野郎
表示
この項目の現在の内容は百科事典というよりは辞書に適しています。 |
野郎(やろう)とは、成人男性を指す言葉。江戸時代では前髪を落として月代を剃った男性を指した。のちにこの言葉は男性を侮蔑する場合に使用されるようになる(対語は「女郎(めろう)」)[1][2][3]。
派生語
[編集]月代を剃った頭を「野郎頭」と言い、その「野郎頭」の役者のみで興業される歌舞伎は「野郎歌舞伎[4][5]」と呼ばれた(詳しくは歌舞伎#歴史を参照)。 女形を演じる男性役者は、そり落とした月代を手ぬぐいなど隠したが、やがて「野郎帽子」と呼ばれる被り物を用いるようになった。 野郎歌舞伎の役者(「野郎」)が得意客に呼ばれて遊興の場に連なることもあり、「野郎遊び」、「野郎買ひ[6][7]」という言い回しが使用された。
脚注
[編集]- ^ 『日本国語大辞典』第2版 13巻 小学館 2002年
- ^ 「野郎」『デジタル大辞泉』 goo辞書, kotobank
- ^ 「野郎」『大辞林 第三版』kotobank, weblio
- ^ 『新版 歌舞伎事典』
- ^ 野郎歌舞伎(goo辞書)
- ^ 野郎遊び(goo辞書)
- ^ 野郎買い(goo辞書)
参考文献
[編集]- 『日本国語大辞典』第2版 13巻 小学館 2002年
- 『新版 歌舞伎事典』平凡社 2011年