか1本で3倍速充電ができるNC-TGR01、持ち運びに便利なコンパクトタイプNC-TGR02、両端2本で倍速充電に対応したスライドカバータイプのNC-TGN01、差し替え用カラーチップで3色に変わるNC-TGC01(電池とのセット品のみ)、パソコンなどのUSB端子専用のNC-MDU01(電池とのセット品のみ)、単1形から単4形までのすべての電池が使えるユニバーサル充電器NC-TGU01(充電器のみ)がある。また、エネループライト用充電器として、海外対応のオートボルテージ、過充電防止設計、乾電池の充電防止機能の安心機能を備えるNC-TGL01をラインナップする。NC-TGL01は「eneloop」・「eneloop pro」・「eneloop plus」にも使用できるが、2個または4個の同時充電のみ使用できる。

また、エコポイント交換製品の一つとして選ばれており、エコポイントサポート販売店でエネループの電池(ニッケル水素電池)や充電器セットと即時交換が可能である[4]

長所

従来のニッケル・水素蓄電池と比べて、次のような長所がある。

  • 0.05V程度と僅かながら電圧が高いことによるメリット[5]
  • 長期放置時における自然放電や電圧低下が抑えられているため、充電された状態で販売されており、初回に充電することなく購入後すぐに使用可能
  • メモリー効果が抑えられており継ぎ足し充電が可能
  • 充放電可能回数が、従来型は約500回であるのに対し約1800回の充放電可能回数を実現している(eneloop proは約500回)
  • 低温環境下でも性能の低下が少ない
  • 「eneloop」以前に発売されたほとんどの三洋製充電器にも使用可能
  • 外装には抗菌剤を添加
  • 他の電池ではあまり見かけない白を基調とした電池のパッケージなので一次電池との見分けがつきやすい

短所

  • 公称電圧は従来のニッケル水素蓄電池と同じ1.2Vで、一部機器では使用不可
  • 最小定格容量は三洋電機製高容量タイプのニッケル水素電池HR-3UGで2,500mAhに対し、「eneloop(HR-3UTGA)」及び「eneloop plus(HR-3UPT)」では1,900mAhと少ない(ただし、高容量タイプの「eneloop pro(HR-3UWX)」では2,400mAhとなっており、HR-3UGに匹敵するレベルとなった)。
  • 被覆カバーが厚く、通常の乾電池と比べて若干横幅が太いため、ミニ四駆などの電池ボックスのサイズが狭い機器では電池の取り付けがしづらい場合がある
無理に装着を試みると、被覆カバーが破損するおそれがある。破損した場合は再使用・再充電してはいけない。

発売中の製品

2009年11月14日に第2世代の製品が発売され、第1世代「HR-*UT」は単一、単二電池を除き生産終了となった。 2011年11月14日に第3世代の製品が発売され、第2世代「HR-*UTA」は単一、単二電池を除き生産終了となった(流通在庫のみ)。

電池単体

本数の後に記載した括弧内は各製品型番の枝番号。

  • eneloop 単1形 (HR-1UTG)
    • 1本入 (-1BP)
  • eneloop 単2形 (HR-2UTG)
    • 1本入 (-1BP)
  • eneloop 単3形 (HR-3UTGB)
    • 2本入 (-2)
    • 2本入 (-2L) - 簡易バッテリーチェッカー「eneloopy」付
    • 4本入 (-4)
    • 8本入 (-8)
    • 12本入 (-12)
    • 8本入 (-8C) - 発売6周年・グローバル出荷本数2億本達成モデル「eneloop tones chocolat(エネループ トーンズ ショコラ)」8色パック(シャンパン・キュラソー・オレンジピール・ショコラ・カフェモカ・カフェオレ・ブラン・グリーンティ)、限定品。
  • eneloop lite 単3形 (HR-3UQ)
    • 2本入 (-2BP)
  • eneloop pro 単3形 (HR-3UWX)
    • 2本入 (-2BP)
    • 4本入 (-4BP)
  • eneloop plus 単3形 (HR-3UPT)
    • 2本入 (-2BP)
    • 4本入 (-4BP)
  • eneloop 単4形 (HR-4UTGB)
    • 2本入 (-2)
    • 4本入 (-4)
    • 8本入 (-8)
    • 8本入 (-8C) - 発売6周年・グローバル出荷本数2億本達成モデル「eneloop tones chocolat(エネループ トーンズ ショコラ)」8色パック(シャンパン・キュラソー・オレンジピール・ショコラ・カフェモカ・カフェオレ・ブラン・グリーンティ)、限定品。
  • eneloop lite 単4形 (HR-4UQ)
    • 2本入 (-2BP)

スペーサー

  • 単1サイズ対応2本入 (NCS-TG1-2BP)
単1サイズ対応スペーサーは「eneloop Pro(HR-3UWX)」とHR-3UGには使用不可なので注意が必要(電池の直径がほかの三洋製電池よりも少し大きいため)。
  • 単2サイズ対応2本入 (NCS-TG2-2BP)

充電器単体

  • 単3形・単4形兼用残量チェック機能付急速充電器 (NC-TGR03) - リフレッシュ機能付
  • 単3形・単4形兼用2倍速・3倍速対応急速充電器 (NC-TGR01)
  • 単3形・単4形兼用急速充電器 (NC-TGR02)
  • 単3形・単4形兼用充電器 (NC-TGN01)
  • 単3形・単4形対応充電器 (NC-TGL01)
  • ユニバーサル充電器 (NC-TGU01)

電池・充電器セット

  • 単3形エネループ4個付残量チェック機能付急速充電器セット (N-TGR03BS) - リフレッシュ機能付
  • 単3形エネループ4個付2倍速・3倍速対応急速充電器セット (N-TGR01BS)
  • 単4形エネループ4個付2倍速・3倍速対応急速充電器セット (N-TGR0104BS)
  • 単3形エネループ2個付急速充電器セット (N-TGR02BS)
  • エネルーピー付単3形エネループ2個付急速充電器セット (N-TGR02BLPS) ※N-TGR02BSに簡易バッテリーチェッカー「eneloopy」を同梱した製品
  • 単4形エネループ2個付急速充電器セット (N-TGR0204BS)
  • 単3形エネループ4個付充電器セット (N-TGN01BS)
  • 単3形エネループ2個、単4形エネループ2個付充電器セット (N-TGN0104BS)
  • 単3形エネループライト2個付充電器セット (N-TGL01QS)
  • 単4形エネループライト2個付充電器セット (N-TGL0104QS)
  • 単3形エネループプロ4個付2倍速・3倍速対応急速充電器セット (N-TGR01WS) ※充電器(N-TGR01)は「eneloop pro」に合わせてブラックとなる。
  • 単3形エネループプラス4個付充電器セット (N-TGN01PS)
  • 単3形エネループトーンズショコラ4個付2倍速・3倍速対応急速充電器セット (BC-KJR01C34) 、「eneloop tones chocolat」のうち、ショコラとシャンパンを各2個ずつ計4個をセット。充電器も「eneloop pro」の充電器セット品と同じブラックとなる。
  • 電池・スペーサー付充電器セット (N-TGN016BST) - 充電器(N-TGN01)、電池(単3形4本・単4形2本)、スペーサー(単1サイズ・単2サイズ各2個)がすべて入ったフルセット
  • 単3形エネループ2個付イルミネーション充電器セット (N-TGC01BS) ※2012年4月発売予定
  • 単3形エネループ2個付USB専用充電器セット (N-MDU01BS)

ケース

  • 単3形・単4形ニッケル水素電池専用充電機能付キャリングケースセット (N-WL01S) - 普段は「eneloop」シリーズを収納できるキャリングケースとして使用できるが、ワイヤレス充電の国際規格である「Qi(チー)」に対応しており、「Qi(チー)」に対応した充電用パッドに置くだけで無接点充電が可能(親会社のパナソニックが発売する無接点充電パッド(QE-TM101-W)はもちろんのこと、「Qi(チー)」に対応している無接点充電パッドであればメーカーや機種を問わず使用可能)。カラーはブラックとホワイトの2色で、単3形「eneloop」2本が同梱される。
  • 単3形・単4形対応電池ケース - 持ち運びや保管時に傷や外部短絡から守るキャリングケース。単3形なら最大4本まで、単4形なら最大5本まで収納可能。

ゲーム機用

三洋はかつてTOY CELLという任天堂ライセンス品の玩具向け充電乾電池を発売したことがあり、その後継[6]として、WiiニンテンドーDS向けに任天堂ライセンス品の充電池を発売している。

Wiiリモコン専用無接点充電セット (N-WR01S/WR03S)
任天堂ライセンスを取得したWiiリモコン専用充電池。充電式電池パックは充電池と蓋の一体型となっている。無接点充電方式を採用しており、充電式電池パックやWiiリモコンジャケットをWiiリモコンから取り外さずに急速充電(約220分)が可能である。
N-WR01SはAC充電専用で、付属のACアダプター1台でWiiリモコンを最大4台まで連結充電させることが出来る。一方のN-WR03SはUSB充電専用で、Wii本体にあるUSB端子を利用する。また、付属の2ch専用スタンドはWiiリモコン2個をまとめて充電できる他、Wiiモーションプラスを装着したWiiリモコンにもそのまま充電することが出来る。ただしN-WR01SはWiiモーションプラス装着時では物理的に合わないため、Wiiモーションプラスは外す必要がある。付属のアタッチメントを使えばWiiモーションプラスが装着されていないWiiリモコンにも充電できる。
N-WR01Sには充電スタンド1台、充電式電池パック1個が同梱されている。付属のACアダプター1個で最大4台まで連結充電できるため、充電スタンド(NC-WR01DC)と充電式電池パック(NC-WR01BA、リモコン色にあわせ白と黒の2色展開)はそれぞれ単品でも発売されている。また、ACアダプター(NC-WR01AD-JU)も単品で発売されている。Wiiリモコンのプレイ中に予備の充電式電池パックを充電できるように、専用の電池パックアダプター(NC-WR01AT)も発売されている。
両機種共、2010年11月11日より発売を開始したWiiリモコンプラス(Wiiモーションプラス内蔵型Wiiリモコン)にも対応。N-WR03SはWiiモーションプラス未装着状態の時と同じように、付属のアタッチメントを使用する。
eneloop stick booster ニンテンドーDS Lite/DSi/DSi LL専用充電アダプタ (KBC-DS2AS/DS3AS)
任天堂ライセンスを取得したニンテンドーDS専用充電アダプタ。形状は「eneloop stick booster」と同型だが、キャップ一体型の専用充電コードを採用しており、コードをニンテンドーDS本体に直接差し込むだけで補充電することが出来る。単3型の「eneloop」を採用しているため、充電して繰り返し使え、使えなくなっても電池交換が可能である。ただし、出力専用の為「eneloop」用の充電器が別途必要。DS Lite専用のKBC-DS2ASとDSi及びDSi LL専用のKBC-DS3ASの2種類が用意されている(尚、ニンテンドー3DSには使用不可)。

生産終了品

電池単体(第1世代)

ファイル:Eneloop.jpg
第1世代eneloop(単3形)

本数の後に記載した括弧内は各製品型番の枝番号。

  • 単3形 (HR-3UTG)
    • 2本入 (-2BP)
    • 4本入 (-4BP)
    • 8本入 (-8BP)
    • 12本入 (-12BP)
  • 単4形 (HR-4UTG)
    • 2本入 (-2BP)
    • 4本入 (-4BP)
    • 8本入 (-8BP)

電池単体(第2世代)

  • 単3形 (HR-3UTGA)
    • 2本入 (-2BP)
    • 2本入 (-2LP) - 簡易バッテリーチェッカー「eneloopy」付
    • 4本入 (-4BP)
    • 8本入 (-8BP)
    • 8本入 (-8TN) - 専用ケースに入った8色カラーパック「eneloop tones」。10万パックの限定販売だった。限定数満了に伴い販売終了となった。
    • 8本入 (-8SL) - 発売5周年を記念した8色ラメ入りカラーパック「eneloop tones glitter」。数量限定販売。
    • 12本入 (-12BP)
  • 単4形 (HR-4UTGA)
    • 2本入 (-2BP)
    • 4本入 (-4BP)
    • 8本入 (-8BP)
    • 8本入 (-8SL) - 発売5周年を記念した8色ラメ入りカラーパック「eneloop tones glitter」。数量限定販売。

充電器単体

  • 単3形・単4形兼用急速充電器 (NC-TGR02)

eneloop 対応品

以下はeneloopブランドではないが、充電に対応している。一部は後述するセットにも含まれた。セットではeneloopブランド扱い。

  • リフレッシュ機能付き急速充電器 (NC-MR58) - リフレッシュ機能付
  • 急速充電器 (NC-M58)
  • 単3形・単4形兼用充電器 (NC-M47)

電池・充電器セット(第1世代品同梱)

  • 単3形エネループ4個付残容量チェック機能付急速充電器セット (N-MR58TGS)
  • 単3形エネループ4個付 [倍速] 急速充電器セット (N-M58TGS)
  • 単3形エネループ2個付急速充電器セット (N-MDR02S)
  • 単4形エネループ2個付急速充電器セット (N-MDR0204S)
  • 単3形エネループ4個付充電器セット (N-TG1S)
  • 単3形エネループ2個・単4形エネループ2個付充電器セット (N-TG104S)
  • 電池・スペーサー付充電器セット (N-TG6SET)
  • USB専用充電器セット (N-MDU01S)

電池・充電器セット(第2世代品同梱)

  • 単3形エネループ4個付残量チェック機能付急速充電器セット (N-TGR03AS) - リフレッシュ機能付
  • 単3形エネループ4個付2倍速・3倍速対応急速充電器セット (N-TGR01AS)
  • 単4形エネループ4個付2倍速・3倍速対応急速充電器セット (N-TGR0104AS)
  • 単3形エネループ2個付急速充電器セット (N-TGR02AS)
  • エネルーピー付急速充電器セット (N-TGR02ALPS) - N-TGR02ASに簡易バッテリーチェッカー「eneloopy」を追加したセット品。
  • 単4形エネループ2個付急速充電器セット (N-TGR0204AS)
  • 単3形エネループ4個付充電器セット (N-TGN01AS)
  • 単3形エネループ2個、単4形エネループ2個付充電器セット (N-TGN0104AS)
  • 電池・スペーサー付充電器セット (N-TGN01-6ASET)
  • 単3形エネループ2個付イルミネーション充電器セット (N-TGC01AS)
  • 単3形エネループ2個付USB専用充電器セット (N-MDU01AS)

eneloop universe

eneloop universeとは、eneloopのコンセプトを発展的に反映・展開した商品群のことである。これらは2007年度のグッドデザイン賞大賞(内閣総理大臣賞)を受賞した。

なお、製品名の末尾の◆印は、市販eneloop対応(出力対応も含む)、◇印は発熱機能によるマイコンメーター(過熱防止機能)搭載、◎印は自社開発の高効率ソーラーパネル「HIT太陽電池」搭載を指す。

eneloop solar charger(エネループ ソーラーチャージャー)◆◎
ソーラー充電器。2006年11月21日発売。もともとeneloopは環境に配慮する設計だが、従来の充電式電池同様にコンセントから充電する方法では、乾電池の廃棄量や電池の原材料を減少・節約するのみで、電池や電気生産時のエネルギー資源の節減までには至らない。商品コンセプトをより具現化するための商品とも言える。発売当初は注文販売方式だったが、現在はインターネットショッピングサイトなどで購入できる。なお、リチウムイオン電池が内蔵されており、時間や場所を問わず充電することができるが、約6日間程度太陽光に当てる必要がある。また、USB出力端子を備えており、外部機器への充電もできる。第2世代eneloopの発売に伴い、付属の単3形eneloopを第2世代に変更した新モデルN-SC1ASが発売された。
eneloop kairo(エネループ カイロ)◇(両面発熱型(SLシリーズ)は◆◇)
充電式カイロ。初代モデルは2006年12月1日に発売。リチウムイオン電池を内蔵しており、約500回繰り返して使用できる。摂氏約41℃の「弱」モードと、約43℃の「強」モードの2段階で温度を切り替えでき、「弱」で約6時間、「強」で約5時間の使用が可能。充電は付属のACアダプタを使用し、約5時間で完了する。
2007年9月には2代目モデルとなる「2007年Version(KIR-S2S)」を発売。従来のホワイトに加え、ブラックとピンクを追加。このほか、充電時間を約3時間に短縮し、「弱」モードでの使用時間を約7時間に延長。さらに4段階の電池残量表示機能を追加した。
2008年9月には3代目モデルとなる「2008年Version(KIR-S3S)」及び専用アルミケースを採用した新モデル(KIR-SL1S)を発売。SL1SはPLCヒーターを2個内蔵したことで両面発熱を可能にし、市販のeneloop単3形2個を使用する形式に変更。新たに急速に温める「ターボ」モードも追加された。単3形専用の充電器としても使用できる。また、S3Sは2007年VersionのS2Sの基本機能はそのままに、新たに本体の傷つきを防止する布製の専用カバーが付いた(SL1Sも専用のカバーが付いている)。
2009年9月には4代目たまご型モデルKIR-SE1Sと2代目両面発熱型モデルKIR-SL2Sを追加。SE1Sにはイエローを、SL2Sにはピンクとシャンパンゴールドを加え、カラーバリエーションが広がった。
2010年10月には既存のたまご型モデルKIR-S3Sの2個入り仕様(KIR-S3SET)を新たに設定。ホワイト&ブラック、ホワイト&ピンク、ブラック&ピンクの3パターンから選べる。
eneloopy(エネルーピー)◆
犬の形をしたeneloop専用の電池チェッカー。電池の残量に問題がなければ犬の鼻の部分がグリーンに光る仕組み。2006年12月からノベルティとして作られており市販はされていなかったが、グローバル生産本数1億個の達成を記念し、2009年11月に簡易バッテリーチェッカーとして商品化された。製品版では電池残量により犬の鼻のLED発光色が4段階で確認できるようになり、また、付属の「えさ箱」を装着することで単4型の残量も確認できるようになった。電池を取り出す際には付属の「骨パーツ」を使用する。単体での販売は無く、単3形2個入(HR-3UTGA-2LP)又は単3形2個付き単3形・単4形兼用急速充電器セット(N-TGR02ALPS)に同梱される。
なお、第3世代「eneloop」の発売に伴い、「eneloopy」同梱製品も2011年12月にモデルチェンジされた(HR-3UTGB-2L、N-TGR02BLPS)。
eneloop mobile booster(エネループ モバイルブースター)(KBC-E1ASのみ◆)
USB出力付充電器・リチウムイオンバッテリー。「モバブー」という略称で呼ぶユーザーもいる。USBポート出力を備え、緊急時にモバイル機器等への充電が可能である。タイプは3種類あり、単3形eneloopを使うKBC-E1S、リチウムイオン電池内蔵の大容量タイプKBC-L2S、同じくリチウムイオン電池内蔵のコンパクトタイプKBC-L3Sがある。
2009年にE1S/L2S/L3Sの後継モデルE1AS/L2AS/L3ASを発売。新たにUSB出力時のON-OFF切替機能と電池残量表示機能を搭載した。
2010年10月には機器への充電電流をコントロールすると共に、出力電流をL2ASの2倍にあたる1Aに高め、iPadXperia(Xperiaには付属のマイクロUSB用アタッチメントを使用)への安定充電を可能にすると共に、USB端子を2口装備し、500mA出力時は2つのモバイル機器への同時充電を可能にした新機種L2BSを発売した。
2011年9月には高機能化するスマートフォンやタブレット端末にも効率よく且つ長時間出力できるように2700mAh(L27D)/5400mAh(L54D)に高容量化するとともに、1A(L27D)/1.5A(L54D)の高出力も実現した新モデルL27D/L54Dを発売した。また、単3形同梱タイプも同年11月にモデルチェンジし、第3世代「eneloop」を同梱したE1ADSを発売した。
eneloop air fresher(エネループ エアーフレッシャー)
ポータブル空気清浄器。2008年2月発売。電解水により空気中のウィルスや浮遊菌を抑制する独自の「virus washer(ウィルスウォッシャー)機能」を取り入れ、かつ自動車内などでも使用できるよう小型化されている。内蔵充電式電池・AC電源・シガーライターソケットの3つの電源に対応している。当初は「マシュマロホワイト」の1色展開だったが、同年12月には新色の「チョコレートブラック」を追加。現在は「マシュマロホワイト」は在庫僅少、「チョコレートブラック」は生産終了している。
eneloop lamp(エネループ ランプ)◆
充電式インテリアライト。2009年9月発売。コードレスで使用でき、インテリアライト(強弱切替可能)、ブルーライト(連続点灯/明滅点灯切替可能)そして、本体を90度以上傾くと加速度センサーの働きでフラッシュライトとなり懐中電灯としても使用できる3way方式。美しさと機能性を融合した一輪挿しのデザインとしている。また、置くだけで充電できる無接点充電方式を採用しており、市販の単3形eneloopを使用するため、使えなくなっても電池交換ができる。
eneloop portable solor(エネループ ポータブルソーラー)◎
自社開発の高効率ソーラーパネル「HIT太陽電池」を搭載したポータブルソーラーセット。持ち運びができるコンパクトサイズでどこでも使用可能。また、「eneloop mobile booster(KBC-L3A)」が同梱されており、ソーラーパネルで発電してモバイルブースターに充電させ、満充電状態になったモバイルブースターをモバイル機器に充電させることができる。本体にはメッシュポケットが付いており、モバイルブースターやモバイル機器などを入れて一緒に持ち運ぶこともできる。シングルタイプのSSL-SBSL3ASと、折りたたみ式ダブルタイプのSSL-SBWL3ASの2タイプがある。
eneloop neck warmer(エネループ ネックウォーマー)
充電式ネックウォーマー。スキー等のウィンタースポーツや自転車・バイク通勤に最適なコードレスタイプ。アウターはフリーサイズで、付属のサイズ調整ベルトで首まわりのサイズ調整が可能。ヒーターや電源部は取り外しができ、アウターは手洗いもできる。ヒーターはPTC機能を有する薄型タイプを採用。なお、電源部は「eneloop portable solor」と同じ型の「eneloop mobile booster」であるため、シーズンオフ時はモバイル機器の充電が可能。本製品は「NHKニュース おはよう日本」内の「まちかど情報室」で紹介された。
なお、初代モデルは好評に付き完売となったため、2010年10月に「2010年Version(ENW-NW2S)」を新たに発売。カラーラインナップをアイボリーとブラックのスタンダードカラーに変更。さらに、着脱を容易にするため、ファスナーの開きを大きくすると共に、フリース素材を裏地にも採用し温感をアップした。
2011年10月には機能をそのままに、カラーをダークネイビーに変更した「2011年Version(ENW-NW2S-DL)」を発売した。
eneloop stick booster(エネループ スティックブースター)◆
USB出力付ハンディ電源。2010年1月発売。当初は2009年12月発売予定だったが、諸般の都合で発売が延期になっていた。長さ142mm、直径18mm、重量約22g(本体のみ)の軽量スティックタイプ。旅行先や出張先でのUSB対応モバイル機器への充電が可能。単3形「eneloop」2本を使うため、繰り返し充電ができ、使えなくなっても電池交換ができる。ただし、出力専用のため、「eneloop」を充電するための充電器が別途必要になる。
2010年10月にはXperia等へマイクロUSB端子経由で充電できるマイクロUSB用アタッチメントを同梱したKBC-D1BSを発売した。
2011年11月には第3世代「eneloop」を同梱したKBC-D1DSを発売した。
eneloop music booster(エネループ ミュージックブースター)
DC9V音楽用バッテリー。2010年3月4日発売。高容量リチウムイオン電池を内蔵しており、AC電源の無い所でも使える上、充電して繰り返し使えるため、特にプロユースで大量になる使用済み乾電池の削減と電池交換の手間の削減に貢献する。また、9V出力端子を2つ搭載しているため、9V入力仕様の各種音楽機器へ2系統の同時接続も可能である。また、昇圧回路を内蔵しており、容量が無くなる直前まで一定の電圧をキープするため、安定した音質が長時間楽しめる。また、3段階の電池残量表示機能付でひと目で電池残量を確認できる他、機器側に電源スイッチが無い場合も考慮し、電源スイッチを搭載。バッテリー側で一括ON・OFFができる。また、IPX3相当の防水性能もある。
eneloop waist warmar(エネループ ウエストウォーマー)
充電式ウエストウォーマー。2010年10月発売。カーボンと特殊樹脂で構成された薄型フィルムヒーターを採用しており、衣類の下に着用しても目立ちにくく、コードレスである。ベルトサイズはMサイズとLサイズの2種類を設定。電源部・ヒーター部は取り外しができるため、ベルト部を手洗いあるいは洗濯機のデリケートコースで洗うことができる。また、電源部は既存の「eneloop portable solor」や「eneloop neck warmer」と同じく、「eneloop mobile booster(KBC-L3A)」であるため、単体でもモバイル機器への緊急充電器として使用可能。電池寿命が来ても電源部のみを買い替えられる。
2011年10月には腰やおなかを効率よく温めるように遠赤外線素材を採用し、身体へのフィット感を高めるため、ベルト部をストレッチ素材に変更。さらに、同梱の「eneloop mobile booster」を電池容量をアップしたKBC-L2Bに変更し、最大約7時間の連続使用を可能にした「2011年Version(ENW-WW2S-M/WW2S-L)」を発売した。

生産終了品

eneloop anka(エネループ アンカ)◆
充電式ポータブルウォーマー。水を使用しない湯たんぽで、主にあんかとして使用できる。また過熱防止装置付きにより幅広い年齢層に使用ができる。なお、生活防水仕様(IPX4相当)となっている。
2008年9月には第2世代の「2008年Version(KIR-S5S)」を発売。基本性能はそのままに、「強」モードは約8時間→約9時間、「弱」モードが約10時間→約12時間と使用時間が延長された。
eneloop solar light(エネループ ソーラーライト)◆◎
USB出力付ソーラーライト。太陽エネルギーを内蔵の充電池に蓄え、レジャーや災害時など、AC電源の無い場所でもモバイル機器へ充電できるUSB出力端子を備えるほか、小型照明として使える高輝度LEDパネルライト(3段階切替可能)と懐中電灯として使えるLEDビームライトの2種類のLEDライトを搭載。専用ストラップでLEDパネルライトの吊り下げやLEDビームライトの肩掛けも可能。万一の時にパネルライトを発光・点滅して非常時にも役立つ非常信号発行機能を搭載しており、IPX4相当の生活防水機能も備える。
eneloop bike(エネループ バイク)
電動ハイブリッド自転車。2009年2月発売。2008年12月施行の改正道路交通法による新基準にいち早く対応したモデルで、アシスト比率(人の力に対するモーターの力の比率)を最大1:2まで上げることができる「パワーアップモード」を搭載。さらに下り坂や減速時に後ブレーキレバーの操作に合わせてモーターから発電機に切り替えてバッテリーに補充電する「ブレーキ充電システム」と内蔵センサーが走行状況を検知・判断し、変化に合わせて快適走行と省エネ・充電走行を自動制御する「オートモード」を組み合わせた「ループチャージ」を搭載。また、前輪をモーター駆動で発進させることで二輪駆動自転車にし安定した走行を実現する「両輪駆動方式」を採用している。パナソニックブランドへの統合に伴い、全機種の製造を終了した。なお、パナソニックブランドでは「ループチャージ」と両輪駆動方式を備えた「ビビチャージ」シリーズがあり、「eneloop bike」の実質的な代替製品である。
eneloop soft warmer(エネループ ソフトウォーマー)◇
充電式ひざ掛け。コードレスのため、外出時でも使用できるようになっている。カバーの素材により合成皮革タイプ(ENW-SW1S)とフリースタイプ(ENW-SW2S)の2種類がある。
2009年9月には「2009年Version(ENW-SW3S)」を発売。本体をサイズアップすると共に、本体とヒーター部分を一体化。持ち運ぶための留めベルトも付いている。

小学校での利用

「三洋電機の環境教育 小学校ENERGY EVOLUTION PROJECT」と題した、環境教育を行っており、その教材としてeneloopが利用されている。小学生たちに地球環境の大切さを教える目的で、三洋電機は全国の小学校にeneloopと充電器を寄贈する取り組みを進めている。

その他

NTTドコモが発売する「補助充電アダプタ 01/02/03」および「ポケットチャージャー 01」には、「Powered by eneloop」のロゴが表記されている(ただし、「補助充電アダプタ 01」のうち、旧ドコモロゴのロットを除く)。いずれも、製造元は三洋電機である。

事実上、上記「ポケットチャージャー 01」のau版にあたる「ポータブル充電器02」(FDKトワイセル製)にも、同様に、「Powered by eneloop」のロゴが表記されている。

脚注

  1. ^ 商品ホームページはパナソニックドメイン内に移行したが、トップページに「エネループはSANYOブランドの商品です」と付記されている。
  2. ^ eneloop技術を採用したとパッケージに明記されている。
  3. ^ PTCサーミスタの有無以外は「eneloop」・「eneloop plus」共に同じ仕様であるため
  4. ^ eneloopはエコポイント交換商品です|eneloop(エネループ)|三洋電機
  5. ^ そこが知りたい家電の新技術 三洋電機「エネループ」【技術編】~大容量技術が低自己放電の基礎に
  6. ^ ただし、「TOY CELL」と同じく、過昇温防止機能付の充電池としての後継製品は「eneloop plus」となる

関連項目

  • EVOLTA - 親会社のパナソニックが発売する電池のブランド。充電池の「充電式EVOLTA」・「充電式EVOLTA e」と競合になるが、当面は両方とも販売が継続されている。

外部リンク