鹿の園
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18世紀、デユ・バリエ夫人がフランス王ルイ15世の寵愛を繋ぎ止めるためにフォンテンブローの森に開設した娼館。デユ・バリエ夫人は低い身分の出身で、その美貌と才覚でルイ15世の公妾の地位を獲得したが、ルイ15世に飽かれないように自分に代わる愛人をルイ15世に世話した。
デユ・バリエ夫人は特定の妾がルイ15世の心を捕らえ自分に取って代わることを恐れ、名もなき女性に金を支払って一定期間「鹿の園」に住まわせ、名を伏せたルイ15世に性的な奉仕をさせた。愛人との間に誕生した子には年金を支払い、男子は軍隊の将校に取り立て、女子には良縁をとりついだりして面倒を見た。愛人の中ではO・モルフィーなどの女性の存在が知られている。