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カリコテリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カリコテリウム
生息年代: 新生代古第三紀漸新世後期 - 新第三紀鮮新世前期
28.4–3.6 Ma
カリコテリウム
Chalicotherium goldfussiの顎
保全状況評価
絶滅(化石
地質時代
約2,840万 ~ 約360万年前
(新生代古第三紀漸新世後期(チャッティアン) - 新第三紀鮮新世前期(ザンクリアン))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Theria
: 奇蹄目 Perissodactyla
: カリコテリウム科 Chalicotheriidae
: カリコテリウム属 Chalicotherium
学名
Chalicotherium
J. J. Kaup ,1833

カリコテリウムChalicotherium)は、新生代中新世から鮮新世ユーラシア大陸からアフリカにかけて分布していた、鉤足亜目カリコテリウム科に属する奇蹄目の動物。

形態

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復元イラスト

全長2メートル、体高1.8メートルほど。体型はウマに似るが、の代わりに鉤爪を持つのが特徴[1]。通常はこの爪を保護するようにナックル・ウォーキング英語版で歩いていたと推測されている[1]。前脚が後脚に比べ極端に長く、そのため下半身へかけて背中が著しく傾斜するのも特徴。

生態

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長い腕と鉤爪を駆使し、木の葉を枝から手繰り寄せて食べていたと推測される。前脚の鉤爪は外敵に対する防御の役割も果たしたかも知れない。

寒冷化や乾燥化により、温暖な森林の規模が縮小したことで生息域を失い、更新世を最後に絶滅したと考えられている[1]

脚注

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  1. ^ a b c 川崎悟司『絶滅したふしぎな巨大生物』PHP研究所、2011年6月10日、162-163頁。ISBN 978-4-569-79636-9