IS〜男でも女でもない性〜
漫画:IS 〜男でも女でもない性〜 | |
---|---|
作者 | 六花チヨ |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | One more Kiss Kiss |
レーベル | 講談社コミックスKiss |
発表期間 | 2003年2月8日 - |
巻数 | 既刊15巻 |
テンプレート - ノート |
Template:漫画 は 廃止されました |
---|
『IS 〜男でも女でもない性〜』(アイエス おとこでもおんなでもないせい)は、六花チヨによる日本の漫画作品。『One more Kiss』(講談社)2003年2月8日発行の3月号と4月号に短編が掲載された後、『Kiss』(講談社)2004年5月10日発行No.10より連載開始。2009年3月現在、単行本は15巻まで発刊されている。平成19年度 講談社漫画賞少女漫画部門受賞。
概要
ISとはインターセクシュアル (intersexual) の略である。遺伝子、染色体、性腺、内性器、外性器などの一部または全てが非典型的であり、身体的な性別を男性や女性として単純には分類できない状態。詳細は半陰陽の項参照。その人たちを主人公にし、主人公の心の動きや、とりまく環境を描いた作品である。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
あらすじ
CASE 1:ヒロミ
戸籍の性別は空欄のまま、女性として育てられたヒロミ。"フツウ"ではない身体に悩み、必死に女性らしく振舞いつつも、一生恋愛は出来ないと思っていたヒロミだが、突然男性の同僚から愛を告白される。ヒロミはせめて外見だけでも"フツウ"の女性になりたいと考えたが…
CASE 2:竜馬(りょうま)
生まれたときは身体は"フツウ"の男の子だった竜馬。「女」だと感じる心を抑え、「男」を演じ続けてきた竜馬だったが、17歳を過ぎた頃から胸が膨らみ身体が女性化していった。成人後に染色体検査で「IS」と告知された竜馬。これ以上「男」であり続けることに限界を感じ、自分らしく生きたいと「IS」だとカミングアウトし「どちらかといえば女」としての生活を始めるが…
(以上、短編。単行本第1巻に収録)
CASE 3:春(ハル)
(長編。単行本第2巻〜)
タロウ・陽子夫妻の第1子は、生まれてすぐに「IS」だと宣告される。医師に性別を決めるよう迫られるが、若い両親は苦悩の末この子・「春(ハル)」を一応「女」として届け出ながらも「IS」として育てることを決意する。春はISのありのままで両親に愛され、妹の夏と秋(双子)・弟の冬と共に愛情ある家庭で育つ。春は成長するにつれて性自認は「男」に、だが思春期以降身体は女性化。本人は悩み周囲は戸惑うが、それでも中学までは「IS」であることを隠さず「男子」として過ごしてきた。
将来は父と同じ「パティシエ」になる夢を抱き、調理科のある離れた街の高校に進学した春。だが高校では「男子」として受け入れられず、「女子」として入学し「IS」の事実を隠して生活する事になる。数人の女子の同級生は、春が「IS」と知った上で受け入れてくれた。だが、春が生まれて初めて恋心を抱いた相手は、「男」である伊吹だった…
皆に「IS」について知ってもらい、ISのままで生きてゆきたい、それが自然なことになって欲しいと願うようになった春は、高校で「IS」であることをカミングアウトし、学校側にも男子制服での通学を認めさせる。一方で医師からは早期の女性ホルモン治療を勧告される。葛藤の末、男女を超えて春と伊吹は両想いの仲になるが…
外部リンク
講談社漫画賞少女部門 | ||
---|---|---|
第30回 平成18年度
|
第31回 平成19年度 『IS』
六花チヨ |
第32回 平成20年度
|