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{{混同|sXGP|AXGP}}
{{告知|記事名について|date=2011年10月24日}}
{{redirect|XGPサービス|通信方式としての'''XGP'''|eXtended Global Platform}}
{{改名提案|WILLCOM CORE XGP|date=2011年11月2日}}

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'''WILLCOM CORE XGP''' (ウィルコムコアエックスジーピー)は、[[2.5GHz帯]]を利用した[[BWA]]の一つである[[eXtended Global Platform]]方式(XGP)によりデータ通信を提供するサービスで、[[ウィルコム]](現・[[ワイモバイル]])がサービスを行うこととなっていた際に使用していた名称である。後にウィルコムの[[会社更生法]]申請に従いXGP事業等を受け継いだ[[Wireless City Planning]](WCP)が「'''XGPサービス'''」の名称で手がけていたが、[[2012年]][[1月31日]]を以って停波し、終了している。
{{画像提供依頼|端末事例|基地局事例<br>|date=2009年11月29日}}

{{経営問題}}
'''WILLCOM CORE XGP''' (ウィルコムコアエックスジーピー)は、[[2.5GHz帯]]を利用した[[BWA]]の一つであるXGP及びAXGP([[eXtended Global Platform|Advanced eXtended Global Platform]]方式によりデータ通信を提供するサービスで、ウィルコムがサービスを行うこととなっていた際に使用していた名称である。
現在はウィルコムの会社更生法申請に従いXGP事業を受け継いだ[[Wireless City Planning]](WCP)が手がけており、ソフトバンクモバイルがMVNOによりSoftBank 4G (ソフトバンク フォージー)としてサービスを開始する予定となっている。
便宜上、新旧事業者の内容を併せて概説する。
便宜上、新旧事業者の内容を併せて概説する。

== 概要 ==
== 概要 ==
[[UQコミュニケーションズ]]と同様に[[BWA]]向けに割り当てされた[[2.5GHz帯]]の周波数帯を利用して、従来の[[PHS]]より高速なデータ通信サービスを提供する。音声サービスは提供されていない
[[UQコミュニケーションズ]]と同様に[[BWA]]向けに割り当てされた[[2.5GHz帯]]の周波数帯を利用して、従来の[[PHS]]より高速なデータ通信サービスを提供する事となってい


だし、現状では、サービスエリアが東京都内の一部に留まってり、既存のウィルコムPHSないしは[[WILLCOM CORE 3G]]を既に契約し、[[東京都特別区]]へ住所登録している顧客に対する限定サービスとして提供されている。当初は、[[2010年]]3月末までの限定サービスであったが、限定サービスの提供期間が延長されており、2010年9月までの提供を予定していた。そして、2010年10月以降を目処に、有償の一般サービスを展開する予定してい。しかしながら、さらにその後、ウィルコムの[[会社更生法]]申請の影響からか、[[2011年]]3月までは限定サービスを提供するとしているが、新規の利用者受付は実施されていない
[[2009年]]10月にサービスが開始され、サービスエリアが東京都内の一部に留まっていた事もあり、既存のウィルコムPHSないしは[[WILLCOM CORE 3G]]を既に契約し、[[東京都特別区]]へ住所登録している顧客に対する限定サービスとしての提供となった。
当初は、[[2010年]]3月末までは限定サービスのみとし、2010年10月以降を目処に、有償の一般サービスを展開する予定としていた。しかし、ウィルコムの[[会社更生法]]申請の影響もあり、限定サービスの提供期間が幾度も延長され、結果的に一般サービスの展開が無いままサービスが終了する事となった。


なお、本サービスは、[[ソフトバンク]]が2010年6月11日に設立した受け皿会社('''[[Wireless City Planning]]株式会社''')が、[[2010年]][[12月21日]]付で[[新旧分離]]形式にてサービスを譲受した(同時に、出資構成を変更し、スポンサー会社を含む形となった。WCPでは、当面は、新規加入申し込みの受付はしないとしており、譲受前からの利用方法で継続利用が可能となってい
なお、本サービスは、[[ソフトバンク]]が2010年6月11日に設立した受け皿会社'''[[Wireless City Planning]]株式会社'''(以降'''WCP'''と記載)が、[[2010年]][[12月21日]]付で[[新旧分離]]形式にてサービスを譲受すると同時に、出資構成を変更し、スポンサー会社を含む形となった。WCP設立時点では、当面新規加入申し込みの受付はしないとし、譲受前から継続利用している場合のみ利用が可能となってい


なお、今後は[[WCP]]の[[MVNO]]としてウィルコムが提供する可能性もある<ref>[http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1003/12/news074.html ウィルコム再生 PHSは継続、XGPは新会社に譲渡]</ref>。
なお、今後はWCPの[[MVNO]]としてウィルコムが提供する可能性もある<ref>[https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1003/12/news074.html ウィルコム再生 PHSは継続、XGPは新会社に譲渡]</ref>としていた。しかし、2011年12月2日に2012年1月31日付を以って従来の「XGPサービス」を廃止し、2011年11月に開始となった、事実上の後継通信方式である[[Advanced eXtended Global Platform]]を利用した「AXGPサービス」に統一した上で行うことが明らかになった

なお、「AXGPサービス」については、[[ソフトバンクモバイル]]がMVNOにより、[[SoftBank 4G]] (ソフトバンク フォージー)としてサービスをしており、ソフトバンクモバイル網とのデュアルモードによる[[モバイルルータ]]や[[スマートフォン]]などが提供されている。


==沿革==
==沿革==
*[[2009年]][[4月27日]] - ウィルコムが東京都山手線内の一部地区他にて、WILLCOM CORE XGPのエリア限定サービス開始。
* [[2009年]][[4月27日]] - ウィルコムが東京都山手線内の一部地区他にて、WILLCOM CORE XGPのエリア限定サービス開始。
*[[2009年]][[7月1日]] - 法人・MVNO事業者向けに試験サービスの提供を開始。
* [[2009年]][[7月1日]] - 法人・MVNO事業者向けに試験サービスの提供を開始。
*[[2009年]][[10月1日]] - 対象・エリアを限定した正式サービスを開始。
* [[2009年]][[10月1日]] - 対象・エリアを限定した正式サービスを開始。
* [[2010年]][[2月18日]] - XGP事業の展開等に係る事業投資が財務面での負担をもたらしたとして、ウィルコムは事業再生ADR手続を申請。
* [[2010年]][[2月18日]] - XGP事業の展開等に係る事業投資が財務面での負担をもたらしたとして、ウィルコムは事業再生ADR手続を申請。
* [[2010年]][[3月12日]] - APファンドとソフトバンク等が設立する新会社に、ウィルコムのXGP事業を譲渡することを発表。
* [[2010年]][[3月12日]] - APファンドとソフトバンク等が設立する新会社に、ウィルコムのXGP事業を譲渡することを発表。
* [[2010年]][[12月21日]] - 事業を[[Wireless City Planning]]が譲受。サービスブランドは継承せず、WCP社の「XGPサービス」とだけ称している。
* [[2010年]][[12月21日]] - 事業を[[Wireless City Planning]]が譲受。サービスブランドは継承せず、WCP社の「XGPサービス」とだけ称している。
* [[2011年]][[12月2日]] - XGPサービスを[[2012年]][[1月31日]]付で廃止することを発表。
* [[2011年]][[11月1日]] - AXGP([[TD-LTE]]互換)方式による「AXGPサービス」を東京・大阪・福岡の一部地域にて開始。同時に、MVNO事業者向けサービス<ref>ただし、[[2011年]][[11月1日]]付でサービスインした事業者はなし。</ref>および従前からのXGPサービス利用者向けモニターサービスを開始。
* [[2012年]][[2月]] - WCPの[[MVNO]]と[[ソフトバンクモバイル]]によりSoftBank 4Gのサービスを開始
* [[2012年]][[131日]] - 同日正午を以って停波し、XGPサービスを終了


===参考===
* [[2011年]][[11月1日]] - 後継規格である、AXGP([[TD-LTE]]互換)方式(XGP 2.0とも)による「AXGPサービス」を東京・大阪・福岡の一部地域にて開始。同時に、MVNO事業者向けサービス<ref>ただし、[[2011年]][[11月1日]]付でサービスインした事業者はなし。</ref>および従前からのXGPサービス利用者向けモニターサービスを開始。
== 料金 ==
== 料金 ==
*XGPデータ定額フラット 4380円([[PRIN]]利用料・945円が別途加算)…限定サービス利用中は無償。
*XGPデータ定額フラット 4380円([[PRIN]]利用料・945円が別途加算)…限定サービス利用中は無償としていた


なお、XGPサービスのモニターユーザがAXGPサービスのモニターサービスを利用する場合は、当面の無料提供を明らかにしている。
なお、XGPサービスのモニターユーザがAXGPサービスのモニターサービスを利用する場合は、当面の無料提供を明らかにしている。


== 対応端末 ==
== 対応端末 ==
=== WILLCOM CORE XGP ===
いずれもXGPのみの対応で、AXGPには対応しない。

*[[ネットインデックス]]製
*[[ネットインデックス]]製
**[[GX000IN]]
**[[GX000IN]]
*[[NECインフロンティア]]製
*[[NECインフロンティア]]製
**[[GX000N]]
**[[GX000N]]
**[[GX001N]]
**[[GX001N]]


==関連項目 ==
==関連項目 ==
* [[ウィルコム]]
* [[WILLCOM CORE]] - 当初は、この名称での提供を予定していたが、高速データ通信全般の名称となったため、試験サービス開始前に現在の名称となった。
* [[WILLCOM CORE]] - 当初は、この名称での提供を予定していたが、高速データ通信全般の名称となったため、試験サービス開始前に現在の名称となった。
* [[eXtended Global Platform]]
* [[eXtended Global Platform]]
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* [[モバイルWiMAX]] - 他のBWA方式
* [[モバイルWiMAX]] - 他のBWA方式
** [[UQコミュニケーションズ]] - 上記を提供する事業者
** [[UQコミュニケーションズ]] - 上記を提供する事業者
* [[Wireless City Planning]]


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://www.xgpforum.com XGPフォーラム]
* [http://www.wirelesscity.jp/ Wireless City Planning株式会社]
* [http://www.wirelesscity.jp/ Wireless City Planning株式会社]


{{日本の携帯電話事業者}}
{{かつて存在した日本の携帯電話事業者}}
{{携帯電話の世代}}
{{携帯電話の世代}}



2023年2月20日 (月) 13:33時点における最新版

WILLCOM CORE XGP (ウィルコムコアエックスジーピー)は、2.5GHz帯を利用したBWAの一つである、eXtended Global Platform方式(XGP)によりデータ通信を提供するサービスで、ウィルコム(現・ワイモバイル)がサービスを行うこととなっていた際に使用していた名称である。後にウィルコムの会社更生法申請に従いXGP事業等を受け継いだWireless City Planning(WCP)が「XGPサービス」の名称で手がけていたが、2012年1月31日を以って停波し、終了している。

便宜上、新旧事業者の内容を併せて概説する。

概要

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UQコミュニケーションズと同様にBWA向けに割り当てされた2.5GHz帯の周波数帯を利用して、従来のPHSより高速なデータ通信サービスを提供する事となっていた。

2009年10月にサービスが開始されたが、サービスエリアが東京都内の一部に留まっていた事もあり、既存のウィルコムPHSないしはWILLCOM CORE 3Gを既に契約し、東京都特別区へ住所登録している顧客に対する限定サービスとしての提供となった。 当初は、2010年3月末までは限定サービスのみとし、2010年10月以降を目処に、有償の一般サービスを展開する予定としていた。しかし、ウィルコムの会社更生法申請の影響もあり、限定サービスの提供期間が幾度も延長され、結果的に一般サービスの展開が無いままサービスが終了する事となった。

なお、本サービスは、ソフトバンクが2010年6月11日に設立した受け皿会社のWireless City Planning株式会社(以降WCPと記載)が、2010年12月21日付で新旧分離形式にてサービスを譲受すると同時に、出資構成を変更し、スポンサー会社を含む形となった。WCP設立時点では、当面新規加入申し込みの受付はしない事とし、譲受前から継続利用している場合のみ利用が可能となっていた。

なお、今後はWCPのMVNOとしてウィルコムが提供する可能性もある[1]としていた。しかし、2011年12月2日に2012年1月31日付を以って従来の「XGPサービス」を廃止し、2011年11月に開始となった、事実上の後継通信方式であるAdvanced eXtended Global Platformを利用した「AXGPサービス」に統一した上で行うことが明らかになった。

なお、「AXGPサービス」については、ソフトバンクモバイルがMVNOにより、SoftBank 4G (ソフトバンク フォージー)としてサービスをしており、ソフトバンクモバイル網とのデュアルモードによるモバイルルータスマートフォンなどが提供されている。

沿革

[編集]
  • 2009年4月27日 - ウィルコムが東京都山手線内の一部地区他にて、WILLCOM CORE XGPのエリア限定サービス開始。
  • 2009年7月1日 - 法人・MVNO事業者向けに試験サービスの提供を開始。
  • 2009年10月1日 - 対象・エリアを限定した正式サービスを開始。
  • 2010年2月18日 - XGP事業の展開等に係る事業投資が財務面での負担をもたらしたとして、ウィルコムは事業再生ADR手続を申請。
  • 2010年3月12日 - APファンドとソフトバンク等が設立する新会社に、ウィルコムのXGP事業を譲渡することを発表。
  • 2010年12月21日 - 事業をWireless City Planningが譲受。サービスブランドは継承せず、WCP社の「XGPサービス」とだけ称している。
  • 2011年12月2日 - XGPサービスを2012年1月31日付で廃止することを発表。
  • 2012年1月31日 - 同日正午を以って停波し、XGPサービスを終了。

参考

[編集]
  • 2011年11月1日 - 後継規格である、AXGP(TD-LTE互換)方式(XGP 2.0とも)による「AXGPサービス」を東京・大阪・福岡の一部地域にて開始。同時に、MVNO事業者向けサービス[2]および従前からのXGPサービス利用者向けモニターサービスを開始。

料金

[編集]
  • XGPデータ定額フラット 4380円(PRIN利用料・945円が別途加算)…限定サービス利用中は無償としていた。

なお、XGPサービスのモニターユーザがAXGPサービスのモニターサービスを利用する場合は、当面の無料提供を明らかにしている。

対応端末

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WILLCOM CORE XGP

[編集]

いずれもXGPのみの対応で、AXGPには対応しない。

関連項目

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脚注

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  1. ^ ウィルコム再生 PHSは継続、XGPは新会社に譲渡
  2. ^ ただし、2011年11月1日付でサービスインした事業者はなし。

外部リンク

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