STARシリーズ
STARシリーズ(すたーシリーズ)は、NTTデータが運用する金融機関向け勘定系システムのアウトソーシングパッケージである。
現在、3系統のシステムが稼動済みで、このうちの1つは、2011年稼動開始されたシステムへの移行を順次予定し、移行完了次第廃棄を予定している。
概要
現在、
の3つの世代に分かれてシステムを構築されている。
尚、STARシリーズには、勘定系の他、外接系として外国為替オンライン共同システムのSTAR-FREXも含まれる。
採用行
STAR-21
NTTデータが日立製作所メインフレームの各行独自システムのアウトソースを受けた上で順次統合し、その改良系として2000年5月に発足。アウトソースシステムとしては、後述のSTAR-ACEよりも稼働開始年代が新しいが、このような経緯からシステムの構築自体は、こちらが先である。なお、現行のものは、2009年5月にハードウェア更新された、第2世代のSTAR-21システムである。なお、後述する仙台銀行のリプレースが決定したため、他の加盟行が現れなかった場合は、システムとしては今後廃棄される可能性がある。
- 現稼働行
- 旧稼働行
STAR-ACE
中下位行向けの共同化パッケージとして、かつSTARシリーズ第2世代のシステムとして、1997年5月より富士通製メインフレームにて運用中。新たに、NTTデータ次期共同センター(STELLA CUBE)を構築し、現在参加する銀行のすべてを移行させるため、移行完了時点でシステムを廃棄予定。
- 長野銀行(1997年5月稼働開始)
- 神奈川銀行(1998年1月稼働開始)
- 東北銀行(1999年1月稼働開始)
- 東京都民銀行(2000年5月稼働開始)…2011年10月に破棄
- 但馬銀行(2002年5月稼働開始)
- 富山銀行(2002年1月稼働開始)
STELLA CUBE
コアとなるソフトウェアにBeSTAを取り入れた上で構築される、シリーズ第3世代の勘定系システム(メインフレームは日立製作所を採用)。第2世代のSTAR-ACEの後継システムだが、STAR-ACE参加行に加え、新たな参加行を今後募る方向で検討されており、現在は仙台銀行がSTAR-21からリプレースの上、新たに加わることが確定している。2011年10月稼動開始。
なお、STELLA CUBEの名称は、STARのイタリア語表記と3乗(STrategic(戦略的)、STandard(標準)、STable(安定的・永続的)の3つの「ST」(STarのSTでもある)に由来して、「3乗」としている)を意味するCUBEに由来し、STARシリーズ第3世代であることを意味する。
- 東京都民銀行(2011年10月[2]稼働開始)
- 但馬銀行(2012年5月稼働開始予定)
- 長野銀行(2012年5月稼働開始予定)
- 富山銀行(2012年5月稼働開始予定)
- 東北銀行(2012年7月[3]稼働開始予定)
- 神奈川銀行(2012年7月[4]稼働開始予定)
- 仙台銀行(2013年5月稼働開始予定)
- 荘内銀行(移行を検討中→移行に関する基本合意自体は破棄済み)…2009年10月頃までをめどに移行検討作業を終了すると発表していたが、2010年10月時点で未確定。
当初は、北都銀行の移行も検討されたが、2011年9月に、2014年度上半期をめどにBeSTAcloud(BeSTAをベースに新規開発)へ移行することを発表。同勘定系が、フィデアホールディングス向けということもあり、将来的には荘内銀行の移行も予想されるが、現時点では明らかにされていない。2012年3月ごろを目処に基本契約締結を検討している。
参照
- ^ 仙台銀行がNTTデータの新型共同システムに乗り換えへ
- ^ 当初は、2011年5月のGW明けを予定していたが、東日本大震災の影響などを考慮し、万全を期すため、2011年3月16日に移行時期の延期が発表された。詳細は、勘定系システム「STELLA CUBE」への移行計画の変更について (PDF) を参照。その後、6月29日付で、同年10月11日稼動開始とすることを発表。
- ^ 当初は、2012年の年明けの移行を予定していたが、東日本大震災で地元が被災したことなどやそれに伴うシステム移行の安定化を理由に、2011年5月24日に移行時期の延期が発表されている。
- ^ 当初は、2012年の年明けの移行を予定していたが、東日本大震災の影響など理由に、2011年6月29日に移行時期の延期が発表されている。
関連事項
- 勘定系システム
- PROBANK
- BankingWeb21
- BeSTA - STELLA CUBEがベースに採用したカーネルソフトウェア。
外部リンク
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