和田岬砲台
表示
和田岬砲台(わだみさきほうだい)は、神戸市兵庫区にある砲台跡。国指定の史跡である。
和田岬の先端近く、三菱重工業敷地内に残る。勝海舟の設計で1863年(文久3年)着工、1864年(元治元年)完成。工費2万5千両。当時徳川幕府は同時に神戸の川崎、舞子と和田岬、西宮の香櫨園と今津、淡路島の松帆に同型の砲台を建設したが、現存するのは和田岬と香櫨園(西宮砲台)のみ。実戦には使用せずに終わる。「臼砲台」「石堡塔」と呼ばれていた。
現在は三菱重工業神戸造船所内にあるため、一般公開時以外は予約が必要である。
歴史
[編集]- 1863年(文久3年)勝海舟の設計により徳川幕府が建設、灘の嘉納次郎作が工事請負、着工。
- 1864年(元治元年)完成。
- 1921年(大正11年)兵庫県史跡第1号に指定[1]。
- 1925年(大正15年)屋根及び内部の大修理実施。
- 2009年(平成21年)内部・外部周辺大修理[2]。
- 2014年(平成26年)平成の大修理が完了。
構造
[編集]外郭部は塩飽諸島の御影石による石造、内部は神戸布引・鉄拐山のケヤキ材を使用した木造2階建て。当時は周囲に星型土塁が築かれていた。また内部には砲身冷却用の井戸がある。高さは約6間、周囲約21間。
交通アクセス
[編集]脚注
[編集]外部リンク
[編集]- "和田岬砲台". 神戸造船所. 三菱重工業. 2017年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月19日閲覧。
- “明治期における和田岬砲台” (PDF). 神戸市. 2018年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月25日閲覧。
座標: 北緯34度39分8.5秒 東経135度11分5.6秒 / 北緯34.652361度 東経135.184889度